緊急取調室3 最終回10話 磐城部長がキントリチーム継続に動く?

緊急取調室 2019春ドラマ
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シーズン3の最終回となったキントリは、ツンデレな磐城刑事部長がチーム継続に動きます。そして北山未亜の事件と医大生の事件が、全て一つの線で結びつきます。それは過去に起きたキャンプ場の土砂崩れが事の発端でした。染谷は何を隠していたのか?そしてなぜ隠したのか?その理由は“誇り”を守るためでした。

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緊急取調室概要

続きはこちら

毎週木曜日21時からテレビ朝日系列で放送されています。
取調室で言葉を武器に、容疑者と一対一の駆け引きを繰り広げるドラマとなっています。

キャスト&スタッフ

  • 真壁有希子(天海祐希)
  • 梶山勝利(田中哲司)
  • 渡辺鉄次(速水もこみち)
  • 監物大二郎(鈴木浩介)
  • 磐城和久(大倉孝二)
  • 玉垣松夫(塚地武雅)
  • 菱本進(でんでん)
  • 小石川春夫(小日向文世)
  • かやの(中村静香)
  • しんじ(生島勇輝)
  • 【脚本】 井上 由美子ほか
  • 【演出】 常廣 丈太・本橋 圭太ほか
  • 【主題歌】「Prime Numbers」家入レオ(ビクターエンタテインメント)

10話ゲスト

  • 染谷巌(吉田鋼太郎)
  • 北山未亜(吉川愛)
  • 藤井卓生(坂東龍汰)
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あらすじ

 同窓会で同級生らを毒殺した罪で起訴された被告人・北山未亜(吉川愛)と、医大キャンパスで起こった同級生刺殺事件の被疑者・藤井卓生(坂東龍汰)――。2人が2カ月前、かつて山のキャンプ場を襲った土砂崩れから自分たちを救出してくれた地元中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)と会っていたことが判明した。3人の間に一体、何があったのか…。

 真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」は真相を明らかにするため、未亜を徹底的に追及。やがて未亜は重い口を開き、同窓会の飲み物に毒物が混入した理由を話し始める。

 有希子らは、事件の謎の鍵を握ると思われる染谷の聴取を開始。足を怪我していた染谷はそのことについて、当初はあくまで「自ら発作的に身を投げた」と主張していた染谷だったが、やがて「本当のことを話す」と切り出し、未亜と藤井との面会を懇願し始める。一方、有希子はその際の何気ない会話の流れに鋭く反応し…!

 現構成メンバーの正式変更を目前に控えたキントリ・メンバーが、一丸となって挑む“最後の事件”。彼らは謎多き事件の真相を解き明かすことができるのか!? そして、キントリを待ち受ける運命とは…。

公式HPから引用
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ネタバレ

田山殺害犯

染谷巌(吉田鋼太郎)

動機

キャンプ場の土砂崩れが起きる前、未亜と藤井に教え子のはるかと抱き合っているのを見られていた。そして土砂崩れが起きて一人ずつ助ける時に未亜から「先生が大事な人を先に助けてあげたら?」と言われ、脅されているような気がした。それでやましい気持ちを見抜かれまいとして二人を先に助けるが、妻と教え子のはるかはロッジが流されて死んでしまう。

せめて助けた二人には立派な人間になって欲しかったから、二人に連絡を取って手を合わせようとさせたりしつこく説教をした。しかし、未亜は“オレアンドリン”で事件を起こしたので、藤井が事件を起こす前に殺害しようと大学に行く。だが、藤井のジャケットを持っていた田山を藤井と勘違いして殺害してしまう。

解決への道筋

未亜を取り調べしている際に染谷への警告で、殺すつもりはなかったが“オレアンドリン”を混入したという情報を得る。それはかつてキャンプ場で染谷がキョウチクトウの毒性について、未亜と藤井に説明していたのであえて“オレアンドリン”を使用し、染谷へのあてつけにする予定だった。そしてその毒物は藤井が生成していた。

その後染谷を突き落とされた被害者として事情を聞くと、藤井の事件のことを話し始める。藤井は未成年なため新聞には名前が出ていないにも関わらず、染谷は医大生刺殺事件を藤井がやったと思っていた。その間にモツナベが染谷は病院で治療を受けていないこと、Nシステムで管理官の携帯を捨てに新宿にいた可能性がわかる。

さらに病院にいる藤井から聴取をし、田山が嫌がらせで自分のジャケットを持って出ていったのを追いかけると、すでに刺されて倒れていた。そこで藤井は染谷の姿を見かけていた。また、キャンプ場の土砂崩れの前に、染谷が教え子のはるかと抱き合っていたのを見たことも教える。

山で遭難していた梶山は警察の捜索によって発見され、手当てを受けた後に染谷の自宅を捜索して凶器であるカラビナナイフを発見する。その上、自宅から出てきたトレッキングシューズが医大の殺害現場にあったものと一致する。

由紀子と春さんで“被疑者”として染谷の取調べが開始。最初は塩らしく田山殺害について認めるが、あくまで自分の教師としての“誇り”を守ろうとして動機部分の真実を語らない。そこではるかと抱き合っていたという話を持ち出すと、そこにあったボールペンを手に持ち自分の喉に当てて自殺をほのめかす。

一瞬慌てるキントリメンバーだったが、「口が開いてる間は人間は死なない!」と菱さんは言う。由紀子と春さんの説得が始まり、その言葉に折れた染谷は自ら動機と罪を認めた。

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感想

二話にわたってやった話ですが、話の内容としては簡単に言うと、染谷の老いらくの恋が引き起こした事件といった感じです。見られた相手が奥さんとかなら、教え子が死ぬだけで話が終わるのでしょうが、思春期の子どもだと想像しない方向に事件は展開してしまいました。

未亜はなぜ事件を起こしたのか?

それは染谷に対する当てつけでした。これは思春期の気持ちを思い出せないと、“未亜がなぜああなったのか?”が理解しづらいかもしれません。未亜は“大人は汚い”と思っている思春期特有の節があります。その上、校長のような立場のある染谷が、教え子といちゃついているのを見て、余計に気持ち悪くなったのではないかと思います。これは、自分の父親or母親が伴侶以外の人といちゃついているのを見た時に抱く感情に近いかもしれません。さらに未亜はイジメを受けていたので、なおさら人間不信になっていたと思われます。

  1. 染谷がしつこく連絡してくるのが嫌だった
  2. しかも恩着せがましくてウザい
  3. 染谷の教えてくれた毒物で事件を起こしてやろう
  4. そういえば藤井は医学生だったから毒を作ってもらおう
  5. 学生時代に自分をイジメたアイツらに復讐してやる
  6. でも、殺す気はなかった

自分だって奥さん以外の女性といちゃついているのに、偉そうなこと言ってくんじゃねーよ。的な感情が湧いたのは想像できます。しかも、別に先に助けて欲しいとか言ってないのに、後ろめたいから助けただけじゃん。的な感情も湧いたでしょう。

藤井は完全に未亜の言いなりなので、毒を作れと言えば作ってくれたのでしょう。それを持っていって同窓会で自分をイジメていたやつらに復讐をする。殺す気はなかったと言いますが、自らキョウチクトウを藤井と一緒に刈っていました。その毒性は嫌いな染谷に散々聞かされていたのに。

話としては染谷が主役の話なのだとは思いますが、視聴者に強く印象つけられたのはやっぱり未亜だと思います。

藤井は結局やっていないのか?

未亜があまりに強烈な存在なため、陰に隠れがちですが藤井も殺人の疑いをかけられていました。

  • 看守の聞いた「やめろ、藤井」は実は「やめろ、ジジイ」だったかも?
  • 藤井が駆けつけた時には田山はすでに刺されていた
  • 田山と揉めていたのは、一方的に田山が藤井に絡んでいただけ
  • 「どうせ…僕は殺されるから…」と言っていたのは、染谷が自分を殺しに来たのがわかったから

藤井は取り調べ当初から一貫して容疑を否認していました。それもそのはずで、藤井は殺害していなかったからです。このまま起訴されたら、この件では冤罪になるところでした。しかし、未亜に毒を渡しているので、そっちの罪には問われるはずです。もしかすると染谷を崖から落とした罪にも問われるかもですが、結局家裁に送致されます。

磐城部長がキントリチーム継続に動く?

この事件をやる前にこのチームでは最後の事件だと、散々煽られていたキントリのチームですが、どうやら磐城刑事部長の考えが変わって来ます。梶山を探しに行く辺りから、どうにもこのメンバーの重要さを考えているような素振りを見せます。

  • 「責任は全て私が取ります」と自ら言う
  • 梶山は大事な捜査員だと梶山捜索の捜査員にハッパをかける
  • 怪我した梶山を労う
  • 「このメンバーで最後の仕事ですから」と言われて「最後の仕事…」とつぶやく
  • 「皆さんは 可視化導入当初から努力し、警視庁における録音・録画の一翼を担ってきてくれた。…と言えなくもない。…かもしれない」とツンデレ
  • 今回の結果をもって上に交渉してみると言い始める
  • 全員キントリに残してくれるということか?と問われ「そうかも…」
  • 副総監に直談判しに行く
  • 内示が出るが、内容はわからず

磐城刑事部長のツンデレ振りが見れる回でした。いつもキントリのメンバーが飲んでいる居酒屋の入り口で、どうやら入るのを遠慮していたところ、かやのに連れて来られます。歯切れの悪い返答をしつつ、いつもの「いやいやいやいや」が聞けたので、部長も通常の部長に戻って来たのがわかります。

ドラマの最後が内示が出たというところで終わるので、このままのメンバーなのかどうなのかは、次のシーズンが始まらないとわかりません。

また、由紀子と梶山の恋の行方のようなものを匂わせますが、個人的には「科捜研の女」の土門さんとマリコのような関係のほうが良いです。キントリにあまり恋愛要素を求めていないというのもありますが、下手に恋愛関係になるとメンバー入れ替えとか始まりそうなのでこのままでいて欲しいです。

その他気になったこと

  • 未亜は土下座強要で出した指を下に向けたのままの状態で会話を続ける
  • ホールの名前が鏡に映ると「MUDER」になっている
  • 住宅街のような虎ノ門
  • 足並みがピッタリ揃うモツナベ
  • 高らかにうたわせましょうからの覇気のない「うぇーい」
  • 基本的に染谷の取調べは吉田鋼太郎劇場
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緊急取調室3 総評

シリーズものなのでメンバーが大幅に入れ替わったりしなければ、安定のドラマです。しかし、今シーズンは途中でも書きましたが圧倒的に女性対象者が多いシーズンでした。

良かった点

  • 全くダメな回はなく安定している
  • 新加入の塚地さんも馴染んできた
  • 善さんは生きてる扱い

残念な点

  • 女性対象者多すぎ
  • ちょっとネタ切れ感がある
  • どうしてもシーズン1、2と比べてしまう

良かった点はやっぱり安定してます。どの話も「なんだこれ」という回はありません。そしてお約束を外さずに決めセリフのようにやってくれるのも、予定調和と言えばそうですが、このドラマには自分はそれを求めているので良かったです。

残念な点はしつこいようですが女性対象者への偏りです。そして前二つのシーズンが面白かったので、どうしても話に求めるハードルが高くなってしまいます。下手に毎年放送するというドラマでもないので、良い話が書き溜まったら放送でいいんじゃないかと思います。また、ゲストが前二つのシーズンのほうが、総じて良かったというのもあります。

このドラマは基本的に“役が降りて来る系”の俳優さんが出ている回が面白いです。初回やスペシャルの回にはぜひ、大竹しのぶさんのようなイタコ体質の方に出演してもらいたいです。今シーズン面白かった回は4話の松本まりかさんの回が個人的に面白かったです。

今回のテープラベル

「最後の事件」→「最後の仕事」

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