【海に眠るダイヤモンド】5話のネタバレと感想|老婦人の正体が判明

2024秋ドラマ
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【海に眠るダイヤモンド】5話のネタバレと感想をまとめています。

玲央といづみの間の血縁関係を調べたDNA検査の結果が出た。さらにいづみをずっと名前だと思っていた玲央だったが、それは彼女の旧姓だと孫たちは言う。彼女の本当の名前は……。

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【海に眠るダイヤモンド】5話のあらすじ

端島では部分ストライキが起きていた。会社はロックアウトで対抗し、鉱山への入坑を禁止した。だが結局、全国的に足並みが揃わぬストは解除されて徒労に終わる。この結果、鉱員と職員たちの間で溝が深まった。中でも炭鉱長の古賀辰雄(沢村一樹)とその息子である賢将(清水尋也)が鉱員たちの目の敵にされる。

リナ(池田エライザ)は進平(斎藤工)に自分の過去を話す。好きになった相手はみな死んでしまうと嘆くリナ、彼女が端島に来たのは追っ手から逃れてのことだった。やがて鉱員として潜り込んでいた追っ手にリナが見つかってしまい……。

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【海に眠るダイヤモンド】5話のネタバレ要約

2つ入っていた労働組合のうち、1つを抜けることで島は再びまとまろうとしていた。

リナが追っ手に襲われているところを、進平は助けに入る。もみ合いの末、男を進平は射殺してしまう。心配するリナがキスをすると、進平は抱き寄せてキスを返した。

玲央といづみの間に血縁関係はなかった。いづみは彼女の旧姓で、本当の名前は出水朝子だった。

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【海に眠るダイヤモンド】5話の詳細なネタバレ

ストライキ

鉱山は今、ロックアウトの状況にあった。入坑を禁止された鉱員たちが、坑道の入り口で声を荒げて抗議している。「働かせろ!」その叫びは島中に響き渡った。荒木鉄平(神木隆之介)は冷静に会社側の内情を説明し、対する兄の進平(斎藤工)は鉱員たちの代表として堂々と意見を述べた。

この混乱の発端は、鉱員たちによる部分ストライキだった。彼らは働きながらも、操業の一部を止めるという戦法を取っていた。端島労組は鷹羽炭連という企業系の組織に属しているが、同時に全日本炭鉱労働組合、通称「全日炭」という全国組織にも加盟している。ところが、両組織の主張は異なり、全日炭が全国一斉の部分ストライキを指示したことで、島全体が揺れた。

企業側は対抗策としてロックアウトを選択。これは部分ストを認めず、鉱員たちの入坑を完全に禁止するという強硬策だ。上層部の指示に従った結果だった。

定時になっても入坑を許されず、行き場を失った鉱員たちはついに柵を破り、一気になだれ込んできた。端島労組はロックアウトを破り、部分ストライキを決行することに成功したが、全国的にはほとんどの炭鉱でロックアウトが維持され、ストライキは中止に追い込まれた。後になって東京の上層部では既に話がついていたという噂が流れ、鉱員たちの間には「それなら何のための争いだったのか」と深い失望が広がった

鉄平はこの混乱の中で負傷し、全治3ヶ月の骨折を負っていた。島の食堂で労組の仲間たちと談笑していると、鉱員たちがやってきて彼を労い、乾杯を交わした。鉄平は笑顔で「端島は一島一家だ」と語り、皆の士気を高めた。

しかし、組合のあるメンバーは静かに提案した。「どちらか一つの労働組合を辞めるべきじゃないかと思っている」この発言に場は一瞬静まり返り、彼の意図を測りかねる表情が広がった。

一方、朝子(杉咲花)は鉄平に頼まれた。「腕章をつけることができないから、出勤前に立ち寄ってもいい?」少し面倒そうな顔をしながらも、朝子は了承した。

夜になると、組合のメンバーたちが焚き火を囲んで語り合った。「前の炭鉱長なら、ロックアウトなんて選ばなかっただろうに」その言葉には悔しさがにじんでいた。

死神

「彼女は以前、博多のフロリダという店で働いてた」と話す客に、その場に居合わせた町子(映美くらら)は即座に気を利かせて切り返した。「それは人違いですよ」そう言ってその場を収めた町子は、後でリナ(池田エライザ)に店を早めに切り上げるように伝えた。

リナは静かに進平の部屋を訪ねた。そして手に持った酒瓶を差し出しながら言った。「ちょっと、私の酒に付き合ってくれない?」

部屋に腰を下ろし、グラスを傾けると、リナはぽつりと本音を漏らした。「端島にずっといたいな」それを聞いた進平は即答した。「いればいい」

リナは苦笑いを浮かべながら、遠くを見るような目で言った。「私、呪われてるの。最初の恋人は事故で死んだ。次の恋人は…殺された」進平は黙って彼女の言葉に耳を傾けた。

リナはさらに話を続けた。「博多の店を仕切ってた興行主に殺されたの。彼は私の付き人で、一緒に幸せになれるはずだった。ただそれだけのことが、叶わなかった」

リナの瞳に浮かぶ涙は、過去の痛みを映していた。「愛した人が死んじゃう。そういう呪いみたい」彼女の言葉に、進平は低い声で答えた。

「なら、俺も呪われとる。栄子は…死んだ。死んだとよ、あいつは」進平の目にも深い悲しみが宿っていた。

リナは進平をじっと見つめた。そしてぽつりと告げた。「私たち、もう誰も好きになっちゃいけないね。好きになったら、相手が死んじゃうから」

進平は短く「そうね、やめたほうがよか」と同意した。しばらくの沈黙の後、リナは宣言するように言った。「もう誰も愛さない。一人で生きていく」

その言葉を繰り返すように、進平も呟いた。「愛さない。生きていく」

二人の間には、過去の喪失と未来への諦念が漂っていた。静かな夜の中で、どちらともなく杯を重ね、互いの痛みを無言で分かち合っていた。

孤立と衝突

古賀賢将(清水尋也)はどこか鉱員たちから距離を置かれていた。彼らの態度にはよそよそしさが漂い、それが心に引っかかる。そんな中、鉱員の一人が挑発的な言葉を投げかけ、賢将はそれに乗ってしまった。結果、喧嘩が勃発し、賢将が手を出してしまう。

この騒ぎを耳にした父、辰雄(沢村一樹)は呆れ果てた様子でため息をついた。一方、百合子(土屋太鳳)は怒りを露わにし、賢将が先に手を出すなんてありえないと断言し、喧嘩相手だった鉱員たちに詰め寄った。

「鉄平が言わなかったら、有刺鉄線が普通鉄線に変わらなかったんじゃないか?」河上(金子昇)が言い返す。その言葉に百合子は懸命に反論するが、河上は冷たく一蹴した。

「君は所詮、職員の娘だ。組合紙の記者気取ったって、労働者側には立てない」

解放された鉱員は「こっちから仕掛けたなんてバレたらクビだ。絶対言うなよ」と、もう一人の鉱員を脅した。

その頃、治療を終えた賢将が医務室から出てきたところに、鉄平が心配そうに駆け寄ってきた。「お前、大丈夫か?」

賢将は面倒くさそうに「向こうがバカだからだ」とこぼす。その鉱員を見下した態度に鉄平は怒りを爆発させた。「何言ってんのかわかってんのかよ!」

二人の間には、幼馴染ならではの信頼と対立が交錯する空気が流れた。

一方、現代では、玲央(神木隆之介)、千景(片岡凜)、星也(豆原一成)の三人が図書館で荒木鉄平についての調査を進めていた。DNA鑑定の結果が出ており、玲央たちはその報告書を確認した。玲央は荒木鉄平の孫ではなかった。

「やっぱりな。荒木鉄平の子供がクズなわけないもんな…」玲央は落ち込んだ様子でつぶやいた。

だが、星也は冷静に言った。「おばあちゃんと血縁関係がなくても、荒木鉄平と無関係だとは限らないだろう?」

「じゃあ、ライバル女の孫ってこと?」玲央が冗談めかして言うと、千景がため息をつきながら肩をすくめた。

それでも三人は諦めずに「とにかく荒木鉄平を探そう!」と気持ちを新たにし、調査を続ける決意を固めた。

島中に広がる反感

炭鉱長親子への反感は、島中に広がっていた。表向きは何も言わなくとも、鉱員たちやその家族の間にはトゲトゲしい空気が漂っていた。

そんな中、鉄平は百合子と話す機会を持った。「賢将もさ、鉱員さんたちともっと話せばいいのに」と鉄平が言うと、百合子は少し困ったように笑った。

「しょうがないのよ。炭鉱長の息子なんだから」そう言いながら、百合子は続けた。「子供の頃のように、みんなが平等に仲良くするわけにはいかないのよ」

鉄平は言葉を失った。百合子はさらに驚くべきことを口にした。「それに、賢将が朝子のこと好きだって、知ってた?」

「えっ?」鉄平は目を丸くした。その事実を初めて知り、戸惑いを隠せなかった。

鉄平はふと、子供の頃の記憶を思い出した。賢将は毎日のように荒木家に遊びに来ていた。賢将の家は部屋数も多く、広々としていたのに、どうしてわざわざ自分たちの小さな家に来るのだろうと、不思議に思っていた。

一平(國村隼)は自分の息子同様に、賢将のことをかわいがった。鉄平はその頃の賢将の笑顔を思い浮かべ、少し切ない気持ちになった。

その頃、賢将は自宅で横になっていた。テーブルには手を付けられていないカレーが置かれている。

戻って来た辰雄は好きじゃなかったのかと問うと、「そんなに好きでもないです」賢将はぽつりと呟いた。

「母さんがこんな離島耐えられないって出て行ってさ、父さんは再婚もしないで、友達もいない。ずっと一人でどう過ごしてたんですか?それでさ、俺には『あいつらとは違う、お前は馴れ合うな』って言うけど、違うって何なんですか?」賢将の声には怒りと悲しみが滲んでいた。

「父さんは違うんでしょう?きっと何か高級な人間なんでしょう。でも、俺はそうじゃないんだ」その言葉に父は眉をひそめた。

「何を甘えたことを言ってるんだ。ここには仕事でいるんだ、遊びじゃない」父の冷たい言葉に、賢将は立ち上がった。

「そういうことじゃないんだよ…」賢将は頭を振りながら呟き、父に向き直った。「俺は、あんたみたいな人間にはなりたくない」その一言を残し、賢将は家を出て行った。

静まり返った部屋には、冷めたカレーと父の無言の背中だけが残された。

救い

どちらの労働組合をやめるかを決める投票が行われていた。その結果を待ちながら、鉄平はいつもと違う思いに囚われていた。

賢将の本心を知った鉄平は、朝子に腕章をつけてもらうのをやめた。その場でポツリと漏らした。「一島一家って、気の所為だったのかな…」

彼の目には、職員と鉱員の間にある見えない壁が、これまで以上に厚く映っていた。

ある日、賢将が現れると鉱員たちがいつものようにからかい始めた。その様子を見た一平が声を上げた。

「おい、賢将!うちのカレー、いつ食いに来るんだよ!」その言葉に賢将は戸惑いを隠せなかった。

鉱員たちが驚いて見守る中、一平は笑顔で続けた。「何だお前ら知らなかったのか?あいつはな、うちの家族なんだよ。俺の自慢の息子、みてえなもんだ、なっ」そう言うと、一平は炭だらけの手で賢将の鼻をつまみ、昔のように頬を軽く撫でた。

「いつだって来ていいんだぞ。待ってるからな」その言葉に、賢将は深々と頭を下げた。見えない壁が少しだけ壊れたような気がした。

その夜、百合子は賢将の家を訪ねた。お土産にコッペパンを持ってきた彼女を見て、賢将は少し驚いた表情を浮かべた。

「組合の仕事、やめたの」と百合子はいう。賢将は百合子まで変に言われると心配するが「ええ、構わないわ」と百合子はまるで気に留めてなかった。

賢将は少し心配そうに彼女を見つめたが、百合子は続けた。「私ね、一生誰とも結婚できないと思ってた。つきあうこともできないって泣き言を言った私を、あなたは助けてくれた。朝子のことが好きだったくせにね」

少し笑ってから、百合子は冗談めかして言った。「今度は私がつきあってあげるわ。暇だから」

賢将は目を伏せ、少し震えた声で言った。「端島を…嫌いになりたくないんだ」その言葉に百合子は静かに肩を寄せ、「大丈夫よ、きっと」と優しく囁いた。

その瞬間、賢将は涙をこぼした。涙は静かに彼の頬を伝っていった。

癒えない傷と新たな絆

進平は食堂でごはんを食べていた。その穏やかなひとときに、朝子がふと話しかける。「いつも電話をかけに来る鉱員さんの母親、病気らしいわよ。いつも博多のフロリダに繋いでるの」

その言葉を聞き流していた矢先、外ではリナとすれ違った鉱員の小鉄(若林時英)が「みっけた」と声を上げた。その瞬間、リナの顔が青ざめ、急いで部屋へ逃げ込んだ。だが小鉄は執拗に追いかけ、リナの部屋のドアを叩いた。

進平が心配してリナの部屋を訪れると、部屋は既にもぬけの殻だった。逃げたリナは、小鉄に待ち伏せされていた。彼女が見つかった瞬間、小鉄は彼女の腹を容赦なく殴りつけた。

「お前のせいでこんな島で炭鉱夫させられてるんだ。はよう博多に帰りたかばい!」小鉄の声が荒れる。リナは痛みに耐えながらも、「お金は使っとらん」と必死に弁解する。だが、小鉄の目には怒りしかなかった。「命令は殺せだから、金なんてどうでもいいとよ」

リナは銃を抜き、小鉄を撃とうとした。だが小鉄は素早く銃を奪い返し、怯える彼女に銃口が向けられる。

その場面に飛び込んできたのは進平だった。小鉄が気を取られた隙に、進平は彼の背後から首を絞めようとした。しかし、小鉄は銃を持ち替え、振り向きざまに進平を撃った。

撃たれた進平は一瞬よろけたものの、なおも奮闘し、銃を奪い返した。そして、小鉄に向けて引き金を引く。銃弾は小鉄を貫き、そのまま彼は海へ落ちていった。

進平は冷静に呟いた。「死体はあがらん。俺はよう知っとる。海流が沖へ流すとよ」そう言うと、銃も静かに海へ投げ捨てた。

リナは進平の傷に気付き、震える手で触れた。「大丈夫。かすっただけだ。戦地に比べれば、こんなの…」進平の声には痛みよりも覚悟が滲んでいた。

リナの目には涙があふれ、「ごめんね、ごめんね」と繰り返しながらそっと進平にキスをした。進平はその涙を受け止めるように、彼女を優しく抱き寄せ、キスを返した

その頃、島では労働組合の投票が進み、端島労組が全日炭を抜ける決定が下されていた。新しい一歩を踏み出す島と、進平とリナの間に芽生えた絆。その二つの物語は、交錯しながら静かに進んでいった。

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【海に眠るダイヤモンド】5話の結末

翌朝、鉄平は賢将が出てくるのを待ち構えていた。夜が明けた空の下、彼の顔には何か決意めいたものが宿っている。賢将が姿を見せると、鉄平はゆっくりと声をかけた。

「昨日投票が終わった、少しはよくなる、よくする」そう言いながら、鉄平は歩み寄り、賢将の腕を掴んで足を止めさせた。

「俺、朝子のことが好きなんだ」唐突な告白に、賢将は目を見張った。だが、鉄平は続けた。「だけど、お前のことも好きだ。みんなが幸せになれる方法、どうしたらいいのか、ずっと考えてるんだ」

一瞬の沈黙の後、今度は賢将が鉄平の腕を引っ張って、彼の足を止めた。「わがままだな、お前は」賢将は笑いながら、鉄平の鼻をつまんだ。その仕草に鉄平は少し戸惑いながらも、「ごめん」と呟いた。

「俺は幸せ者なのかもしれない」そう言い残して賢将は立ち去った。その背中を見送りながら、鉄平はどこかほっとしたような笑みを浮かべていた。

その日、進平が鉄平を訪ねてきた。顔には少し疲れが見える。「小鉄だけどな、病気の母親が危篤で島を出たらしい」進平の報告を鉄平は何も知らずに聞きとめた。

現代――玲央はなぜ祖母をいづみと呼ぶのか、星也と千影は不思議だった。いづみは祖母の旧姓で、出水朝子というと話した。

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【海に眠るダイヤモンド】5話のまとめと感想

リナと進平がいい感じになり、いづみは朝子だったということが判明したという話でした。

いづみが朝子だと分かり、鉄平とは血縁関係はないことが判明します。となると、鉄平は百合子と一緒になったのか?と新たな疑問が浮かんできます。

鉄平にたまたま玲央がそっくりなだけで、別に鉄平の孫でも何でもないのかもしれませんが、だとしたら紛らわしいです。

朝子は賢将と一緒になったのか、それとも別に関係のない誰かと一緒になったのか?そちらも気になるところです。

進平が正当防衛っぽく殺人を犯してしまいますが、そのまま不問なのか、逮捕されるのかなども気になるところです。

謎が解決することで新たな謎が出てくる状況が、しばらくは続きそうです。

【海に眠るダイヤモンド】5話のいいセリフ

今度は私がつきあってあげる。暇だし。

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