【しあわせな結婚】8話のネタバレと感想|真犯人の正体と終わりの始まり

2025夏ドラマ
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【しあわせな結婚】8話のネタバレと感想をまとめています。

15年前に叔父は自分をかばっていた、だから自分が犯人だというネルラの言葉を聞いて、幸太郎は真相を追究する覚悟を決める。やがてついに真相にたどりついた幸太郎だが、それは2人の結婚生活を崩壊させかねないもので……。

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【しあわせな結婚】8話のあらすじ

15年前の事件の日、ネルラ(松たか子)は叔父の鈴木考(岡部たかし)がかばうようなことを言っていたのを思い出す。つまり、本当の犯人は自分だと気付き、警察に出頭しようとする。原田幸太郎(阿部サダヲ)は慌てて止め、仮に妻が犯人だったとしても真相究明に本腰を入れる覚悟を決めた。

幸太郎が検証を頼んだ法医学者の児玉裕作(佐々木蔵之助)の話では、犯人は一人ではないかもしれないという。布施夕人(玉置玲央)の頭部にあった傷の形状が、よく見ると一緒ではなかった。そこで幸太郎は15年前、燭台を作っていたメーカーを捜し、再び凶器と傷口の検証をする。

そうしてたどりついた真相は、しあわせな夫婦生活を崩壊させる始まりで……。

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【しあわせな結婚】8話のネタバレ

布施の致命傷となった後頭部の傷は、両手で燭台を持ち上げて土台で殴られたものだった。そして2つ目の傷は布施が死んでいるにも関わらず、燭台を持ち替えて横から殴った傷だった。

燭台を両手で持って殴る、そうせざるを得ない人物が、当時11歳だった幼いレオだったからだと幸太郎は結論づける。そしてレオに直接話をしにいき、部屋の奥からレオはその時の凶器である燭台を持ってきて渡した。

レオは布施を快く思っていなかった。事件当日、悪い予感がしたレオがパンを差し入れながら様子を見に行くと、ネルラの首を絞めている場面に遭遇する。考にメールをして助けを求めた後、そこにあった燭台でレオは布施を殴った。

遅れてやってきた考はレオを諭し、凶器を手にしてもう一度殴る。そして凶器をレオに渡し、川に捨てるよう命じて帰した。その後、事件を偽装するため、階段から考は布施を落とした。すべてを聞いた幸太郎はレオを説得し、一緒に警察へ凶器を持って出頭した。

自宅に戻ってきた幸太郎がそのことをネルラに話すと、彼女は幸太郎のしたことが許せず、離婚を切り出した。

犯人は自分

鈴木レオ(板垣李光人)は病院で意識を取り戻し、特に問題がなければ翌日には退院できると告げられる。火事の原因はアイロンの不始末とされたが、鈴木寛(段田安則)はレオがアイロンをつけっぱなしにしたまま、寝るような子ではないと考えていた。

ネルラ(松たか子)が病院から戻ったため、原田幸太郎(阿部サダヲ)も自宅へ戻る。その際、ネルラは「考ちゃんは布勢を殺していないと思う」と当時の記憶を語り出す。布勢夕人(玉置玲央)が倒れている近くで男の足が見え、「お前はやってない。この人を殺したのは俺だ」という鈴木考(岡部たかし)の声を聞いたという。

そして「考ちゃんは自分をかばったのだと思う。だから布勢を殺したのは自分かもしれない」と告白し、警察へ行くと言い出すが、幸太郎に止められる。

その後、2人は改めて落ち着いて話を続ける。ネルラは「覚えていないだけで、自分が布勢を殺した可能性がある。あの状況で考ちゃんがかばう相手は自分しかいない」と述べる。幸太郎はネルラの記憶だけでは証拠にならず、叔父もすぐに釈放されることはないと諭す。しかしネルラは「考ちゃんではなく、どう考えても自分こそが犯人だ」と強い確信を示した。

真相究明に乗り出す

ネルラの言葉はおそらく正しいと幸太郎は感じていた。今になって叔父が自首したことにも筋が通る。しかしもし本当にネルラが人を殺していたのだとすれば、法律家として、そして夫として自分はどうすべきか――幸太郎は深く悩んでいた。

事務所へ向かう途中、幸太郎はエレベーターで黒川竜司(杉野遥亮)と出会い、思わず驚く。事務所で改めて黒川と話を交わすと、黒川は「事件の流れに納得できない」と語る。それに対し幸太郎は苛立ちを露わにして答えた。黒川はその反応を見て何かを悟り、そのまま事務所を去った。

一方、レオは退院して自宅へ戻る。部屋を片付けていたネルラは、再び考の言葉を思い出す。父に促されて部屋へ戻ると、レオから「この部屋を漁ったのか」と問われるが、寛は否定した。

その頃、幸太郎は事務所で一人思索を続けていた。自らの手で真相を突き止めたいと強く願う幸太郎に、臼井義男(小松和重)は「あの家族から早く離れろ」と忠告する。しかし幸太郎はその言葉に耳を貸そうとはしなかった。

幸太郎の覚悟

幸太郎はネルラを呼び出し、外で会った。彼は「本当の犯人を知るのが怖くて真相に踏み込めなかったが、今日から気持ちを改める。警察の調べを待たず、自分の手で真相を突き止める」と語る。ネルラは「法律家だからそう言うと思っていた」と応じたうえで、「真相がわかったら私たちは終わりね。だって犯人は私だから」と告げる。

幸太郎は「万が一君が犯人だったとしても、それを受け止める。どんな君でも愛す」と答える。ネルラが「あなたの人生がめちゃくちゃになる」と言うと、幸太郎は「俺の人生も君の人生もめちゃくちゃにはしない。すごいだろ」と笑って返した。ネルラは涙ながらに「すごい、むちゃくちゃすごい」と言い、幸太郎は彼女を抱きしめた。

一方、佐久間次郎(野間口徹)から再捜査を諦めるのかと問われた黒川は「諦めない」と断言し、真犯人に目星がついていると語った。そして「もう二度と警備部長に邪魔はさせない」と強い意志を示す。

その頃、ネルラは教頭(小手伸也)に退職願を提出する。門真カレン(松崎未夢)たちが後を追いかけるが、ネルラは「元気でね」と告げ、その場を去っていった。

犯人の目星

幸太郎は明峯医科大学を訪れ、児玉裕作(佐々木蔵之助)の法医学教室を訪ねた。児玉は「15年前のことなので断定は難しい」と前置きしながらも、被害者の頭部に残された2か所の頭蓋骨陥没について疑問を呈した。

階段からの転落で生じた傷とは考えにくく、よく観察すると2つの傷口の形が異なっていた。つまり凶器が異なるか、同じ凶器でも殴り方が違うということであり、凶器を持ち替えた可能性もある。ひいては、犯人が一人ではないかもしれないと指摘した。

その後、幸太郎は考の国選弁護人である林和夫(駒木根隆介)と事務所で会った。林は「凶器を燭台だと話している。布勢のアトリエにあったもので、夢中で殴ったと供述している」と明かす。しかし考が「川に捨てた」と語った燭台は、捜索しても発見されなかった。

幸太郎は洋風燭台の国内シェアトップを誇る徳一金属を訪ね、社長()から話を聞き、実物を見せてもらった。15年前に製造されていた商品が残っていないかを確認すると、折りたたんで3本を1本にまとめられる特殊な構造の燭台が出てきた。

再び児玉の研究室を訪れた幸太郎に、児玉は「後頭部の傷は燭台の土台と一致した」と伝えた。犯人は両手で燭台を持ち上げて殴ったと推測でき、そのような行動を取らざるを得ない事情があったのではないかと語った。その瞬間、幸太郎はある重要な事実に気付いてしまった

真犯人の正体

幸太郎は自宅に戻るとレオの部屋を訪ねた。火事のあった夜にネルラが記憶を取り戻したこと、そして15年前の事件について語り始める。ネルラは「叔父は自分をかばっている」と信じ、現場には自分と叔父しかいなかったと考えていた。しかし幸太郎は「それは違う」と切り出した。

考が「夢中で殴った」と言うなら、凶器を持ち替えるだろうか。夢中であれば何度も同じ凶器で打ち続けるはずだ。だがこう考えれば辻褄が合う――最初の一撃は燭台を両手で持ち上げて振り下ろしたもの。恐らく力の弱い者が、渾身の力で両手を使い打ち付けたのだ。続く二撃目は、同じ凶器を叔父が持ち替え、横から振り下ろしたものだった。

一撃目で布勢はすでに死んでいたはずなのに、なぜ叔父はさらに殴ったのか。それはレオを殺人犯にしないためだ。ネルラが耳にした「お前はやっていない。いいか、この人を殺したのは俺だ。わかったな?」という声は、叔父がレオに向けて発した言葉だった。大切に育ててきたレオを守ろうとしたのだ。その意味を、当時11歳のレオも理解していたはずだと幸太郎は言った。

レオは「できたよ。さすが元検事だね。ちょっと待ってて」と言い、クローゼットから布に包まれたものを取り出した。それを幸太郎に手渡すと、中身は燭台だった。土台の裏には徳一金属の刻印が刻まれていた。

レオは語り出す。布勢を家に連れてきたとき、父も叔父も彼を気に入っていた。しかし自分だけは初めて会った瞬間から布勢を嫌っていた。何か良くないことが起こる予感がしていたのだ。だがネルラが彼に夢中だったため、仕方なく受け入れていた。やがてネルラと布施は次第に衰弱していった。そしてあの日も、悪いことが起こるのではないかと心配でならなかったのだと。

事件の真相

事件の日、レオは布勢のアトリエにパンを届けてよいかと考に尋ね、ひとりで向かった。そこで目にしたのは修羅場だった。驚いたレオは考に「ネルラが布勢と喧嘩している、助けて」とメールを送る。ネルラを助けなければと思いながらも恐怖で体は震え、思うように動けなかった。

2階に上がると、布勢がネルラに馬乗りになり首を締めていた。レオは咄嗟に手近にあった燭台をつかみ、布勢の頭を殴りつけた。その直後、駆けつけた考が状況を一目で察し、「もう大丈夫だ。ネルラを守ったんだよな」と言って燭台を受け取り、続けて「目をつぶってろ」と告げた。そしてもう一度燭台を振り下ろした

考はレオに「お前はやっていない。これは俺がやったんだ」と言い聞かせ、「これを持って先に帰れ。途中の川で捨てろ。捨てたら家に帰る間に今日のことを忘れるんだ」と諭した。レオを帰した後、考は布勢の遺体を階段から落とし、事故死に見せかけたのだとレオは推測した。

説得、そして

幸太郎はレオに問いかけた。「なぜ凶器を川に捨てなかったのか」と。レオは「よく覚えていない。怖くて一気に家に帰ってしまい、捨てるのを忘れた」と答える。叔父はその事実を知らず、レオは言い出せなかった。やがて疑いはネルラに向けられ、もはや捨てることもできなくなったのだ。

「叔父さんが自首したとき、なぜ本当のことを言い出さなかったのか。このままでいいと思ったのか」と幸太郎が問うと、レオは「思ってない。手紙を読んでいるのを聞いたとき、考ちゃんが絶対に本当のことを言うなと命じていると感じた」と答えた。考はレオにとって母のような存在であり、生まれてから誰よりも共に過ごしてきた。その気持ちに応えねばならないと思ったのだと語る。

幸太郎は「君がこの家の宝であることは理解している。だが人を殺した罪を叔父さんにかぶせてはいけない」と諭す。するとレオは「あんたがうちに来た時、布勢がうちにきたときと同じように嫌な気がした。うちの家族が脅かされるんじゃないかって。だからいつも怖かった。そしたらやっぱり、バレちゃった」と告白した。

幸太郎は「この事実を認めるのは怖いだろうけど、このまま叔父さんを人殺しにしといたままじゃだめだ。一緒に警察に行こう」と説得する。レオはうずくまり、頭を抱えたが、やがて立ち上がり「ありがとう。これで楽になるよ」と告げた。

幸太郎はさらに言葉を重ねた。「刑法41条には14歳に満たない者の行為は罰しないとある。だから君は罪には問われない。だが真実は真実として申し出るべきだ。それが人として守るべき道だ」と。レオはうなずいた。

その後、幸太郎はレオと共に凶器を持ち、警察を訪ねて黒川と会った。「家族の判断なのか」と問われ、「義弟の意志だ」と幸太郎は答える。レオが部屋に入っていく姿を幸太郎は見届けた。そのとき、ふと携帯を確認すると、ネルラからの不在着信がいくつも入っていた。

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【しあわせな結婚】8話の結末

自宅に戻ったレオと幸太郎。レオは父の寝顔を見つめながら、「ごめんね、お父さん。起きたら話すよ」と小さく告げた。

一方、幸太郎から事情を聞いたネルラは静かに言葉を返す。「弁護士としてやるべきことをやったのね。法律家として筋を通したのね。でも家族の一員としては、違うと思わない?

幸太郎は「違わないよ。真実を覆い隠すことが、家族の幸せだとは思えない」と断言する。ネルラは激しく反発した。「私は思えるの!そうやって15年、みんなで必死に守ってきたのよ。考ちゃんだって自分の人生をかけてレオと家族を守ろうとしたのに、それを壊すなんて…。考ちゃんだって望んでいないはず。殺人の罪が隠蔽の罪に変わったところで意味はないのよ!」

幸太郎が「レオ君はこれで楽になったと言った。これでよかったと思う」と言うと、ネルラは「信じられない。外から見れば間違っていても、レオを守り通すことが私たちの家族の真実だったの!あなたの言う法律的な真実とは違うのよ!」と叫ぶ。

幸太郎は「君のために事件にけりをつけたかったんだ」と告げるが、ネルラは涙を浮かべ「私はこんな結末、望んでなかった。こんなことになるくらいなら、私が犯人だったほうがよかった」と声を震わせる。

「君が犯人なのは俺が嫌なんだ。家族も大事だけど、俺たち夫婦がこれを乗り越えなきゃ幸せになれない。それはわかるだろ?」と幸太郎は必死に訴える。しかしネルラは首を振り、「わからない!これまでだって十分幸せだったのに。もうだめだわ」と言い切った。

そして最後に、「あなたと出会ってすべてが壊れた。私たちは出会ってならなかったのよ」と吐き出し、「離婚してください…」と涙を流した

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【しあわせな結婚】8話のまとめと感想

布施を殺したのはレオだと分かり、警察に出頭したことが許せないネルラは、幸太郎に離婚を切り出したという話でした。

世間で正しいことが家族の正義ではないと、ネルラは幸太郎との生活を捨てるぐらいに憤ります。確かに家族は大事ですが、ここまで怒ることなのか?何かまだ裏がありそうです。

事実、予告ではもうひと悶着あることを匂わせます。それが五守のことか、なんなのかは分かりませんが、まだネルラには秘密があるようです。

元文春記者チャンネルさんで、このドラマの話題があり、某事件に似ているという指摘がありました。確かに似ている部分が多いと、今さらながら感じました。ドラマのほうでは何かしらまとめなければならないので、次回最終回をどうまとめて終わるのか?今から楽しみです。

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