2020年8月7日から放送開始した【刑事7人】の第6シリーズの1話目のネタバレと感想をまとめました。
今回も初回は1話で完結せず次回へ持ち越しとなります。
子供たちの誘拐と過去の事件との関係、被害者遺族たちの完璧なアリバイ。
謎の数字の意味とは何か?
【刑事7人シーズン6】1話のあらすじ
全ての資料をデータ化するに伴い、置いてあった資料を移送する役を野々村拓海(白洲迅)がババ抜きで負けて担当することになった。
移送中に道で倒れている人物を発見し止めると、野々村は襲われ同乗していた警官2人も襲われる。トラックはそのまま奪われてしまった。
事件を聞きつけた天樹悠(東山紀之)たちが現場を調べたところ、ある資料が入った箱がなくなっていることに気づく。それは主に事件性のないものが入っていた“0-A”と書かれた箱だった。
さらにトラック内には謎の数字「18820」が書かれていた。
その後、高木法務大臣(金子昇)の息子が誘拐される。現場には「15113」と残され、トラックの数字と塗料が一致する。犯人から電話が入るが「真実は1つ」とたった一言告げるだけだった。
メールで身代金の受け渡しの指示が入り、大臣は指定される場所へ向かうが犯人は現れない。代わりに電話が渡され大臣は場所を移動する。そうこうしているうちに警察は大臣を見失ってしまった。
部署に戻りテレビをつけると大臣は動画で、過去に起きた事件を隠ぺいしていたことを告白する。犯人の狙いは金ではなく不正を暴くことだった。
この事件は“0-A”の書類の中にあったもので、官僚の罪を隠ぺいするため、無実の人が死んでしまった事件だった。
そのときの官僚が今度は遺体で発見され、天樹たちは被害者遺族のアリバイを確認するが完璧だった。
また子供が誘拐されたと連絡が入り、現場には「19317」と数字が残されていた。
誘拐された家の祖父が有力者で、かつて万引きした女子大生を捕まえたという事件があったことを思い出す。
その女子大生は事件後に自殺していた。さらにこの事件も“0-A”内に資料があった。
数字の意味は?そして犯人の真の目的は?
【刑事7人シーズン6】1話のネタバレ
1:誘拐事件の結末
過去に起きた女子大生万引き事件で、亡くなった遺族のところへ天樹は向かいます。
先の議員の事件同様、アリバイを確認するがやはり完璧なアリバイがありました。
ネットを見るよう犯人から指示があり、動画が生配信されます。それは、小林がどこかで拘束され、過去に起きた女子大生万引き事件の真相を語るものでした。
小林は当時経理のバイトに来ていた大河内遥に、会社の金を使い込んでいることを知られたため、“万引き”したというデマ情報を流して横領を隠ぺいします。
その結果、遥は会社の内定も取り消され、SNSで誹謗中傷を受けて自殺したのでした。
動画はそこで途切れ、天樹たちは小林の監禁場所を探します。
ようやく発見したときは既に遅く、小林は首を吊って死んでいました。
死亡した場所は遥が首を吊った場所だったのです。
小林が首を吊って死亡
2:数字の意味
天樹はいつもの特殊能力的なもので、事件を振り返ります。すると、現場に残されていた数字が何を示しているのかに気づきます。
大臣の子供が誘拐された現場にあった数字「15113」
→2015年11月3日 官僚の不起訴が決まった日
小林の孫が誘拐された現場にあった数字「19317」
→2019年3月17日 大河内遥が自殺した日
さらに2つの事件とも“0-A”にあった事件だといいます。
しかし、トラックに書かれていた数字「18820」についてはまだわかりません。
法則通りなら2018年8月20日にあった何かを示していることになります。
ここで、片桐がもしかすると交換殺人なのでは?と推理します。
大臣の息子を誘拐したのが大河内で、小林の孫を誘拐したのが原田なのではないか?そのときのアリバイもあるのかを確認しにいきます。
すると、2人とも完璧なアリバイがあり片桐の推理は外れます。
死亡した小林を解剖したところ、一度首を絞めて殺害されてから、吊るされたことがわかります。
さらに胃の中からカプセルが発見され、中を開けてみると紙切れが入っていました。
そこには「171012」と書かれていました。
その頃、木下恵子という女の子が何者かに連れ去られます。
事件はまだ終わらない、犯行予告かもしれないと天樹が考えます。
小林の胃の中から数字がかかれたメモが発見される
3:事件のまとめ
今回起きた事件と登場人物を簡単にまとめます。
警察の登場人物
捜査一課係長 宮島辰馬
第一の事件:輸送車襲撃
関係者
- 総務課庶務係 河本春夫
- 総務課庶務係 加山一彦
- 襲撃犯 田上信二
- 襲撃犯 杉野正
事件内容
- ファイル“0-A”が盗まれる
- 野々村と加山がケガ
- 総務課庶務係 河本春夫が死亡
- トラック内に「18820」の数字
第二の事件:誘拐
関係者
- 法務大臣 高木慎一郎
- 高木の愛人との間の子供 岸川学
- 経産省官僚 加倉井陽一
- 大学生 原田雅史
- 原田の父 原田國宏
事件内容
- 岸川学が何者かに誘拐される
- 高木大臣が過去の事件を捏造したことを謝罪
- 加倉井が殺害される
- 原田には完璧なアリバイがある
- 誘拐された子供のランドセルに「15113」の数字
第三の事件:誘拐
関係者
- 教育委員会の委員長も務める地元の有力者 小林孝之
- 孝之の孫 小林優菜
- 自殺した大学生 大河内遥
- 遥の父親 大河内貞夫
事件内容
- 小林優菜が何者かに誘拐される
- 小林が過去の事件を捏造したことを謝罪
- 小林が殺される
- 胃の中から「171012」の紙切れが発見
- 大河内には完璧なアリバイがある
- 誘拐された子供の自転車に「19317」の数字
第四の事件:誘拐
関係者
木下恵子
事件内容
木下恵子が何者かに誘拐される
4:現時点でわかっていることと謎
わかっていること
- 15113=2015年11月3日 加倉井が不起訴処分になった日
- 19317=2019年3月17日 大河内遥が自殺した日
謎
トラックにあった「18820」と、胃の中から出てきた紙切れにあった「171012」については不明
【刑事7人シーズン6】1話の補足
過去に起きた2つの事件の詳細と、“0-A”にあった他の事件について補足します。
原田雅史死亡事件の詳細
ドラマ内で新聞記事が出てきますので、そちらを引用します。
【因縁をつけた大学生死亡】
東京都渋谷区鷹山町三丁目の路地裏で1日夜、新都心大学二年生の原田雅史氏が政務官の加倉井陽一氏に殴られ、出血性ショック死の為、都内の病院で亡くなった。
現場にいた関係者の話によると原田氏がすれ違った加倉井氏に肩がぶつかったと因縁をつけ、謝る加倉井氏に突然、殴りかかり、身の危険を感じた加倉井氏が正当防衛として、原田氏に殴り返したところ、そのまま倒れてピクリとも動かなくなった。
原田氏の容態の異変に気づいた加倉井氏は慌てて救急車を呼んだが、救急隊が到着した際にはすでに息はなく、移送先の病院で死亡が確認された。
加倉井氏の話によると、「あのまま殴られ続けていたら、こちらが死んでいた。正当な防衛だった」と主張している。
実際のところは加倉井が絡んで殴り、原田を殺害したというのが真相です。
それを当時検察官だった高木法務大臣が、加害者の正当防衛を認め大学生を被疑者死亡として不起訴処分にします。
経産省の上層部や当時の内閣府の連中に言われ、高木が事件を捏造したということでした。
そのため、加倉井は原田が死んだ同じ場所に、同じように撲殺されて遺棄されます。
大河内遥自殺の詳細
【万引きした女子大生を正義の名のもと名指しで訴えた教育長】
教育委員会の教育長を務め、数々の会社を経営している小林孝之氏は自身の会社でアルバイトをしていた大学生の女性が万引きを行ったこと批判。名指しで刑事告訴した。
小林氏はSNS上で事実を知ったという。
「万引きをした女性は会社の内定が決まっていて、若者の芽を摘むという意見もあったが正当に罰せられるべきである」と語った。小林氏は自身のSNSで正義の名のもとに告訴したと書込みをした。それに対し、やりすぎではないかという批判の声があがった。
現在、万引きをした女子大生への誹謗中傷を含むコメントが拡大し、女子大生本人のアカウントは凍結している。そういった激しい誹謗中傷は精神的なダメージも多いとSNS研究家は懸念している。また、学性犯罪に詳しい蔵馬大学教授も「万引きという軽犯罪でも名指しで告訴されれば、刑事裁判の判決以上の重たい世間の圧力がかかる。軽犯罪であってもしっかり罰せられるべきではあるが、あまりにも酷だ」と述べた。
実際のところは小林が会社の金を使いこんでいたことを、当時経理のバイトに来ていた遥に知られ、先手を打って彼女を根も葉もないデマで追い込みます。
その結果、遥は内定が取り消しされ、みずから首を吊って死んでしまいました。
小林が殺された場所は遥が自殺した場所で、一度首を絞められて殺されてから吊るされます。
0-Aにあった事件
天樹が思い出しながらタイピングしていた事件を記載します。
- 目黒区貨物車高齢歩行者事故
- 品川区大型交差点事故
- 荒川区女子大生当て逃げ事件
- 文京区大型看板器物損壊事件
- 中央区子供置き去り事件
- 新宿区タクシー居眠り運転事件
- 杉並区ひき逃げ放置事件
- 渋谷区大学生死亡事故事案
この中の渋谷区の事案が原田死亡事故のものとなります。
遥の自殺の件については、0-Aの中に自殺のものもあったと天樹が思い出します。
最後に発生した誘拐がこの中の事件に関係があるのか?次回わかると思います。
【刑事7人シーズン6】1話のその他気になったこと
- なぜか古いPCを使う犯人風の人物
- すれ違う女性を振り返って確認する片桐
- 思いっきりデッドボール食らう青山
- 近所の人に挨拶しても無視される海老沢
- ダンボールなのになぜか下から透けて見えるトランプ
- バンバン肩を叩かれる海老沢
- 着替えをスローモーションで見せる演出
- 不自然な位置にある公園のベンチ
- 届いた弁当は“九州うまかもん弁当”
- 大丈夫な証拠にコーヒー入れる拓海
- いなくなったと思ったら事務所にいた高木大臣
- たまに鋭いことをいうと言われる片桐
- むっつり考え込んでいるといわれる天樹
【刑事7人シーズン6】1話の感想とまとめ
次回に話が続くため、今回犯人はわかりません。
1話目に登場していた人物が犯人であって欲しいですが、後出ししてくる可能性も否めません。
赤い風船が出てきて子供がさらわれるので、犯人はペニーワイズか?それとも「真実は一つ」発言から某少年探偵か?など、どうでもいいことに気がとられます。
個人的には配役から想像するに、加山が犯人なのではないかと勝手に思ってます。
動機についてはいわゆる正義感からか、自分も犯罪被害者遺族とかなのか、その辺りではないかと予想しています。
まったくの後出しジャンケンで、次回初めて登場した人が犯人とかではないことを願います。
また、片桐や海老沢が頻繁に休みとかにならないことも願います。