ラジエーションハウス 8話ドラマ感想 最終回に向けてのフラグか？

今回のラジエーションハウスは、前回までの各キャラにスポットライトを当てる方式ではなく、普通に患者が来て話が進んでいきます。ただ、これから最終回に向かうのだろうな、と思うようなフラグがありました。

ラジエーションハウス概要

月曜21時からフジテレビ系で放送している「ラジエーションハウス」は、放射線技師という立場から「視えない病」を見つける医療ドラマとなっています。

キャスト

• 五十嵐唯織（窪田正孝）
• 甘春 杏（本田 翼）
• 広瀬裕乃（広瀬アリス）
• 軒下吾郎（浜野謙太）
• 威能 圭（丸山智己）
• 悠木 倫（矢野聖人）
• 黒羽たまき（山口紗弥加）
• 小野寺俊（遠藤憲一）
• 辻村駿太郎（鈴木伸之）
• 鏑木安富（浅野和之）
• 大森 渚（和久井映見）

スタッフ

• 原作：「ラジエーションハウス」（原作：横幕智裕・漫画：モリタイシ）
• 脚本：大北はるか
• 音楽：服部隆之
• 主題歌：MAN WITH A MISSION 「Remember Me」（ソニー・ミュージックレコーズ）
• プロデュース：中野利幸
• 演出：鈴木雅之・金井紘・野田悠介・関野宗紀

8話ゲスト

佐藤めぐみ・板橋駿谷・稲垣来泉・仲村瑠璃亜・伊藤祐輝・山下徳人・頼経明子・原田文明

前回はこちら

あらすじ

甘春総合病院に、けいれん発作で魚谷久美（稲垣来泉）という少女が救急搬送されてくる。唯織（窪田正孝）らは、久美のCT検査を行ったが異常は見られなかった。だが、別の日にMRI検査を行ったところ、二相性急性脳症の特徴的な所見である、脳が木の枝のように光る「ブライトツリーアピアランス」が見られ、入院しての治療が行われた。

杏（本田翼）は、久美への治療の効果を確認するため再度MRI検査を行うことを決める。その席で、杏が目も合わせてくれないことにショックを受ける唯織。それを知った裕乃（広瀬アリス）は、何故かモヤモヤした気持ちになっていた。一方、杏が唯織を気にしていると見抜いたたまき（山口紗弥加）は、「素直になれば？」と杏に告げるが……。

小児科では、久美の強い希望により、季節外れのハロウィンパーティーを行うことに。枕元に願い事を書いた紙を置いて寝るとそれが叶うという言い伝えもあることから、唯織や小野寺（遠藤憲一）たちも久美から願いごとカードを手渡されていた。

同じ頃、内科には腹部の痛みを訴えて受診した若井陽子（佐藤めぐみ）の姿があった。陽子は、アルバイトを抜け出して病院に駆けつけた夫の祐一（板橋駿谷）に、盲腸だと診断されたが「薬で散らせるから普通に働ける」と言って安心させる。久美は陽子にも願いごとカードを手渡していた。

そんな折、MRI検査を受ける予定だった久美が突然けいれんを起こし……。

公式HPより

感想

唯織が医師の資格も持っていることを、小野寺技師長に知られてしまいますが、周りのみんなには言わずに二人だけの秘密にします。しかし、唯織の的確な指示や相変わらず“視えてしまう”目のせいで、どうにも隠し立てが難しそうです。また、どうやら裕乃も唯織のことが、気になっているような素振りを見せます。季節外れのハロウィーンにラジエーションハウスのメンバーそれぞれが、何て書いたか？そんなことも含めて書いていきます。

ハロウィーンの願い

久美の願いでやることになったハロウィーンですが、どうやら地域によっては願い事を書いて枕元に置いて寝ると、願いが叶う言い伝えがあるそうです。そんなわけでそれぞれの願いです。

中でも裕乃は最初は五十嵐さんのようなと書いたのに、軒下に見つかって無理矢理書き直します。しかし裏面にちゃんと最初に書いた通り、五十嵐さんのようなという風に書きます。
また、たまきの「特になし」にまつわる話として、裕乃に願い事ないのかときかれ「いつからかなぁ…｡素直に 願い事とか書けなくなったの」と触れてはいけない雰囲気を出します。

裕乃恋の予感？

ドラマ内で唯織が杏をじっと見ていたりするのは、いつものことなんですが、目すら合わせてもらえない唯織を見て裕乃は「何だろう…もやもやする」と言います。そのもやもやが何なのかはわかりません。
さらに唯織が早期に虫垂腫瘍を発見した際、周りから唯織と杏の手柄とか、デートに誘っちゃえよとか冷やかされます。その様子を見てまた裕乃は「何だろう。やっぱりもやもやする」と言います。

その後、願いを書いていた際、軒下のせいで「軒下のような放射線技師に…」と書き直します。しかし、裕乃はこっそり裏面に「五十嵐のような放射線技師に…」と書き足します。その際、ナレーションでは「秘密の恋のため」といいます。

裕乃は唯織に恋をしていたとしても、唯織の気持ちが杏にあるのを嫌と言うほど知っているので、告白はしないのかもしれません。最終回までに恋の話も完結するのでしょうか？

医師行為をするフラグ？

唯織はなぜ普通なら見えないものが見えるのか、そのことに頭を悩ませていた杏ですが、本当に頭が痛いようです。勤務中何度となく頭を押さえるシーンが出てきて、これは唯織が医師行為をやるフラグ？に見えます。ラストシーンでとうとう杏は倒れてしまい、たまたまそばにいた唯織が駆けつけます。

さらに院長と技師長の会話で、もし医師行為をした場合、技師ではなく放射科医で働くのを条件で採用したといいます。しかし、唯織は技師にこだわっていたともいいます。放射線科医として働いてくれたら、医学界を変える可能性も秘めていると院長は唯織の才能を買ってます。

どこの病なのかによりますが、唯織が医師行為をする可能性のある病となると、IVRで手術するといったものなのか？ちょっと今のところわからないので、次回以降に何かしら動きはあるのではと思います。

唯織が医師行為をしたら、放射線科医となってしまい、杏との約束を破ることになってしまいます。それでもきっと杏を救うためなら、唯織は迷わず医師行為をすると思います。

その他気になったこと

ドラマの補足

二相性急性脳症とは？

ドラマで久美が疑われている病気です。難病指定されている病気です。

けいれん重積型（二相性）急性脳症（英語名 AESD [acute encephalopathy with biphasic seizures and late reduced diffusion]）は、突発性発疹やインフルエンザなどの感染症を契機に、けいれんと脳の傷害をおこす、日本で見つかった病気です。小児の感染に伴う急性脳症のうち、日本では最も頻度の高い型（急性脳症全体の29%を占める）です。典型例では初め発熱とともに長いけいれんが生じた後、意識が低下します。２日目には意識はいったん改善傾向となりますが、発病後4?6日に2回目のけいれんが生じ、それに引き続いて再度、意識が障害されます。発病後3?9日の脳MRI拡散強調画像で、特徴的な大脳白質の病変が認められます。神経学的後遺症が約70%の患者さんに残ってしまいます。

引用HP：難病情報センター | 痙攣重積型（二相性）急性脳症（指定難病１２９）

難病ですが患者数がそれなりにいる病気で数千人ともいわれ、毎年100～200人が発症するようです。主に日本の小児特有の病気で、生後6ヶ月から1歳代での発症が最多です。また、明確な原因もわかっておらず、きっかけとして高熱のでる感染症ということです。

なぜ日本特有なのか？その辺りが不思議な病気です。幼少時に高熱が出ると発症するきっかけになるようなので、十分注意が必要です。

虫垂腫瘍とは？

陽子のかかった病気で、こちらは難病というよりも珍しい病です。痛みがないようなので気付くことが難しいようです。

虫垂に発生する腫瘍の総称．虫垂腫瘍は，虫垂粘膜から分泌される粘液により内腔が囊状に拡張した状態である虫垂粘液囊腫（appendiceal mucocele）として発見されることが多い．良性・悪性にかかわらず，腹膜偽粘液腫（pseudomyxoma peritonei）に至る可能性がある．　腹膜偽粘液腫とは腹腔内に腫瘍細胞を含む粘液性腹水が大量に貯留した状態の総称である．虫垂腫瘍だけではなく，卵巣腫瘍に由来するものも含まれる．腫瘍細胞は組織学的に悪性と断定できない場合が少なくないが，いったん，腹膜偽粘液腫の状態となれば，予後は不良である．

コトバンクより

劇中で説明していたのがわかりやすいかと思います。ゼリー状の粘液が異常に増殖している状態で、放っておくと破裂しおなか全体に広がってしまい、腹膜偽粘液腫になってしまうということです。

まとめ

エレベーターに閉じ込められた時には、唯織がダイハード並みに救出に行くのかと思いきや、バールで扉を開ければいい位置だったようです。そして、最終回に向けてフラグが立ち始めた回でもありました。話としては可もなく不可もなくといった感じで、この回以前の話の方が全体的に丁寧に描かれていて良かったです。恋の行方は？そして医療行為をするのか？そこら辺に注目していきたいと思います。