4月4日に放送した【パレートの誤算】最終回のネタバレと感想をまとめました。
津道会に拉致されてしまった聡美は、無事脱出することができるのか?そして、福祉課の誰が津道会と繋がっていたのか?全ての謎が今回明らかになります。
ドラマ【パレートの誤算】最終回のあらすじ
佳子(松本まりか)は若林(北村有起哉)に聡美(橋本愛)を守ってあげて欲しいと電話する。若林の着信履歴には聡美からの連絡が複数あった。折り返し連絡をしても繋がらず、小野寺(増田貴久)にも連絡するがそちらも繋がらなかった。
上に掛け合い聡美が津道会に拉致された可能性があるから、ガサ入れをしようと訴えるが乗り気ではない。取り返しのつかないことになってもいいのかと半ば脅し、ようやく上は動くことにした。
聡美の行方を問われた小野寺は、そっちに行っているはずだと告げる。しかし、来ていないことを知り、小野寺は美央(冨手麻妙)に電話をしフォルダの話を誰かにしたかと問うと、思い当たる人物の名前を挙げた。
若林は津道会が監禁する際、どこを使うのかを生活保護利用者から、いくつかの場所を聞き出した。
聡美の身に迫る危機、始末をするために津道会が動き出す。
ドラマ【パレートの誤算】最終回のネタバレ
ネタバレまとめ
ネタバレ:起
佳子は若林に聡美を守ってあげて欲しいと電話を入れる。電話を切った後、若林の携帯の着信履歴には聡美からの連絡が何十件も入っていた。すぐに折り返し連絡するが繋がらず、小野寺にもかけてみるがそちらも繋がらなかった。
津道会から西田の秘書である荒木に連絡が入る。荒木は事務所に行き、聡美を拉致した話を聞かされる。幹部が今日中に片をつけろと立木に命じる。
一方、聡美は拘束されたまま監禁されていた。上から指示を受けた男たちが、USBをチェックして中身を確認しようとする。しかし、パスワードがかかっていて開くことができない。聡美から聞き出そうとしても、知らないと答えるばかりだった。聡美は床にあるガラスの破片を手にし、時間稼ぎにでたらめなパスワードを言って手の拘束を解こうとしていた。
小野寺は若林からの連絡を受け、聡美が行方不明だと知らされる。すぐに美央に連絡し、山川のフォルダの話を他の誰かにしなかったかと問う。すると、猪又課長に話したという返答だった。
ネタバレ:承
立木の車を奪って逃げた佳子は、猪又と会っていた。そこに猪又を残して外に出ると若林に、津道会の車が河原に止まっていると連絡をし街に別れを告げる。
若林は津道会と繋がりがある生活保護利用者に、監禁に使用する場所をいくつか聞き出す。早速一つ一つ当たり聡美が囚われている場所を探していく。
一向にパスワードが分からないため、最初からなかったことにして、聡美も処分しようという雰囲気になる。鉄パイプを手にして近づいてくる男に、聡美は拘束を解いたガラスの破片を振り回して抵抗する。だが、逃げられずに殺されそうになった瞬間、若林たち警察が突入してきた。
聡美は無事保護され、そこに小野寺も駆けつける。聡美は小野寺が津道会にタレこんだと思い、警察にそのことを告げる。警察はそれを聞いて小野寺にも事情を聞くことにする。
佳子から通報を受けて警察が河原に止めてある車を覗くと、そこには猪又がいた。聡美のことをタレこんだ人物、それは猪又だった。
ネタバレ:転
警察で取調べを受ける猪又は、なぜこうなったのかを話し始める。きっかけは家族が不在の時にした浮気だった。猪又は電話でマッサージを呼び、そこに現れたのが佳子だった。それ以来、佳子と外で会うようになった。
だが、その場に立木たちが乗り込んでくる。そして、生活保護の受給を通すように脅し、猪又は言われるままに判子を押すようになった。当然それだけでは終わらず、猪又は発覚するまでの間、52人に押し1年で3千万の金を不正受給させた。
さらに猪又はそのことを山川に感づかれたのを知り、中村アパートに先回りして山川に見逃してもらうことを頼む。山川は警察に自首して欲しいと告げるが、猪又はキレ気味な態度を取る。山川は仕方なく自分が警察に言いに行こうとすると、そこにあった消火器で猪又が頭を殴る。
困った猪又は立木に連絡し、立木から命じられた金田が山川に灯油をかけて燃やした。金田はその後、自分のやってしまった事の重大さに気づき、逃げたから殺害されたのではと若林は聡美に告げる。
恐らく立木も殺害されているだろうし、事件の全貌が解明するのはまだまだ先だと若林はいう。そして、退院したら警察で雇ってやるからいつでも来いと聡美に言った。
ネタバレ:結
聡美は小野寺と話し、自分のせいで疑われてしまったことを謝る。小野寺は小野寺で津川すがの病院の院長である菅野が、実は西田と繋がっていることを知りながら言えなかったことを謝る。そして、聡美にまた市役所に戻って来て欲しいと願った。
聡美は「パレートの法則」は誤解されているという。2割の人が働いて残りの8割が怠け者と思われているが、そう思われるのはパレートもきっと誤算だったのではないかと語った。
西田の市長選の演説を遠巻きに見ている津道会の者たち。聡美は市役所正規採用に合格したことを谷本に報告した。
ドラマ【パレートの誤算】最終回の感想
聡美は無事救出されました。市役所側の協力者が猪又課長だったことが分かります。課長は山川にそれがバレたので、山川のことも殺害しました。
最後の方でドラマのタイトルにもなっている【パレートの誤算】の意味も聡美の口から語られます。パレートにとって本当に誤算だったかどうかは分かりません。しかし、2割と8割という数字が、どうしても働かない怠け者がいると誘導するのでしょう。
最終的に巨悪までは捜査の手は及びません。もしかしたら永遠に及ばず、西田は市長になり津道会とはズブズブのままなのかもしれません。
ドラマ【パレートの誤算】登場人物のその後
【パレートの誤算】の登場人物のその後をまとめました。
- 牧野聡美:市役所の正規採用に合格
- 小野寺淳一:ケースワーカーの仕事を続ける
- 若林永一郎:事件の全貌解明に動く
- 安西佳子:街を出て行く
- 山川亨:猪又によって殺害
- 金田良太:殺害された山川の後処理をした
- 五代早苗:介護士の資格を取得
- 五代智樹:小野寺と一緒にサッカースクールに通う
- 猪又孝雄:山川殺害と不正受給関与で逮捕
- 菅野院長:保険の点数稼ぎをしていたことで逮捕
聡美は若林に警察へ来ないかとスカウトされましたが、やっぱり市役所に戻るようです。ただ今度は正規職員としての採用です。
小野寺はケースワーカーの仕事に従事し、そこに早苗が介護士の資格を取得したと言って報告に来ます。
菅野院長は保険の点数を稼ぐため、不要な手術を別館でしていたという理由で逮捕されます。ここから西田に繋がるかまでは分かりません。
猪又課長は最初は聡美の件で逮捕されたのかもしれませんが、山川の殺害と不正受給について自白します。よって、こちらの件でも逮捕されると思われます。
ドラマ【パレートの誤算】最終回のまとめ
事件は無事解決して物語は終わりました。ケースワーカーの仕事を通して、世の中の不条理などについて描かれていた作品でした。そこに「パレートの法則」というものを加え、現代社会で生きる人間に当てはめて考えてみます。
2割の労働者と8割の怠け者、怠け者=生活保護利用者。のような図式で語る人たちが出てきます。聡美も当初はそう考えていました。しかし、山川からそうではないということを分かり始めます。
最終的に聡美が導き出した答えは、誰もがいつ生活保護の世話になるか分からない。また、生活保護を受けていた人も、助けがあればやり直すことができる。だから、2割と8割の間を行き来する可能性があると考えます。
最後に小野寺は「君のことは俺が絶対守るから」といい、市役所に戻って来て欲しいと聡美にお願いします。好意的な意味で言っている部分もあるのかもしれませんが、ドラマを見ている最中は、2人から恋愛感情をまったく感じませんでした。どちらかというと、金田のほうが聡美に好意を抱いていた気がします。
キャスト的に印象に残ったのは、若林刑事役の北村さんです。ちょっとやさぐれた感じが格好いい刑事でした。また、基本的に回想でしか登場しませんが、金田役の那須さんもしっかりと印象を残してくれました。
全体的に暗い話ではありますが、最後は勧善懲悪で終わります。なので見終わった後、嫌な気分になったりはしませんし、前向きな希望を抱けます。ミステリー部分もありますし、色々な要素がうまく混ざった作品でした。