【刑事7人シーズン5】4話ネタバレ感想|悪魔の正体は誰だ?海老沢が主役の良回

刑事7人 2019夏ドラマ
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【刑事7人】の4話は田辺誠一さん演じる海老沢が結構活躍する回でした。過去に起きた一家心中事件や失踪事件、そして今回起きた事件、その全ては“悪魔”の仕業だった!?悪魔の正体とは一体どういったものだったのでしょうか?

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【刑事7人シーズン5】4話のあらすじ

 東京郊外の林道で、胸を刃物で刺された高校生・池添俊也(竹田光稀)の遺体が見つかった。遺体のそばにあったスマートフォンを確認した専従捜査班の青山新(塚本高史)は、被害者の俊也が『悪魔に殺されるかもしれない』と書き込んだSNSを発見する。

 法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)は、今回の被害者の俊也と、去年担当した事件の被害者で、両親の無理心中に巻き込まれた息子・田所信一(加藤峻也)は同じ高校の生徒だという。“同じ高校”という共通点に引っかかった天樹悠(東山紀之)が、無理心中事件の資料を調べたところ、信一がノートに『悪魔にとりつかれている』と書き記していたことがわかる。

 また、天樹と野々村拓海(白洲迅)は、高校で二人の担任をしていた増沢育子(かとうかず子)と俊也の両親から、二人が親友だったことや、信一が亡くなって以降、俊也がふさぎ込んでいたという話を聞く。さらに、弁護士の木下和成(長谷川朝晴)のアドバイスに背中を押された両親から、心中事件が起きた夜に、信一を訪ねた俊也が田所家の方から走ってくる男を目撃していたことを告白された拓海は、俊也はその男を目撃したことが原因で殺害されたのではないかと推測する。しかし、俊也の部屋を調べていた天城は、両親の顔が黒く塗り潰された写真を発見し、事件にはもっと別の深い裏があるのではないかと考え始める。

 そんな中、海老沢芳樹(田辺誠一)のもとに、東京拘置所から一通の手紙が届く。差出人は、富岡忠司(芹澤興人)――3年前に老夫婦を殺害し、海老沢が逮捕した死刑囚だ。海老沢が接見に行くと、富岡は過去にまだ自供していない殺人事件を起こし、それは“悪魔”の指示で実行したものだと言い始める。空き地を掘り起こすと…そこには富岡の供述どおりに白骨死体が! しかも死因は、信一らの無理心中で使われたものとまったく同じ成分の青酸カリによる中毒死であることが判明する。

 ここにきて“悪魔”というキーワードで3つの事件が繋がった――!

 さらに心中事件の前日、信一の父親・洋一(古川康)が同僚に「“先生”に会わなければならない」と意味深な発言をしていたこともわかる。“先生”と“悪魔”は同一人物なのか…? 天樹ら専従捜査班が、“悪魔”の正体に迫る!

公式HPより
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【刑事7人シーズン5】4話のネタバレ

悪魔の正体

増沢育子(かとうかず子)

動機

いくら一生懸命教育しても悪い奴は悪い奴のまんま、更生は無理なのだから有効利用することを思いつく。悪い連中を使って悪い連中を駆除する、教育とはこういう事なのではと考えた。そして育子は過去の教え子たちの中でも更生しない人物を使い、まともな教え子たちを苦しめる者たちを殺害させる。

逮捕までの道筋

殺された高校生の池添俊也が、一年前にあった一家心中事件の家の子供と同じ学校だと気づく。そして一年前の事件を調べると「悪魔にとりつかれている」という文章が見つかる。そこに海老沢が逮捕した死刑囚の富岡から手紙が届き、海老沢は面会へ向かう。

「悪魔に殺されるかも」とSNSに書いていた俊也が殺されたことを聞き、富岡はその悪魔を知っているかもしれないという。悪魔の指示で野田という男を殺して、遺体を埋めた場所について教える。そこを掘り返すと遺体が見つかった。だが、富岡は悪魔に会ったことはなく、電話で話しただけだった。

一家心中をした家の父親の会社の同僚が、自殺する前日に「先生に会わないとならない」と言っていた話を聞く。そこで先生と呼ばれるような職業の、弁護士の木下が事件の関係者に接触していたことがわかる。

俊也の家は家庭内暴力に悩んでいて、野田は妻にDVをし、一家心中の家は両親ともギャンブルで多額の借金を作っていた。木下がどこから話を聞いたか来て、話をするとその後に対象者が死亡する。天樹たちは木下の事務所に行くと、今度は木下が死んでいた。

天樹は拓海に頼んであるものを集めてもらう。そして一件ずつ調べているところへ、海老沢が来て手伝う。二人は徹夜でピックアップした名前により、真相に行きつき育子の元へ向かう。

育子の周りでは教え子やその周辺の人たちが、自殺をしたり未解決の殺人事件に巻き込まれたり、行方不明になっている人物が大勢いた。野田の妻は教え子でDVについて育子に相談し、俊也の両親も不登校について育子に相談していた。また、無理心中した田所一家の弟も育子の教え子だった。

弁護士の木下は自分の教え子と援助交際でトラブルになり、木下のアドレスを教え子から聞いて脅迫のメールを送る。そうして木下の弱みを握り、自分が相談を受けた人を救うため、木下を使いにやっていた。

捜査が木下に及ぶと思った育子は、犯罪歴のある元教え子を使い、木下を殺害する。天樹と海老沢は育子の教え子で犯罪履歴がある元生徒をピックアップしていた。それを防犯カメラと照らし合わせて犯人の特定に至った。育子は何件やったか思い出せないと言いながら連行されるのだった。

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【刑事7人シーズン5】4話の感想

“悪魔”といっても人間ではないものではありませんし、悪魔にとりつかれた人が殺人をするという話でもありません。ちゃんと普通の事件ものでした。ただ、ある意味犯人は“悪魔”なのかもしれませんが…。

今回の話はできすぎと言えばできすぎなのですが、前回の話に比べてよく出来ています。それに海老沢の力もちゃんと借りますし、天樹一人で全てを解決というわけでもありません。“刑事7人”なのでちゃんと全員出演して、それぞれの仕事をやってくれる話のほうが面白いです。

個人的に今回よく出来てるなあと思ったのは、一瞬しか映らない小道具です。マンガやアニメにゲームが好き設定な子供の部屋に、どう見ても「JOJOの奇妙な冒険」っぽいマンガが出て来ます。表紙の絵柄もよく似せていて、タイトルも「Jackの不思議な旅」というマンガでした。豆の木は関係なさそうでした。

以前のものも含めて今回起きた事件を、一つずつ掘り下げていきます。

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目黒区西洗足一家三人心中事件とは?

冒頭で殺されていた池添俊也と同じ学校に通う、息子を含む三人が心中したという事件になります。未解決ではなく心中という形で解決していました。

  • 田所洋一(42)
    • 奥淀建設有限会社 営業課社員。
    • 若い時から、知人と金銭をめぐる問題が多く、ギャンブルで複数の金融会社に借金をしていた。事件発生時の借金総額が2000万を超えていた為、返済できなくなり心中したとみられる。
  • 田所史恵(43)
    • スーパークラカケ パート。
    • 日中、パートとして働くが、基本はパチンコ店で一日中遊んでいる。パートで稼いだ金は生活費ではなく、ギャンブルに使用していた模様。
  • 田所信一(17)
    • 東京都立瀧谷高等学校 2学年。
    • 身体が弱く、時折、学校を休むことが多かった。噂で家庭の事情が広まっていた為、友人は少なく休日は家に引きこもる事が多かった模様。

洋一は夫婦揃って弟のところに金の無心に来るそうです。親から継いだ工場も危うく売り飛ばされるとこだったといいます。その上、金を出さないと工場に火をつけるとまで言い出します。弟は正直死んでホッとしていると言うような夫婦のようです。

2000万も借金できるような仕事に就いてるとも思えない二人ですが、とにかく2000万借金があったそうです。史恵に至っては“基本パチンコ店で遊んでいる”って、仕事がパチンコのような書かれようです。

ちなみに息子の信一は俊也とクラスメイトで友人だったそうです。“噂で家庭の事情が広まる”とは一体どんな状態なのか。あいつんち借金まみれなんだぜとか言われるのか?ちょっとよくわからない状況です。

弟のところに木下が来て、解決できるといいます。方法は兄の家族に何が起きても、知らぬ存ぜぬで押し通せとのことです。そうすれば苦しみから解放される、ということだったそうです。

そんな田所家は青酸カリが入ったぶどうジュースを、家族三人で飲んで死にます。多額の借金があったので心中扱いになります。監察医朝顔では青酸カリの入手先を捜査していましたが、こっちの警察はあっさり心中で終わらせます。

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池添俊也殺害事件

冒頭で死体で発見される高校生の俊也は、なぜ殺されたのか?それには家庭の中で事情があったようです。

  • 瀧谷高校3年生の18歳
  • 田所信一とはクラスメイトで友人
  • 信一の死後引きこもりに
  • 両親に暴力をふるう
  • 両親の金を盗む

信一の死後おかしくなったようです。引きこもるだけならまだしも、親に暴力をふるい始めます。そこで両親はこう言います。「このままじゃ私もお前も殺される。世間にだって迷惑をかけるように…いっそ殺して楽にならないか?」と言って俊也の殺害を考え始めます。

それを立ち聞きしていた俊也がSNSに「俺、悪魔に殺されっかもしんない」と書きます。悪魔はどう見ても俊也だろと突っ込みたくなります。逆恨みをして写真に写る両親の顔を、グチャグチャにマジックで塗りつぶしたりします。

そこに弁護士の木下がどこで聞いたのか突然やってきます。息子に家出をすすめ、二度と戻らないかもしれないが、元のような平穏な暮らしが待っていると言います。

でも、俊也の死体が見つかると、両親が怖くなって警察に言おうとします。すると木下は「あなたたちのように、教育もできない親を救ってやってるんですから」と言います。この時の木下の演出は、悪魔っぽくて格好良かったです。

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野田失踪事件

海老沢に手紙を送った死刑囚の富岡が、悪魔に言われて自分が殺して埋めたといいます。埋めた場所を掘り返してみると、そこには白骨死体がありました。この死体は一体誰で何のために殺したのか?失踪当時はこんな感じのビラが配られたようです。

  • 野田宏(当時39歳)
  • 行方不明時の服装・持ち物:スーツ・黒い鞄
  • 行方不明となった状況:平成23年8月10日20時40分ごろ、仕事から帰宅するという連絡が来るも帰宅せず、住居の防犯カメラに映ったのを最後に行方不明になっています。

妻の晴美は実は夫に暴力を受けて苦しんでいました。そこに弁護士の木下から連絡が入り、失踪してもらうことにすると言います。失踪して7年たてば死亡扱いになるので、奥さんは7年間行方不明の夫を待つ妻でいればいいと。

その後、本当に夫は行方不明になったとのことです。実際は富岡が殺害して埋めたのですが。富岡は金をもらって殺したといい、直接は会ってなく電話で命じられて引き受けたそうです。富岡も別件で死刑囚になっているので相当な悪魔です。

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【刑事7人シーズン5】4話のその他気になったこと

  • 海老沢のことを「えびちゃん」呼びな片桐
  • Dream Station3というゲーム機のゲームは“黒衣のゼノビウス”
  • 悪魔の元ネタは結局“悪魔の囁き”というマンガからなのか?
  • 遺体を掘り返すのになぜか鑑識も呼ばず、みんなで掘り返す
  • 死刑囚に「あんた変わったな」と言われる海老沢
  • そして「今の場所が水に合っているのかもしれない」と答える海老沢
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【刑事7人シーズン5】4話のまとめ

“悪魔”という単語をずっと引っ張っていきますが、犯人が“悪魔”と名乗っているわけではありません。最終的なオチが意外と面白いというか、考えさせられるものだったので、変に煽らず普通にやっても良かったんじゃないかと思いました。

ゲストで犯人の予想はついてしまいますが、それでも頑張って作られた話だと思います。まだ最終回まであるので、もっと面白い話が出てくる可能性はあります。しかし、個人的に今回の話は今シーズン上位に食い込みそうな話です。初回の曜日殺人事件より、こっちの話のほうが自分は好きです。

今回のいいセリフ

人間の本性はね、教育なんかじゃ変えられない。

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