【刑事7人シーズン5】8話ネタバレ感想|パンイチな遺体と猫のお手柄

刑事7人 2019夏ドラマ
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【刑事7人シーズン5】の8話はアポ電詐欺を企てるグループの話でした。遺体となって発見された人物が、実は元警察官だということがわかります。しかし、調べていくうちに妙な繋がりが出てきて、最終的には悲しい結末を迎えました。

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【刑事7人シーズン5】8話のあらすじ

 上半身裸、トランクス一枚に靴下と革靴だけを身に着けた男の遺体が見つかり、専従捜査班が臨場する。野々村拓海(白洲迅)が、ぼう然と立ち尽くしている老婆に声を掛けたところ、菅原充子(赤座美代子)というその女性は、被害者が“工藤”という交番の巡査だと言う。情報をつかんだと張り切る拓海だが、海老沢芳樹(田辺誠一)から被害者の身元が判明したと連絡が…。
 指紋から特定された被害者は一戸琢也(金井勇太)という元警察官。充子のいう“工藤”ではない…と、肩を落とす拓海だが、現場にいた制服警官から充子が認知症を患っていると聞かされる。気を取り直して充子を自宅まで送った拓海は、手料理をごちそうになることに。すると、おいしそうに食事する拓海を見た充子が、ふと何かを思い出したかのように、つい先日家に来た“工藤”の右頬には傷があったと言い始める。後に、東都大学の法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)から、被害者の右頬に外傷があるという解剖所見を聞いた拓海は、一戸と“工藤”が同一人物だと確信する。
 一方、天樹悠(東山紀之)ら専従捜査班のメンバーが捜査を進めるうちに、一戸が定職に就くことができずかなり切り詰めた生活を強いられていたこと、借金を抱えていたこと、それにも関わらず高齢者向けのボランティアに参加しようとしていたことがわかる。
 そんな中、殺害現場近くの公園のゴミ箱から一戸の血痕が付着したニセモノの警察官の制服と制帽が見つかる!
 警察官の制服を着た一戸は“工藤”と名乗り、充子の家に出入りしていたのか…? 天樹が拓海に再度充子から話を聞いてくるよう指示した矢先、事態は急転。一戸が元宮洋祐(佐野弘樹)というチンピラとつるんでいたことが判明する。
 一戸の目的はなんだったのか…天樹らが捜査を進める中、新たな事件が発生する!

公式HPより
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【刑事7人シーズン5】8話のネタバレ

一戸琢也殺害犯

元宮洋祐

動機

アポ電詐欺で計画していた充子の家に一戸は元宮を招き入れるが、金庫の中には金がなかった。一戸は充子と過ごしているうちに心を入れ替え、盗みに加担するのをやめることにする。充子の金庫にあった金を充子の家の墓に隠して守る。だが、金を奪ったことに元宮がキレて一戸をバットで殴って殺害する。

元宮洋祐殺害犯

津島卓

動機

津島も最初は元宮に美人局でハメられ脅迫されていた。そこで高齢者たちの個人情報を取るために、長寿の祝いの会の後に“年金相談”と称して個人的に開催した。その情報を渡してアポ電詐欺をやっていた、一戸を殺害してしまった元宮が、津島に責任取れと言って面倒を押し付けてこようとしたため殺害した。

逮捕の筋道

警察を辞めた一戸と元宮が会っていたことを見かけたという情報を元に、調べていくうちに副市長と元宮が揉めていたことがわかる。副市長は元宮に美人局でハメられ、金を脅し取られていた。その時、ホテルのそばを通りかかった警官というのが一戸だったことがわかる。

拓海は充子の家に行き、電話を怖がるのを見て不審に思う。充子が言うには電話があった後、一戸が来るようになったという。そして一戸の前で金庫を開け、中を確認したことがあったという。

拓海と一緒に金庫を見てみると、その中は空っぽだった。ある日、シロアリ業者がやってきて、庭で話をしていた日があったという。その時にも一戸は来ていたので、その時に金を盗られたのかもと思い出す。

元宮の写真を見せるとシロアリ業者ではないと充子は答える。一戸、元宮以外に3人目の共犯者がいることがわかった。その後、元宮の死体が出て解剖の結果、唾液が体に付着していたとわかった。再び充子に話を聞くと、シロアリ業者は猫アレルギーだったらしい。

個人情報をどこで入手したのか?長寿の祝いの記念写真を見て、天樹たちは閃く。そして市役所に行き津島に問い詰めると、散々開き直った挙句その場で自供をした。

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【刑事7人シーズン5】8話の感想

時々、刑事ものである、悪い人間が良心に目覚めた結果、殺されてしまうというパターンの話です。

根っからの悪ではなく、金がないためなおさら巻き込まれてしまいます。一戸は36歳で結局死んでしまうのですが、この人は何のために生まれてきたのかと考えたくなる、結構かわいそうな人生です。

何気に色々前フリしますが、結構適当な流れになります。一戸の辞めた理由が上司と揉めてたみたいな証言が出ますが、全く関係ありません。

また、現役時代に一戸が元宮を更生させようとしてたっぽいことも言いますが、元宮は全く変わりません。何の意味がある前フリなのか謎です。

そして今週も片桐は休みです。海老沢にネームプレートを伏せられ、椅子に座られてました。最終回まではこの調子なのか?と思ったら、次回は7人揃いそうです。

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今回の事件概要

なぜかパンイチで発見される遺体に、天樹たちは不思議に思います。身元を特定されないためか?と言いますが、元警察官なので指紋で即効特定されます。脱がす意味がよくわかりません。

  • 被害者
    • 一戸琢也(35歳)
    • 階級:巡査
    • 2002年 青森県立美札高校卒業
    • 2003年 堀ノ塚警察署地域課 配属
    • 2009年 堀ノ塚警察署地域課 退職

一戸は10年前に警察を退職しています。退職した理由は最後の頃にわかりますが、母親の介護で退職します。1年前に母親が死んだので再び東京に出て来て、職を探しますが35歳という年齢もあって職が見つからなかったそうです。

2018年まで介護をし人生やり直そうと思ったところ、殺害されてしまったわけです。借金も200万ほどありました。

高校卒業後、すぐに警官になり6年勤めたところで退職。9年間母親の介護をし、再出発しようにも職がないので借金。そして殺害されるという、ちょっと気の毒な人生です。

結局、一戸はまともに働けたのは6年だけで、残りは母の介護をしていました。その後、再就職しようにも就職が見つからず、30社以上受けたというようなことを言ってました。よく途中で心折れなかったなと感心します。

そんな一戸が殺害され、調べていくうちにどうやらアポ電詐欺をやっていたのでは?という流れになります。

最初は認知症の老人扱いだった充子ですが、全くボケてはおらず周りの偏見でした。これはこれで酷い話です。しかし、拓海は優しく寄り添い話を聞く以上に食事までご馳走になります。

食堂をやっていたらしく手はあかぎれだらけで、大変だったのだろうと思わせる手です。そんなコツコツ真面目に働いて貯めた金を盗られてしまいます。

拓海は何もできない自分に悔しがります。そこで天樹が「こんな時のために、警察官はいるんじゃないか?」と言われ奮起します。

そこで事件の流れがこうだったのでは?とみんなで推理します。

  1. 元宮が狙った高齢者の家に電話をかける
  2. 一戸が警官の格好をして家に行く
  3. 金の場所と金額を確かめる
  4. シロアリ業者がやってくる
  5. 庭に高齢者をおびき出し、その隙に元宮と一戸で金を盗る
  6. 何事もなかったフリをして帰る

3人の人物がこの事件には関わっていて、さらには高齢者の個人情報を流している者がいるのでは?と考えます。事件としては最近の時事ネタを入れてくる感じで、昔の事件をあまり掘り起こすタイプの話ではありませんでした。

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【刑事7人シーズン5】8話のその他気になったこと

  • 「手柄が欲しい!」と叫ぶ拓海
  • 「平たく言えば札付きのワル」というザックリとした説明の青山
  • 環の回し蹴りが格好いい
  • 尻尾振りまくりの猫
  • 見つけたライトを素手でベタベタ触りまくる拓海と天樹
  • お茶を持ってDNA検査をアピールする海老沢
  • 開き直りが笑ってしまうぐらい半端ない犯人
  • 墓に供えるのは鉢植えのサルビア
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【刑事7人シーズン5】8話のまとめ

話としては刑事7人というより、普通の刑事もののような話です。あまり過去の事件との因果関係がない回でした。

再スタートを切ることの難しさ、介護問題、認知症扱いされる年寄り、アポ電詐欺、そんな現代の歪みのようなものが色々詰め込まれています。ドラマなのだからもっと明るい話にしろと思いますが、刑事もののドラマはいつの時代もこんな感じの話があります。

次回は随分と古い71年前の事件を掘り返してくるようです。話のモデルは実際にあった“帝銀事件”だと思います。また次回も楽しみに視聴したいと思います。

今回のいいセリフ

手柄を立てることだけが、刑事の務めじゃない。手柄なんかないぐらいが、丁度いいんだよ。

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