【ジャンヌの裁き】最終話「就任式に殴り込み!?検察審査会VS巨悪、決着!」のネタバレと感想をまとめています。
姿を現さないふみに、審査会のメンバーたちは心配する。やがて何者からかメッセージと一緒に地図が届き、剛太郎が行ってみると監禁されたふみが見つかった。なぜ寿は裏切ったのか?そして桧山の検事長就任を審査員たちは阻止できるのか?
【ジャンヌの裁き】最終回のあらすじ
寿就一(音尾琢真)と塩川学(金子昇)により、近藤ふみ(桜井ユキ)が拉致監禁されてしまう。いつまでたっても現れないふみを心配する審査会のメンバーたちの元に、姿を消したはずの甲野美弥(高岡早紀)からメッセージが届く。
ふみが何者かに拉致された可能性が強いという美弥は言うが、審査員たちは裏切り者の彼女の罠かもしれないと懐疑的だった。
やがて越前剛太郎(玉木宏)の元に何者からか、地図つきでメッセージが届く。その場所に行ってみると、監禁されたふみに手をかけようとしている寿がいた。
剛太郎は寿を説得し、なぜこんなことになってしまったのかを尋ねる。寿は涙ながらに真相を語り始めた。
桧山卯之助(田中直樹)が検事長へ就任するのを、審査員たちは阻止することができるのか?
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【ジャンヌの裁き】最終回のネタバレ
裏切り
越前剛太郎(玉木宏)は幼馴染の寿就一(音尾琢真)が、なぜ近藤ふみ(桜井ユキ)を拉致監禁したのか、その理由を問いただす。
以前の自分とは違うと言い張る寿に、剛太郎は子供の時の話を始める。そして「正義は今だ!」と呼びかけると、寿は小学校の時に読んだ『ビーストチャーマー』を思い出し、「すまなかった…」と泣いて土下座した。
6年前、検察を出し抜いて甲野慎作(石井正則)の取り調べにこぎつけた寿は、何とかして背後にいる庄司新之助(笹野高史)を引きずり出したかった。
しかし、慎作は口を割る事はなかった。そこで寿は顔なじみの情報屋に金を渡し、土地取引の際に庄司も同席していたという目撃証言をしてもらう。
だがすぐに担当検事の桧山卯之助(田中直樹)に見破られてしまう。そして桧山が目撃証言のねつ造を握りつぶす代わりに、寿は言う事をきかざるを得なくなってしまった。
「本当にすまなかった…」と寿は詫び、剛太郎は彼を抱き締めて諭した。
早まる就任日
無事ふみを奪還した剛太郎は、審査会に連れて行きメンバーたちを安心させた。桧山の就任式にメンバー全員で乗り込むのはどうかという提案を受け、みんな賛同はするものの肝心の不正の証拠がなかった。
ふみは甲野ファイルがあれば、決定的な証拠になるといい、もう一度甲野美弥(高岡早紀)を捜してみると約束した。
剛太郎は草壁佐和子(優香)に頼み、今まで桧山について集めた資料を借りることにする。
寿はふみを逃がしてしまったことを塩川学(金子昇)に叱咤され、就任式に審査会のメンバーたちが乗り込むらしいと話してしまう。すると同席していた庄司が、なら就任日を早めようと言い出す。
就任日まであと10日、佐和子から連絡を受けた剛太郎は驚く。就任日が早まり、今から1時間後になったという。
まだ甲野ファイルも見つかっていない状況だが、剛太郎たちは就任式へ乗り込むことにした。
説得
美弥の行方を捜していたふみは、彼女の思い出の場所と思われる場所へ向かう。そこは夫が逮捕されるきっかけとなった、何もない空き地状態の国有地だった。ふみの思惑通り美弥はそこにいた。
6年前の事件の後、慎作は思い悩んでいたという。その2年後、美弥には何も言わず自殺した。どうしてなのか、ずっと美弥は考えていた。
ファイルは夫が尊敬する庄司議員にとって不利なものなのに、なぜ彼は持ち続けていたのだろうか?
検察審査会に選ばれ、色んな人の事案を見て、権力に踏み潰されている人たちがいるのを美弥は知った。
もしかすると夫もその事に気付いたのかもしれない。庄司のためでなく、国民のためになることを、すべきなんじゃないかと美弥は話す。
甲野ファイルを託して欲しいと頼むふみだが、相手が悪すぎると美弥は拒む。
審査員たちが就任式に乗り込み、そこで桧山の不正を暴いて阻止しようとしているとふみは教えた。
大勝負
就任式に乗り込んだものの、手元に何の証拠もない剛太郎たちは、佐和子が到着するまで何とか待って欲しいと頼む。
その頃、佐和子は急いで会場に向かっていたが、寿が佐和子の行く手に立ちはだかっていた。
塩川は彼らを追い出そうとし、審査員と警備員たちで大騒ぎになってしまう。すると庄司が「いいんじゃない、言わせてみなさいよ」と制した。
剛太郎は桧山がこれまで理不尽に不起訴にし、たくさんの人たちの声や人生を否定して壊したと糾弾する。
自分たちもいつそうなるか分からない。でも弱者にもできることがあると言い、検察審査会は最後の救いの場所だと説明する。
やがて記者たちも剛太郎のスピーチに感化され、話を聞きたいと言いだす。剛太郎はみんなの力を貸して欲しいと頼み、桧山が検事長になるのを止めて欲しいと頼む。
再び追い出されそうになる剛太郎たち、その瞬間、扉が開いて「私たちが倒します」と言って美弥とふみが入ってきた。
手にした甲野ファイルを見せる美弥は、この中に桧山が不正を働いた証拠が入っていると説明する。さらに庄司に送った桧山のメールもあると言う。
すると庄司は「どうなんだ、桧山君」と言い、桧山は謝罪を始める。だが、すべて部下の塩川がやったことと責任をなすりつけ、塩川は警察に連れて行かれてしまった。
審査員たちが困惑する中、就任式は勝手に終わりになってしまった。
最後の議決
記者たちが去った後、残された審査員たちと桧山が直接話す。就任式を台無しにされた事を怒る桧山だが、少し延期になっただけだとすぐに取り直した。
どうしてそこまでするのか?疑問に思った剛太郎が桧山に訊く。すると桧山はそんなことも分からないのかと話し始める。
「世の中には私よりも頭の悪いヤツらがたくさんいます。金持ちの家に生まれただけの、ただのバカ息子たちばかりです。そんなヤツらを手玉に取って、さいこーーの権力を手に入れるためですよ」と桧山は語る。
剛太郎は最高の権力が検察なのか?と問うと「検察が不起訴にすれば、犯罪は犯罪でなくなります」と言い切った。
さらに庶民に対して暴言を吐き「だから嫌いなんだよ、庶民は!」と言い放つ。すると佐和子が現れて、今の話を一部始終収めたと言ってカメラを見せる。
寿に佐和子を来させないように命じていた桧山は驚くが、寿は自首したと佐和子が教える。
庄司はファイルを公表すればいいといい、「鹿を追えなくなった猟犬はいりません」と桧山に告げて去った。
自分が庄司に切り捨てられたことを知った桧山は崩れ落ちる。剛太郎はその場で6年前、庄司議員の関わる土地取引について、桧山検事の不起訴という判断をどう思うか?と議決を取り始めた。
審査員たちは桧山を指差しながら、起訴相当だと告げる。その結果、起訴相当で議決となった。
さらに6年前、庄司議員の息子が起こした、近藤かすみに対する不同意わいせつ事件について、桧山の不起訴という判断をどう思うかを問う。
審査員たちはまたしても桧山を指差しながら、起訴相当だと告げる。こちらも起訴相当で議決となった。
剛太郎は「これが、僕たちの正義です」と告げると桧山は、そんなものまた検察が不起訴にするだけだと負け惜しみを言って帰った。
審査員たちはみな、やれることはやったと喜んだ。
【ジャンヌの裁き】最終回の結末
1週間後、検察審査会は任意満了で解散した。撮影した動画と、佐和子の書いた記事が公開され、桧山は国民からバッシングを受けた。
ふみが姉のセクハラ事件の申し立てをして、起訴相当になったことが追い討ちをかけ、桧山は検察官を辞任した。その後、どうしているのは誰も知らなかった。
寿は警察に全てを話し、留置場にいた。庄司の元にも捜査の手は伸びた。塩川が庄司の所へ行き、不正な土地売買による収賄罪の疑いで身柄を拘束した。
こっちに牙を向けるのかという庄司に対し、塩川は「牙?そんなものはない。私にあるのは、私なりの正義だけです」と答えた。
だがその後、庄司は容疑を全てもみ消し、何も変わらず権力を持ち続けた。
3ヶ月後、君メロは最終回を迎え、さんぷう・みなみは引退する。代わりに少年誌で『ビーストチャーマー』が連載開始した。作者名は越前剛太郎、本名での発表だった。
少女マンガのほうが好きだったのにとぼやく幸(安藤セナ)に佐和子は、剛太郎が少女マンガを描いていたのは、家族のためだったのだと教える。
剛太郎はいつも自分以外の何かのために生きていたが、流されることなく本当にやりたいことができるようになったことを佐和子は喜んでいた。それもきっとふみのお陰だと見抜いていた。
剛太郎が向かった先にはふみが待っていた。佐和子からここで待っていて欲しいと言われ、ふみは待っていた。剛太郎はふみにあなたのおかげ変われたと感謝をした。
車の中で議員バッジをつけた桧山が、自分っぽいキャラクターがビーストチャーマーに退治されるマンガを読んでいた。
次期幹事長という立場にまで桧山は上り詰めていた。マンガを外に捨てると運転手に車を走らせた。
神山わこ(糸瀬七葉)からメッセージが届き、審査員みんなで飲んでいる動画が送られてくる。美弥が最後に会長はその後、ふみとどうなっているのかと尋ねてきた。
そして「正義は今だ!」とみんなが言い、動画を見終えたふみと剛太郎は少し戸惑った。ふみが「正義は今だ」は良いセリフだと告げると、嬉しそうに剛太郎は「はい」と答えて2人で歩いていった。
登場人物のその後
登場人物がその後、どうなったのかをまとめました。
- 越前剛太郎:さんぷうみなみを引退し、本名で少年誌の連載を始める
- 近藤ふみ:姉のセクハラ事件を起訴相当にし、桧山を辞任に追い込む
- 桧山卯之助:佐和子の記事とふみの件があって検察官を辞任し、国会議員に転身し次期幹事長候補になる
- 寿就一:警察に自首して全て話す
- 草壁佐和子:桧山の不正について記事を公開。その後も子供たちの所へ遊びに来る
- 甲野美弥:夫の残したファイルを提出し、桧山と庄司の不正を暴くきっかけを作る
- 塩川学:一度は桧山の罪を着せられて警察に逮捕されるが、検察官として庄司を強制捜査する
- 庄司新之助:塩川によって強制捜査を受けるが、全ての容疑をもみ消して権力を持ち続ける
- 高森健一:解散後、飲み会で書記をしていた小泉花にウザ絡み
- 根津信也:飲み会で虎本と馬木と意気投合
- 蛇塚保:飲み会で兎川といい雰囲気になる
- 神山わこ:解散後も剛太郎と連絡を取り合う
- 豹谷誠:自身のバーで飲み会を開き、鈴女といい雰囲気になる
- 虎本守:飲み会で根津と馬木と意気投合
- 兎川うさ美:飲み会で蛇塚といい雰囲気になる
- 鳥井千加子:飲み会では意外と静かに飲んでいた
- 馬木志摩夫:飲み会で根津と虎本と意気投合
- 鈴女敦:飲み会で豹谷とカウンター内で飲みいい雰囲気に
【ジャンヌの裁き】最終回のまとめと感想・総評
審査員たちが桧山を検事長就任阻止どころか、検察官辞任に追い込んだという話でした。
寿は庄司を何としても捕らえたいため、証拠をねつ造するという悪手に出た結果、彼らに取り込まれてしまいます。
剛太郎は桧山を追い込むため、みんなの力を借りる事にします。その結果、不正を働くことなく正義の鉄槌を下せました。
1人で何とかしようとして悪に取り込まれてしまった寿と、みんなの力を借りて正義を成した剛太郎。それが大きな違いでした。
意外とシリアスな事件を取り扱いますが、コメディタッチで描かれる部分もあったので、嫌な気分にならずに見る事ができました。
しかし、最後の終わり方を見ると、大団円とも言いきれません。なぜなら、庄司は結局権力を持ち続けますし、桧山は検察は辞めますが国会議員になっていました。
桧山はパワーアップしたのではないか?そんな不安がよぎる終わり方です。
また、剛太郎が他のマンガをパクったのではないか疑惑は、結局どういうことなのか判明しません。ただ連載中止していた君メロは再開したのか、最終回をきちんと迎えて終わります。
個人的に結構気になっていた事なので、ちゃんとパクリの理由を明かして欲しかったです。
剛太郎、佐和子、ふみ3人の距離感がちょうどよいのも見ていて良かったです。こういう関係を男女間や別れた夫婦でも築けたら、と思える理想の距離感でした。お互いがお互いを尊敬しているから、築ける距離なのだろうと思います。
もしかしたら自分が選ばれる可能性もゼロではない、検察審査会という仕組みを通して、日頃から何事も他人事ではなく考える癖をつけることの大事さが分かるドラマでした。