【ライオンの隠れ家】5話のネタバレと感想をまとめています。
愛生が生きているということが週刊誌のネット記事にもなり、世間では母親が子供を殺したのではないかと騒がれていた。ライオンを愛生に会わせたほうがいいのか、それともやめたほうがいいのか?悩む洸人が出した答えは……。
【ライオンの隠れ家】5話のあらすじ
張り込んでいた天音悠真(尾崎匠海)が街行く橘愛生(尾野真千子)の姿を捉え、週刊誌のウェブ版に掲載された。愛生は潜伏先からすぐ逃げるよう、X(岡山天音)に指示されて逃げる最中に従業員の財布を盗んで出て行く。そのせいで騒ぎは大きくなり、愛生は窃盗容疑で追われることになってしまう。
一方、小森洸人(柳楽優弥)はライオン(佐藤大空)が、母親に会いたいのではないかと心配していた。しかし牧村美央(齋藤飛鳥)は会わせないほうがいいと言い、洸人もどうすればいいのか悩んでいた。
偶然ライオンのぬいぐるみに入っていたノートを目にした洸人は、そこに書かれていた内容に驚き……。
【ライオンの隠れ家】5話のネタバレ要約
Xの指示で潜伏生活を続けていた愛生だったが、息子に会いたい気持ちが募り、勝手に逃げ出す。
洸人に息子を連れて遊園地に来るよう指示し、時間に現れた愛生と再会する。
しかし、捜査員たちが愛生を捕まえて連行する。聴取で愛生は「私が、息子を殺しました」と自供した。
【ライオンの隠れ家】5話の詳細なネタバレ
逃亡生活
橘愛生(尾野真千子)は「田中」と名乗り、キャバクラの厨房で働いていた。周囲にはその正体を隠しつつ、忙しい夜の仕事に黙々と従事していた。そんな中、天音悠真(尾崎匠海)が街を歩く愛生の姿を偶然目撃し、写真に収めた。
一方、工藤楓(桜井ユキ)は直接橘祥吾(向井理)に対面し、愛生が生きていることを伝えた。祥吾は「はあ、良かった…」と安堵の表情を浮かべたが、それを見た楓は疑念の眼差しで問いかけた。「それ、本心ですか?」さらに、キャバクラで飲んでいる祥吾の写真を取り出し「取材、受けてもらえますか?」と切り出した。
事務所に戻った天音は、楓と電話を繋いだまま亀ヶ谷議員の不倫相手の写真を机に並べた。調査の結果、実は相手は7人もいたのだ。楓は、これらの写真を渡す前に、「愛生が実は生きている」という記事をWeb版に公開するつもりだと編集長の田島秀孝(池田鉄洋)に告げた。
その頃、愛生のもとにX(岡山天音)からの電話が鳴り響いた。「目撃されました。今すぐそこを出てください」という冷たい指示に、愛生は戸惑いながらも従おうとする。しかし、給料が未払いのままで困っている愛生は、店を出る際、他人のカバンから財布を盗み取った。そして、Xの指示通りに外に出ると、タクシーに乗り込み、急いでその場を離れた。
警察が動く
その日も、小森洸人(柳楽優弥)はライオン(佐藤大空)を吉見寅吉(でんでん)に預けて出社した。途中で、スマホに「愛生が生きている?」という見出しが目に入り、驚きながら記事を開く。記事を書いたのは楓だった。すぐに彼女に電話をかけ、会うことになった。
会うと洸人は「今、姉はどこで何をしているのか?」と問いかけたが、楓は逆に「それを知ってどうするんですか?」と問い返してきた。洸人はライオンを預かっていることを告げるべきか悩んだが、言えずに言葉を濁した。楓は「もしかして、何か事件に関わっているんじゃ?」と鋭く迫ってきたが、洸人はなんとか誤魔化してその場を離れた。しかし、楓は洸人のズボンのポケットに、ライオンが貼ったシールがついているのを見逃さなかった。
その頃、警察がキャバクラに到着し、店内で働く従業員に話を聞いていた。山梨県警の高田快児(柿澤勇人)と佐伯誠(谷恭輔)が現れ、事件担当者の有澤(谷田部俊)に話を聞こうとする。愛生が財布を盗んで逃げたことで、窃盗事件として捜査が進んでいたのだ。
一方で、洸人は心中で混乱が募っていた。彼はスマホで「生きているなら連絡を下さい」とメッセージを送った。家に帰ると、小森美路人(坂東龍汰)が洸人に「ライオンのお母さんって、僕とお兄ちゃんのお姉ちゃんなんですか?」と不安そうに尋ねてきた。さらに、美路人は怯えながら「ライオンが危険だ」と告げた。
洸人は、愛生がもし子どもを虐待して捨てた母親だったのだろうか、それとも別の何かがあったのかと考えざるを得なかった。姉が抱える過去の闇と、ライオンを巡る謎が、洸人の中で重くのしかかり始めていた。
美央とXの関係
洸人がXに送ったメッセージには、返信がなかった。その一方で、Xは直接愛生のいるホテルに現れ、冷たい表情で言った。「もし今あなたが捕まれば、この計画は全て水の泡です」愛生が戸惑う中、「スマホを貸して」と手を伸ばしたが、Xは「連絡を取って、どうする気ですか?」と警戒した表情で問い返す。Xは「指示するまで動かないように」とだけ告げ、静かにその場を去った。
その後、Xは牧村美央(齋藤飛鳥)に電話をかけたが、美央はうんざりした声で「仕事中ですし、もうかけてこないでもらえませんか?」と迷惑そうに答えた。するとXは静かに「そうやってまた、見殺しにするんですか?」と問い詰めるように言い、冷たい沈黙が流れた後、「これから言うことをよく聞いてください」と指示を伝えた。
一方で、美路人の様子はどこかおかしくなっていた。ライオンのぬいぐるみにソースがついてしまい、洸人が「洗おうか?」と提案すると、ライオンは「いい!このままでいい!」と強く拒んで、ぬいぐるみを離そうとしなかった。その強い執着に、洸人は不安を覚えながらもライオンの様子を見守るしかなかった。
会わせるか葛藤
美路人は、急遽東京への出張が決まり、大慌てで準備をすることに。あまりの慌ただしさにパニック状態に陥ったが、なんとか時間に間に合い、無事に出発することができた。
その夜、洸人は美央と食事をしながら、ライオンとの今後について話し合った。美央が「いっそ、ずっと一緒に暮らしたらどう?」と提案すると、洸人は少し考え込んだ。「でも、ライオンのお母さんはまだ生きてる。ちゃんと会わせてあげるべきだと思うんだ」と答えた。
それを聞いた美央は、「それ、危なくないですか?」と懸念を示した。「虐待の可能性があるなら、すぐに会わせるのはリスクがあるかも」と言う。美央は「たとえ虐待があっても、子どもって親をかばったり、会いたがることが多い」という。しかし洸人は「ライオンを見ていると、親の愛情みたいなものを感じる気がするんだ」と、ライオンの服にされた刺繍や、折り紙の折り方を知っているライオン思い出していた。
しかし、美央は毅然とした口調で「勝手に預けて放置しているような親に、簡単に会わせたいとは思わないな」と言った。その言葉に、洸人も「そっか、そうだよね」と深く納得し、複雑な思いを胸に抱えた。
その後、美路人は船木真魚(平井まさあき)と共に編集部を訪れた。編集部の担当者から挿絵をお願いされた美路人は、編集部の人に話し始めた。「ライオンと僕は同じプライドで、ライオンは家族なんです」と誇らしげに語った。美路人にとって、ライオンはかけがえのない存在になっていた。
再び逃亡
その夜、洸人はふとライオンに「お母さんに会えなくて寂しい?」と尋ねてみた。ライオンは一瞬戸惑いながらも、「約束だから…」とつぶやいた。さらにその約束について詳しく聞こうとする洸人に、「なんでもない!」と急に黙り込んでしまった。その頑なな態度に、洸人はそれ以上追及するのをやめ、静かにその場を離れた。
その頃、愛生はホテルの部屋を抜け出し、近くのネットカフェで自分について書かれた記事を確認していた。画面に映し出されるのは「子どもを捨てた母親」としての批判的なメッセージの数々。愛生の顔には疲れと諦めが浮かび、画面を閉じると深い息をついた。
一方、洸人は夜更けに携帯を手に取り、「ライオンはあなたに会いたがっています」とメッセージを送ろうとした。しかし、指が送信ボタンに触れる前に、思い直してメッセージを削除した。
その夜、愛生のいるホテルに捜査員たちがやってきた。危機に気づいたXは、「ここを出る」と愛生に指示を出す。しかし、愛生はその瞬間、Xのスマホを奪い取ってそのままホテルから逃げ出した。Xは別方向から姿を消し、愛生は暗い夜道に消えていった。
その晩、家ではライオンが古いアルバムを見ていた。洸人がそっと隣に座り、「ライオンのお母さんはどんな人?」と尋ねると、ライオンは静かに「優しい」と答えた。その言葉に、洸人は複雑な感情を抱きながらも、どこか温かなものを感じていた。
愛生と母の思い出
愛生はなんとか捜査の目を逃れ、暗い路地裏で昔を思い出していた。
久しぶりに実家を訪ねた日、母親の小森恵美(坂井真紀)と再会する。愛生が「みんなは?」と尋ねると、恵美は微笑みながら、「洸人は東京の大学、美路人は支援学校に行っていていないの。お父さんは出張中よ」と答えた。家族がそれぞれの日常を送っていることを知り、愛生は少し安心した様子だった。
ふと、愛生は「私、今度結婚するの」と報告し、気まずそうに話を切り上げて帰ろうとした。すると、恵美が彼女を引き止め、「ずっとこれ、愛生ちゃんに渡したかったの」と、チューリップの形をしたネックレスを手渡した。「ありがとう…」とつぶやき、愛生はその小さな贈り物を大切そうに受け取った。恵美は優しく微笑み、「何かあったら遠慮なく頼っていいのよ。みんな、あなたの家族なんだから」と、変わらぬ愛情を伝えた。愛生は、言葉を飲み込むように小さく頷いた。
今も愛生はそのネックレスをお守りのように身につけていた。夜の闇に身を潜め、路地裏の壁にもたれかかりながら、ネックレスのチューリップにそっと触れると、かつての母の温かさが胸によみがえってきた。
その後、愛生はネットカフェに身を潜め、盗んだスマホを取り出してみた。画面には、洸人からのメッセージが届いていた。「ライオンは今日も元気です」というその短い言葉に、愛生は静かに安心し、かすかな微笑みを浮かべた。
ママとの約束
洸人は、ライオンが眠りについた後、そっと彼の大事なぬいぐるみを手に取った。中を確認すると、そこには小さなノートが入っていた。ページをめくると、ひらがなで「ママとのやくそく!」と題されたページが現れ、リストには愛生との約束が書き込まれていた。
- ひろと みちとがくるまで げんかんのまえにいること
- こまったらトイレにいくこと
- いっしょにくらしたいと おねがいすること
- ママとパパのことをきかれたら しらないということ
- ひゃくじゅうのおうみたいに つよくなったらむかえにいくね
最後の項目には、ライオンのイラストと共に添えられており、洸人の心に深い印象を残した。ぬいぐるみには密かにマイクが仕込まれており、愛生は遠く離れた場所で音声を聞いていた。
やがて悪い夢にうなされて目を覚ましたライオンは、洸人に「怖かったけどやっつけたんだ」と夢の内容を話し始めた。そして小さな声で「だって、強くなったら迎えに来てくれるって約束してくれたから…僕、強くなった?」と、期待と不安が入り混じった瞳で洸人を見つめた。洸人は「強くなった」と同意した。その言葉を耳にしながら、愛生は遠くからそっと涙を流していた。
その時、ライオンのスマホに新たなメッセージが届いた。「愁人に会いたい」「洸人、いろいろと巻き込んでごめん」と。洸人はぬいぐるみを手に取り、かすかに問いかけた。「もしかして聞こえていますか?ライオンを僕に預けた理由はなんですか?」
数秒の沈黙の後、返事があった。「6日、千葉マジカル遊園地のトラム広場に12時。愁人と来て」と、指定された場所と時間が洸人に告げられた。洸人の胸には期待と不安が交錯し、すべてが動き出そうとしていた。
母に会いに
美路人が帰宅すると、洸人はライオンの母、つまり自分たちの姉に会おうと思うと告げた。しかし、美路人は顔を曇らせ、「ライオンを捨てた、怖い人です」と拒絶の意志を示した。洸人は、「ライオンは我慢してたんだ。ずっと会いたかったお母さんにやっと会えそうだから、一緒に行こうと思うんだ」と静かに説明した。
ライオンは、母と一緒に暮らすことになるのかと尋ねるが、洸人は「そうなるかはまだわからない」と答えた。そして、躊躇する美路人に「一緒に会いに行こう」と優しく誘った。ライオンも目を輝かせながら「ママに会えるの?」と洸人に確認し、「うん」と約束する洸人の言葉に安心した様子を見せた。美路人も戸惑いながらも、ライオンの手に引かれるように一緒に行くことを約束した。
その頃、愛生がホテルを出ようとすると、Xが現れた。「息子に会いに行こうと思うの」と告げる愛生に、Xは「止めても無駄ですか?」と冷静に問いかける。愛生は静かに首を横に振り、「どうしても伝えたいことがあるの」と強い意志を示した。その言葉に、Xは少しの間黙ってから「これであなたとの契約は終了です」と言い渡した。愛生は一瞬Xの目を見つめ、「でも私はまだ、諦めたわけじゃないから」とだけ言い残し、スマホを返して去っていった。
洸人とライオン、そして美路人がバスに乗ろうとしていたその時、偶然通りかかった楓たちがライオンの姿を見つけた。楓は不審そうに「もしかして橘愛生の息子だったりして…」とつぶやき、興味を引かれて後を追いかけることに決めた。
【ライオンの隠れ家】5話の結末
洸人、美路人、そしてライオンは遊園地に到着した。約束の時間まではまだ30分ほどあり、洸人は二人が仲良く遊んでいる姿を見つめながら、これまでの日々を振り返っていた。ライオンと過ごした温かな時間が、彼の胸に静かに蘇ってきた。
ライオンが「洸人!」と呼びかけながら、手を振る。洸人はその無邪気な様子に微笑みながら、手を振り返した。そして「何なんだよ…疲れるなあ…」と、複雑な気持ちに襲われた。
いよいよ時間が近づき、広場に向かうと、美路人は急に怖じ気づき、「僕は行きません」と拒み、椅子に座って待つことにした。洸人が視線を広場に戻すと、ライオンが列車の向こう側に愛生を見つける。思わず「ママ!」と叫びながら、手に持った自作の花束を抱えて駆け寄っていった。
しかし、その瞬間、美央が横から飛び出し、ライオンをしっかりと抱き止めた。そして、すかさず捜査員たちが現れ、愛生を取り囲んでその場で取り押さえた。愛生は手錠をかけられて連行されることとなった。その光景を見つめる洸人に、彼女は何かを伝えようと口を動かした。
連行された愛生は聴取の場で静かに「私が殺しました」と自供した。「私が…息子を殺しました」と声を絞り出し、捜査官たちが固唾を飲んで見守る中、その言葉が響き渡った。
【ライオンの隠れ家】5話のまとめと感想
ライオンと愛生は再会するが、愛生はその場で逮捕され、息子を殺したと自供したという話でした。
ようやく再会したと思ったら、愛生は即逮捕されます。窃盗の容疑で逮捕されただけではないのか、聴取で愛生は息子を殺したと自供します。息子とはいったい誰のことなのか?ライオン以外にもいるのか?と一瞬混乱します。
恐らくライオンのことを隠したいがために、「殺した」と言ってるように感じます。つまり、洸人たちの家が本当に“ライオンの隠れ家”になるのだと思います。
愛生が逮捕されたら、夫にライオンは引き取られることになるので、それをどうしても避けたいのではないかと思われます。そうなると、虐待をしているのは父親なのか?と考えたくなりますが、そう簡単な話でもないのかもしれません。
いずれにしても一気に話が動き出しました。今後、どうやってライオンを守るのか?そしてXや美央は何者なのか?展開が楽しみです。