今回の科捜研の女はゲストが室井滋さんでした。室井さんといえば“猫が好き”シリーズを思い出しますが、それにちなんでの猫に遺産を残す話になったのでしょうか?
【科捜研の女19】4話のあらすじ
著名な絵本作家・早乙女由子(室井滋)が、何者かに頭部を殴られて殺害された。由子は心臓に持病があり、2カ月前から入院していたが、事件当日は昼から一時帰宅していたようだ。臨場した榊マリコ(沢口靖子)らは、部屋にうずくまっていた由子の愛猫“ももちゃん”を発見。殺害現場を見ていたであろう、ももちゃんに付着していた微物を調べてみることに…。
その矢先、意外な事実が浮上する。駆けつけた弁護士によると、由子は余命宣告を受けたのを機に、全財産8億円をももちゃんに相続するという遺言を残していたというのだ。それは“負担付死因贈与” という贈与契約で、由子は“ももちゃんの世話をする”という条件付きでペットシッターの稲葉剛(笠松将)に遺産をすべて譲る契約を交わしていたらしい。
ところが、8億円もの財産を譲り受ける剛はなんとも冴えない風貌の、どこか胡散臭い男だった…。土門刑事(内藤剛志)は、この贈与契約がなければ遺産が渡るはずだった、由子の弟・修一郎(谷口高史)、妹・英恵(川俣しのぶ)に事情を聴くが…!?
公式HPから引用
【科捜研の女19】4話のネタバレ
【科捜研の女19】4話の感想
日本では遺産を猫に残すことはできません。猫は“物”という扱いになるので遺産を渡すことができないとのことです。その代わりに“負担付死因贈与”というやり方で、間接的にペットに遺産を残すことができるようです。
ももちゃん五ヶ条
これが遺産を残すための条件となります。やっぱり幻のマタタビが大変そうです。
- 食事は新鮮な材料を使い、毎日心を込めて作りなさい。
- 私は箱入り娘よ、お屋敷から出さないで。
- ブラッシングする時は、豚毛のブラシで丁寧に優しく撫でてちょうだい。
- 気が向いた時は、お気に入りのおもちゃで遊んであげるわ。ありがたくお相手しなさい。
- 幻のマタタビが食べたいわ。探してきなさい。
調べてみたところ幻のマタタビという“大和木天蓼”は見つかりませんでした。恐らく実際にはないものと思われます。
負担付死因贈与とは?
劇中にあるように何かしらの負担や義務を伴うことで遺産を相続できます。
ドラマでは猫の面倒を看る代わりに、遺産を相続できるとなっていました。実際にある例ですと「不動産をあげるから、同居して面倒をみて欲しい」などで契約を交わすことがあります。
遺言書よりも強く、成年後見人よりも自由度が高いので、使い勝手のいい制度となっています。
取り消しになることも
その負担がちゃんと実行されているかどうかが当然大事になり、実行されていないと判断されると取り消されます。
今回のドラマでは結局稲葉は、遺産を相続できませんでした。ももを家の外に出してしまったという、ももちゃん五ヶ条を破ってしまったからかもしれません。
遺留分はどうなるのか?
由子には弟と妹がいますが、その二人には一切いかないのでしょうか?
日本では遺留分といい、法廷相続人である人の権利が認められています。ただし兄弟姉妹には遺留分はありません。配偶者や子供には遺留分が発生します。
いずれにせよ、遺留分減殺請求は期間が決まっているので、その期間内にしないと失効します。
よって、弟と妹は遺留分がないので、遺留分減殺請求はできません。
色汗症とは?
劇中で説明している通り、色のついた汗をかく人のことです。色は色々あるようで、ドラマでは緑色の汗をかく人の話をしていました。
色汗症には体外性と体内性のものがあります。体内に原因があって汗に色がついているタイプと、体外に汗が放出されたときに変色するタイプです。
どんな色があるのか調べてみました。
体内性
- 赤:腸内で発生したインジゴリッドという色素が原因
- 青:腸内で発生したインジゴという色素が原因
- 紅:ヨードカリなどの内服
- 緑:銅や銅塩を扱う職業の人
体外性
- 黄:脇のアポクリン汗腺からの汗・リポフスチンという脂肪を含む色素の酸化
- 黒:汗が細胞の酸化酵素によって酸化
参考出典:
女性院長の医療と健康のためになる話
色汗症の1例-J-Stage
【科捜研の女19】4話その他気になったこと
- 猫のキャリーバッグに“S.R.I.”の文字入り
- 英洛大学の矢萩准教授がさり気なく出演
- 猫に餌を否定されて凹む宇佐美
- 風丘先生の差し入れは“にゃんこ塩まんじゅう”
- マリコが猫っぽく懐く
- 借金取りがゾンビっぽく家に押しかける
【科捜研の女19】4話のまとめ
こうする以外に方法はなかったのか、直接本人にちゃんと言えば良かったのではないのか、稲葉自身も「言ってくれればいいのに」と言っています。自分もそう思います。何の目的があるのかわからないと、色々厄介ごとを頼まれても面倒くさい人にしか思えません。もう少しやり方が何かしらあったのでは、と思わざるをえない回でした。