【相棒21】1話のネタバレと考察|戻って来た亀山薫と美和子

2022秋ドラマ
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【相棒21】1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」のネタバレと考察、感想をまとめています。

14年ぶりに再会を果たした右京と亀山だが、早速事件が起きる。反政府運動のリーダー的存在のアイシャを殺さないと、旅客機を爆破するという脅迫メッセージが亀山に届く。そのメッセージは亀山だけでなく、他の人たちにも送られていて……。

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【相棒21】1話のあらすじ

杉下右京(水谷豊)宛にサルウィン親善パーティーの招待状が届く。興味本位で行った会場には、かつての相棒・亀山薫(寺脇康文)がサルウィンの親善使節団のメンバーとして来日していた。パーティーには他にも鑓鞍兵衛(柄本明)片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷琢(勝村政信)など要人が招かれていた。

14年ぶりの再会を喜ぶのも束の間、亀山のスマホに『アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる』というメッセージが届く。その飛行機には亀山の妻・美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。到着までのタイムリミットが迫る中、右京と亀山は脅迫者を探るが、事態は急展開を迎え……。

2話→

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【相棒21】1話のネタバレ

2話連続の前編になります。物語は次週後編へ続き、事件は解決しません。亀山も右京さんと一緒になって探りはしますが、まだ警察には属していない状況です。

14年ぶりの再会

南アジアのサルウィン共和国で反政府運動が起き、そのリーダー的存在だったアイシャ・ラ・プラント(サヘル・ローズ)が、親善使節団として日本にやってくる。親善パーティーの招待状がなぜか杉下右京(水谷豊)に届いた。

こてまりで右京は小出茉梨(森口瑤子)にその話をすると、パーティーで事件が起きるから事前に呼ばれたのではとからかわれる。右京はまったく身に覚えのない招待に頭を悩ませていた。

興味本位で会場を訪れた右京に「右京さん」と声がかかる。右京は足を止めて周囲を見渡すが、見知った人物はいない。その様子を陰から楽しげに見ていた亀山薫(寺脇康文)だったが、気付くと右京は背後にいて驚く。憮然とする右京に「亀山薫です」と言うと「わかってます」と右京は答えた。

普通に招待したら来ないと思い、あえて招待者不明のまま送ったのだと亀山は説明した。久し振りの再会に浮かれる亀山と対照的に、右京はいつもと変わらず落ち着いていた。

事件発生

亀山は右京にアイシャを紹介し、さらにアイシャの親友のミウ・ガルシア(宮澤エマ)を紹介する。彼女たちは教え子だという。亀山はサルウィンに渡り、先生のまね事をしているうちに、学校も大きくなり気付いたら校長にまでなっていた。教え子が政府を倒したことに、右京は「君の理想が見事に開花した」と感慨深く告げた。

美和子(鈴木砂羽)の姿がないのは、この後の便で来るからだという。美和子からの連絡だと思ってスマホを見た亀山は凍りつく。右京は亀山の演出かと最初は呆れるが、慌てぶりを見てどうやら本当らしいと気付いた。

はじめまして。

このメッセージはあなたにしか送られておりません。
ここに書かれている事は誰にも話してはいけません。

サルウィン国際航空264便は爆発するでしょう。
あなたは親愛な人を救う時は、あなたはアイシャを殺さなければなりません。
飛行機が、日本の羽田空港に最終アプローチするまでにです。

わたしはあなたを見ています。

というメッセージだった。ぎこちない文面から、翻訳ソフトを使用して送信したのだろうと2人は思った。つまり、美和子の乗った飛行機が羽田空港に最終アプローチするまでに、亀山がアイシャを殺さなければ機内で爆発を起こして墜落させるということだ。

到着まで4時間半ほど。焦る亀山に右京はここに集まった人の中で、怪しい人物がいないか探るよう頼む。なぜなら、脅迫者は亀山の行動を監視しているはずだからだ。脅迫者自身か共犯者、この件に関わっている人物が近くにいる可能性があるからだった。

一方、右京は土師太(松嶋亮太)に頼み、発信者を特定しようとする。さらに社美彌子(仲間由紀恵)に乗客者名簿を渡し、不審な人物がいないか調べてもらうことにした。

複数の受信者

不審人物を探す亀山のそばで、招待客の尾栗江威子(菊池麻衣子)が急に倒れる。貧血気味なだけだと説明し、大丈夫だと言う江威子。亀山が離れようとすると、今度は大きな音を立てて開いた扉から、アイシャが必死に逃げ出してきた。

外務省の厩谷琢(勝村政信)にドライヤーのコードで首を絞められたという。どういうことなのかと騒動になっているところに、不審な男を見つけた亀山が追いかける。男は招待客の里村壱太郎(浜田学)という男だった。彼もまた亀山と同じ脅迫メッセージが届いていた。さらに、江威子、ミウ、弟のクリス(トラウデン都仁)にも届いていたことが分かった。

部屋にメッセージが届いた人たちを集め、右京は状況を把握する。ミウとクリスには英文のものが送られていて、どうやらそれが原文のようだった。メッセージの発信番号は、亀山に届いたものと同じだった。その番号は調べたところ、格安SIMの番号であることは分かったが、登録者の正体がつかめずにいた。ただ、日本国内からの発信であることは分かっていた。つまり、脅迫者自身か共犯者が、日本にいるということだ。

メッセージが届いた人たちはみな、飛行機に大切な人が乗っていた。厩谷は娘、江威子は夫、里村は婚約者、ミウとクリスは祖父母が乗っていた。

焦る受信者たち

亀山は焦っていた。脅迫者は一向に分からず、その間にも飛行機はどんどん羽田に近付いていたからだ。そんな時に鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)が現れ、アイシャが急病というのは本当なのかと問われる。右京は巻き込むつもりで、2人に今までに起きたことを話し始めた。

一方、厩谷は自首をすると言いだす。しかし、他の面々は誰かに知らせたら爆破すると言われているのでやめろと止めていた。すると今度はクリスがアイシャを殺すと言い始める。殺してすぐ国に帰ればいいというが、国民的英雄を殺害したらただじゃ済まないだろうと里村は諭す。

だからクリスは報道を自粛するよう政府に働きかけて欲しいと厩谷に頼んだ。それは難しいと言うと、ならサルウィンが報道に圧力をかけ、日本政府の不祥事なのに自分に罪を着せていると報道すると脅す。国民がどちらを信じるかは明らかで、反日感情が芽生えたら困るのではと告げた。

それを聞いた江威子は自分たちの代わりに汚れ役を買ってくれてるのだと、クリスに殺害をお願いする。里村もお願いする中、厩谷が咎めると最初にやったのはあなたじゃないかと指摘され、黙るしかなかった。

事情を話した右京は、鑓鞍に招待客の身元を洗って欲しいと頼む。鑓鞍は社のところへ行ってお願いした。

飛行機は墜落しない

右京は飛行機を落とすというのは、そもそもブラフなのではないかと推理していた。

  • 9.11以降機内に爆発物を持ち込むのは困難
  • 人が持ち込むなら自爆覚悟となる
  • 遠隔操作はハードルが高い
  • もし仕掛けるなら時限爆弾が妥当
  • そもそも難しいのだからはったりのほうが簡単
  • 6人同時に脅迫することでブラフが利く確率も上がる

と、亀山に推理を披露したところで、社から電話がかかってくる。参加者には特に不審な人物はいないということだった。これにより、ますますブラフの可能性が高まったと右京は言う。なぜなら、到着までにアイシャ殺害を確かめる人物が存在しないことになるからだ。

恐らく犯人の狙いは、脅迫した6人に動揺が広がり思い余った誰か、あるいはみんなでアイシャを殺害することだろう。つまり、アイシャを殺そうが殺さなかろうが、飛行機は無事に降りるという結論に至った。右京はこのまま静観するというが、亀山は100パーセント断言できるのかと拒んだ。

トロッコ問題

右京の言葉を信じて飛行機が落ちたら後悔する。だからといってアイシャを殺すこともできない。でも、美和子1人が乗っているのだったら、静観できるかもしれないと亀山は言う。きっと彼女は脅迫に屈してアイシャを殺さなかったことを、誇ってくれるだろうからと。

だが今は状況が違い、アイシャ1人の命と引き換えに飛行機の乗客全員が助かる。1対150だと亀山は言う。アイシャがどれだけ素晴らしい人間だとしても1つの命。150の命と引き換えにしていいとは思えないという亀山に、右京もそれには反論できないと答えた。

右京にとっては所詮他人事、解決策が導き出せないなら黙っていて欲しい。「こざかしい推理なんて、いりません!」と言って亀山はその場を離れた。

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1話の結末

右京は亀山を捜しに脅迫メッセージを受けた彼らがいる部屋へ行く。そこにはアイシャも部屋にこもっているためいなかった。目で合図を受けた里村が右京に相談があると言い、2人で部屋を出て行く。途中で右京はアイシャの顔を見て行くと言って部屋をノックするが応答がない。嫌な予感がして扉を開けるとそこには、手にナイフを持ったまま血のついたタオルを首にあてたアイシャが倒れていた。その後、遅れて亀山が部屋に入ってきた。

アイシャが亡くなったということが警察にも伝わり、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)らが現場にやってくる。亀山と遭遇した伊丹は「元特命係の亀山」と以前のように声をかけ、嫌味を言うが亀山は「今、そういう気分じゃねえんだ」とかわす。そして「アイシャは自殺だけれど、バリバリ事件性がある」と伝えた。

鑑識の益子桑栄(田中隆三)の見立てでは、自ら頚動脈を切り、血が噴出さないようにタオルで押さえたのだろうという。ただ、自殺を偽装した可能性がないとも言えない状況だった。なぜ亀山は自殺だと断言したのか、それはアイシャの残した遺書だった。

私の命がたくさんの人を救うのならば、この命は神に捧げます。
友よ、気に病む事はありません。あなたのせいではないから。
あなたを苦しみから解き放ち、安らぎを与える事ができるならば、私は幸せなのです。
もう時間がありません。私は逝きます。
ミウ、あとは頼みます。クリスと力を合わせて、サルウィンをより良い国にしてください。
自分を犠牲にして他人のために尽くす事は、尊い事と学びました。
仏教の言葉で “利他”といいます。

そして最後に日本語で「亀山先生ありがとうございました」と記されていた。涙を流す亀山の携帯にアイシャからのメッセージが届く。

たったひとつ、心残りは犯人も動機も知る事のできない事です。
先生、必ず犯人を捕まえてその人に、罪を償う機会をあげてください。

アイシャは恐らくメッセージの送信予約を済ませて、旅立ったのだろうと右京は考えた。

やがて飛行機は無事到着し、亀山は美和子と再会を果たす。天国のアイシャに報告するために、やるべきことをやろうと美和子は亀山を励ました。

2話→

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【相棒21】1話の考察

誰が犯人なのか、動機は何なのか?残された謎について、現時点で分かっていることから犯人の考察をしました。

犯人は誰?

今回のゲストの中で怪しいのは、脅迫状が届いた6人になります。うち、亀山は当然外しますので残りの5人の中にいると思われます。

  • 厩谷琢
  • ミウ・ガルシア
  • クリス・ガルシア
  • 里村壱太郎
  • 尾栗江威子

この中で次回予告を見たところ、クリスと思わしき人物が殺害されてしまうようです。よって、残った人たちの中で一番怪しいのはミウだと思われます。その理由はいくつかあります。

1.厩谷とアイシャをわざと2人きりにした

厩谷がアイシャをドライヤーのコードで首を絞めたとされる時、ミウは部屋から出てきてクリスに「どこ行くの?」ときかれ「ミルクティーを調達に」と言います。その直後、アイシャは部屋から逃げ出してきました。厩谷に脅迫メッセージが届いているのを知っていたミウは、わざと2人きりにさせて殺す機会を与えた可能性があります。

2.部屋の外に1人でいた

クリスが合図して里村が右京さんを連れ出す時、ミウは1人だけ部屋の外にいました。アイシャを殺しに行ったというよりは、クリスが行く前にアイシャが死んだかどうかを確認していたのではないか。クリスが殺してしまっては、サルウィンで権力を握るための障害になるからです。殉死したアイシャの遺志を継ぐという、肩書きが必要なためです。

3.ミウには動機がある

次回予告を見るとミウは「私はアイシャのように慈悲深くはない」と言い、美和子が「ミウはずっとアイシャにライバル心を燃やしてたんだと思います」と言います。ミルクティーの時もそうですが、「あの子時々ワガママいうのよね」と言ってみたり、アイシャが殺されかけた時に「この子時々突拍子もないこというの」など、時々毒づきます

ミウはアイシャの遺志を引き継いだふりをして、サルウィンで権力を握ろうと考えていそうです。もしかしたら、その恩恵にあずかろうと他の3人も共犯者という可能性もあるかもしれません。

アイシャは自殺か殺人か?

亀山は遺書から自殺だと断言しています。しかし益子は偽装の可能性がないともいえないと言います。現時点ではそのどちらの可能性もありそうな雰囲気です。そこで自殺は自殺だが、自殺に追い込まれたので殺人という線が濃厚なのではないかと考えました。

ミウは脅迫メッセージを他の人に送り、不安に駆り立てます。そこでわざと厩谷に殺す機会を与えますが、残念ながら失敗してしまいました。しかし、これも計算のうちで、アイシャのせいでみんな困っているという雰囲気を生み出します。案の定、アイシャは厩谷に殺されそうになっていないなど言い出します。

アイシャの性格を熟知しているミウは、乗客を救うために自ら命を絶つだろうと考えていたのです。よって、アイシャは自殺だが自殺に追い込んだミウが殺人犯という予想です。

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【相棒21】1話のまとめと感想

旅客機の乗客を人質にした脅迫事件が起こり、亀山の教え子が亡くなったという話でした。

亀山がどうやって警察に復帰するのか気になっていましたが、今のところまだ国賓扱いのようです。亀山に捜査権などないような気がしますが、そこは気にしたらきりがありません。

ちなみにタイトルになっている「ペルソナ・ノン・グラータ」は、調べたところラテン語で「招かれざる客」といった意味や、「入国できない外交官」「外交官が国外退去になる」といった意味があるようです。外務省の厩谷を指しているのか、はたまた右京さんなのか?謎めいたタイトルです。

亀山のことを知らない人たちも登場人物にいるため、何とか接点を作ろうとします。鑓鞍にいたっては女性と勘違いしていたという、何ともトホホな初対面でした。そのため「薫ちゃん」呼びされます。いずれ前の女将はどこいったんだとか、官房長が亡くなったことを知って驚いたりするのではないかと思われます。

今回の話としてはなぜみんなが殺したがっているアイシャを見張らないのかとか、色々ツッコミどころは満載です。昨日の再放送で右京さんをあんなに信頼していた亀山が、今回は右京さんの意見を聞かずジタバタしてるのを見ると、14年の月日は改めて長かったのだろうと思いました。

次回は10月19日21時から拡大スペシャルで放送予定です。

【相棒21】1話のいいセリフ

リスクを取れない臆病者に用はありません。

2話→

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