【ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~】最終話「税金逃れは許さない…華麗なる最終決戦!」のネタバレと感想をまとめています。
相楽副市長から市に来た目的を知らされた饗庭たちは、副市長と協力して黒幕と対決することを決意する。しかし捜索に入ったはいいものの、肝心の証拠となる書類が見当たらない。彼らは書類をどこへ隠してしまったのか?
【ゼイチョー】最終回のあらすじ
相楽義実(本郷奏多)からみゆきの市に来た真の目的を知らされた饗庭蒼一郎(菊池風磨)は、副市長と協力して相楽グループの家宅捜索をすることを決意する。
令状を手に相楽ホールディングスに捜索に入る徴税3係のメンバーは、それぞれ手分けをして不正の証拠となる書類やデータを探し始める。
饗庭と百目鬼華子(山田杏奈)と橘勝(光石研)は、会長の相楽耕史郎(板尾創路)の部屋で報告を待つ。だが、()から入った報告は事前に察知していたかのように、書類が全く見つからないという。
どこへ持ち出したのか?悩む職員たちの前を通る怪しい社員。その手には車の鍵が握られていて……。
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最終回のネタバレ
あの日の真相
相楽義実(本郷奏多)副市長は奥林礼二(結木滉星)が飛び降りたあの日の事を、饗庭蒼一郎(菊池風磨)と百目鬼華子(山田杏奈)に語り始める。
相楽が財務省に勤めていた頃、ふと奥林のパソコンの画面を見るとみゆきの市に関するリストを見つけてしまい、奥林のことを問い詰めた。奥林は適当な理由をつけて、懲戒免職にすると脅されていた。
不正の黒幕が父親の耕史郎(板尾創路)だとすぐに気付いた相楽は、せめて奥林だけでも止められないかと考えた。しかし奥林が先に限界を迎えてしまった。
奥林は相楽を屋上に呼ぶ。相楽は父親のことは何とかするから、馬鹿な真似はやめろと説得するが、奥林は「もう遅いんだ」と答えた。
真面目に働いて税金を納める人々を自分は裏切ってしまったと、自責する奥林は縁に立つと「相楽、ごめんな。饗庭にも謝っといてくれ」と言って飛び降りてしまった。
奥の手
徴税禁止リストからサガラトノサキを外したのはなぜか、副市長が3係で話をする。
禁止リストだけでは、滞納者の口座を調べることはできない。そこでリストから外せば徴税課が捜索に入り、不正に繋がる証拠を差し押さえてくれると思ったからだった。
しかし、相楽の父親が納付してしまったため、この作戦は失敗に終わる。しかもバレたことで、リストへのアクセスもできなくなってしまった。
次なる手として副市長が考えたのは、徴税吏員には滞納者でない人にも捜索に入る権限があることだった。
徴税吏員には犯罪行為を調査するためなら、裁判所の令状を取って捜索に入り、証拠品を差し押さえることができる。
今回の場合は相楽グループがリストによって、納税の義務を不正に免れている点がそれに当たっていた。
副市長の証言があれば裁判所から令状は出る。その後、相楽グループに捜索に入り、口座情報や帳簿などの資料を差し押さえられれば、町税禁止リストに関する不正を暴けるし、奥林がやらされていたことも暴ける。
しかし、捜索に入ることでみゆきの市にどんな影響が出るかは分からない。それでも協力してくれるか?と副市長は3係のみんなに尋ねる。
饗庭は「相手がどんなに大物だろうと、税金滞納してんなら徴収するのが俺達徴税吏員の仕事なんだよ。ねぇ、みんな」と呼びかけ、「相楽…公務員ナメんなよ」と笑った。
捜索の準備
相楽ホールディングスに捜索に入る令状が出た。どうやって捜索をするか、部署内で話し合いが始まる。
滞納内容は、法人住民税、固定資産税、都市計画税、従業員の住民税5年分、合わせて約45億円もあった。
犯罪行為の調査で立ち入る今回も、基本的な流れは変わらない。立証するための証拠品の差し押さえはするが、普段と違い資産価値のあるものの差し押さえは必要ない。
不動産は本社ビルだけでなく、営業所や従業員用の福利厚生施設があった。そっちは第2係に応援を頼んだ。
到着したらまずいつもと同じように、証拠品の隠蔽を防ぐために車のタイヤロックをする。そして各フロアを手分けして証拠になりそうな、会計帳簿やパソコンなどの電磁記録の差し押さえを行っていく。
重要書類の保管場所は事前に副市長が調べておいてくれた。臨宅をせずにいきなり捜索に入る、というのが今回の流れとなる。
いざ捜索
緊張した面持ちで第3係の面々は本社ビルへ向かう。当初の打ち合わせ通り、車のタイヤをロックし、事前に副市長から聞いた場所を重点的に探す。
饗庭と華子と橘勝(光石研)は、相楽の父と話をしながらメンバーからの報告を待った。社内を調べてもし何も出てこなかったらどうすると、脅してくる相楽会長に饗庭たちは表情を変えなかった。
しかし浜村宰(白洲迅)から事前に察知していたかのように、何も出て来ないと報告が入る。社員の1人が捜索中に不審な動きをし始め、やがて車の鍵を取って走り出した。
浜村たちは急いで追いかけると、社員はなぜかタイヤロックされている車に乗り込もうとしていた。取り押さえて車の中を調べてみるが何もない。浜村は饗庭にその事を報告した。
報告を受けた饗庭はひらめいた。車がロックされていたのを見て、社員はきっとカーナビの履歴だけでも消そうとしていたのではないかと。
調べてみると最近の履歴の中に、未登録の別荘地があった。この別荘の存在がバレるとまずいと思っての行動だった。
つまり、この別荘に証拠があると饗庭は考えた。
年貢の納め時
別荘では浦部明憲(川瀬陽太)が持ち出した資料を処分しようとしていた。そこへ日比野みのり(石田ひかり)が現れ、差し押さえを始める。
実は1係は遊軍として待機してもらっていた。饗庭はすぐにみのりに連絡し、別荘へ行ってもらったのだ。
1係は自分たち側だと思っていたと悔しがる相楽会長に、橘は今まで捜索に入っていたのは、彼女なりに市民への公平な態度だったと思うと話す。
事実、みのりは副市長と協力して、不正を暴こうと動いていただけだった。浦部にみのりは「公務員、ナメないでくだい」と告げ、証拠品を全て差し押さえた。
報告を受けた饗庭は相楽会長に「これであなたも滞納者です。税金納めていただけますか?」と告げる。それを聞いた相楽会長は「ふざけるな!」と声を荒げた。
税金として納めたところで、お前らでは有意義に使えない。みゆきの市民を助けているのは、自分なんだと暴論を言い出した。
華子は税金を何だと思っているのかと言うが、確かに相楽のお陰で街は発展したと認める。「ですが、それはあなたが税金を納めなくていい理由にはなりません」と言い切った。
綺麗事だと文句を言う相楽会長に、現れた副市長が「当然ですよ。私たちは公務員なんですから」と割って入る。3係の面々もやってきて行く末を見守った。
捜索の結果
副市長は国税を呼んでいた。所得隠しなどの容疑で、聴取を受けることになるだろうと父親に告げる。徴税禁止リストの件も、地方交付税の件も言い逃れはできないと華子も告げた。
相楽会長は苦々しく市役所の一職員が、国税より先に大手柄をあげて良かったなと嫌味を言う。饗庭は自分たちは捕まえに来たのではなく、助けに来たと言い出す。
税金について一緒に解決しようと、助けて欲しい時は声を上げて欲しいと諭す。相楽会長は同情するなと怒るが、饗庭は「助けを求めることは、決して恥ずかしいことじゃない」と言う。
自分たちはみゆきの市の公務員で、あなたはみゆきの市民なのだから助ける義務があると言い「相楽会長…公務員、ナメないでくださいね」と饗庭は最後に告げた。
捜索の結果、米田保市長(佐戸井けん太)は徴税禁止リストの作成に関与していたとして、共犯の浦部と共に脱税幇助の疑いで逮捕された。相楽会長も脱税の疑いで逮捕された。
全てが終わった後
饗庭と相楽副市長は奥林の病室で、逮捕のニュースを見ていた。みゆきの市の今後を心配する副市長だが、財務省に戻ることになっていた。父親の件もあって、市に残ることはまずいと思っていたからだった。
副市長は眠る奥林に「少しは俺を、許してくれるか?」と問いかけると、饗庭が「奥林にできなかったことをやりきる義務がある。それまでは俺が許さな~い」と茶化した。
そして「いつか気が向いたらみゆきの市に戻ってこい。今度はお前が市長をやれ」と励ました。副市長は「考えておくよ」と笑った。
奥林の母親がやってきて副市長は謝罪しようとする言葉を遮り、「ありがとう」と母親は感謝した。「2人とも礼二のためにいろいろと、ありがとうございました」と泣きながら深々と頭を下げて礼を言った。
病室を出た饗庭は副市長に「お前に頼みがある」と言う。
2人が帰った後病室で母親が2人がまた来てくれるかなと奥林に話しかけると、微かに指が動いた。
最終回の結末
華子は羽生詩織(市川由衣)と話をする。徴税禁止リストを作らされていた詩織は、自分があんな大事件の中にいたなんて、実感が湧かないという。
でも華子と出会えて良かったといい、この街に華子のような人がいて良かったと語り「華子ちゃん、本当にありがとう」と感謝の言葉を伝えた。華子は嬉しそうに笑った。
その後華子は部署に戻ろうとするが、饗庭が邪魔をして止める。タイミングを見て暗い部屋へ華子が連れて来られると、明かりがついた瞬間、クリスマスの飾り付けがされていた。
驚く華子に饗庭は、以前クリスマスをきちんと楽しんだことがないと、言っていたのでサプライズパーティーを開催したと教える。
みのりや北沢敬之(六角慎司)や越川珠代(石野真子)まで、仮装をしてパーティーを盛り上げる。さらに副市長までツリーの着ぐるみを着てやってきた。饗庭が病院を出た時に副市長に頼んだのは、このことだった。
鷺沼宏樹(猪塚健太)や詩織が警察からお咎めがなかった事を祝う会でもあった。橘は預かっていた退職届を取り出すなり、その場で破り捨てた。
饗庭お手製のケーキが運ばれてきて、みんなが喜ぶ中、橘は華子にパーティーを気に入ってくれたかを問う。
華子は「許されません!市役所でこんなこと」と答えた。みんなの持ち出しで行っているし、課長も係長も許可をくれたと饗庭が華子を説得する。
しかし華子は不祥事があった今こそ、自制しなくてはならないと反論する。饗庭が宥めて嬉しかったのか、嬉しくなかったのかを聞くと華子は「嬉しかったです…」とつぶやいた。
その答えに胸を撫で下ろしたみんなは拍手をし、華子も思わず嬉しくなった。
パーティーの途中で姿を消した饗庭を迎えに、華子は屋上へ行った。初めて臨宅行った日の事を覚えているかと話しかける饗庭。あの時、華子が徴税吏員になったこと、間違ってなかったと言ってくれたと思い返す。
大変な事もあったが、自分も徴税吏員になったことは間違ってなかったと饗庭が言うと、華子はどこか謙遜した様子でいた。
しかし、饗庭は華子に向けていったのではなく、みゆきの市に向けて言っていた。饗庭に勘違いしていたことをからかわれると、華子は怒って下に戻ってしまう。
その背中に向けて「ありがとね、百目鬼ちゃん」と饗庭は声をかけた。
今日も窓口に滞納者が文句を言ってくる。誠意を見せろと喚く相手に、華子は納付方法の相談なら、何時間でも何日でも付き合うと告げた。
うろたえる滞納者に華子は「公務員、ナメないでくださいね」と饗庭と声を合わせて言った。
【ゼイチョー】最終回のまとめと感想
副市長と徴税課全員の協力により、相楽会長は逮捕されたという話でした。
徴収できないで終わるということはないと、ドラマの雰囲気からは分かりますが、どうやって終わるのかに注目していました。
やはり副市長が仲間になってくれて、1係のみのりも手伝ってくれました。結果的に大団円で終わります。
都合よく物事が運ぶといえばそうですが、元々コメディタッチのドラマなので、むしろテンポよく運んでくれたほうが見やすくて良かったです。
税というのはどういものなのか、なぜ税を納める必要があるのか。そういったことをドラマ仕立てで教えてくれます。
また、困窮しているのであれば、手助けする様々な援助があるということも分かりました。
徴税吏員は大変そうな仕事ではありますが、やりがいもありそうな仕事だと思いました。
今後もこういった知られていない仕事を掘り下げた、面白いドラマが作られるのを期待します。