【科捜研の女21】8話のネタバレと感想|殺人AIと負のインフルエンサー

科捜研の女2021秋ドラマ

【科捜研の女シーズン21】8話「マリコVS殺人AI」のネタバレと感想をまとめています。

AIが人を殺した!?火災も起きていない現場で消火装置が作動し、男の遺体が発見される事件が発生。セキュリティーの管理は全てAIがしているため、AIによる殺人事件が疑われる。果たしてAIに殺人ができるのか?そして罪に問う事ができるのか?

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【科捜研の女21】8話のあらすじ

京都AIセンターのサーバールームで高階浩也(野田晋市)の遺体が発見される。火災現場でもないのに消火装置が作動したため、事件性が疑われマリコ(沢口靖子)たち科捜研が捜査に向かう。

サーバールームの消火装置は二酸化炭素で消火するタイプのもので、高階の死因は二酸化炭素中毒によるものと判明した。

セキュリティーの管理は全てAIで行われており、そのAIの開発者である宮越優真(美村里江)に事情を聞く。AIはUMA-Ⅱと名づけられ、優真の分身とも言える存在だった。

AIが自らの意思で殺したのか?そうだとしたら罪に問う事ができるのか?

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【科捜研の女21】8話のネタバレ

AIが殺人をしたのか、それとも人の手による殺人なのかを明らかにする話です。疑惑のAI開発者が再び登場しそうな終わり方をします。

事件関係者

  • 宮越優真…美村里江
    京都AIセンター主任
  • 中垣淳之…近江谷太朗
    京都AIセンター元主任
  • 梅島涼介…小日向星一
    京都AIセンター研究助手
  • 高階浩也…野田晋市
    ニュースサイト「MIZARI.WEB.COM」のライター
  • 小野寺穂波…田中沙依
    ニュースサイト「MIZARI.WEB.COM」のライター
  • 中垣健太…渡辺佑登
    淳之の息子

事件発生

京都AIセンターで発見された遺体は、MIZARI.WEB.COM(ミザリウェブコム)というニュースサイトのライターである、高階浩也という人物だと身元が判明します。

高階はサーバールームに深夜に向かいますが、室内で消火装置が作動したことで亡くなりました。この部屋の消火装置はサーバーにダメージを与えないために、二酸化炭素で消火するタイプのものでした。

遺体を解剖したところ、二酸化炭素中毒が死因だと判明します。そこでマリコたちは京都AIセンターに聞き込みに行きました。

主任の宮越優真はセキュリティーを管理するAIのUMA-Ⅱの開発者です。このAIが誤作動を起こして高階が部屋にいるにも関わらず殺したのか?優真はAIがそう判断したならそうなのだろうと返答します。

なぜなら、AIはその都度友好度や貢献度などから判断し、セキュリティーのレベルを決めています。AIが排除する対象と判断した結果、高階は殺害されてしまったのか?

マリコの仮説

マリコは消火装置が働く仕組みについてある仮説を立てます。サーバールームのサーモカメラが高熱を感知した場合、火災だと判断して二酸化炭素が噴出す構造になっているところに目をつけます。

まず、装置が作動する温度を火災時のような高温ではなく、稼働中のサーバーが容易に達する程度の温度(仮に40度)と設定し直します。

そして、高階が部屋に入った後に冷却用の空調装置を止めれば、稼働中のサーバーはたちまち40度を超え、消火装置が作動するのではないかと。

この方法を使えば火事を発生させずとも、消火装置だけを動かすことができると考えました。

すると優真がAIのログを見せて、その仮説は合っていると言います。装置が作動する温度が41.2度となっていて、空調を1時40分~4時まで止めるよう設定されていました。

AIが自ら変えたのか、それとも誰かが変えたのか?マリコたちはラボに戻って詳しく調べることにしました。

AIを罪に問えるのか?

科捜研でログを調べたところ、午前1時42分に高階がロックを解除したと同時に、空調が停止したのが分かりました。

サーバーの温度が上がり、装置が作動したのが1時51分で、高階がドアを開けようとしたがなぜかロックが解除されません。高階を殺すためにわざとUMA-Ⅱがロックを解除しなかったのか?

それともAIが勝手にやったのではなく、誰かが変更したのか?提出されたログは変更後のもので、誰が変更したかまでは分かりません。

もし優真がAIに指示を与えていたなら、優真の罪になります。しかし、もしAIが自らの意思で変更したなら、その罪を優真に問う事ができるのか?土門さんは悩みます。

そこで、動機の面から土門さんは探ってみることにし、マリコは犯罪現場に物証がないか再び確かめることにしました。

捜査開始

土門さんたちは研究助手の梅島に聞き込みをします。元主任の中垣と優真はあまり仲が良くないことが分かりました。

なぜなら、ラボの立ち上げ当初から主任だった中垣は、優真がやってきたことで主任の座を奪われてしまったのです。

優真はAIに関しては天才だが、目的のために手段を選ばない人物だと言います。スタッフや予算を自分の研究のために独り占めしてしまったりするそうです。

優真のことを好きな人物はいないと梅島は言います。口の悪いスタッフは、優真が自分の都合の悪いものを消すために、UMA-Ⅱを作ったのではないかと言っているようです。

一方、マリコは事件現場となったサーバールームを呂太と一緒に捜査します。すると、ドア付近に何かを擦ったような痕跡が見つかりました。

呂太が外に採取キットを忘れたと言って取りに行くと、扉が勝手に施錠されてしまいます。マリコは自分もここで殺されるのではないかとビビり、扉を叩いて助けを呼びます。やがて戻って来た呂太が扉を開け、マリコは安心しました。

次に土門さんたちは被害者の勤め先であるMIZARI.WEB.COMに行き、同僚の小野寺穂波に聞き込みをします。

高階はAIの専門ではなく、主に情報操作やフェイクニュースが得意だったそうです。また、編集会議をする際、会議室には入らず自分のデスクからリモート参加していたと言います。

ゴミ箱をふと見るとモバイルバッテリーの空き箱がありました。最近買ったものだそうです。

負のインフルエンサーとは?

マリコは高階のノートPCから見つかったものを、科捜研に呼んで土門さんたちにも見せます。それは、高階がネットに出回る悪意のあるデマが、どういう経路で拡散されていたか調べていたデータでした。

どういうことなのかを、マリコは例を出して説明します。例えばある学校の給食に異物混入する事件が起きたとします。

その後、「給食の納入業者の選定に不正があった事を告発するために、先生がワザと異物を混入した」という情報が匿名掲示板やSNSに上がります。これ自体は根も葉もないデマです。

最初の1人が「教師が故意に混入」というハッシュタグをつけて拡散すると、新しいデマの「児童が重体」というのが今度は現れます。デマにデマが重なり加速度的に拡散されるのです。

海外のリポートに「ネット上に流出するフェイクニュースやデマは、ほんの一握りの人間が捏造したものだ」というのがあり、高階はそういう人物を“負のインフルエンサー”と名づけて記事に書こうとしていました。

デマの発信源が京都AIセンターだったため、負のインフルエンサーを探るためにやってきたのです。

蒲原は再びMIZARI.WEB.COMに行き小野寺に話を聞きます。かつて高階の誤報記事で人が死んでいると言う話を聞きます。

フィルターバブルとは?

風丘先生がいつものように差し入れにやってきて、認知バイアスについて説明をします。

人は情報の中から先入観なく選んでいるつもりでも、自分にとって都合のいい情報を集めてしまい、思考の偏りが生じるという話です。

例えば、理不尽な事故や事件のニュースを見て不安や憤りを感じている時に、その原因や責任者を叩く記事を見つけると、「やっぱり!」と同じような記事ばかりに目がいくのが人間の特性だと言います。

そうして自分とは違う考えの情報が目に入りづらくなる、フィルターバブルに陥ってしまうそうです。その結果、根拠のない情報でも信じる人間が大勢できてしまいます。

“負のインフルエンサー”はそういう人の特性を動かすことが得意で、ネットを使って不特定多数の人を操るそうです。

誤報記事

高階の書いた誤報記事、それは「地下アイドルに悪質ストーカー」という記事でした。その時に掲載した写真が目線こそ入っているものの、すぐに特定ができそうな写真でした。この写真の人物は事件にまったく無関係な人物でした。

当然写真を元に名前や住所・勤務先までネットで特定されてしまい、無関係だといっても一度拡散されてしまった情報は消す事ができませんでした。

記事のせいで誹謗中傷を受けた人物は、その後飛び降り自殺をして亡くなってしまいます。その人物の名前を見てマリコたちはあることに気付きました。

犯人を特定

サーバールームにあった擦った跡はカーボン樹脂だったと分かります。塗料などから分析した結果、高階のゴミ箱に捨ててあった空き箱と同じモバイルバッテリーのものだと判明しました。

高階がドアを開けてからオートロックがかかるまで、5分のタイムラグがありました。しかし、マリコが閉じ込められた時はすぐにロックがかかっています。

そこで、マリコたちは再び京都AIセンターに向かい、高階殺害の物証を探しにいきました。マリコは優真に言います。殺害は人の手を借りない限り不可能だと。

高階は閉所恐怖症だったため、サーバールームに入る時も部屋を閉めず、モバイルバッテリーをストッパー代わりに使っていたに違いないと説明します。つまり、ストッパーを外すのはAIにはできず、犯人が外したことになるのです。

すると、優真のロッカーからモバイルバッテリーが発見されます。擦った痕跡も残っており、殺人の確たる証拠となります。

優真はうろたえるでもなくUMA-Ⅱを操作して、ロッカーに臨時に設置していた防犯カメラ映像を見せます。優真のロッカーにモバイルバッテリーを入れた犯人は中垣だったのです。

中垣は優真に罪を着せようとして、ロッカーに物証となるモバイルバッテリーを入れました。高階の記事で自殺した人物は、中垣健太という中垣の息子だったのです。

優真は中垣が罪を着せようとするのを逆手に取り、今日の捜索で彼の罪を暴くことに成功したのだろうとマリコは言います。

高階が死ぬことは優真もUMA-Ⅱも望んでいたのです。「私ならもっとうまく、本当に指一本動かさずに殺せたのに」と優真は言いました。

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事件の真相

逮捕された中垣は取り調べで真相を語ります。息子を高階に殺害されたことによる復讐が動機ではあるものの、半年前まではそんな気持ちは無かったといいます。

優真から高階を紹介された時、中垣は息子を殺した記者だとすぐに分かりました。高階はまるで反省している様子もなく、ましてやAIの取材が目的でなかったことを知ります。

恐らく優真のスキャンダルでも探りに来ているのだろうと思った中垣は、あの晩、高階をサーバールームにおびきだします

中垣は元主任だったためセキュリティーシステムに入ることができ、検知する温度と空調を切る時間帯を設定し直しました。

うまくいくか心配だった中垣が遠くから様子を見ていると、ドアにストッパーがかかっているのを発見します。

ドアが開いていては殺すことができないと思い、ストッパーを外して閉じ込めたのです。バッテリーが動かぬ証拠となると分かっていて、優真のロッカーに入れたのでした。

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8話の結末

高階はきっと優真が負のインフルエンサーだと疑っていたのかもしれないとマリコは言います。

中垣のPCを調べたところ「誹謗中傷に遭われた方のサイト」の掲示板「大切な人を失った人間は、その原因を作った相手に復讐する権利がある」という所を見ていたのが分かります。

掲示板には中垣の前に高階が現れた頃から、復讐を肯定する意見が次々と書き込まれていました。中垣はこんなものを見ていたから、復讐したいという気持ちが再燃したのではないか?

優真が負のインフルエンサーで中垣に情報操作を行い、高階を殺害するよう仕向けたのかもしれない。本人が気づかないうちにフィルターバブルの中に閉じ込めたのかもとマリコは考えました。

中垣が見ていたサイトに同じ哲学者の言葉が何度も書き込まれていたと言います。それは「人間は天使と獣の間に存在する」という言葉です。

もし優真が発信しているなら、天使の顔をした獣だなと土門さんは言いました。

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【科捜研の女21】8話のまとめと感想

負のインフルエンサーに操られて、殺人をしてしまうという話でした。

既存のもので例えると、最初は『2001年宇宙の旅』のHALのような話になるのかと思わせ、最終的にはもしも『羊たちの沈黙』のレクター博士や、『シャーロックホームズ』のモリアーティ教授がネットを駆使したらといったような感じで終わります。

再びまたこの優真が登場するかもしれない的な雰囲気を匂わせますが、それがいつになるのかは分かりませんし、そのまま忘れ去られてしまうかもしれません。

むしろ、本当にAIが殺人したらどうするのか?といった話の方が興味がありますが、それを裁く法が今のところ追いついてない可能性があるので、人的な方向になったのかと思われます。

ちなみに「人間は考える葦である」はフランスの哲学者パスカルの言葉で、「人間は天使と獣の間に存在する」も同じくパスカルの『パンセ』に

人間は神と悪魔の間に浮遊する。

人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし、不幸なことに、人間は天使のようにふるまおうと思いながら、まるで獣のように行動する。

といった言葉があります。

フィルターバブルを避けることは不可能だとしても、閉じこもるなら硬い殻でなく、せめて泡で留めたいと思わせる話でした。

次回は年明けの1月13日20時から2時間スペシャルで放送予定です。

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