WOWOWのオリジナルドラマ【怪物】の3話のネタバレと感想をまとめています。
美緒の指が発見されるが、彼女の行方は分からないままだった。第一発見者の富樫と真人は、警察の聴取を受けることになる。やがて見つかった携帯に、真人宛にメッセージが送られていたことが分かり……。
【怪物】3話のあらすじ
・─『連続ドラマW #怪物』─・
— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 13, 2025
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発見された指は柳美緒(久保史緒里)のものであると判明する。しかし、彼女の行方はいまだ不明のままだった。指の第一発見者である、富樫浩之(安田顕)と八代真人(水上恒司)は遠藤翔子(真飛聖)に聴取を受ける。富樫と真人は互いにいがみ合い、お互いが犯人だと疑いをかける始末だった。
翔子は田所幹男(藤森慎吾)と一緒に富樫の家を訪ね、妹の琴音(糸瀬七葉)の生死について話し合う。すると富樫は琴音の死を認めつつ、「渡す気がないからさ。あいつには、返す気がまったくない」と犯人に心当たりがあるような口ぶりだった。
一方、真人は富樫を合法的に逮捕しようと、資料持ち出しの証拠をつかもうとする。しかし、防犯カメラの映像は消されていた。
富樫も負けじと真人を罠にはめるべく、様々な仕掛けをするが……。
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【怪物】3話のネタバレ
富樫の仕掛けた罠により、真人は休職を余儀なくされてしまう。苛立つ真人は個人的に捜査をし、富樫の家に勝手に入って地下室で血痕を発見する。
それにより、自宅にガサ入れが入った富樫は監禁罪で逮捕されてしまう。だが、富樫はそれを事前に察知し、自宅に隠しカメラを仕掛けていた。
署の前で待ち構えるマスコミにパフォーマンスをしてみせる富樫、まるで臆することはなかった。
美緒の行方
遠藤翔子(真飛聖)は柳辰夫(小手伸也)を事情聴取し、美緒(久保史緒里)が帰宅した時刻を尋ねた。柳によれば、美緒が戻ったのは午後7時頃で、それが最後の目撃となる。
柳はその後、凛子の店へ配達に出向き、帰宅したのは11時過ぎだったが、その時にはすでに美緒の姿はなかったという。彼は美緒の交友関係を把握しておらず、彼女が殺害されたのかと問い返すが、翔子はまだ断定できないと告げる。
同じ頃、今村(小久保寿人)から遠藤優(入江甚儀)へ電話が入り、遺体が見つかったのかどうかを確認された。
聴取
富樫浩之(安田顕)は資材庫に入り、田所幹男(藤森慎吾)に席を外すよう頼んだ。外では八代真人(水上恒司)が2人のやり取りを聞いていたが、翔子から聴取要請のメッセージが届き、慌ててその場を離れる。その気配に気づいた富樫は扉を開けて廊下をうかがい、自身も翔子に呼ばれて聴取を受ける。
発見された指の指紋は美緒のものと一致したが、翔子は「25年前と同じで、どうせ何も出ない」と言い放つ。真人は、参考人であり被害者と親しかった富樫に事件の説明をしていることから、翔子は捜査から外れるべきだと批判した。
罠の張り合い
翔子は真人の制止を振り切って富樫への聴取を開始する。富樫は、10月6日に美緒を最後に見たのは自宅へ送り届けた午後8時少し前で、その後に彼女が鍵を忘れていたことに気づき、午後7時頃に電話したのが最終接触だったと証言する。その後は焼き肉店で11時まで過ごし、11時以降のアリバイはないという。
真人は富樫の供述のたびに食ってかかり、25年前の事件と同様に今回も第一発見者が当時唯一の容疑者だと指摘するが、富樫は逆に真人のアリバイを問い、第一発見者には真人も含まれると応じた。
真人は父親の正義(渡部篤郎)に連絡して、資料室と廊下の防犯カメラ映像の確保を依頼し、合法的な手段で富樫を追い詰めると決意する。
一方その頃、富樫は自宅に複数のカメラを設置し、テーブルを拭いていた際に床の血痕を発見する。
犯人の目星
翔子と田所が富樫の家を訪れた。柳に「心配だから様子を見てくれ」と頼まれたらしい。富樫は食欲がないと言い、松田凛子(剛力彩芽)が用意した弁当にも手をつけていなかった。
翔子は写真を眺めながら「琴音ちゃん、生きているのかな」とつぶやく。すると富樫は昨年、居酒屋で琴音に似た20歳ほどの女を見かけ、思わず指先を確かめたという。琴音が生きていれば45歳のはずで年齢は合わないが、街で擦れ違えば必ず気づく自信がある。
10本すべての指先を失った女など滅多にいないのに、この25年間、そんな人物を見た者は一人もいなかった。琴音は――死んだのだ。
翔子は続けて「美緒ちゃんも死んだと思っているんでしょ。だから聴取で『何か出たか』と聞いた」と富樫を追及する。確信めいた口ぶりを指摘され、富樫は「ああ、死んだよ。遺体は見つからない。渡す気がないからさ。あいつには返す気がまったくない」と吐き捨てる。「あいつって誰?」と問われても、富樫はただ笑い、答えを拒んだ。
信頼と疑念
二人は富樫の家を後にし、車内で話す。翔子は、富樫が犯人を知っているかのような口ぶりだったと指摘し、刑事として疑う姿勢を崩さない。
一方、田所は終始富樫への信頼を口にする。翔子は25年間胸に引っかかっていた思いを吐露し、富樫が逮捕されても無実を疑えなかったと語る。同じく田所も富樫を信じていたという。だが翔子は問いただす──あの時、富樫のアリバイを証明できたはずなのに、なぜ直ちに警察へ行かなかったのか。
田所は当時体調が悪く記憶も曖昧だと答えるが、それでも過去も今も富樫を信じていると強調した。
真人の回想
真人は回想していた。おとり捜査でソフィア()に、富樫が現れた際に「1」とだけメールを送るよう彼女に命じ、拒もうとすると違法滞在を理由に脅した。ソフィア失踪当日、その「1」というメールが実際に届いていた。自宅でその記憶を反芻し、真人は苦い表情を浮かべる。
同じ頃、暗闇の中で翔子ら警察が捜索を続行していた。犬の吠え声が闇に響き、地面にはスマートフォンが落ちていた。
戻っていた資料
メール着信音に気づいた真人はPCを開く。そこに残されていたのはメッセージのない映像ファイルだけだった。動画は資材庫の出入りを映していたが、一部が消去されていると後に父からの連絡に記されていた。
真人は再び資材庫に向かい、資料を確認する。行方不明だった琴美事件のファイルが棚に戻され、阿部香織(高橋ユウ)の資料も元の位置に差し込まれていた。田所は「別のところに紛れていたので自分が戻した」と口にする。
真人は思わずつぶやく。「そうか……なぜ気づかなかった。2人は共犯か」と。防犯カメラの映像を消したのも田所だと疑いを深めるが、田所は「田舎の警察署ではよくあることだ。誰も気にしない」と平然と答えた。
怪物を捕らえるのは怪物
課長の森平三郎(光石研)は富樫にしばらく休むよう命じたが、富樫は勝手に捜査を続けると宣言する。課長は制止するものの、富樫は「証拠もなく科学捜査もあてにならないなら、怪しい相手を殴ってでも自白させる覚悟が要る。25年前もそうだった」と断言。
それを聞いた課長は「言い訳はしない。俺を許すな」と告げ、富樫は「もちろん許していない」と応じつつ冗談だと笑った。富樫は「怪物を捕まえるには、怪物になるしかない」と言い切り、その一部始終を真人が物陰で聞いていた。
疑念
富樫は離れた場所から、柳が指の置かれていた地点を見つめる様子を監視していた。そこへ真人が現れ、資料を棚に戻したのは富樫だろうと追及する。富樫が証拠を問うと、真人は「映像を消しただろう」と詰め寄るが、富樫は知らぬふりで受け流した。
気付いた柳が捜査の進展を尋ねても、富樫は無言で首を振るだけ。真人は「幼なじみなのに冷たい」と非難するが、富樫は適当にあしらう。その矢先、翔子から真人に連絡が入り、至急署へ戻るよう命じられた。
足元をすくわれる
翔子は真人を聴取した。羽多野町に初めて来た時期を問われた真人は、着任日の10月1日と答え、2~3歳の頃にも一度訪れただけでその後はないと述べる。
さらに美緒に関しては「知らない、見かけたことはある」と返答した。現場で押収された飛ばしの携帯電話には通話履歴がなく、送信メールは3通のみで、すべて真人宛に「1」「1」「1111111…」と送られていた。翔子が心当たりの有無を追及しても、真人は否定を繰り返し、携帯の持ち主については黙秘した。
黒い繋がり
五十嵐(早乙女太一)は携帯の件を正義へ報告した。真人の家庭教師を12年前に務めていた五十嵐に対し、息子のことをまだよく分かっていないと正義は告げる。真人は賢さを過信し手柄欲しさに先走ったと嘆いた。
正義は五十嵐を東京地検特捜部への推薦をちらつかせ、科捜研から新たな結果が出たら即座に知らせるよう指示した。
一方、田所加代(高畑淳子)は新聞記事に目を通し頭を抱える。中橋陽平(橋本じゅん)はスポンサーが及び腰だと告げ、「犯罪のない町という話はどうなった」と苛立つ。計画を守るには警察が協力していると装うしかないと判断し、中橋は正義へ電話を入れた。
罠にはまる
五十嵐は真人を呼び出し、科捜研の鑑定結果を提示した。芦原で発見された女性のDNAが、あの携帯電話から検出されたという。
その報告を受けた父も真人を呼びつけた。真人は無関係を装い続けるが、父は「お前たちのチームが風俗店を捜査していた事実が知られれば、女の身元などすぐ割れる」と警告。
不法滞在者であり、関係を示す証拠はないと真人は反論するが、父は「マスコミが嗅ぎつけたらどうなる。自分の実力でやると豪語して、このざまだ」と叱責し、自分の立場をわきまえろと一言残して去った。
一時撤退
芦曳山で見つかった携帯電話から真人の番号が検出されたとの報せにより、部署へやってきた富樫が課長から知らされる。携帯には遺体のDNAも付着しており、疑惑は真人に集中した。やがて本人が現れ、身に覚えはないと主張しつつ、容疑が晴れるまで休職すると告げる。
その後、富樫は「今までご苦労さまでした」と声を掛けて頭を下げたが、真人はそれを嘲笑と受け取り激高、胸ぐらをつかむ。すると富樫は「防犯カメラに映っているがいいのか」と挑発した。富樫は無言のままその手を振りほどき、背を向けて立ち去った。
反撃
真人はひとりで現場に赴き、周囲を調べた。イノシシ対策用に設置された監視カメラを見つけたところで、映像を確認すると富樫が姿を現し、カメラに向かってれいのスマホを見せ付けた。
その後、真人は富樫の自宅を訪れ、無断で屋内へ入り込む。仕掛けられたカメラに気づかぬまま室内を物色し、床に残った血痕を発見して撮影する。その一部始終を富樫は炎炎亭で焼肉を食べながら、スマホでモニタリングしていた。
凛子は仕事が手につかず、富樫に早く犯人を捕まえてほしいと懇願した。
【怪物】3話の結末
富樫は美緒の指が切断される悪夢で目を覚ました直後、警察の強制捜索を受ける。容疑は監禁罪。地下室を捜索した翔子がルミノール反応を確認し、優が現場で抗議するが、富樫は平静を装い署へ同行する。
遠巻きに様子を見ていた真人と視線が合い、富樫は「二十五年ぶりだな」と独りごちた。署前には報道陣が集結していたが、富樫は臆することなく折れた指を一本ずつ伸ばし、両手をカメラに突きつけた後、画面の向こうにいる真犯人を指さすような仕草を見せた。
【怪物】3話のまとめと感想
真人と富樫でいがみ合った結果、真人は休職し、富樫が逮捕されたという話でした。
真人も富樫も互いにうとましく思っているせいで、罠をかけあいます。富樫はスマホを現場近くに置き、真人は富樫の家に不法侵入して証拠を掴みます。
富樫は真人がそういう行動に出ることを想定済みで、隠しカメラをあらゆるところに仕掛けていました。なので、すぐに釈放されると思います。むしろ、真人のほうが違法捜査で捕まりそうです。
普通に真相を追って欲しいのですが、真人と富樫はお互いの足を引っ張りあいます。これがちょっと見ていてモヤモヤします。きっとそのお陰で犯人が分かるというオチなのでしょうから、省くわけにはいかないシーンなのだとは思います。
今回のラストで富樫が指を伸ばして見せるのが、とても印象的で格好いいシーンでした。25年前の犯人は柳で、柳が遺体を返さないから娘を同じ目に遭わせた。と考えるのが筋かと思いますが、だとしたら今回の犯人は誰なのか?まだまだ、色々裏がありそうです。
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