【ライオンの隠れ家】3話のネタバレと感想をまとめています。
ライオンが話題になっている行方不明の親子ではないかと、洸人は疑念を抱き始めて父親のことを調べる。そして直接会いに行こうとするが……。
【ライオンの隠れ家】3話のあらすじ
ライオン(佐藤大空)がテレビで騒がれている、行方不明の親子の子供ではないかと、小森洸人(柳楽優弥)は疑念を抱き始める。だが、ライオンは相変わらず両親については、「いない」の一点張りだった。
洸人は事件を調べているうちに、父親が橘祥吾(向井理)ではないかと、密かに囁かれているのを知る。祥吾の勤める会社「たちばな都市建設」のサイトで、山梨県で行われる説明会に祥吾が来ることが分かり、直接会いに行ってみることにした。
ライオン、美路人(坂東龍汰)、そして洸人の3人での生活は、洸人だけでなく、何よりも美路人に大きな変化を与えていた。この生活を手放したくないと思う反面、ライオンを親元に返さなければと、洸人の心は揺れ動き……。
【ライオンの隠れ家】3話のネタバレ要約
ライオンの父親と思われる橘祥吾が出席する住民説明会に洸人は行って、祥吾と話そうとするができなかった。
そこで出会った記者の2人と一緒に手がかりを探しに動くが、ますますライオンを返していいのかを悩む。
楽しげにキャバクラで酒を飲んでいる祥吾を見た洸人は、ライオンを返すのはしばらくやめた。テレビでは愛生の遺体発見か?ニュースが流れた。
【ライオンの隠れ家】3話の詳細なネタバレ
ライオンの父か?
小森洸人(柳楽優弥)が「愁人」と呼びかけたとき、ライオン(佐藤大空)が一瞬反応した。しかし、すぐに「僕はライオンだ」と言ってごまかした。洸人の心には疑念が広がり始め、ネットで事件を調べ始めた。調べを進めるうちに、ライオンが家に来たのは失踪事件の2日後、9月5日だということがわかった。
それを確信すると、洸人はライオンのスマホを手に取り、メッセージを送った。「ニュース見ました。この件ってあなたですか?行方不明ってどういうことですか?早急に返事をください」と。
翌朝、洸人は美路人(坂東龍汰)を送り届ける際、ライオンに「教えて?」とたずねた。「お父さんとお母さんは?」とさらに聞いたが、ライオンは「いない」とだけ答え、それ以上は話さなかった。
その後、洸人は吉見寅吉(でんでん)のところにライオンを預けた。寅吉は、新しく買ってきたドリルをライオンに与え、彼はそれに夢中になった。テレビでは、失踪事件のニュースが流れていて、寅吉もそれをなんとなく見ていた。
洸人はその間、役所に出社し、牧村美央(齋藤飛鳥)と昼食を共にした。昼食中、洸人は「警察に相談することも考えなきゃいけない」と話し始めたが、どこかためらいが見える。すると、貞本洋太(岡崎体育)がやってきて、彼らの食事に加わった。貞本は、近々動物園で作品展があることを教えてくれ、それを聞いて洸人は「ああ、みっくんはこれを昨日言いに来てくれたんだ」とようやく気づいた。
洸人はその迎えに行った際、ちゃんと話を聞いてあげられなかったことを悔やみ、「ごめんね」と美路人に謝った。話の流れで、船木真魚(平井まさあき)が家族に無料券をくれると言い出し、洸人は美路人に頼まれてライオンの分もお願いした。その無料券をライオンに渡すと、彼は大喜びして飛び跳ねた。
その夜、洸人は再び事件について調べていた。ネット上では、失踪した人物の父親が橘祥吾(向井理)ではないかと特定されつつあった。祥吾は「たちばな都市建設」の営業部社員で、会社のウェブサイトには9月15日に山梨県でリニア駅周辺事業に関する住民説明会が開催されると書かれていた。直接会いに行ってみようかと、洸人は考え始めた。
一方で、工藤楓(桜井ユキ)と天音悠真(尾崎匠海)たちは亀ヶ谷議員(岩谷健司)の不倫の張り込みを続けていた。
美路人の絵
洸人、美路人、そしてライオンの3人は、動物園にやってきた。ライオンを見てはしゃぐライオンと美路人の様子を見つめながら、洸人は考え込んでいた。「安全…あの時ライオンはどういう意味で言ったのだろうか?」と、ライオンが発したその言葉の真意を思い巡らせていた。
その後、3人は「みんなの動物アート展」に向かった。展示会場には、美路人が描いた絵も飾られており、その前で洸人は胸を温めながら絵を見つめた。そこに美央も姿を現し、挨拶を交わすと、船木が小野寺武宏(森優作)を見かけなかったかと問いかけてきた。彼が出演するライブペイントの開始まであと15分だった。
美路人とライオンが「トイレに行ってくる」と言って離れたが、そこで小野寺の声がトイレの個室から聞こえてきた。ライオンを肩車して中を覗くと、小野寺が腹痛を起こして苦しんでいた。彼は「投げます」と言い、絵筆を投げてきた。美路人がそれを受け取り、舞台に上がってライブペイントを始めることになった。
洸人が戻ってきたとき、舞台で絵を描き始めた美路人に驚いた。ところが、ペイントが始まるとマイクのハウリングが起こり、その音に美路人はショックを受け、パニックを起こしてしまった。しかし、ライオンが素早くゴーグルを持ってきて美路人に渡し、「みっくんの絵、僕楽しみ」と笑って声をかけた。ゴーグルをかけた美路人は、ライオンの種類を繰り返すうちに次第に落ち着きを取り戻し、再び絵を描き始めた。
美路人は楽しそうに絵を描き進め、絵を描くその姿には集中力がみなぎっていた。周りには子供たちが集まり、その様子を見守っていた。そして、ついに絵が完成すると、観客から大きな拍手が沸き起こった。「やっぱりみっくんの絵、かっこいい!」とライオンも大喜びし、そんな彼を見て美路人はどこか照れくさそうに笑った。ようやく小野寺もトイレから出てきて、「みっくんの絵、すごいです」と感心した様子で褒めた。
その後、洸人は美路人と動物と遊ぶライオンを見ながら、ふとつぶやいた。「最近、みっくんの見たことのない顔を見てるなって思う。もしかして、僕がみっくんの可能性を狭めてたのかなって。人に迷惑をかけたくないとか、自分にとって都合がいいようにって、そういうことを気にして、弟はこういう人間だって勝手に決めつけてた。でも、ライオンが家に来てから、みっくんが変わってさ…」
美央は笑顔で言った。「じゃあ、ライオンくんが来てくれて良かったですね。3人で一緒にいることに意味が生まれてるのかもしれない」洸人は少し考えた後、静かに言った。「でも、この生活にもそろそろ区切りをつけなきゃいけない。明日、ライオンのお父さんに会ってこようと思ってるんだ」
「あざのこととか、気になるよね…」と美央は心配そうに言ったが、その場は和やかに終わり、3人で写真を撮ることになった。美央が横に立つと、美路人は少し照れた様子を見せ、笑みを浮かべた。
自宅に戻ると、洸人は再びスマホを確認したが、依然としてメッセージの返信はなかった。美路人とライオンは、疲れ切ったのか、二人一緒にぐっすりと眠っていた。静かな時間が流れる中、洸人は彼らの穏やかな寝顔を見つめながら、複雑な感情が胸をよぎっていた。
マスコミと接触
洸人はライオンの父親に会いに行くため、美央にライオンを預けることになった。美路人は「さくらんぼ教室」という場所で勉強に行く予定があったため、その場にはいなかった。静かな家で、美央はライオンを見守りながら、どこか心配げな様子を見せていた。
その頃、洸人は甲府商工会議所で開かれる説明会に出席するため、現地に向かっていた。橘祥吾の兄が社長を務める会社が主催するこの説明会には、楓や天音もこっそり参加していた。橘家は代々幹部職に就いている一族だが、祥吾だけが平社員として扱われていることに、楓たちは何か闇を感じていた。
説明会に天音が途中で飽きて写真を撮り始めた。その姿を見た祥吾が近づいてきて「マスコミの方ですか?」と問いかける。天音は正直に「そうです」と答えてしまい、その場で退席を促され、楓共々会場を追い出されてしまう。
説明会が終わると、洸人は祥吾に声をかけようとしたが、彼は洸人をマスコミの一員だと思い込み、相手にしてくれなかった。その一方で、楓は洸人を記者だと勘違いし、彼を自分の車に乗せた。洸人はとっさに「フリーの記者です」と嘘をつき、楓に話を合わせた。
そのまま楓は洸人を祥吾の家に案内することになった。車を降り、洸人は姉とライオンがここで暮らしていたことを思い出そうとしたが、なぜかその光景が想像できなかった。何かが違う、そんな違和感が胸に残るまま、彼らは次に愁人が通っていた保育園に話を聞きに行くことになった。
その途中で、美央から洸人に電話がかかってきた。「ライオンの様子はどう?」と聞かれ、洸人は「まだちょっと時間がかかりそうだ」と答えた。美央は一息つきながら電話を切ったが、その直後、彼女はXという謎の人物に状況を報告していた。
美央の背後に潜む影が、次第に洸人たちの運命を暗示していたかのようだった。ライオンを巡る謎はますます深まっていき、洸人はその真相に近づきつつあったが、まだすべてを解き明かすには遠い道のりが残されていた。
一緒に調査
洸人は、行方不明の事件について楓に話を聞かれた際に、答えに窮していた。「まだ亡くなったと決まったわけじゃないですから…」と、どこか希望を捨てきれない表情で答えた。「生きていたらいいなっていう願望です」と、淡い期待を込めたその言葉には、自分でも確信が持てない思いがにじんでいた。
保育園の職員から話を聞くと、愛生(尾野真千子)は若い男と不倫していたという噂があったことが判明した。それが原因で、彼女は子どもを連れて家を出たという。子どもを連れて家を出る前には、保育園にしばらく休むとの連絡も入れていたことから、楓は「計画的だったってことか」と呟いた。
次に、愛生がパートで働いていた先に話を聞きに行くと、栗原(世志男)という店主が「3週間ぐらい前に、突然パートを辞めると言ってきたんですよ。ちょっと元気がなかったような気がしますね。引き止めたんだけどね」と語った。男の噂はなく、夫婦仲も良かったとされ、よく夫の祥吾が店まで迎えに来ていたという話も付け加えられた。
その後、洸人たちはスナック「かすみ」に立ち寄り、天音や楓と愛生について話をした。「愛生って、何だかつかみどころがない人だよね」と天音が言うと、楓は「誰とも深く付き合わないタイプだったのかも」と同意した。楓が「愛生の弟とか?」と洸人に問いかけると、洸人は驚いて「どうして分かったんですか?」と素直に認めた。彼は微かに記憶に残っているだけで、愛生に子どもがいたことすら知らなかったと話す。
その後、洸人は「もう一度、祥吾に話を聞きに行こうと思う」と言うと、須賀野かすみ(入山法子)が「だったら、いい話知ってるよ」と言ってきた。3人は「CLUB GALAXY MOON」という店に向かうことになり、天音と洸人だけが店内に入った。
洸人が店内を見渡していると、ふいに祥吾が店に入ってきたのを見つけた。洸人はトイレに行くふりをして、彼の様子を伺う。祥吾がホステスや他の客と楽しそうに談笑しているのを見て「これが、妻子が行方不明になっている人の顔か?」と、洸人は心の中で疑念が湧き上がった。
結局、祥吾と話をする機会を逃し、洸人は何も得られないまま家に戻った。
【ライオンの隠れ家】3話の結末
美路人は、ライオンと一緒に描いた絵を洸人に見せにきた。絵には、洸人、美路人、そしてライオンが描かれており、みんなが笑顔で寄り添っている。「お兄ちゃんと僕とライオンは、同じプライドの仲間です」と美路人が誇らしげに言う。洸人は驚き、「みっくんが他の人の絵を描くなんて初めてだ」と、目の前の絵に感慨深い思いを抱いた。
その後、美央を感謝の気持ちで見送りながら、洸人は彼女に告白した。「実は、ライオンのお父さんとは何も話せなかったんだ。ライオンを返そうと思えなくて…だから、もうしばらくこのまま3人で一緒にいようと思ってる」それを聞いた美央も、「そのほうがいいと思う」と静かに同意した。
その時、ライオンが不意に牛乳の入ったグラスを落としてしまい、床にガラスが散らばった音が響いた。洸人が片付けに向かおうとしたその瞬間、テレビのニュースが目に入った。画面では、「笛乃川で遺体発見。行方不明の橘愛生さんか?」と報じられていた。
その報道に、洸人の心は揺れた。愛生が生きているかもしれないという微かな希望が、今崩れ去ろうとしていた。
【ライオンの隠れ家】3話のまとめと感想
ライオンの父親と思われる祥吾に会いに行くが結局何も話さず、ライオンを返すのを一時保留したという話でした。
ライオン、みっくん、洸人の3人の生活もだいぶ落ち着いてきました。ライオンとみっくんは動物好きという共通点もあり、徐々に仲良くなり始めました。みっくんのピンチをライオンが救い、みっくんはライオンを群れの一員と認めます。
さらに美央と話すのを照れたりと、みっくんの様々な感情が出てきます。このままミステリー部分を全てカットして、ホームドラマとして作り直してくれないか。そんな和やかさがあります。
ドラマはそうも言ってられないわけで、様々な謎が小出しで出てきます。美央がXと連絡取り合っていたり、祥吾が接待なのか、キャバクラに入り浸っているということなどが判明します。そして、最後に愛生の遺体発見か?と引っ張って終わりました。本当に愛生の遺体なのか?愛生でないなら誰なのか?謎が深まります。