【ソロモンの偽証】5話のネタバレと感想|ついに裁判が開始

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WOWOWドラマ版【ソロモンの偽証】の5話のネタバレと感想です。

大出が柏木を殺害したと自白しますが、神原は彼は殺していないと主張します。神原は何かを知っているのではないか?涼子は彼に対して疑念を抱き始めます。柏木が自殺だと思う理由、それは神原の過去が関係していて……。

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【ソロモンの偽証】5話のあらすじ

柏木卓也(野村裕基)殺害を自供する大出俊次(坂東龍汰)だが、神原和彦(宮沢氷魚)は彼が殺害していないと主張する。なぜそこまで言い切れるのか、藤野涼子(上白石萌歌)は次第に神原に対して疑念を抱き始めた。

一方、警察は大出宅放火事件について、実行犯の目星がつき始めていた。

学校を休んでいた三宅樹理(山本舞香)が久しぶりに登校し、涼子は再度確認を取る。しかし、クラスでは樹理が告発状を送ったと噂され、樹理は居づらくなって学校から逃げ出してしまう。

茂木悦男(橋本じゅん)は涼子を諭し、自分がなぜ学校のいじめ問題を追うようになったかを話す。涼子は茂木への不信感が和らぎ、樹理を信じてみようと考え始めた。

その後、神原と柏木の墓の前で会った涼子は、抱いていた疑念を神原にぶつける。神原は自分の過去を語り始め、柏木の死に対しての自分なりの考えを話した。

裁判が再び妨害され、困った涼子はある人物に助けを求めるが……。

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【ソロモンの偽証】5話のネタバレ

今回は神原の過去と茂木の過去が分かる回です。なぜ学校裁判に部外者の彼らが関わりたがるのか?その理由が分かります。

大出の自白

前回終わりに大出が「柏木を殺した」と自白しましたが、本当に殺したのか?神原と涼子は彼に質問します。すると「あれは事故だった」といい、落ちるとは思っていなかったので過失致死だと主張しました。

大出から話を聞いた2人は信憑性について考えます。樹理の言っていた話と一緒だという涼子に対して、神原は柏木が喜んで大出たちと一緒に屋上に行ったというのは無理があると反論します。

指を剥がして落としたというのは、告発文にも書かれていたしマスコミも報道していたので、大出は知っているはずだし、何よりも大出は当日柏木の家には電話をしていないと神原は反論を続けました。

涼子は電話が事件に関係しているかは分からないと言うと、そのために裁判をするのではと神原に突っ込まれます。納得できない点があるのに、警察に任せるのはおかしい。何のために自分たちで裁判をしようと思ったのか、神原は涼子に今一度裁判をするための動機を思い出させます。

涼子はその後、校長に大出が自白したことを伝えます。すると、からかわれたのではと言われ、第三者委員会では自殺だと結論が出ていると諭されます。涼子は柏木の家にかかってきた電話が、誰からのものか調べてみるといって部屋を後にします。

柏木の兄にも電話の話をしにいくと、外から電話したのは不自然だと言います。目撃証言の黒いコートなんて珍しくないし、誰かが呼び出そうとしていた証拠だと、あくまで自殺ではなく他殺だと信じたいようです。

大出は父に裁判に出ることを告げると父は、「いっそお前ももう死んだらどうだ?」と悪態をつきます。そして校長に何としても裁判を阻止して欲しいと願いました。

一方、涼子の父・剛は警察で大出宅の火事について捜査していました。放火であることは確かで、火事の状況について詳しく説明します。火事は離れから母屋にかけてガソリンがまかれていて、車に引火をしガソリンタンクが爆発しました。

この放火の手口を“花火師”だと剛は言います。花火を打ち上げるように派手な放火をして、建物の中にいる人間を早く逃げられるようにするためだと。要するに人を殺さずに建物だけを焼くためです。

この手口で放火する連中は限られている、人物を絞り込み犯人特定に近づきます

裁判の準備

神原は大出に会いに行き、自白は父親を困らせるための嘘だと言います。父親に社会的ダメージを与えるため、嘘の自白をしたに違いないと神原は考えていました。

同行した健一は涼子に電話をし、神原はなぜ大出がやっていないと決め付けるのかと話します。そもそも自宅に電話をかけたのは柏木だと言いだしたのも彼だと思い出します。神原がなぜあそこまで自殺に持って行きたいのか、健一も涼子も不信感を抱き始めました

しばらく学校を休んでいた樹理が登校し、涼子は再び確認をします。犯行の現場を見たのも告発状を送ったのも松子かと聞くと、樹理はうなづいて肯定しました。

涼子はさらに柏木の1年の時の担任である北尾先生に話を聞きます。柏木は美術教師の丹野先生とよく話していたと言いますが、丹野先生は既に学校を辞めていました。連絡先を調べておくと言われ、新たな情報を入手できる可能性が出てきます。

着実に裁判の準備が進んでいたと思った矢先にまた新たな障害が発生します。それは、クラスの生徒2人が裁判の承認を取り消すといい始めたのです。裁判開廷の条件はクラス全員の承認が必要なのに、なぜ今頃になって?北尾先生が涼子にこっそりと教えてくれました。

推薦を狙っている生徒2人の保護者に働きかけ、裁判に参加するなと学校が圧力をかけたのです。内申に響く可能性があると感じた保護者が、子供に裁判に出席しないよう言ったのです。

神原はさらに情報を集めるため、大出の母親に事件当日の話を聞きに行きます。あの日、大出は自宅にいたのか、それとも外出していたのかを問うと、母親は父親から口止めをされているようで中々語りません。しかし、神原の説得もあってある情報を教えてくれました。

それを確かめに今度は大出の父に神原は会いに行きます。事件当日、帝東興産という会社の3人と麻雀を打っていたという母親から得た情報をぶつけます。しかし、彼は妻の勘違いだと認めません。もし彼らが大出をその日見たと証言してくれればアリバイが成立します。

その3人に会わせて欲しいと願う神原ですが、なぜか大出の父はまったく取り合ってくれません。それどころか「裁判ごっこをやめればいいだけでしょ」と言って、息子の無罪を証明する手助けをしようとしません

食堂の真相

大出と一緒によくいる恵子が裁判に出廷すると、涼子に直接言いに来ました。恵子は大出と柏木が揉めた食堂での事件を見ていたと言い、その真相を語り始めます。

食堂であの日、最初に絡んだのは柏木でした。「弱い者はさらに弱い者を叩くってことしかできない。動物以下だよ。昆虫だお前ら」と大出たちに柏木は痛烈な言葉を浴びせます。

すると大出は「ちょっと反抗してみたくなっちゃっただけだよな?その勇気に拍手」とからかい「お祝いはこちら」と言った瞬間、頭に食べ物が入った器ごと被せました。ドロリと顔を伝って落ちていく食べ物、柏木は微動だにせずいました。

満足して立ち去ろうとする大出たちに、柏木はそこにあった椅子を投げつけます。大出たちには当たりませんでしたが、その音を聞いて彼らは足を止めました。柏木はさらに椅子を手にすると、大出に向かって襲い掛かろうとします。大出も迎え撃とうとすると、騒ぎを聞きつけてやってきた北尾先生が止めました。

喧嘩を売ったのは柏木のほうだったと恵子は証言します。また、柏木は全然ビビっていなかった、あの件が理由での自殺は不自然だと言います。それを聞いた涼子は裁判で証言して欲しいと頼み、恵子はうなづき約束します。

茂木の過去

恵子と話し終えると、健一が慌ててやってきます。クラスのみんなが告発状を書いたのは、樹理じゃないかと噂していると言います。

教室にいた樹理はクラスメイトのひそひそ声が、自分を噂していると感じ取って教室から逃げ出してしまいます。追いかけた涼子が声をかけると、樹理は鞄を振りかざして涼子を叩こうとしました。しかし、他の生徒たちがやってきたのを見てやめます。

涼子は樹理の家に行って話をしようとしますが母親は、樹理が書いたとバラしたのは涼子だと怒りまくって会わせてくれません。食い下がる涼子を茂木が諭し、2人は一緒に公園で話をします。

茂木は涼子に樹理のことを信じていないのに、信じているふりをしてもダメだと言います。涼子は茂木に不信感を抱いたままなため、話を聞いてもどこか素直に応じません。様子を見かねた茂木は、自分がなぜいじめ問題を追うようになったか話します

昔ある学校の女生徒がいじめにあって自殺しました。しかも教師までいじめに加担をしていたのです。しかし、学校は隠蔽工作をし事件はなかったことにされてしまいます。その頃、茂木は力不足で報道することができなかったそうです。

そして次の年、その学校でまたいじめがあり、生徒がもう一人亡くなってしまいました。茂木は「僕は学校の嘘を絶対に許さない。どんな時でも大人の犠牲になるのは子供なんだから」と言います。涼子は茂木を少し見直しました。

神原の過去

神原は再び大出の父親に会いに行きます。事件の日に家にいた帝東興産の人に会わせて欲しいと再び訴えます。しかし、大出の父は取り合ってくれません。神原は「あんたが息子の人生破壊しようとしてるんだよ」と言いますが、やはり相手にされませんでした。

その後、柏木の墓に行くと涼子もやってきました。大出の父から学校に苦情が入っていると言い、何か知っているのに言わないのなら、裁判に参加しないで欲しいと告げました。

神原は重い口を開き、大出がやっていないと思っているのは本当だと言い、それとは別に柏木が殺されたとは思いたくなかったと言います。そして神原は自分の過去を語り始めます

神原の父親は母親を殺害した後、自殺をしていたのです。父は会社が倒産して以来、酒びたりの生活をし母や神原に毎日のよう暴力をふるっていました。ある日、家に帰ると母親が血を流して死んでいたのを発見します。そして、どこからか聞こえてくる軋んだ音の正体は、父親が首を吊って死んでいる姿でした。

その後、神原は施設に入って今の両親に引き取られます。神原は過去を知られると、差別を受けたり怖がられたり、親切そうな顔をして裏で陰口を言われたりしたそうです。しかし、柏木だけは違いました

「人間は嘘をつくからね。時には自分を守るために、自分すらだまして」と柏木は言い、そのままの神原を受け入れてくれたのです。

神原は柏木にあの時自分も死んでいればよかった、人殺しの子供なんてどうあがいても普通に生きられないと言います。すると柏木は「気にすることないよ。生きる価値がないのはカズだけじゃない。こんなくだらない世の中で幸せいっぱいに生きてるほうがどうかしてるよ」と言いました。それを聞いた神原は悩んでいるのがバカらしくなり、柏木と一緒に笑い飛ばします。

神原は自分を受け入れてくれた柏木が殺されたなんて考えたくなかった、根底にその思いがあったため自殺にこだわったのです。過去を聞いた涼子は「私たち本気で戦って真実を見つけよう」と裁判への思いを新たにしました。

ドラマの結末

神原は大出に「あんな父親の犠牲になるな」と説得し、涼子は樹理に「信じているから」と説得を続けます。そして涼子は茂木を頼ります。裁判開廷のためにクラス全員の承諾を得るための秘策です。

茂木は校長に学校が生徒に圧力をかけているのではないかと話を振ります。否定する校長へさらに突っ込み、裁判に参加しても不利益はないという証言を録音します。これにより、承認を取り消していた2人も再び承認し、裁判開廷の条件がクリアされました。

一方、警察は“花火師”である帝東興産の男を、放火の容疑で逮捕します。

3学期の終業式が終わり、クラスのみんなで体育館で裁判の準備をします。涼子はみんなに礼を言い、この裁判は被告人に罰を与えるものではないと言います。そして、「目的は一つだけ、柏木君がどうして死ななきゃなかなかったのか、柏木君に何が起こったのか、真実を見つけること」と宣言します。

いよいよ裁判が開かれ保護者も集まり、茂木も傍聴にやってきます。検事の涼子は殺人事件であることを主張し、弁護人の神原は無罪を主張しました。

その頃、校長と話す大出の父は、裁判が無罪でも有罪でも、これ以上調べられることに問題があると言います。校長は何か隠しているのかと聞いたところ、涼子の父が捜査員を引き連れてやってきて署に連行します。

学校にも知らせが入り裁判を中断するよう言います。大出も傍聴に来ていた大出の母も退席させて、北尾先生が涼子に教えます。大出の父親が逮捕された理由は、自宅に火をつけた放火の容疑だったのです。

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【ソロモンの偽証】5話のまとめと感想

茂木と神原の過去が分かり、裁判がようやく開廷されたと思ったら、大出の父が逮捕されて中断します。

このドラマの登場人物は人間臭さがあるので、善人と悪人の対決という構図で話は進みません。誰もが悪ですし誰もが善です。今回、悪人だと思っていた茂木の別の一面が分かり、涼子は彼に助けを求めました。また、信じていた神原が怪しく見えたのは、神原なりの思いがあったからでした。

ドラマでこういった人間臭さを出すと、話が分かりにくくなり混乱を招くことがあります。しかし、このドラマでは丁寧に掘り下げていくため、混乱せずに見る事ができました。本来人間は色んな面があるもので、それを許したり助けたりして支え合っていくものです。それを省かずに描こうとする姿勢が、このドラマの面白いところです。

もし地上波で放送していたら、裁判前の話が短くなり、唐突にいい人になったり悪い人になったりと、ご都合主義的展開になったと予想できます。WOWOWで放送してくれて良かったと、思わせてくれるドラマの1つでしょう。

大出の父親が逮捕されたことで裁判を受けずとも、大出の目的は果たされてしまったことになります。と、なると大出の今後の証言はどうなるのか?ということが気になります。

柏木を殺したのは俺じゃないと発言を翻すのか、それとも裁判自体から逃げるということも考えられます。また、樹理が大出にされた仕打ちについて、ぜひ裁判で主張してもらいたいものです。

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