ドラマ【W県警の悲劇】2話ネタバレ感想｜千紗とユーチューバーの逆襲

2話目「したたかな女」のゲストは佐津川愛美さんでした。痴漢とユーチューバーがどうやって関わってくるのか？その全てが合致した時、千紗はある覚悟を決めます。今回はどんでん返しというより、因果応報な内容でした。

ドラマ【W県警の悲劇】2話のあらすじ

女子高生を痴漢した容疑で取り調べを受ける男は有名ユーチューバーで、冤罪を主張する。取り調べを行う所轄では、以前そのユーチュー バーを逮捕し厳しい取り調べを行っていた。その所轄ではパワハラや セクハラが問題となっている。過去の事件と今回の痴漢容疑の逮捕には何か関係があるのか…。
菜穂子（芦名星）はその所轄の刑事たちに聞き込みを行う。すると取り調べを担当する女刑事（佐津川愛美）はある秘め事を抱えていることが分かる。とても大人しい控えめな彼女 は、この痴漢事件を利用して大きな賭けに出ようとしている。
その狙いとは何か？
したたかな女とは？
驚きのラストに至る。

公式HPより

ドラマ【W県警の悲劇】2話のネタバレ

ドラマ【W県警の悲劇】2話の感想

妙なユーチューバーが出てきたので、何の話だろうと思っていたら、こういう形で繋がるのかとオチを知って面白かったです。とても引っ込みじあんな千紗という女性が主人公で、彼女はその性格が災いして嫌な思いをしてきました。痴漢にあったり矢野にセクハラ受けたり、それでも嫌だと性格上言えませんでした。自業自得でしょうか？黙っている彼女を良いことに、ハラスメントをする人たちが明らかに悪いと自分は思いました。

今回の話はどんでん返しというよりも“因果応報”といった感じの話です。なぜなら、矢野は千紗の“沈黙”に討たれるからです。まさに沈黙は金なり、値千金の仕返しをします。その沈黙を菜穂子も最後に貫くというところも含め、ちょっと落語みたいなシャレている話でした。

前回の話は悪を野放しにする話ですが今回は勧善懲悪で、スッキリする回となっています。登場人物の詳細を掘り下げてみます。

葛城千紗とは？

ゲストの佐津川愛美さんが演じる、今回の物語の主人公です。女性というだけで男社会の警察では大変そうですが、さらに性格が災いしてより大変な思いをします。

柔道の才能もあるのにやっぱり性格が大人しいせいで、学生時代痴漢にあった時、声も出すことができなかったと言います。それだけに痴漢被害者女性の気持ちもわかり、寄り添うことができます。“強くなりたい”と常々思っていますが、どうしてもハッキリ嫌だとは言えず矢野にセクハラを受けます。

このセクハラの内容が酷く、強制わいせつ罪になりそうなものです。カラオケでデュエットしながら、他の署員たちが見ている前で、胸は揉むはキスは何度もしてくるわのやりたい放題です。それでも千紗は嫌だとその場で言わずに黙っています。そんな矢野は沈黙＝合意だと思っている節があります。普通に考えて好きでもない相手にそんなことをされて、喜ぶ人がいると思える矢野の想像力の乏しさは迷惑です。

千紗の戦いは“沈黙”です。強くなりたいと憧れていた千紗でしたが、自分はやっぱり弱いと思います。そこで千紗なりに弱い自分の戦いをします。強さを求め続けていた千紗が、求めるのを止めた時、初めて本当の意味で強くなったと菜穂子は言います。自分は弱いと自覚したからこそ、自分のできる最大限の力を使う戦いをして勝ったのです。

いい話っぽくなっていますが、菜穂子は千紗を今後も自分の味方にするため、あえてここで恩を売っているような状況だと思います。菜穂子はそういう女であって欲しいです。したたかな女、それは千紗であり菜穂子、そんな気がしました。

ピコタとは？

どうやらユーチューバーらしいのですが、この人物が今回の物語のカギとなります。どんな人物か見ていきます。

よくいる“やってみた”系の動画を上げているユーチューバーです。何が凄いって半年前に始めて、現在チャンネル登録者数が158万人です。しかし謎なのがここから増えません、いつ見ても158万人です。警察告発の動画の後にもっと増えても良さそうなのに不思議です。

ピコタチャンネルの主な内容

こんな感じの動画を上げているチャンネルです。よくあるチャンネルなのですが、半年で158万人です。ピコタは凄い人物なのでしょう。

警察に捕まったきっかけになったのが、警官の前で白い粉の入ったパケを落とすというイタズラでした。当然警官は職質をし、調べたところ単なる風邪薬ということがわかります。ただ、警官の公務を妨害したということで偽計業務妨害罪で逮捕されます。

この時取り調べをしたのが矢野でした。この矢野の取り調べはいわゆる昭和の刑事なアレでして、そこら辺にある物を叩いたり脅したりでした。この結果、井浦は略式起訴されて、罰金を払います。井浦はこの時よっぽど悔しかったのか、「野倉署生活安全課のY刑事」と一応は伏せてますが、告発する動画を上げます。

この動画にある“オフ会”が今回の事件のカギとなります。井浦を見張っていた千紗だからこそ気づき、他の人は誰も気づきません。最終的には冤罪を生み出す刑事の現場を告発する動画が公開されます。

ドラマ【W県警の悲劇】2話のその他気になったこと

ドラマ【W県警の悲劇】2話のまとめ

弱いからこそ出来る戦い、その戦いにビビらず貫いたため千紗は勝ちます。逆に言うと矢野はナメていた弱者に足元をすくわれます。千紗は言います「後悔はしていません｡だって、強い者が弱い者に無理強いする｡そんなこと許されていいなんて思いません」と。一世一代の大勝負に彼女は覚悟を決めて挑んだのです。覚悟を決めた女性の強さ、それを矢野は知らなかったのでしょう。

菜穂子は相変わらずちょっとポンコツなのですが、落としどころを見つけるのが上手なので問題ありません。臭いぐらいの終わり方ではありますが、個人的には落語みたいで面白かったです。このドラマがなぜ地上波で放送されないのかよくわかりませんが、現時点では地上波で放送しているドラマに、引けを取らない面白さがあります。