3月14日に放送した【パレートの誤算】3話のネタバレ感想をまとめました。
市役所で立てこもり事件が発生し、聡美の身にも危険が及びます。その背後には貧困ビジネスがあるのか?身の危険を感じながらも聡美が真相に迫ります。
ドラマ【パレートの誤算】3話のあらすじ
山川(和田正人)は暴力団がアパートに来ているのを知っていても、訪問記録には一切書いてなかった。若林(北村有起哉)に話を聞きにいく聡美(橋本愛)だが、市役所で立てこもり事件が発生する。職員の倉田(日向丈)を人質にしたのは、以前生活保護の申請に来たが追い返された岩塚(有薗芳記)だった。必死の説得をする聡美、その身にも危険が迫る。
さらに岩塚から生活保護申請の背後には、暴力団が絡んでいると聞かされる。既に危険なところまで足を踏み入れてしまった聡美、自分の身を守るためには、身近な人物であっても絶対に信用するなと若林に言われる。
ドラマ【パレートの誤算】3話のネタバレ
暴力団の影
- 聡美と小野寺は安西佳子の家に行ってみるが、山川とのことを詳しく聞けずに帰る
- 佳子の使っていたライターは、山川の時計と同じロゴがあったことに聡美は気づく
- 山川の葬儀で妻と子どもを初めてみんな見た
- 若林は葬儀に参列する人たちに容疑者がいないか、外で見張っていた
- 兄から連絡があり、刑事にあれこれ聞かれたという
- 金田と親しくしていた同級生の門馬と聡美は会って話を聞いてみる
- 金田はカタギではないと思うと門馬は言う
- 中村アパートには暴力団がしょっちゅう出入りしていたのに、山川の訪問記録には一切書かれていなかった
- 若林に聡美はそのことを言い、警察から情報を聞きだそうとする
立てこもり事件発生
- すると市役所で立てこもり事件が発生し、聡美も一緒に駆けつける
- 倉田を人質にしたのは、以前生活保護の申請に来た時、倉田に追い返された岩塚だった
- 聡美はドア越しに岩塚を説得するが、やけになった岩塚が刃物を持って襲い掛かってくる
- 警察に取り押さえられ聡美は無事だった
- 若林は部下の谷に聡美をマークしとけと告げる
- その後、市長は記者会見をし、マスコミやSNS上で課と倉田や市長も叩かれる
- 猪又課長は上の言う通りにやっていたのにとキレる
- 美央は父親に言って部署の異動を画策する
- 事件を聞いた母が心配して聡美の家にきて、危ないことはしないで欲しいと願う
- 小野寺は倉田の見舞いに行くが、倉田はあの課にいて何もいいことがなかったと零す
貧困ビジネス
- 岩塚に面会しに行った聡美は、自分の力不足だったと謝罪する
- 岩塚はどうにもならない現状であったこと、あの日初めてゴミ箱を漁り食った弁当がうまかったから死にたくなったと動機を語る
- 岩塚が聡美に生活保護に暴力団が絡んでいることを教える
- 小野寺にその話をする聡美、聞いていた店のマスターである竹本が貧困ビジネスの内容を詳しく説明する
事件の後
- 立てこもり事件が起きたことで、利用者たちが不安になっていないか小野寺と聡美は訪問しに行く
- 早苗のところに行った途端、児相が来たことにキレて追い返す
- 岩塚は以前から金使いが荒く、景気が悪くなり借金を知人にした結果、友人を失ったという
- 事件のせいで生活保護者に風当たりが強くなることを心配していた
- 聡美が自宅に帰る途中、佳子と男が揉めていた。聡美はこっそり後をつけていくが見失う
- 何者かに押されて車にひかれそうになる聡美、後をつけていた谷が男を追いかけるが逃げられる
- 聡美は谷に後をつけさせていた若林に対して怒る
- 殺された山川、いなくなった金田、立てこもりの岩塚、聡美の周りでは色々起きるから見守ってたという
- つけていた男は立木という暴力団員で、佳子はその女だった
- 聡美は既にヤバい状況だ、身を守るために誰も信じるなと若林に言われる
- 小野寺は一人誰もいない課で、PCを立ち上げて何かをしていた
ドラマ【パレートの誤算】3話の感想
どんどん聡美を取り巻く状況が危険になってきます。前回生活保護の申請に来たけど追い返された人物が、自暴自棄になって市役所で立てこもりました。説得していた聡美に襲いかってきて、危ない目にあいます。
さらに貧困ビジネスが背後にあることが分かります。これに対してどうするのか、それ次第で聡美の身に降りかかる危険度が変わりそうです。
ドラマ内で小野寺もいいますが、まともに働いている人が生活保護受けている人より貧しいというのはやっぱり歪んでます。物価は年々上昇しているのに、もらう給料が減っているのではやっていけません。当然、犯罪が増えます。
ただでさえ格差が広がっている中、新型コロナウィルスの影響で更に大変なことになりそうな雰囲気です。備えあれば憂いなしとはいっても、終わりが見えない状況では不安になります。生活保護を利用する人もこれをきっかけに増えるのではないか?そんな気がしてきます。
ドラマの中だけの話がいつしか現実に。転落のきっかけはいつでもそこに転がっている世の中だと改めて感じました。
ドラマ【パレートの誤算】3話の登場人物まとめ
今回登場人物のことで新たに分かったことをまとめました。
- 山川亨(和田正人)
- 妻と子どもがいた
- 暴力団が来ていても訪問記録には一切なし
- 小野寺淳一(増田貴久)
- 昔バーでバイトしていた
- 課に一人で残って何かをしている
- 金田良太(那須雄登)
- カタギではない
その他の登場人物
- 岩塚武(有薗芳記)
- 倉田を人質に取り、立てこもり事件を起こす
- 逮捕後、聡美との面会で暴力団が生活保護には関わっていると教える
- 自分も声をかけられたが怪しいので話しに乗らなかった
- 過去に金使いが荒く、無くなると知人に頼ったため、友人を無くした
- 立木智則(趙珉和)
- 恐喝、暴行、詐欺で前科6犯
- 津道会若頭補佐
- 佳子の男
- 門馬大地(中山求一郎)
- 兄の同級生
- 最近まで金田と会っていた
- 金田の部屋に入ったらヤクザのような者に絡まれた
- 山川志穂(西原亜希)
山川の妻。子どもが一人いる - 西田耕三(大河内浩)
美央の父。市長選に出馬の可能性もあり
貧困ビジネスの仕組み
今回ドラマの中で語られた貧困ビジネスの仕組みについて掘り下げます。
スカウトから申請まで
- ヤクザがNPOをフロントにして、ネットカフェや公園で金のない人に声をかける
- 別のフロントが所有している狭いアパートに住まわせて居住実態を作る
- 組で飼っている弁護士と一緒に窓口に行けば一発クリア
内訳
- 6~7万の基準額に住宅扶助がもらえる
- 肝が据わってる人なら旋盤で指を何本か落とす
- 障害手帳をもらったらさらに障害加算
- うまくいけばただのホームレスでも月20万円もらえる
上前を抜く
- 家賃、食費、布団代、と様々な名目をつけて金を取る
- 本人の取り分は1~2万円
- 空き缶集めるよりわりがいい、温かい布団で寝れるのだからwinwinだ
健康な状態の人をわざわざ障がい者にし、手当てをもらうというのも恐ろしい話です。さらに20万もらったとしても、本人の手元に残るのは1~2万円というのも酷い話です。金を抜くからビジネスということで、布団与えてやってるのだからお互いいい関係というのも詭弁です。
20万円丸々もらえたらもっといい生活できますし、人生やり直すきっかけにもなります。しかし、生活保護の申請というのは何の知識もなく行っても通り辛く、結局彼らの手を借りたから通った可能性はあります。金の匂いがするところには、悪知恵が働く人が群がります。
いつだって搾取されるのは無知な人です。夏に続編がやる『ドラゴン桜』では、搾取されないためにも東大に行けとよく言っていたなと思い出しました。もはや“知らなかった”は自殺行為に等しいと思います。正しい知識は現代を生き抜くための羅針盤であり剣です。
同じような貧困ビジネスを扱っていた【絶叫】はここからさらにもう一段階あり、保険金をかけて殺します。人の命を金に換えるビジネスだとドラマ内でも語ってました。
ドラマ【パレートの誤算】3話のまとめ
今回は貧困ビジネスが裏側にありそうだという流れになります。普通の市役所の人が、この問題にどう立ち向かうのか?いっそ見なかったことにして、何となくやり過ごすのか?聡美は熱心な人物っぽいので、あがきそうな気がします。
また、最後に小野寺がこっそりとPCを見て何かしています。小野寺があらゆる意味で山川の後継者なのか?そんなことも気になります。山川は協力を断ったから殺害されたのか?殺害された理由についても知りたいものです。
次回でラス前となり、物語があっという間に最終回へ向かいます。3月28日22時から放送予定です。