【緊急取調室シーズン4】の3話のネタバレと感想をまとめています。
デビュー以来無敗の元不良の挑戦者と、エリート大学ボクシング部出身の王者が戦う、という世間が注目する試合。週刊誌の記者が死亡した疑いが挑戦者に向けられます。果たして試合は開催されるのか?真相は驚くべきものでした。
【緊急取調室4】3話のあらすじ
/#キントリ 第3話‼️
— 緊急取調室 (@kintori_tvasahi) July 22, 2021
このあと夜9時から❗️
\#天海祐希🆚 #岡山天音 & #神尾楓珠
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週刊誌の記者・梅本勝(松本実)の遺体が発見され、遺体の状況から警察はボクシング世界戦を控える石倉衆二(岡山天音)に聴取をするようキントリに命じる。挑戦者の石倉は施設育ちの元不良ボクサーで、デビュー以来無敗の14戦連続KOを誇る人気ボクサーだった。一方、王者の加賀美光一郎(神尾楓珠)は実家が歯科医で大卒のエリートボクサーだった。
真壁有希子(天海祐希)は聴取をした石倉の態度を見て怪しいと考えるが、石倉のファンである菱本(でんでん)は彼が犯人ではないことを願っていた。捜査が進むに連れて明らかになる事実、真相は……?
【緊急取調室4】3話のネタバレ
事件の真相とドラマの結末を簡単にまとめています。
梅本勝(松本実)殺害犯
三波孝次(西ノ園達大)
動機
後輩の梅本の取材方法が行き過ぎていることを、注意しようと呼び出した時に口論になり、三波が思わず梅本を殴ってしまい壁に頭をぶつける。その後、殴られたことが原因で急性硬膜外血腫となり死亡した。
事件の真相
梅本はスポーツキャスターの日高絵美(逢沢りな)が、石倉衆二(岡山天音)と加賀美光一郎(神尾楓珠)と2股交際しているという内容を記事にしようとしていた。特ダネを掴むため金をバラまいていた梅本は金に困っていたため、加賀美を脅して記事をもみ消す代わりに金銭の要求をした。
加賀美はさらに「石倉が八百長をやっている」とネタを提供する。石倉のジムの会長・山内潔(阿南健治)が対戦相手に八百長をするよう言っていて、石倉はそれを知らずに試合をしているだけだというものだった。
梅本が石倉に八百長のことを聞くと、石倉は誰からその情報を得たのか問いただす。すると加賀美から聞いたと梅本は白状した。その時思わず人を殴りそうになったことを戒めるため、石倉は手に包帯を巻いていただけだった。
会長に裏切られたと思った石倉は、リング上で加賀美を殺し、ジムが潰れることで会長に復讐しようと考える。しかし、有希子(天海祐希)たちの捜査により、そもそも会長は八百長をしてなかった事実を掴む。加賀美が石倉に人気もベルトも奪われることを恐れ、梅本に八百長のガセネタを提供しただけだった。
ドラマの結末
モツナベの2人の捜査によって三波は自供し、傷害致死の容疑で逮捕。加賀美は石倉を脅迫していたことが表沙汰になり、タイトル戦は中止となった。石倉はその後、リング上で殺人をしようとしていたことを悔いて練習をためらう。会長は「勝負はきれい事じゃない。つべこべ言わず上がってこい」と励まし、石倉は再びボクシングの練習を始めた。
【緊急取調室4】3話の詳細
ドラマの流れと登場人物の設定、物語の鍵となる部分について記載しています。
今回の事件が解決するまでの流れはこうなります。
- 6/24梅本の口座に本人名義で20万振込
- 7/8梅本の口座に本人名義で50万振込
- 7/9梅本がカード会社に50万送金
- 7/12
12:06タイトル戦の記者会見 - 19時ごろ梅本と石倉が一緒にいる姿が防犯カメラに映っていた
- 21時ごろ梅本が川に転落し死亡
- 7/14
13:32警察の会議でキントリが石倉に聴取することが決定 - 同日石倉に一回目の聴取
- 7/15有希子がジムで石倉と接触
- 7/16
9:39玉垣の調べで銀行の防犯カメラに加賀美が映っていたことがわかる - 同日有希子と菱さんで石倉に二回目の聴取
- 同日モツナベが三波に聴取し自供を得る
- 同日春さんが加賀美に聴取し自供を得る
という流れで事件が解決しました。今回の事件はモツナベのコンビが活躍し、様々な証拠を掴んできます。また、玉垣も金の流れを掴んだり、会見の際に言った言葉を解読しました。その結果、三波と加賀美の自供を得ることができ、石倉の無実が証明されます。
有希子は石倉が怪しいと考えていましたが、菱さんは石倉を信じていました。石倉が犯人でないとわかったとき、有希子は自分の過ちに消沈します。しかし、管理官が「事前に事件を防ぐこともできるのでは?」と有希子を説得し、勘違いしたままの石倉が、加賀美をリング上で殺害することを防ぐため、八百長がなかったことを告げて暴走を止めました。
石倉衆二について
今回メインの登場人物である、石倉衆二は元不良の挑戦者として描かれます。彼の経歴をまとめました。
- 24歳、175cm、AB型
- 幼少期に父親の暴力から逃れるため、児童擁護施設で育つ
- 2010年に窃盗罪で逮捕されるが不起訴
- 2011年に暴行罪で逮捕されるが不起訴
- 2012年に暴行罪で逮捕され少年院送致
- 出所後、会長の山内と出会い17歳でボクシングを始める
- 以来14連続KO勝利で無敗のままタイトル戦に挑戦
14戦すべてKOというボクサーで、階級はバンタム級、得意のパンチは右ストレートです。梅本死亡後、右手に包帯を巻いていたこと、遺体の左頬に殴打の痕があったため疑われました。
施設の子どもたちを練習や試合に招いたり、少年院出身ということもあっていわゆる『あしたのジョー』の矢吹丈のような選手です。過去を一切隠すことなく公にし、そのこともあってか子どもや女性のファンも多いという人物です。
対する王者の加賀美光一郎は歯科医の息子で、大学のボクシング部出身のエリートボクサーです。その上、イケメンで住んでいるところもタワーマンションという、いわゆる金持ちのボンボンです。彼の戦績がどういうものかは分かりませんが、王者になっているのできっと強いのでしょう。
リング禍について
石倉のジムの会長・山内も元ボクサーでした。しかし彼はリング禍により、選手を引退することになります。リング禍とは何か?ドラマ内の説明がを引用します。
ボクシングやプロレス等の格闘技の試合に起因して、競技者が負傷し、最悪の場合死に至る事故を示す用語。 生死に関わらず発生した時点で事故と認定され、ルールに準じて行われた場合、殺人罪等には問われない。 一方で、相手を傷つけてしまった選手は復帰が難しく、事実上の引退となる。
山内自身、罪に問われないとはいえ人を殺してしまった過去がありました。ボクサーだからこそ命を粗末にしてはいけない、そのことをずっと石倉に叩き込んできたのです。会長は八百長などせずに石倉を信じていましたが、石倉はデマを吹き込まれて会長を信じられなくなります。なので、加賀美をリング禍で殺そうと考えたのです。
会見で言った言葉は何だったのか?
記者会見で加賀美が石倉に何やら囁きます。ただし音声はなく何を言っているかはわからない状態でした。囁きを聞いた石倉の顔色が変わったのを有希子たちはVTRを見て気づきます。では、なんと言っていたのか?玉垣が解読しました。
- 発語は15語以内
- 最初は「俺は」
- 最後は「なんかしないぜ」
- ア段の「タ」か「ヤ」
- オ段の「オ」か「ホ」
- 拗音の組み合わせ
というところまで唇の動きだけで導き出します。候補として玉垣があげたのは「タオショウ」 「ヤオショウ」「タオチョウ」「ヤオチョウ」でした。正解は「俺は八百長なんかしないぜ」と言っていたことがわかります。
会見でそんなことを言い出した加賀美に疑念を抱き、その後に梅本から八百長しているのではと聞かれ、会長が仕組んだことだと言われた石倉は会長が信じられなくなったわけです。
【緊急取調室4】3話のまとめと感想
殺人の容疑がかかった元不良のボクサーは無実で、彼に焦りを感じたエリートボクサーが仕組んだ罠だったという話でした。このドラマの撮影のために体を絞ったボクサー役の2人の演技が光る回です。岡山さんの寂しげな笑顔というか、薄ら笑いがとにかく印象的で、キントリの面々以上に目が引き付けられます。
話としては元不良という偏見から疑われる人物が実は無実で、誰もが羨むような優秀な人物が実は悪者だったという話です。逆に直接事件に関係があったマスコミの2人の場合、特ダネを掴むために何でもする人物は悪者のままで、咎めた相手に殺害されてしまいました。
何気に2股をかけていたと噂されていた女性キャスターは、結局のところ2股だったのか?よくわかりませんが、加賀美がわざわざ金を払って口止めしたあたり、きっと2股だったのかなと判断したくなります。よくわからない女性です。
会長にも裏切られ女性にも裏切られたと感じた石倉が、自暴自棄になってリング上で公開殺人をするところを、キントリの面々のお陰で阻止することができたという終わり方でした。
次回は2週お休みして8月12日21時からの放送となります。高橋メアリージュンさんがゲストです。