【ライオンの隠れ家】4話のネタバレと感想をまとめています。
発見された遺体は愛生かとニュースを見たライオンは、ショックで寝込んでしまう。そこで初めて年齢を知った洸人は、誕生日会を開いてやろうと美路人も交えて計画し……。
【ライオンの隠れ家】4話のあらすじ
テレビのニュースで発見された遺体は、橘愛生(尾野真千子)か?というのを見たライオン(佐藤大空)は、ショックで寝込んでしまう。熱があるのに気付いた小森洸人(柳楽優弥)は、同僚の貞本洋太(岡崎体育)に電話してアドバイスをもらい、小児科へ連れていった。
問診票に書き込みたくてもライオンの事は何も知らず、愕然とする洸人だが、何とか年齢を聞きだすことができた。
やがて熱も下がってきて安堵する洸人は、ライオンの年齢が美路人(坂東龍汰)から聞いた情報と1つ違うことに気付く。
ここに来た間に誕生日を迎えていたことを知り、みんなに協力してもらい誕生会を開くことにするが……。
【ライオンの隠れ家】4話のネタバレ要約
母親が死んだとショックを受けて熱を出したライオンの容態が、回復し始めると洸人たちはライオンの誕生会を開いて楽しませた。
愛生を見たというアルバイトの元同僚から話を聞いた洸人は安心し、後日DNA鑑定でも遺体は別人と判明する。そのことをライオンに伝えると途端に元気になった。
生存が判明した愛生は夜の街で、働いているようだった。
【ライオンの隠れ家】4話の詳細なネタバレ
発熱
ニュースの内容にショックを受けたライオン(佐藤大空)は、そのままトイレに閉じこもってしまった。小森洸人(柳楽優弥)が何度か呼びかけるも、反応はなく、ようやく出てきたかと思えば「お腹痛いから寝る」と布団に潜り込んでしまう。
洸人がそっとニュースについて尋ねると、ライオンは「うるさい!」と怒鳴り、背を向けた。その小さな背中には、これ以上踏み込むなと言わんばかりの意思が感じられた。洸人は、それ以上何も言えず、ただライオンの背中を見守ることしかできなかった。
謎の人物X(岡山天音)はパソコンで新たな依頼内容を確認していた。画面に映し出されている件名は「横部宗司を消してください」。Xはそれを淡々と確認し、承認ボタンを押した。無機質な部屋の静寂の中で、そのクリック音が小さく響いた。
洸人はライオンの体調に不安を覚えていた。時間が経っても布団から出てこない彼を心配して熱を測ると、ライオンの体温はかなり高かった。洸人は貞本洋太(岡崎体育)に電話をかけ、どうしたらいいのかと相談することにした。
その頃、天音悠真(尾崎匠海)は上司の田島秀孝(池田鉄洋)に橘祥吾(向井理)の写真を見せ、事件に関するスクープを狙っていた。しかし、田島は興味を示さず、「ゲスくてバズるネタを持ってこい」と、亀ヶ谷議員(岩谷健司)の不倫写真を要求するだけだった。
工藤楓(桜井ユキ)は天音と共に外に出ると、苛立ちを隠せない表情で言った。「話題性だけで人を煽るような安い記事は書きたくない。私は、世の中に伝える意義のあるものだけを書きたいんだ」と、強い意志を込めた言葉だった。
洸人はライオンを小児科に連れて行くことに決めた。病院に着き、問診票を渡されたが、何を書けばいいのか全くわからない。ライオンの年齢さえも不明だったが、しばらくしてライオンが「6歳」と答えてくれたことで、ようやく年齢だけは記入できた。診察の結果、特に大きな問題はなく、洸人は少しほっとした気持ちで病院を後にした。
ある計画
洸人は自宅に戻り、心の奥に重くのしかかる不安を感じていた。「もし本当に姉が亡くなっていたら…」そんな思いが頭をよぎり、胸が締め付けられる。すると、ライオンが小さな声で「お兄ちゃんが仕事に行けないのは僕のせいだよね、ごめんなさい」と心配そうに謝ってきた。洸人は微笑んで「そんなことないよ」と答えたが、その健気な言葉が一層胸に響いた。
美路人(坂東龍汰)の仕事が終わる時間になったが、洸人は迎えに行けないことを伝え、船木真魚(平井まさあき)に送ってもらうよう頼んだ。
戻ってきた美路人がで吉見寅吉(でんでん)のもとを訪ねると、洸人とライオンはいなかった。美路人は「ライオンはお母さんが死んだから寂しい」と漏らし、その言葉に寅吉は少し驚きながらも、「じゃあ、みっくんが元気づけてやらないとな」と、優しく励ました。
美路人が家に戻ると、ライオンの姿が見当たらず不安になった。しかし、部屋を見回すと、ライオンは布団の中で静かに眠っていた。美路人はその寝顔を見つめ、そっと布団をかけ直してあげた。
一方、楓は山梨県警を訪れ、直接高田快児(柿澤勇人)から話を聞き出そうとしていた。彼女は、発見された遺体のDNA鑑定結果について執拗に尋ねたが、高田は「先に解剖に回さなければならない状況で、DNA鑑定はまだだ」と答えた。
その夜、牧村美央(齋藤飛鳥)が洸人たちの家にやってきた。彼女は食事やデザートを持参し、ライオンを気遣っていた。ライオンの熱は次第に下がり、回復の兆しが見えてきた。そんな中、美路人が「ライオンは5歳なんだよ」と話し、洸人はハッと気づいた。どうやらライオンはこの間に誕生日を迎えていたらしい。「みんなでライオンの誕生日会をしよう」と、洸人は微笑んで提案した。
橘祥吾が手にしていた家族写真には、ライオンが母親と一緒に微笑んで写っていた。その写真が、失われた日常と今の現実のコントラストを際立たせ、祥吾の表情にはどこかやりきれないものが浮かんでいた。
誕生会
美路人は、ライオンの誕生日を祝うため、一人で出かけて誕生日用の花を買いに行った。花屋でライオンに似合う色の花を探し、ようやく納得のいく花束を見つけた美路人は、誇らしげにそれを抱えて帰路についた。
その間、洸人は寅吉と共に、ライオンのための誕生日会の飾り付けをしていた。しかし、寅吉は最近のニュースがライオンに関係しているのではないかと気にかけ、「誕生日会なんてやっている場合なのか?」と洸人に問いかけた。
洸人は寅吉を真剣な表情で見つめ、「ライオンがうちに預けられたのには、何か理由がある気がするんです。だから無責任に放り出すわけにはいかなくて…こんな状況だからこそ、少しでも笑って誕生日を迎えさせたいんです。お願いします!」と頭を下げ、心から頼んだ。寅吉は少し戸惑いながらも、その熱意に押されて手伝いを続けることにした。
一方、ライオンは美央と一緒にファミリーレストランで過ごしていたが、そんな中で美路人は花束を抱え、ようやく家に戻ってきた。電話で美央に知らせ、二人で家へ戻ると、洸人たちが待ち構えていて、「ライオン、誕生日おめでとう!」と声を揃えて祝った。驚いたライオンは「なんで知ってるの?」と戸惑っていたが、美路人が「同じプライドの仲間だから」と言って微笑んだ。
ライオンは、花束を受け取って感謝の言葉を述べた。貞本も子どもを連れて祝いに駆けつけ、和やかな空気に包まれる中、美央のスマホにXからのメッセージが入る。しかし、美央はそれを無視し、電源を切ってしまった。
誕生日会の賑やかな光景を見つめながら、洸人はふと姉と過ごした誕生日会の記憶を思い出した。あの日は愛生の誕生日で、家族が集まって写真を撮ったが、愛生の表情には楽しさが見えなかった。それでも、皆で一緒に写真を撮ったのだ。
夜、ふと目を覚ましたライオンが洸人のもとにやってきた。洸人はライオンをそっと抱きしめ、家族写真を一緒に見ながら話をした。姉の写真を見つめたライオンは「ママ…」とつぶやき、突然涙があふれ出した。「なんで死んじゃったの…」と、嗚咽を漏らしながら泣くライオンを、洸人は静かに抱きしめた。
隣で心配そうに見つめる美路人に、洸人は「大丈夫だよ」と優しく告げ、泣きじゃくるライオンの肩にそっと手を添えて、二人の絆がまた一つ深まったことを感じ取った。
姉の手がかり
山梨県警のロビーで楓はじっと鑑定結果が出るのを待っていた。橘愛生(尾野真千子)の行方に関する新たな手がかりを掴むべく、真剣な表情で警察からの知らせを待ち構えている。
一方、洸人は役所で仕事の合間に里親制度のパンフレットを手に取り、複雑な思いでページをめくっていた。その時、楓から突然の電話がかかってきた。「お姉さんの写真、何か持ってませんか?これから少し会えませんか?」と急な提案に洸人は驚き、断ろうとしたが、楓が「お姉さんが生きているかもしれない」と言った瞬間、戸惑いと期待が胸に広がった。
指定された場所に向かい、洸人は楓と合流した。彼らは「新宿で愛生を見かけた」という投稿をした人物、岩崎()と直接会うことになった。岩崎は以前クリーニング店で愛生と一緒にバイトをしており、彼女と親しかったという。彼女は、新宿の街中で偶然多くの荷物を抱えた愛生にぶつかったと話した。驚きと懐かしさから声をかけたものの、愛生は無言で去ってしまったと語る。
洸人が持参した愛生の写真を岩崎に見せると、彼女は確かに「これは愛生さんだ」と認めた。楓も、その写真の日付をじっと見つめていた。2015年8月10日、母親と写る写真だった。
店を出た後、楓と洸人は話を続けた。楓は「笛乃川で発見された遺体は、別の女性だったと判明した」と伝えた。それを聞いた洸人は安堵のようなものを感じたが、楓に問いかけた。「どうして姉のことをそこまで調べているんですか?」と。楓は真剣な眼差しで「ただの行方不明じゃないと思うんです。記者としての勘ですよ」と告げた。
逆に楓が「なぜそんなにお姉さんのことを知りたがっているんですか?」と問い返すと、洸人は静かに「家族だからです」と答えた。楓は納得していないようだったが、また会う可能性を示唆してその場を去った。
【ライオンの隠れ家】4話の結末
洸人が自宅に戻り、ライオンに「お母さんじゃなかったみたいだ」と伝えると、ライオンはほっとした表情を浮かべ、「よかった…」と小さくつぶやいた。その安堵の一言に、洸人も心の重みが少しだけ軽くなった気がした。ライオンはすぐに元気を取り戻し、いつもの明るい笑顔を見せていた。
洸人が「なんか疲れたな…」と言いながら床に横たわると、ライオンあくびで流す涙を泣いていると勘違いしたのか、洸人の腹をそっと撫で始めた。続いて美路人も腹をなで始め、洸人はその仕草に安心して思わず笑いながら涙を浮かべる。気がつくといつの間にかくすぐり合いになり、笑い声が部屋中に響き渡った。
警察からは遺体のDNA鑑定結果が発表され、身元が甲府南市に住む松脇奈美子(37)と判明したことが報じられた。橘愛生親子との関連はないということで、洸人たちの心配も少し和らいだ。
その頃、街中では夜の仕事を終えた愛生が、ビルの階段で一息つき、タバコを吸いながら静かに夜空を見上げていた。その姿には、まだ彼女の知られざる物語が潜んでいるかのようだった。
【ライオンの隠れ家】4話のまとめと感想
愛生かと思われた遺体は別人だったという話でした。
なら見つかった遺体はどういうことなのかと思いますが、それについては特に今回語られません。今のところ愛生の失踪とは関係ないということです。
話としてはあまり進まないのですが、ライオンの誕生日会がほのぼのとしているので、見ていて楽しかったです。逆にミステリー部分をもっと考察したりしたい人には、テンポが悪く感じるでしょう。
愛生が生きていることが分かり、なぜ夜の街で仕事をしているのかと思いますが、それについても謎です。岩崎とぶつかった時の愛生は、頭からフードを被り、全身黒尽くめの服装に見えました。両手に食料が入った袋を持ち、どこかへ向かっているようでした。
つまり、愛生は逃亡し潜伏している可能性が高いです。それには子供がいたら足手まといなので、安心して預けられる洸人に預けたのかもしれません。
Xの仕事が殺し屋なのかなんなのか、何とも物騒な雰囲気でした。