【遺留捜査7】3話のネタバレと感想|テンソーデンカードの謎

2022夏ドラマ

【遺留捜査シーズン7】3話のネタバレと感想をまとめています。

佐倉が過去に逮捕し、更生を支援してきた人物の遺体が発見される。糸村が気になった遺留品は一枚のカードだった。カードに秘められた双子の弟との過去とは?

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【遺留捜査7】3話のあらすじ

佐倉路花(戸田恵子)が過去に逮捕し、更生を支援してきた山下駆(入江甚儀)が遺体で発見される。臨場した糸村聡(上川達也)は早速ある遺留品に目を留める。それはお菓子のおまけについていたカードだった。

聞き込みを続けていくと駆は殺される直前にお見合いをしていたという。相手の女性に話では自分がお見合いをしていた相手は山下駆ではなく、井野脇透(入江甚儀)という人物だという。調べたところ駆と透は双子の兄弟だったことが判明する。

駆と透は同じ施設で育った双子の兄弟だが、弟の透だけ出版社の社長の家に引き取られていた。2人の過去に何があったのか?糸村が遺留品のカードから導いた真実は……?

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【遺留捜査7】3話のネタバレ

今回の話は視聴後の気分がかなり落ち込む話です。特に兄弟姉妹がいる人にはくるものがあります。

事件発生

トンネル内で絞殺遺体が発見される。臨場した佐倉路花(戸田恵子)は遺体を見るなり「駆くん!」と叫んだ。彼は山下駆(入江甚儀)と言い、6年前に佐倉が逮捕した人物だった。6年前、佐倉は駆が盗みをする現場に偶然居合わせ逮捕した。後に常習犯だったことが分かり、駆は少年院に収容された。その後、佐倉は駆の更生を手助けし、駆は清掃会社に就職し真面目に勤めていた。

同じく現場に臨場した糸村聡(上川達也)は、1枚のカードに目を留める。何のカードか分からずにいると沖田悟(戸塚純貴)が、『テンソーデンカード』というチョコレートのおまけのカードだという。小学生の頃、沖田も買いあさって集めていた。

捜査開始

駆の家を調べに糸村と神崎莉緒(栗山千明)が向かう。駆の母親は出産後、すぐに亡くなったため施設で駆は育っていた。駆の自宅の隣室に泥棒が入り、警官が駆けつけていた。

駆の部屋を見て回るが、『テンソーデン』カードは見当たらない。糸村はなぜあの1枚だけを持っていたのか気になった。さらにどこを見ても衣服がなく、衣服だけを盗む泥棒でも現れたのかと糸村は不思議がる。

一方、雨宮宏(永井大)は沖田と共に周辺で聞き込みをしていた。すると、今日うちでお見合いをしていた人ではないかと、料亭の仲居から情報を得た。そこで見合い相手の女性の元へ2人は向かう。

見合い相手の岡部真矢子(若草)に話を聞くと、自分が見合いしたのは山下駆ではなく、井野脇透という人物だと言う。透は偽名を使っていたのか?さらなる捜査を続ける。

カードの詳細

いつものように村木繁(甲本雅裕)に遺留品の鑑定を頼んだ結果、このカードは希少なものだと判明する。

  • 『テンソーデン』というのは元々『天地創國伝』という漫画のタイトルの略である
  • 日本神話の神々を模したキャラが戦う漫画
  • お菓子メーカーのポコラ製菓が、キャラを印刷したカードを20年前に発売
  • 1個50円のお菓子に1枚のカード入り

『テンソーデン』カードは、お菓子の販売が終了した後でカードのコレクターが増え始めた。その中でひときわ高額取引されているのが、遺留品のアメノミナカヌシだった。たくさん買ってもなかなか出会えない幻のカードと言われ、現在20万円近くで取引されていた。

長い間持っていたのは珍しいカードだからなのか?糸村はますます興味を持った。

双子の弟

お見合いの相手の井野脇透(入江甚儀)が署にやってくる。彼は井野脇出版という会社の副社長だった。透を見た佐倉は駆にそっくりで驚く。それもそのはず、透は駆の双子の弟だったのだ。

透と駆は同じ施設で育ったが、透は9歳の時に井野脇家の養子になっていた。それ以来、駆とは会っていないという。お見合いした料亭の近くで駆が殺害されたのは偶然であり、聞き込みなどに来られては迷惑だという。

糸村は『テンソーデン』カードについて聞くが、駆が持って歩いていたことについては何も知らなかった。

透のお見合いに同席したという叔父の井野脇哲明(平野貴大)に話を聞くと、兄の現社長・井野脇治和(曽我廼家八十吉)は入院中で、まもなく息子の透に社長の座を譲ることになっているという。

なぜお見合いをする必要があったのか?それは、井野脇出版が学術系の専門書を主力としており、京都中央大学の岡部理事長との繋がりが重要だった。そのため、透を理事長の孫娘である真矢子と結婚させておきたかった。つまり、政略結婚のためのお見合いだった

弟は老舗出版の次期社長で兄は少年院上がり、顔は同じでも格差がありすぎると、雨宮は思わずつぶやいた。

双子が入れ替わっていた?

糸村は神崎と共に駆の勤め先である清掃会社へ向かう。井野脇出版は顧客であることを知り、ロッカーの中を開けてみると服がびっしり詰まっていた。その中の服を調べていくと、他の靴とサイズが違う靴や、サイズの違う服が見つかる。何のために隠していたのか?糸村は気になった。

その後、司法解剖の結果、駆の胃の中から出てきたのは、お見合いで会食した際に食べたのではないかと思われるものが出てくる。お見合いに行ったのは透なのだから、殺されたのは透なのではないか?2人が入れ替わっていた可能性が出てきた

DNAも全く同じの2人をどう識別するか、佐倉は簡単だと言って透を呼び出す。そして住所を書くよう促した。その瞬間、駆ではないと見抜いた。なぜなら、駆は京都の“京”の字をいつも左から順番に書くクセがあったからだ。正しい書き順どおりに書いた目の前にいる人物は、透であり入れ替わっていなかった。

そうなるとなぜ駆がお見合いの席にいたのか?透を問い詰めたところ、昨日の朝、真矢子さんが体調不良でお見合いは中止になったと電話があったという。そこで父の見舞いに行ったら、真矢子は予定通り料亭へ向かっていると言われた。

慌てて向かった透はそこに駆がいたのを見て驚く。しかし、今出て行ったら皆が混乱するだろうと思って、お見合いが終わるまで料亭の外で待った。駆に声をかけに行こうと思ったが、料亭は既に閉まっていた。まだ遠くに行っていないはずと思い、周囲を捜すと駆は既に殺害されていたと供述する。

駆は何をしに行ったのかと佐倉が疑問に思っていると、透はその後、真矢子から結婚は白紙にと言われたという。「駆はまた僕の人生を邪魔したんだ!」と憤る透、以前にも何かあったのか佐倉は問い詰めた。

透と駆の過去

養子に行って3年目の時、養父母の期待に応えるのに透は必死だった。中学受験をしなければならなくなり、プレッシャーを感じていた透は自分よりも頭が良かった駆に身代わり受験を頼む

最初は断る駆だったが、何度も頼み込まれて渋々引き受けてくれた。試験本番を終え、外で待っていた透ができたかたずねると、駆は「白紙で出しておいたよ」という。驚いた透が問い詰めると、「いい気味だ」と駆はいう。そして「お前だけが幸せになるなんて、不公平だ!」と吐き捨てた

その瞬間、透は駆の本心を知ったという。あいつは自分をねたんでいて、不幸になればいいと思っていたのだと。自分が養子になれなかったことを根に持っているから、あんなものを持ち歩いているとつぶやく透。カードと養子の件は何か関係があるのか?糸村がたずねるが、それ以上透は語ろうとしなかった。

駆は透に成りすまして重要なお見合いをぶち壊したのか?それに怒った透が駆を殺害したのか?佐倉は再び真矢子に話を聞きに行くよう命じた。

カードが決める運命

糸村が村木の所に行ってみると、『テンソーデン』カードで遊んでいた。カードにはキャラクター同士に強い弱いの関係性が決まっており、より強いカードを出したほうが勝ちという遊びがあった。

あの日、跡継ぎを探していた井野脇治和は、双子の兄弟に出会って迷ったという。2人とも競争社会に勝ち残れる素養のある子だと感じたが、跡継ぎとして必要なのはたった1人だった。そこで、じゃんけんをさせたが、ずっとあいこが続いて勝負がつかなかった。

すると兄弟は『テンソーデン』カードで勝負をしようと言い出した。そうして透はスサノオのカードを出し、駆はヤマタノオロチのカードを出した。その結果、スサノオのカードを出した透が養子に決まった経緯があった

駆は負けたのが悔しくてその後もずっとカードを集め、ついに最強のカードであるアメノミナカヌシを手に入れたのではないか?やはり養子になれなかったことを根に持っているのだろうと村木は考える。

ただ、遺留品のカードの隅に印刷されている、ポコラ製菓のロゴマークが通常は赤なのに対し、駆が持っていたのは緑だった

見合いを断った理由

雨宮と沖田が再び真矢子に話を聞く。見合いを断った理由は、暴力的な男は嫌いだからだと言う。お見合いの直前、彼女の元にある動画が送られてきた。そこには透と思しき人物が、男を殴っている映像だった。

佐倉はそれを見てすぐに駆だと気付いた。なぜなら、入学祝にあげたリュックを背負っていたからだ。しかし、真矢子は透が双子だとは知らないため、殴っているのは透だと思い込んだのだろう。

駆が仕組んだことなのか?よくよく動画を見た糸村はあることに気付く。それは殴られている男が着ている服が、駆のロッカーにあったサイズ違いの服によく似ているということだった。

佐倉はその男を改めて見たところ、2人の父親である野島友彦(住田隆)という、窃盗の常習犯だと気付いた。2人の母親は父親が誰か明かさずに亡くなったが、駆が12歳の時に野島は施設を訪ねて子供を引き取った。

その時、透は既に井野脇家の養子になっていたため、野島のことは知らされていなかった。駆たちが生まれた時、野島は服役中だった。もし知っていたらきっと養子縁組はなかっただろう。

6年前、佐倉が駆と会った時も野島は服役していたが、出所して駆に接触していた。糸村は駆の隣の部屋に泥棒が入ったことを思い出す。現行犯逮捕された男は、やはり野島だった。野島は隣家の洗濯物を盗もうとして隣人に取り押さえられ、その時は下着姿だったという。

駆が衣服を隠した理由が分かったと、佐倉は事件の全貌が見えてきていた。

事件の真相

逮捕された野島に佐倉は話を聞く。あの日、野島は殴られた後、駆の家に泊まりに来いと言われて泊まったという。しかし、朝になったら服が一切なくなり、仕方なく隣の家に盗みに入った。駆が全ての衣服と靴を隠した理由、それは野島を足止めするためだった

野島は知らない男から駆に殴られるよう言われ、前金で10万渡されていた。依頼してきた男の顔はサングラスとマスクをしていたので分からないが、指にルビーの指輪をはめていたと野島は供述する。

心当たりがある人物の元へ雨宮は向かう。野島に金を渡し駆が殴るところを密かに撮影し、真矢子へ送りつけた人物、それは叔父の井野脇哲明だった。

さらに哲明は見合いの席に野島を呼びつけ、透の実の父親だと暴露する予定だった。しかし野島は計画を知った駆により足止めされて来なかった。見合いが終わった後、駆は哲明に正体を明かす。透が社長になるのを快く思っていないのだろうと言い、その事を社長に言ってやろうかと告げて見合いの場を駆は去った。

口を塞がなくてはと思った哲明は、駆の後を追いかけてネクタイで首を絞めて殺害した

3分タイム

駆の遺体を見た時正直ほっとしたという透に、糸村は話を始める。養子に行く勝負をしたあの日、2人は2つずつお菓子を買った。透の買った菓子にはスサノオとアマテラスが入っていた。駆が買った菓子にはヤマタノオロチとアメノミナカヌシが入っていたのだろうと糸村は言う。

もしアメノミナカヌシが入っていたならそれを出すはずだと反論する透だが、糸村には確証があった。それは、駆の持っていたカードに印刷されていたロゴの色が違うことだった。いわゆるエラーカードだったあのカードは、4月の21日に商店から回収されていた。つまり、4月の21日以降にこのカードは手に入れることは不可能だった。

なぜ持っていたのに駆は出さなかったのか?それは、透を養子に行かせるためだった。信じられない透は反論するが、駆はわざと嫌われるために酷い事を言っていたのだと佐倉が説明する。

駆は野島と暮らし始め、父親が犯罪者であることを知った。そこで透の存在を知られないようにしなければと思い、わざとねたんでいるように振舞って遠ざけた。透を野島から守るため、駆は自分を悪者にしたのだ

なぜそこまでと言う透に「お兄ちゃんだからです」と糸村は語る。カードを引いたときも迷ったが、兄なのだから弟に譲ろうと思って出さなかったのではないか。カードを出していれば自分が養子になれたのに、と思う時も何度もあっただろうと。

父親の犯罪の片棒を担がされ、学校にも通えず少年院に入り、駆は何度もカードを出さなかったことを後悔したに違いない。それでも自分が選んだ道だからと、自分自身を奮い立たせて耐えていた。ある日清掃中に、井野脇家の養子になって頑張っている透を見た駆は、15年前の選択は間違ってなかったと思ったのだろう。

「このカードは弟の幸せを願った、お兄ちゃんの、駆さんの思いそのものなんだと僕は思います」と、糸村は告げ、透は「もっと知りたい、駆の事。教えてください。あなたの知ってる駆を…」と佐倉に涙ながらに頼んだ。

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【遺留捜査7】3話のまとめと感想

弟の幸せを願った兄が、社長の座を狙う叔父に殺害されるという話でした。

『遺留捜査』によくある露悪的な振る舞いをワザとして、相手の幸せを陰ながら支えるという話です。犠牲になった側が不幸であればあるほど、最後に涙を誘われます。そして、何も知らない側が嫌えば嫌うほど、見ているこっちは苛立ちます。

兄弟のいる人なら分かると思いますが、いつもはムカツク上の兄や姉が実はわざと譲ってくれていたなんてことは、一度はあると思います。ちゃんと口に出して言ってくれればいいのに、言われると今度はこっちが逆に譲ろうと思い始めてしまうのも、兄弟あるあるでしょう。

双子の兄弟がいて1人しかいらないという理由から、1人だけをもらっていくというのも酷い話です。だったら両方もらうか、1人っ子をもらっていけばいいのではないかと思いますが、2人は幼い頃にこうして引き裂かれます。

そして実の父親も酷く、子供の駆に泥棒の見張りをさせたりします。それでも父親と一緒にいれることが嬉しかったようで、駆は父の手伝いをしていました。そんな駆の人生は酷いもので、学校も行けず少年院に入り、出所後は弟の働く会社で出入りの清掃員をしていました。

同じ顔の人物がいると会社の中の誰も気付かないのか、清掃員という立場の人間に対して目が向けられないのか、誰も駆と透が双子だと気付きません。それもまた凄い話ですし、空しさが際立ちます。

あの時、もしカードを出していたら違う人生だったかもしれない。何度となく後悔した駆ですが、成功している透を見て間違ってなかったと納得します。そして透をハメようとしていることに気付き、自らが成り代わって行ったら殺されてしまいます。それを知らずに兄を罵る弟は、何とも滑稽でした。

何気に遺留品のあのカードはただでさえ激レアなのに、さらにエラープリントということになれば、いったいいくらになるのだろう?とつい考えたくなります。

自分の幸せは誰かのお陰なのかも知れない。そう考えさせられる話であると同時に、憂鬱な気分にもなる回でした。

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