【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話のネタバレと感想をまとめています。
不破がオクラへ飛ばされる切欠となった事件は、元彼女が殺害された事件だった。不破は証拠を捏造して、彼女の元交際相手を追い詰める。しかし千寿は不破の見立てに疑念を抱き……。
【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話のあらすじ
不破利己（杉野遥亮）が送った捏造メールは、2年前に白金で起きた殺人事件についての情報だった。被害者は不知火美佳（樋井明日香）という銀座の高級クラブのホステスだった。彼女は不破の元彼女だった。
当時不破はストーカー被害を訴えていた美佳の警護を、同僚の志熊亨（有澤樟太郎）と担当していた。
事件当日、美佳の悲鳴を聞いた不破は、すぐに室内に駆けつけるが、待ち伏せていた何者かに襲われて意識を失ってしまう。目が覚めた時には美佳はもう亡くなっていた。
この事件が切欠で不破はオクラへ飛ばされた。美佳の息子である壮太（石塚陸翔）を預かり、一緒に暮らしている不破は、何とかしてこの事件を解決しようとするが……。
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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話のネタバレ要約
当時の容疑者である新山を疑っていた不破は、凶器を捏造して逮捕しようと画策する。
千寿が息子の壮太から話を聞きだし、実は母親の美佳のほうが虐待をしていたことを知る。
千寿はさらに壮太の証言から、新山が犯人ではないことに気付いた。
【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話の詳細なネタバレ
不破と子供
10年前、加勢英雄（中村俊介）の厳しい視線が、飛鷹千寿（反町隆史）に向けられた。「結城の遺体には銃で撃たれた跡があったが、何か知っているのか？」千寿は一瞬間を置き、淡々と答えた。「俺が駆けつけたときには、もう撃たれていた」その言葉は嘘とも真実とも取れない冷たさを帯びていた。
時は流れ、再び千寿は加勢に呼び出された。薄暗い屋上で、風が二人の間を吹き抜ける。「お前、何を隠している？」加勢の声には鋭さがあった。
「隠す？別に」千寿は肩をすくめるが、加勢の追及は止まらない。「お前が関わった未解決事件、どれもお前が強行犯係にいた時代のものばかりだ。10年前、お前はこれらの事件を単独で洗い直していた。そして、そのさなかに結城が死んだ――その後、お前はオクラに配属された」
加勢は一歩千寿に詰め寄り、さらに問いかけた。「結城が死んだあの日、パソコンで何を見ていた？」千寿は冷たい笑みを浮かべ、「さあ」と言葉を濁した。それを聞いた加勢は、苛立ちを隠せないまま、「この先どうなっても知らねえぞ」と捨て台詞を残し、その場を去っていった。
不破利己（杉野遥亮）は自宅で不知火壮太（石塚陸翔）に食事を作っていた。壮太は静かに食べ物を口に運び、二人の間には言葉が少ない。だが、壮太の背中には無数の火傷が残っており、それを見つめる不破の心には怒りが渦巻いていた。
「お母さんをあんな目にあわせた犯人を許せません。必ず捕まえますから」不破は決意に満ちた声でそう語り、壮太に強く誓った。
今回の事件
バーの薄暗い地下で、不破は静かにメールを送っていた。指がキーボードを叩く音だけが響く中、彼は短い文を打ち込んだ――「二年前に白金で起きたホステス殺人事件の真相を、明陵高校ボクシング部OBが知っている」と。そのメールはすぐにオクラに届いた。千寿はその内容を目にして、不破が関わる事件だと気づき、苦い表情を浮かべた。
2年前、不破は墨田署に所属していた。当時、署長から「知人の女性とその子どもを守れ」という指示を受けていた。その女性が不知火美佳（樋井明日香）だった。彼女は銀座の高級クラブのホステスであり、不破の大学の先輩でもあった。だが、美佳はストーカー被害に苦しんでおり、不破と志熊が彼女の警護を担当していた。
事件当日、不破が美佳の悲鳴を聞いて中に入ると、待ち伏せていた何者かに薬を嗅がされて意識を失ってしまった。目が覚めた時、目の前には血まみれで倒れている美佳の姿があった。そしてその傍らで、美佳の息子、壮太が泣きながら母親の体にすがっていた。
事件の容疑者として浮かび上がったのは、新山博一（後藤剛範）だった。不知火美佳の元交際相手で、ストーカー行為をしていたとされていた人物だ。しかし、それほどまでに明白な状況だったにもかかわらず、新山を逮捕することはできなかった。
鷲沢泰造（宇梶剛士）が声を荒げて問いただす。「そこまで分かってて、なぜパクれなかった？」不破は眉をひそめ、低く答えた。「証拠がなかったんです。家宅捜索をした時も、凶器は見つからなかった……それに、私の証言も意識が朦朧としていたため、証拠能力に欠けると判断されました」
幾多学（橋本じゅん）がふと疑問を口にした。「ボクシング部のOBとは、どういう関係があるんだ？」「新山はボクシング部の出身だった。OBなら、何か知っているかもしれない」不破は決意を込めて言った。新山に迫るための糸口を探す中で、過去の仲間が何かを握っている可能性を信じていたのだ。
不破の元彼女
「なぜ勝手にそんなことを？」と千寿が不破を鋭く問い詰めた。不破は肩をすくめながらも毅然とした態度で答えた。「有力な情報を掴んだんです」
千寿は目を細め、厳しい口調で警告する。「俺は確実に犯人が分かってるから動いているが、一歩間違えば冤罪だぞ」だが、不破はその言葉に耳を貸さず、むしろさらに進めるように促した。「川崎のリサイクル工場に行ってください」
オクラの部署では、結城倫子（白石麻衣）がふと口にした。「不破がこの部署に飛ばされたのって、この事件が原因だったのかな？」
すると、志熊亨（有澤樟太郎）が険しい表情で部屋に入ってきた。「あいつのせいで、こっちまでとばっちりを受けた」志熊の言葉には、不破に対する複雑な感情がにじみ出ていた。
「この件は、加勢さんが好きにやらせておけって言っていたよ」志熊はそう言うと、さらに意外な情報を持ち出した。「白金の事件のとっておきのネタを教えてやるよ。殺されたホステス……不破の元カノなんだ」その言葉に、周囲が一瞬ざわついた。
不破は今回の件について話す。壮太は美佳が大学卒業間際に、付き合っていた相手との子供だった。美佳は両親を早く亡くし、頼る人がいなかったので夜の仕事を始めた。
美佳は「壮太の父親がストーカーじゃないか」と思い悩んでいた。壮太は父親から虐待を受けていた過去があり、彼女が黙って引っ越したことで、その父親がストーカーに変わってしまったのだという。
不破が美佳と付き合っていたのは、彼女がホステスになる前だった。そして、美佳が殺された後、壮太は不破が引き取り、一緒に暮らしていたのだった。
一方、犯人と疑われている新山は、川崎のリサイクル工場に勤務しており、その日は出勤していることが確認された。不破の指示で、千寿は変装し、新山に接触することになった。
工場に到着した千寿は、新山に近づき、挨拶を交わすと、手袋をはめた手を差し出して握手を求めた。新山は戸惑いつつも応じたが、千寿はその手をぎゅうぎゅうと強く握り締めた。
ハイド＆シークとは？
バーの地下室に、メンバーが静かに集まっていた。事件が発生したのは2年前、まだオクラ入りにもなっていなかった。「容疑者の所在が明らかな今のうちに、逮捕しておきたい」と不破が切り出す。その目には焦りと決意が混じっていた。
彼は井伏愁（観月ありさ）に協力を頼み、凶器と同じ型の包丁と、千寿が入手した指紋付きの手袋を渡し、凶器を捏造してもらう計画だった。被害者の血液として使うために、彼女が死んだ時に着ていた血まみれのシャツも渡した。
しかし、千寿はどこか慎重な姿勢を崩さない。「新山が犯人で間違いないのか？」不破はその問いに対して自信満々に答えた。「あの日、殺害現場から血のついた包丁を持った男が逃げ出した。それが全てです」だが、千寿の表情は変わらない。「思い込みは思考を歪ませる」
千寿が使っていた事件ファイルの名前は、「HIDE&SEEK」と呼ばれるものだった。そのファイルには、容疑者の名前を入力するだけで、該当する事件の全容が表示される仕組みになっている。千寿は新山の名前を入力したが、何も表示されなかったという。その瞬間、不破はファイルの信憑性に疑念を抱き始めた。「このファイル、本当に信用できるんですか？」
千寿が考え込む中、不破は思いを口にした。「笑って欲しいんですよ……」不破の言葉に、一同が耳を傾ける。「預かってから、一度も笑った顔を見たことがないんです。事件が解決すれば、きっと笑ってくれるんじゃないかと思って」
愁はその言葉に心を動かされたようで、静かに頷いた。「分かった。子どもの話には弱いのよ」彼女は協力を承諾し、計画が動き始めた。
不破と志熊
オクラの部署に戻った不破は、皆に新たな情報を伝えた。「新山が知人に殺人をほのめかしていたことが分かった。それに、凶器の隠し場所も知っているらしい」
この知らせに、一同がざわめく中、千寿は続けた。「顧客リストも洗い直した方がいい。全員で手分けして調べよう」不破は疑問を抱きながら「どうしてそこまで？」と尋ねたが、千寿は冷静に「念のためだ」と答えた。その表情には、何かを慎重に進めようとする意図が見えた。
その後、不破は志熊に呼び出され、鋭い目で釘を刺された。「犯人を逃したのは俺のせいじゃない。余計なことを言うなよ」不破はその言葉に不信感を抱きつつも、黙って聞き流した。
2年前の事件の日、不破と志熊は美佳を守るために警護をしていた。しかし、志熊が美佳に不適切な言動をし始めたことで、事態は一変する。不破は美佳を口説こうとした志熊に対して、警護から外すと告げたのだ。美佳自身も、志熊に対して不信感を抱いていた。
不破は「明日から別の人間に引き継いでもらう。署長にもすでに報告済みだ」と伝えると、志熊は激怒し、その場を飛び出していった。
その後、不破は美佳の自宅で彼女の悲鳴を聞き、急いで部屋に駆け込んだ。だが、玄関先で何者かに薬を嗅がされ、意識を失ってしまったのだ。気づいたときには、すでに美佳は血まみれで倒れていた。
過去の出来事が不破の中で渦巻きながらも、彼は再び事件に挑むため、全ての力を注ぐ決意を固めた。
凶器を捏造
不破と千寿は、新山の元へ凶器を隠すために向かっていた。新山が姿を現すと、不破はすかさず問いかけた。「2年前、彼女の家にいたことを覚えているか？」新山は眉をひそめ、「知らねえな」とそっけなく答える。「警察にはすべて話したし、証拠も見つからねえだろ」しかし、不破はすかさず反撃した。「凶器の在処を知っている人物がいるんだ」
さらに不破は新山に鋭い視線を向け、「お前、虐待したり、ストーカー行為をしていたんだろう？」と挑発するように問い詰めた。新山は激怒し、「そんなことするわけねえだろ！」と声を荒げた。不破はその怒りを利用し、新山に手を上げさせ、計画通りに彼を挑発した。不破は逃げ出した新山を追わずに、そのまま家宅捜索の礼状を取るために動いた。
その後、オクラのメンバー全員で新山の家宅捜索が始まった。捜索の最中、倫子が顧客リストを調べながら毒づいた。「顧客全員、どいつもこいつもクズっぷりが半端なかったよ」
その時、ついに凶器が見つかる。だが、それは不破が仕込んだ凶器だった。メンバーが凶器を確認し、捜査が進展する中、不破の計画は着々と進んでいた。
夜、千寿は加勢と話していた。「新山がホンボシってことで間違いないのか？」加勢の問いに、千寿は冷たく答えた。「だったらどうする？」加勢は軽く笑いながら、「大金星だな。おめでとう」と言ったが、その態度に千寿は違和感を覚えた。
千寿は不破の家に勝手にやってきた。不破は驚くが、千寿は壮太にケーキを食べさせようとする。「お母さんのこと、気にしてるんじゃないか？」と問いかけたが、壮太はそっけなく「別にいいです。事件なんか解決しなくても」と言い放ち、ゲームを始めた。
千寿は壮太の部屋に入り、部屋中を見渡した。そこには野球のグローブや、いくつかの絵が描かれたスケッチブックがあった。それをじっと見つめた千寿は、ふと呟いた。「あの子は、何か知っている」壮太の態度と部屋の様子に、何か隠された真実があると感じたのだった。
虐待の真相
千寿、不破、そして壮太は、倫子と一緒にピクニックに出かけた。これは、壮太に母親との思い出を追憶させるための計画だった。
緑の広がる野外で、穏やかな時間が流れる中、千寿はふと壮太に尋ねた。「お母さん、どっち利きだった？」「右利きだったかな……」と不破が答えた。その言葉に、千寿は確信めいた表情を浮かべた。「やっぱり。少年の思い出は、半分でたらめだ」
昼食の弁当を食べ終わると、千寿は「キャッチボールするか？」と壮太に呼びかけ、二人でボールを投げ始めた。それを見つめていた不破は静かに口を開いた。「私は、事件さえ解決すれば、すべてが元に戻ると思ってました。でも、そういうことじゃないのかもしれない」
キャッチボールを続ける中、突然、壮太はボールを投げるのをやめ、「だめなんですか？事件が解決しなきゃ、だめなんですか？」と千寿に問いかけた。すると千寿は静かに問い返した。「それで、笑えるのか？心の底から笑うことができんのか？」壮太は下を向き、答えられなかった。
千寿は優しい口調で続けた。「あそこのお兄さんは、君に笑ってもらいたいんだって。俺たちも同じだ」壮太が話すことに戸惑っているのを感じ、千寿はさらに言葉を重ねた。「誰かが傷つくかもしれない。君自身もつらい思いをするかもしれない。でも、いつかきっと必ず、心から笑える日が来る。本当のことを話してくれないか？」
千寿はさらに問い詰める。「体の傷は誰につけられた？」新山は千寿の調べではタバコを吸わなかった。だが、不破の話では母親はタバコを吸っていた。そして、ついに壮太はうなずいた。「君を傷つけたのは、お母さんだね？」
壮太は、母親である美佳に「あんたがいなきゃ、私はもっと幸せだった」と言われ、タバコを押し付けられていた過去を打ち明けた。だが、そんな彼を救ったのは、父親だった。壮太の描いた絵はすべて、父親との思い出を描いたものだった。父親を秘密にしたくて、絵では彼の髪を長く描いていたが、それでも愛情がこもった作品だった。
さらに、左利きのグローブを手に取った千寿は気づいた。「新山もペンを左手で持っていた」その瞬間、すべてがつながった。壮太の父親こそが、彼の支えだった。
事件当日の記憶
千寿は壮太にボールを差し出しながら、穏やかに言った。「本当のこと、話してくれないか」壮太はしばらく黙っていたが、やがて静かに話し始めた。「お父さんは……お母さんがいない時に、僕と遊んでくれた。ずっと僕のそばにいてくれたんだ」彼の声には、失われた温かさを懐かしむ響きがあった。
「傷を見せたら、お父さんは悲しそうな顔をして『ごめんな』って言ってくれた。お母さんにもやめるように言ってくれたけど、聞いてくれなかった……」壮太の目に涙が浮かんだが、それをこらえながら言葉を続けた。
「それから少し経って、あの日が来た。お母さんの悲鳴が聞こえて、怒鳴り声が響いて……何回もドアが閉まる音が聞こえた」
壮太は震える声で、あの日の記憶を語る。下に壮太が様子を見に行ったら、新山が包丁を持っていて、母親の体から体から引き抜いてた。新山は「違うんだ、壮太」と言って、すぐに逃げていった。
「お父さんは、僕のためにお母さんを……だから誰にも言えなかった。黙っててごめんなさい……ごめんなさい」壮太は涙を抑えきれずに泣き崩れた。
千寿は壮太を優しく抱きしめ、「よく話してくれた。大丈夫だよ」と静かに声をかけた。その瞬間、壮太の心の中にあった重荷が少しだけ軽くなったように見えた。
その後、不破が静かに呟いた。「結局、新山が犯人であることには変わりない……」しかし、千寿は彼の言葉を否定するように「真実の深さが違うんだよ」と答えた。
不破は壮太に向かい、「科捜研にいって結果が出たら、新山を指名手配する。壮太君、不本意かもしれないけど、これが最善の選択なんだ」そう言って静かに去っていった。
扉の閉まる回数
科捜研に足を運んだ不破は、事件の結果を受け取った。そこで彼はふと尋ねられた。「1つ教えてもらっていい？あなたが千寿に協力しようと思ったのは、あの人の正義に共鳴したからじゃなくて、この事件を解決させたかったから？」
不破は無言のままだったが、その時、電話が鳴り響いた。相手は新山だった。「凶器が見つかった。必ず逮捕する」と不破が告げる。新山の声には焦りがにじんでいた。「待ってくれ、話があるんだ……」そう言われた不破は、電話を切るとどこかへ向かう。
その頃、千寿は壮太を連れてオクラの部署に戻ってきた。部屋に入ってドアを閉めた瞬間、千寿はふと気になることを思い出した。「お母さんの悲鳴が聞こえた時、何度かドアが閉まる音がしたと言ってたよな。何回閉まったか、覚えてる？」
壮太は少し考えてから答えた。「悲鳴が聞こえる前に1回、悲鳴の後に2回……3回、4回」
その瞬間、千寿はその場で再現し始めた。「新山が入ったのが1回、悲鳴が聞こえてルーキーが入ったのが2回。新山が出ていったのをカウントしても3回……でも、足りない」
千寿は静かに推測を口にした。「もう一人、誰かが先に家にいたとしたら……ルーキーが気絶している間にそいつが出ていって3回目、新山が来て4回目になる。つまり、誰か別の人間が新山が来る前に、すでに殺していたのかもしれない」
一方、不破は待ち合わせ場所で、新山が現れるのを待っていた。
【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話の結末
千寿は壮太に顧客の顔写真付きリストを見せ、見覚えのある人物がいないか尋ねた。しかし、壮太は首を振りながら答えた。「わかりません。男の人がうちに来たことなんて、一度もないです」
千寿は静かに語りかけた。「お父さんが法を犯したなら、裁かれなければならない。でも、やってないなら、法に守られるべきだ。僕たちは、君のお父さんを救いたいんだ」
その時、壮太はテレビから流れる声を聞いて、何かを思い出した。「この声……」彼は突然、何かに気づいたように呟いた。
「お前は俺のもんだ！」――それは、美佳が殺される際に聞こえた男の叫び声だった。壮太はその声を聞いた瞬間、顔をこわばらせ、「この声、聞いたことがある」と口にした。
千寿はすぐに愁に電話をかけ、「犯人の新山から電話があって、出て行った」と聞く。「新山は犯人じゃない！犯人じゃないんだ！」と走りながら千寿は強く否定した。
加勢も誰かからの電話を受け、「ああ、間違いない」と静かに答えていた。
一方で不破は壮太の母、美佳を救えなかったことを悔やみながらも、「たとえ虐待をしていたとしても、彼女の命を奪う権利なんて誰にもない」と現れた新山に強く語った。
新山は焦った様子で「俺は殺してない。これが証拠だ」と、包丁を見せた。それは美佳が刺された凶器だった。
「なぜ黙っていたんだ？」と不破が問い詰めた瞬間、フードをかぶった男が現れ、不破を鉄パイプで殴った。
不破はその男の腕に火傷の跡を見つけ、瞬時に思い出した。「あの時、薬を嗅がされた男だ……！」と、不破の記憶が鮮明に蘇った。すべてのピースがつながり、真実が目の前に近づいていたが、状況はさらに緊迫していった。
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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】4話のまとめと感想
不破の元彼女を殺した犯人を捏造して捕まえようとしたが、真犯人は別にいるという話でした。
今回は不破が先導して、事件の証拠を捏造しました。犯人は元々分かっている状態で始めるのは一緒なのですが、結局不破の思い込みでした。
真一が死ぬ際に「ハイド・アンド・シーク」と言って亡くなりますが、それが何なのかはずっと触れられてきませんでした。今回、千寿の使っていた秘密のファイルの名前が「HIDE&SEEK」というものでした。恐らくこれのことを真一は言っていたのかもしれません。
真犯人と思われる人物は、どうやらテレビに出ているような人物のようです。裏で加勢が手を回して握り潰してしまいそうな雰囲気もあります。新山が生きていればの話ですが、最終的に彼が冤罪で捕まるのだけは避けてもらいたいものです。
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