ドラマ【オペレーションZ】最終回のネタバレと感想|登場人物のその後

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4月19日に放送されたドラマ【オペレーションZ】最終回のネタバレと感想をまとめました。

江島と国民的女優綾部望美との対談から始まり、解散総選挙へと向かいます。江島は総理でいられるのか?オペレーションZはどうなってしまうのか?

それぞれの運命を賭けた選挙が国の未来を決めます。

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ドラマ【オペレーションZ】最終回のあらすじ

江島(草刈正雄)綾部(名取裕子)の対談が始まり、周防(溝端淳平)たちはスタジオで見守る。綾部は江島に聞きたいことを直接聞き、江島は包み隠さずに自分のやろうとしていることを話す。当初は歳出半減反対派だった綾部も、次第に江島の話に興味を持ち始めた。こうして無事対談を終えることができた江島だったが、造反者の数は増えていく一方だった。

それを見越して野党は江島総理の不信任決議案を提出する。造反組が採決を棄権したため、不信任決議は可決されてしまう。江島は解散総選挙をすることに決め、国民に信を問う。宮城(宅間孝行)の出馬が決定し、あの綾部も保守党から出馬することに決定した。

果たして選挙の結果は?

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ドラマ【オペレーションZ】最終回のネタバレ

綾部望美との対談

綾部望美と江島総理との生放送対談が開始する。主な対談内容は以下の通り。

歳出半減策について
歳出半減策は年金がゼロになったり、保険料が10割負担になるわけではない

セーフティーネットがあるのになぜあの家族は救えなかったのか?
申請しないと支給しないという仕組みのせい
地域のソーシャルワーカーが積極的に介入するようにする

他にもっと削減するところがあるのでは?
給与を公務員は10%ダウン、国会議員は20%ダウン、大臣は30%ダウンするつもり

なぜIMFやアメリカが介入してくるのか?
日本が破綻したら世界恐慌になるから

日本の国債は国内の金融機関が引き受けるから大丈夫と専門家は言っている
正反対のことをいう専門家もいる。問題が起きたとき、対応しなかったら国民はどう思う。政府は常に最悪を想定して対処すべき

そのために生活弱者が犠牲になるのは許せない
そならないために国に頼らず地域がマンパワーで補う行政を作る
オペレーションZがうまくいったら、社会保障費や年金を再び戻す

何でも地域だけでできるとは思えない。個人の負担が増えるだけ

と、ここで対談が終了する。江島は「監視役になって欲しい」といって、収録語、綾部に握手を求めるが、彼女はその場では応じなかった。

この対談を海外は高く評価した。しかし、江島は本当の勝負は衆議院本会議だという。

不信任決議が可決

造反者が多数出たことで野党はチャンスと思ったのか、内閣不信任決議案を提出する。すると、保守党の中の造反者たちが投票を棄権し、デッドラインの47人を超える49人が退席してしまう。よってここに江島総理の内閣不信任案が可決された

『デフォルトピア』ではこの時、こんな話が掲載された。

その日、日本が死んだ。そうなる前に危機を叫んだ者はいた。
だが、すべてが無視され、「なんとかなるだろう」という無責任な楽観主義が仇となった。
富裕層は有り金をドルに替え、国を捨てた。
一ヶ月も過ぎると電気やガスが満足に使えなくなった。
食糧不足も顕著になり、あらゆるものが枯渇した。
自立できない人の衰弱死や自殺が急増した。
その遺体の処理もできず、街は緩やかに死に始めた。
国家の破綻が自分の死に繋がると気づいた時、国民の手元にあるのは自殺するための包丁ぐらいだった。

これが、第一部の最終回だった。

江島はこれは桃地からの挑戦状だと判断して会見を開く。不信任決議が可決された場合、内閣総辞職か衆議院解散総選挙を選択しなければならない。江島は解散総選挙を選択した

発表後の内閣支持率は若干支持が上回っていた。その後、保守党から49人が離党を表明し、江島は彼らを除名処分し全面対決する。

解散総選挙の結果は?

保守党を離脱した梶野前総理や、磯川・大熊前大臣らの選挙区に江島は刺客候補を送り込む。磯川が立候補する選挙区には宮城を送り込み、梶野の選挙区にはなんと綾部を送り込んだ

綾部は対談後、オペレーションZを内側から監視したいと考え、優しさのある社会を実現することに共感したのだった。

選挙に勝つための良い材料は他にもあり、帰国した根来は中国から江島政権が続く限り、国債を売らないという確約を取ってきていた。

宮城は周防に手伝いに来て欲しいと頼み、周防も官僚に籍を置いたまま、できる範囲での手伝いをする。一方、盛田は投書のことがバレ、しばらく謹慎状態だった。そこで、江島が彼を呼び、綾部の手伝いをすることを勧める。綾部の大ファンである盛田は喜んで引き受けた。

離党した梶野たちは「日本平和党」という党を結成した。テレビでの予想議席数は、保守党が過半数を超えるだろうと予想された。

選挙開票当日、465議席中、450席が確定した時点での結果はこうだった。

  • 民政・平和:206
  • 他:55
  • 保守:189

残りは15席だったが、全てを獲得しても過半数の233には届かず、保守党は敗れる。宮城は一度は落選するものの、比例で復活当選した。綾部は梶野にトリプルスコアの差をつけ当選した。

江島が辞職を迫られる中、周防は共生党を引き込み連立したらどうかとアドバイスする。しかし、そのせいで党から猛反発を受け、江島は保守党の総裁から解任されてしまった

桃地は心不全で死去し、『デフォルトピア』は未完のまま終わる。第二部の頭6話まで書いたものを、周防と江島に読んで直して欲しいと桃地は生前言っていた。周防は直接編集者から原稿を手渡しされた。

宮城が官邸から出て行くとき、入れ違いで清掃員が入ってくる。しかし、スマホを忘れて取りに戻った宮城は、清掃員が盗聴器を回収していたところを見つける。この盗聴器は暁光新聞の記者、児玉が頼んで仕掛けてもらっていたものだった

児玉はオペレーションZのことも、盛田の投書のことも清掃員からリークしてもらっていた。その結果、児玉は新聞社をクビになる。待ち伏せしていた周防が、文句を言うと児玉は開き直り、官僚や政治家が情報を出し惜しみするからだという。そして、国の行く末を決めるのは国民だとキレた。

種はまかれた

江島を含め17人が保守党をやめて「未来創造党」を結成する。党首は綾部で江島は幹事長になった。民政党と平和党の連立政権が樹立し政権が変わる。オペレーションZのような政策はなく、これまでのことなかれ主義の政権だった。

盛田は財務省を辞めて綾部の政策秘書となり、町田に辞令は出ず今まで通り年金局長だった。オペレーションZのメンバーにもそれぞれ辞令が出る。

次期事務次官と言われていた根来は国税庁次長となり、明らかな降格人事だった。しかし、根来は税金のほうからオペレーションZを考えてみると前を向いていた。将来の次官候補だった土岐は埼玉にある関東財務局に異動となり、やはりこちらも降格人事だった。土岐もまた前向きに、地方から日本を変えてやると意気込んでいた。

小路はゾフィーに呼ばれIMFに再び戻る。自分はやっぱり外から日本を変えたいと、今後の職務に希望と使命感を燃やす。周防はナイジェリア大使館勤務となった。

江島は周防に財務省を辞めて自分の政策秘書になれと誘うが、周防は江島が財務省を辞めるなと言ったから辞めないと断る。『デフォルトピア』でも島江総理は他の政治家が辞めていく中、最後まで総理の職を辞さなかった。大大須も他の官僚が逃げ出す中、最後まで財務省に残った。と話す。

そんな『デフォルトピア』の第2部は日本再生の話だった。物語の中で主人公、大須の息子が疎開したオーストラリアから手紙を書く。「いつか、日本に行ってお父さんの力になりたい」と。この物語は桃地からの挑戦状だと思っていたが、本当はエールだったと江島は気づく。

江島は周防にまたいつか一肌脱いでもらうときが来る、その時は頼んだぞと声をかけ、周防も成長して戻ってくると約束した。

江島の車を追いかける大勢の若者たち。プラカードには「江島総理をもう一度」と書かれている。総選挙のとき、散々反対していた若者たちが、今は一緒に戦うから戻ってきて欲しいと願う。再び戻ることを誓うように、江島は彼らの手を握った。「種がまかれたな」と江島はつぶやいた。

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ドラマ【オペレーションZ】登場人物のその後

ドラマに出てきた登場人物の中で、それぞれどうなったのか、分かっている人たちを一覧でまとめました。

  • 江島隆盛:「未来創造党」幹事長
  • 周防篤志:ナイジェリア大使館、一等書記官
  • 中小路流美:IMFに出向
  • 根来勲:国税局次官
  • 土岐吾郎:関東財務局
  • 宮城慧:「未来創造党」衆議院議員
  • 盛田正義:綾部望美の政策秘書
  • 綾部望美:「未来創造党」党首
  • 桃地実:心不全にて死去
  • 児玉:暁光新聞をクビ
  • 町田:年金局長

江島は17人を引き連れて新党を結成し、綾部を党首に据えます。キャスティングボートを握ると言います。

オペレーションZに参加していた人々はそれぞれ、バラバラになってしまいます。町田ら厚労省組は辞令が下らず元に戻ります。財務省組は中小路を除き、降格人事です。しかし、みんなめげずに様々な部門からオペレーションZの精神を忘れず挑みます。

海外、税金、地方、そして周防は『デフォルトピア』した日本のような状況のナイジェリアに行き、国のあり方を学んでくるでしょう。

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ドラマ【オペレーションZ】最終回の感想

オペレーションZは結局実行できずに終わります。経済と政治は密接な関係にあり、どんなにこうしたらいいのにと思っても、可決されなければ実行できません。作者の真山仁さんの作品は、こういう負けて勝つような展開がよくあります。今回負けはしましたが、若者に意識の目覚めを与えて終わります。

ドラマの中で、「国民は自分のことで精一杯で国のことまで考えてられない」というセリフが出てきます。確かに毎日国を思い、こうしたらいいんじゃないかなんて日々の生活があって考えていられません。それを専門に毎日考えるのが、政治家や官僚、専門の有識者の人たちです。

国民が国を決めるというよりも、国民が国を監視する。そういった意味で選挙が存在するんだなと、改めて感じる回でした。

今回のコロナ禍でも今は政治が揺らいだら大変なのでそのままでしょう。しかし、収まった時に総選挙なんてこともあるかもしれません。その時、自分が監視していてどう感じたかを票で投じて意思表明する。それが選挙に参加する目的の一つにもなるんだなと考えさせられました。

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ドラマ【オペレーションZ】最終回のネタバレまとめ

  1. 綾部望美と江島総理の対談は海外に評価される
  2. 内閣不信任決議案が提出される
  3. 可決され衆議院解散総選挙に突入
  4. 綾部や宮城も出馬
  5. 江島の保守党は敗れる
  6. 総理を辞職し新党を結成
  7. オペレーションZのメンバーもバラバラに
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ドラマ【オペレーションZ】の総評

現在の日本の状況が状況だけに、結果的に非常にタイムリーなドラマとなりました。景気がいい時に見ても他人事にしか感じられない内容が、今だから不安も感じる反面、身にしみます。日本は今回の経済支援にさらに予算を計上し、国債もさらに発行されています。

ドラマ内でも政府は最悪を想定して動く必要があると、江島は言います。悲観主義か楽観主義か、国の対応としては国民に対する外面が楽観だとしても、内面は悲観主義であって欲しいと思いました。国が“信じたいものを信じている”なんて状態は恐ろしく、ちゃんとデータや海外の情勢に目を向け続けて欲しいと感じます。

やりたいことをやるのではなく、やるべきことをやる。そんな政治であって欲しいと願いたくなるドラマでした。

終わり方が負けはしても前を向く感じなので、嫌な気分にはなりません。むしろ、再び江島が政権を握り、バラバラになったメンバーが集められて2作目が作られてもよさそうな終わり方です。

キャスティングでは、個人的には盛田役の小林さんと宮城役の宅間さんが面白かったです。昨日の敵は今日の友、そんな感じの話の流れがいいアクセントでした。

ただでさえ先の見えない状況なのに、こんなドラマを見るのは息苦しい。そういう気分にもなりますが、苦しいときだからこそ身にしみて、今後を考えられるいいきっかけになりました。

ドラマ【オペレーションZ】最終回のいいセリフ

君らが、俺も未来にまかれる種になろう。

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