【能面検事】最終回のネタバレと感想|真犯人の正体と動機

2025夏ドラマ
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【能面検事】最終話のネタバレと感想をまとめています。

不破が何者かに刺されて入院し、検事の代わりに惣領が取り調べを担当する。だがその後、護送中に笹清が逃亡し、さらに遺体で発見される。真犯人は誰なのか?再び戻って来た不破が導き出した答えは……。

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【能面検事】8話のあらすじ

不破俊太郎(上川隆也)が何者かに刺されて入院している間、榊宗春(寺脇康文)は惣領美晴(吉谷彩子)に笹清政市(安井順平)の検事調べをするよう命じる。だが惣領は笹清の挑発に乗り、感情がつい出てしまう。そこへ入院していたはずの不破が戻り、取調べを引き継いだ。

不破は笹清が長らく父親に精神的虐待を受けていたことを明かし、動揺した笹清は以前のような挑発的な態度を改めた。堂島署へと護送された笹清を、何者かが奪取し笹清は逃亡する。その後、山中で遺体で発見された。

最初からロスト・ルサンチマンの狙いはこれだと見抜いていた不破は、真犯人を捜すべく被害者遺族を訪ねて回る。だが、該当する人物は見当たらずにいた。

そこで鑑識の鴇田正元(松尾諭)に頼み、笹清の遺体と通り魔殺人の被害者の遺体にある共通点を見つける。そこから不破が導き出した答えは……。

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【能面検事】最終回のネタバレ

ロスト・ルサンチマンは最初から笹清を奪取するため、わざと爆弾騒ぎなどを起こすことで混乱を引き起こし、捜査員を分散させることが目的だった。

笹清を奪取した後、自らの手で殺害する。しかも殺された菜月と同じ殺し方で殺害する。それが菜月の交際相手だった堂島署の刑事・緑川の復讐方法だった。

父を通り魔に殺害されて塞ぎこんでいた菜月は、緑川と親しくなるうちに前を向き始める。被害者遺族との交際だったため周囲に言わずにいた2人だったが、事件の日の朝、ようやく菜月の母と今度会うという約束を交わしていた。

その数分後、菜月は殺害された。偶然事件を担当することになった緑川は、笹清の何もかも周りのせいにする態度に納得がいかず、殺害を決意する。もし刑法39条を理由に死刑にならなかったら、控訴して刑が確定するまで何年も生き長らえる状況にも耐えがたかった。

そんな緑川に向かい不破は、爆弾で無差別に人を傷つけたのはどんな理由で正当化しようとも、行った事は笹清と同じだと断罪した。

能面の代理

不破俊太郎(上川隆也)は病院に運ばれ、手術は成功したものの意識は回復していなかった。そこへ堂島署の成島貴一(飛永翼)と緑川啓吾(結木滉星)が訪れ、惣領美晴(吉谷彩子)と面会した。京都に届いた爆弾は模倣犯の可能性が高いという。

病院内で前田拓海(大西流星)と遭遇し、彼は不破に伝えたいことがあると告げた。爆発した荷物の差出人は不明だが、箱からラベンダーのような香りがしたと語った。

惣領は榊宗春(寺脇康文)のもとを訪ねた。榊は検事調べを惣領に任せ、不破の役割を代わりに担ってほしいと依頼した。惣領は笹清政市(安井順平)の聴取を担当することになった。

笹清は挑発的な態度を取り、惣領の感情が露わになっていると指摘した。惣領は不破の助言を思い出し、心を鎮めて無表情に徹した。その瞬間、不破が現れ、笹清は思わず驚いた

不破は淡々と尋問を進め、笹清が反社会的な人物となったのは15年前、父親と共に暮らし始めてからだと明らかにした。その時期を境に非正規雇用の仕事を辞め、友人たちとも距離を置いていた。不破が父親からの罵倒を指摘すると、笹清は制止を求めつつ、自ら侮蔑的な言葉を口にし、それを認めるかのような態度を見せた。

取り調べの後、仁科睦美(観月ありさ)が部屋に入ってきた。不破は病院を抜け出していたのだ。仁科が検事調べの感触を尋ねると、惣領は「わからなくなった」と答えた。笹清が現在の人格に至ったのは、15年にわたり父親から精神的虐待を受け続けたためだった。日々の罵声により敗北感を植え付けられ、その鬱屈は攻撃性へと変わり、社会への復讐心へと転じた。しかし仁科は「情状酌量の余地はない」と言い切った。

犯人の狙い

検事が顔の痛みを訴えた際、惣領は病院へ戻すべきだと考えていた。その時、成島から笹清が護送中に逃走したとの連絡が入る。笹清は謎の人物に連れ去られ、堂島署に戻った際には警護の警察官3人が背後から何者かに襲われ、気付いた時には笹清が消えていたと仁科が説明した。

不破に笹清の逃亡がロスト・ルサンチマンの仕業かと問うと、不破は「ロスト・ルサンチマンなど虚像に過ぎない」と断言した。それを名乗る者たちは笹清を“失われた世代”の救世主として祭り上げ、爆破事件などの重大犯罪を利用して世間を煽り、社会を混乱に陥れようとしてきた。その目的は単純で、警察の機能を分散させ、捜査員を不足させることにあった

すべては笹清を手に入れるための計画に過ぎなかった。惣領は思わず呆れ、ロストジェネレーションや世代間格差など最初から関係のない幻想だったと理解する。不破が「存在しない」と言ったのはこの意味であり、彼の狙いが笹清と手を組むことではないとすれば、すでに真の目的を果たしているのかもしれないと示唆した。直後、榊から笹清が遺体で発見されたとの報告が入る。

榊は記者会見を開くが、記者たちは好き勝手に質問を投げかけた。榊は机を叩き、「責任やったら後でなんぼでも取ったるわ!」と一喝した。その様子はテレビで放送され、内海圭以子(鶴田真由)も画面越しに見ていた。

笹清の死因は、背後から刃物で心臓を一突きにされたことによる失血死だった。死亡推定時刻は17時から19時で、逃走後ほどなくして応頂山で殺害された。そこまでして笹清を抹殺したい人物となると、必然的に対象は限られてくると不破は推察した。

検察官の意義

不破たちは堂島警察署を訪れ、成島や緑川と話を交わした。その後、不破は遺族の家を回ると告げ、圭以子のもとを訪れた。彼女にアリバイを確認すると、ずっと家にいたと答える。そして圭以子は「菜月の命を奪った人に相応の罰を与えてくれる人を支持したい」と語った。法律は犯罪者の肩ばかり持ち、泣くのはいつも被害者ばかりではないかと訴え、笹清に罰を与えた人物を恨む気持ちにはなれないと言い切った

圭以子との面会を終え、歩きながら惣領は不破に気を遣って休憩を促した。彼女の言い分も理解できるとし、加害者が保護される一方で遺族への制度は十分とはいえないと語る惣領。すると不破は「人間は神ではない。人間が作るものに完璧などありえない。それは法律も同じだ。しかし司法以外が加害者に罰を与えることを許せば、秩序は崩壊し、さらに大きな憎しみが蔓延することになる。だから検察官は起訴し罪を問う。秩序を守ることが人々を守ることにつながると信じるからだ」と述べた。

惣領は副検事を志しており、不破から学び取っていつかは成し遂げたいと考えていたが、自分には無理だと弱音を漏らした。不破のように自分に厳しくできないと。しかし不破は「すでに試用期間は過ぎている」と告げる。つまり惣領は正式に不破の事務官となっていたのだ。「私は可能性のない人間を、自分の事務官にしておくようなことはしない」と言葉を添えた。

父の死

不破は鴇田正元(松尾諭)からの連絡を受け、喫茶店で落ち合った。鴇田は笹清の刺創の詳細と、通り魔事件の被害者の刺創の資料を持参していた。不破が確認すると、同じ位置を刺されていることに気づき、思わず手を止めた。その被害者は内海菜月(石井萌々果)であり、彼女の肉親は圭以子一人だけだった。不破は、菜月の父親もまた刺されて亡くなっていると語った。

不破たちは父親が殺害された現場を訪れた。当時、現職国会議員・加藤孝蔵の三男である加藤孝介が元交際相手の女性に執拗なストーカー行為を行い、ついには刃物を振り上げて襲いかかった。そこを通りかかった会社員が女性をかばい、切りつけられて命を落とした。

その人物こそ、菜月の父・慎司(骨川道夫)であった。現場近くの木には花が供えられており、惣領はそういえば前田が爆弾の箱からラベンダーの香りがしたという話をする。供えられていた花もまたラベンダーだった

不破は「資料を見せてほしい」と促し、確認すると「揃った」と呟いた。その後、圭以子が事件現場に現れ、花を手向けていた。そこへ不破たちが近づき、「お聞きしたいことがあります」と声をかけた。

真犯人の正体

不破は成島と緑川を呼び寄せ、「すべての事件の真相が明らかになった」と切り出した。彼の説明によれば、一連の出来事は笹清の身柄を奪い取り、最終的に殺害するためだけに仕組まれたものだった。笹清とまったく同じ方法で殺された被害者が存在しており、さらに爆弾事件の際、前田が「箱からラベンダーの香りがした」と証言していたことを明かした。

圭以子への確認で、菜月の父の月命日には必ずラベンダーの花が供えられていたことも判明した。そして不破は、5年前の事件の捜査資料に記された担当者の名前を指摘した。その人物は被害者遺族と接触する立場にあり、笹清の実況見分に関する情報を遺族へ流すことも可能だった。さらに、間柴健一(夙川アトム)の内部情報を得て利用し、彼を操ることすらできたはずだ。

不破はその人物が緑川であると断言した。緑川は菜月と深い関係にあり、偶然にも笹清の事件を担当することとなった。結果的に、笹清の抹殺を遂げたのだ。「とてつもない執念だ」と不破は語った。

そして圭以子から借り受けた白い万年筆を取り出した。白は菜月にとって特別な色であり、象徴的な意味を持つものだった。不破は緑川に向き直り、真実を語るよう迫る。

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事件の真相

「菜月はね……決して涙を見せないんですよ」と、緑川は語りだす。5年前、緑川は交番勤務の警察官だった。ある日発生した事件で刺殺されていたのは慎司であり、その現場に花を手向けに来ていた菜月と、緑川は初めて出会った。それ以来、菜月は交番に顔を出すようになり、次第に打ち解けていった。

菜月は「新聞記者になりたい」と将来の夢を語り、緑川は「君ならなれる」と励ました。父親の死から少しずつ立ち直っていく彼女と親しくなり、高校卒業後には交際を始めた。しかし菜月が被害者遺族であることから、母親を含め周囲には交際を隠していた

新聞社への内定が決まった時、緑川は白い万年筆を贈った。菜月は涙を流し、緑川が抱きしめると、父の死以来初めて心の奥に押し込めていた感情を解き放った。菜月は「突然日常を奪われて苦しんでいる人々の心を救う記事を書く」と語り、その後緑川は「一生一緒に生きていきたい」と伝えた。

あの日、菜月と電話で話し、「日曜にお母さんと会って話をしよう」と約束した後、「菜月、一緒に幸せになろうな」と言って電話を切った。それが最後の言葉となった。数分後、菜月は通り魔に襲われ、命を落とした

緑川は復讐を誓った。爆弾を作り、ロスト・ルサンチマンを名乗って送りつけ、模倣犯を誘発することで社会を混乱させ、警備を分散させた。爆弾を準備する際、飾っていたラベンダーの花が風で箱の中に落ちた。さらに笹清を潜伏場所に案内するふりをして山に連れ出し、菜月が殺されたようにナイフで心臓を突き刺した

「許せなかった。笹清は取調べで“俺は時代の被害者だ”と言った。すべてを周囲のせいにし、何一つ自分の罪を認めない。あんな人間をなぜ生かしておく必要があるのか。7人殺しても必ず死刑になるとは限らない。かつて心神喪失を理由に無期懲役となり、出所した例すらあった。控訴すれば何年も生き続ける。食べて、寝て、朝を迎えて…そんなことは耐えられなかった。だからどんな手を使ってでも自分の手で殺したかった。後悔はない

不破は静かに、しかし厳しく言葉を投げつけた。「愛する人を突然奪われた悲しみ、その憤りは計り知れない。あなたに同情する人もいるだろう。だが、あなたは警察官だ。我々、法に仕える者は市民を守る最後の砦であり、己の命を投げ出してでも市民を守る存在であるはずだ。あなたはその誓いを破った。どんな理由があろうとも許されない。あなたが仕掛けた爆弾は、なんの落ち度もなく誠実に生きる人々を無差別に傷つけた。どんな理屈を並べようとも、あなたの行いは笹清と同じだ

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【能面検事】最終回の結末

仁科は前田を見舞い、「戻ってきてほしい」と声をかけた。前田もそのつもりでおり、「傷を負った直後は絶望したが、失ったからこそ得られたものがある。目標ができた」と語った。彼は事務官から副検事を目指し、被害者の目線に立って寄り添える検事になりたいと決意を口にした。不破はその姿に彼の父である川島検事を重ね、「どんな時でも諦めず、小さなことも見落とさない。それは誰にでもできることではない」と励ました。前田は深く礼を述べた。

その後、不破は榊と会い、話を交わした。榊は「検察や警察が自浄作用を失ったら世の中は終わりや。人は何も信用できんようになる」と語り、隠蔽や忖度、縄張り意識は決してなくならないと指摘した。そしてそれを捨てるには身を切る覚悟が必要だと言い、「まあ、そんなもんに振り回されん奇特なやつもおるがな」と不破に向けて笑った。「あいつは周りが騒いでも変わらん」と榊が評すると、仁科は「さすが能面ですね」と答えた。

惣領は通り魔事件の現場にラベンダーの花を供えに赴いた。そこで目にしたのは、献花台に手を合わせる不破の姿だった。彼の顔は悲痛に歪んでおり、能面以外の表情を目にするのは、これが初めてだった

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【能面検事】最終回のまとめと感想

恋人を殺された怨みを晴らすため、笹清をわざと逃がして自らの手で処刑したという話でした。

配役で真犯人が誰か分かってしまった人も多いと思いますが、犯人逮捕まで二転三転した話でした。随分と手の込んだ計画で、前回の立てこもりなど余計な人を巻き込み、さらに爆弾で前田は大変な目にあいました。なので、不破はいくら復讐とはいえ、やりすぎだと思ったのでしょう。

そんな不破を襲った犯人は誰なのか?今回の場合は緑川ということでいいのか、はっきりしません。そして以前不破を襲った人物は、結局誰なのかわからずじまいです。

話の展開も凝っていますし、なんといってもキャラが立っているので話は基本的に面白いです。ですが、襲った犯人が捕まらずに誰だかわからないとか、裁判のシーンが一切ないのでどんな罪に問われてどうなったのかとかが分かりません。

一般的な検事ものと差別化を図った結果なのかもしれませんが、惣領のナレーションとかでいいので裁判の結果が知りたかったです。

上川さんが演じているせいか、時折『遺留捜査』のように見えたりもしましたが、総じて面白いドラマでした。ぜひ続編も見たいものです。

【能面検事】最終回のいいセリフ

人間は神ではない。人間が作るものに完璧などありえない。それは法律も同じだ。

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