【遺留捜査7】2話のネタバレと感想|わさび味キャラメルの謎

2022夏ドラマ
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【遺留捜査シーズン7】2話のネタバレと感想をまとめています。

前回遺体で発見された人物のそばにあったキャラメルは、わさび味のキャラメルだということが判明する。ずっと隠され続けてきた父娘の真実とは?

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【遺留捜査7】2話のあらすじ

防災企業KRSの副社長・星野菜美(佐津川愛美)の父親、星野一男(中原丈雄)が自宅で遺体で発見される。死因は毒物によるもので、パソコンに遺書が残されていた。糸村聡(上川隆也)が気になった遺留品は、瓶に入った手作りのキャラメルだった。

糸村が1つ食べてみたところ、なんとわさび味のキャラメルだった。変わったキャラメルの味に興味を持った糸村は、早速村木繁(甲本雅裕)に鑑定を依頼する。

それと同時に現場に残されていたレシートが、日用品や食材を大量に買い込んでいたことに気付く。自殺に見せかけた殺人事件だと警察は考え、さらに佐倉路花(戸田恵子)吉原弘樹(阿部亮平)殺害と同じ犯人による連続殺人だと断定した。

星野一男の葬儀にやってきた作家の戸郷慎之介(下條アトム)は、菜美に父から預かっているものはないかとたずねる。だが、菜美には心当たりがなかった。やがて、葬儀に星野の古い友人である森木勇平(国木田かっぱ)がやってくるが、遺影を見て自分の知っている星野ではないと言う。

その後、星野と菜美のDNA鑑定の結果、2人は実の親子ではなかった。星野一男と名乗っていた男はいったい誰なのか?そして犯人は誰なのか?遺留品から糸村が謎を解き明かす。

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【遺留捜査7】2話のネタバレ

吉原と星野殺害の犯人が判明するのと同じく、星野がいったい何者で菜美との間に何があったのかが分かります。いつもと同じく事件解決よりも、遺留品の謎に重きを置いている構成です。

菜美の過去

星野菜美(佐津川愛美)と星野一男(中原丈雄)の間に親子関係がなかったことを、神崎莉緒(栗山千明)は直接菜美に伝える。困惑する菜美に過去の話を聞くと、父の記憶は5~6歳の時しかないという。そこで、神崎は菜美がいた施設に話を聞きに行く。

菜美は31年前、5歳の時に施設に保護され4年ほど過ごしたという。なぜなら父親から暴力を受けていたからだった。一男が菜美を施設に連れて来て預かってくれないかと必死に頼み込んだという。

菜美は当初、虐待によるショックから口も利けなかった。しかし、一男は心を入れ替えたように真面目に働き、月に一回の面会日に必ず会いに来ていた。すると菜美は父の訪問を喜んでいたという。ただ、キャラメルについては何の情報も得られなかった。

そのことを菜美に伝えるが、父は一度も自分に手を上げるどころか、怒られた記憶もないという。施設に入る前の事を何か覚えていないか神崎がたずねると、菜美はあることを思い出す。それは、父親に首を絞められて殺されそうになった記憶だった。

わさび味のキャラメルの謎

村木繁(甲本雅裕)が鑑定した結果、キャラメルに含まれているわさびは沢わさびだと判明した。村木はさらにネットで調べたところ、沢わさびの入ったキャラメルの作り方を教えている料理教室が大阪にあるという。そこで糸村は直接料理教室を訪ねることにした。

星野のことを知らないか料理教室の人にきいてみるが、やはり誰も知らなかった。糸村はわさびの仕入先を聞いてみると、京都で兄が作っているわさびを使っているという。その場所は別荘地の近くだった

父の秘密

菜美の家に神崎が一緒に向かうと誰かが侵入した形跡があった。警棒を構えて奥に向かう神崎、そこにいたのは作家の戸郷慎之介(下條アトム)だった。

戸郷が侵入した理由、それは星野が書いた原稿を手に入れるためだった。20年前戸郷がスランプに陥った時、編集者がフリーライターをしていた星野を紹介する。以来、ずっと星野は戸郷のゴーストライターを務めていた

なぜ20年もの間、星野はゴーストライターをしていたのか?不思議に思った糸村が問う。真意は分からないが、以前星野は「私にはこの役回りがふさわしい」と言っていたという。ただ戸郷は星野に、一作だけでもいいから、自分の物語を書くよう伝えていた。

糸村と神崎は星野の部屋で、彼が自分の物語を書いていないか探す。するとノートに物語の構想が書き留められていた。それを見た神崎は驚き、糸村は「行かなければならない所がある」と言い、神崎に任せてその場を後にした。

事件の真相

糸村はわさび農家の大越保(満腹満)の所へ行き、星野の写真を見せてここに来てなかったかたずねる。すると、あの大雨の日に訪ねて来たという。星野はその後、知り合いの別荘に泊まる事になって、近くまで車で送っていったという。その時、星野は雨の中知り合いを見つけたようだった。

その人物は女性でKRSのジャケットを着ていたという。だから星野は菜美に別荘地のそばにあの晩いなかったかたずねた。

一方、神崎は雨宮宏(永井大)と沖田悟(戸塚純貴)を応援に呼び、星野の自宅の庭を掘り返していた。そこから発見されたのは人骨だった。恐らく本当の星野一男だろうと、神崎は糸村に連絡した。

吉原が殺害されたあの雨の日、外回りに出た女性スタッフは2人だけだと菜美は言う。1人は自分でもう1人は須藤恵(八代みなせ)だった。警察は須藤を取り調べする。

吉原のスマホに追跡アプリを仕込み、事件の夜に犯行現場に須藤は向かった。救護者がいることを吉原が伝えると、須藤は背後から殴って殺害した。さらに菜美の父親に姿を見られたことに気付いた須藤は、星野の自宅へ差し入れに行き飲み物に毒を入れて殺害した。

須藤は常々自分が会社のトップになりたいと思っていた。そこに壮日保障の三好彰(松木賢三)にたきつけられ、買収後、トップに据えてもらう約束を取り付ける。

その会話を須藤は録音していたため、三好の元にも警察は向かい逮捕した。

3分タイム

庭に埋まっていた白骨を復顔し、その写真を菜美に神崎は見せる。だが、菜美は全く興味を示さなかった。実の父を殺害して成りすましていた男のことなどどうでもいい、聞きたくもないと拒絶する。

糸村は3分だけ時間をと願い、湖へと連れて行く。ここは菜美の運命が変わった場所だと説明した。星野一男に成りすましていた人物は、小野寺修という人物だった。当時小野寺は大阪に住み、小説家を目指していた。

小野寺を支えていた人物は妻の亜由美(小松杏)だった。亜由美は料理教室でわさび入りのキャラメルを習い、夫の執筆活動を励ましていたという。やがて、子供を身篭った亜由美だが、病気で倒れて亡くなってしまう。

生きる希望を失った小野寺はこの湖にやってきて、自殺しようとしていた。すると車の中で少女と男がもみ合っている姿を目にする。それは菜美と星野だった。菜美の首を絞めて殺そうとしている星野を見て、小野寺は菜美を助けに向かった。だが、揉み合いになった際、転倒した星野が地面に頭をぶつけ、打ち所悪く死亡してしまう

傷ついた菜美の姿を見た星野は虐待を受けている事を察し、自分がこの子を守ってあげなければと決心した。そこで施設に向かって菜美を頼み込んで預かってもらい、星野一男に成り代わって必死に働いた。やがて菜美を迎えに行くが、亡くなるその時まで懸命に嘘をつき続けていた。

菜美の実の父親を殺害してしまったことへの罪の意識や、亜由美を幸せにできなかった償いがあったのだろうと、糸村は残された創作ノートから察する。そのノートには書かれなかった小説の概略として「人生に絶望し 死のうとした男が 父に殺されそうになった少女を救い 父親になりすます」と記されていた

わさび入りキャラメルは亜由美が小野寺を励ますために作っていたもので、今度は菜美を励ますために作ろうとしていたのではないか。小野寺から菜美への励ましと、感謝の証しだったのだろうと糸村は思った。

菜美は思い出す。子供の頃、キャラメルを食べようとしたら、わさび入りだからダメだと言われたことを。大人になったら作ってあげるという約束をしてくれたことを。涙を流しならがキャラメルを食べる菜美は「美味しいよ…お父さん…」とつぶやいた

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【遺留捜査7】2話の補足

糸村が警視庁に戻るという話が前回出ていましたが、結局のところどうなったのか?

糸村の異動の行方は?

警視庁に戻ると前回佐倉から聞かされた糸村は、村木にもこれが最後だと思うと伝えます。村木はマンション購入の権利が当たって喜んでいましたが、その話を耳にして動揺しました。

事件が解決し片づけを始める糸村ですが、佐倉が大慌ててでやってきます。警視庁に戻る話しは、なしになったと言うのです。なぜなら人事交流でこっちにいるだけで、基本警視庁の所属だからだと言います。

では、警視庁に戻るという話は何だったのか?警視庁に呼び出しを受けたのは、ただの研修ということでした。

それを聞いた村木は怒ってやってきます。そのせいで、当選したマンションの手付金を振り込み忘れ、権利を失ってしまったのです。糸村は言います、それは僕のせいなのか?と。綾子が言うには糸村がいなくなると思い、村木はそれどころではなかったようだと。相変わらず仲の良い2人でした。

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【遺留捜査7】2話のまとめと感想

会社のトップに立ちたい女性が私欲で人を殺し、実父に殺されかけた娘は、父を殺した男に育ててもらっていたという話でした。

いつものように事件解決に関する話はそこそこに、主に遺留品にまつわる涙を誘う話がメインです。小説家を夢見ていた小野寺は妻に支えられながら励みますが、やはりなれずにいました。妻は夫を支えるため代わりに生活費を稼ぎ、働きづめの状況でした。やがて子供を身篭りますが、病に倒れて妻子共々亡くなってしまいます。

生きる希望を失った男は全てを捨てて自殺しようとしていました。湖に入水しようとすると、停車している車から男と少女の争う声が聞こえます。菜美の実の父親である星野は、菜美を今まさに殺そうと首を絞めていました。小野寺は自分が死ぬ事も忘れ、菜美を助け出しに向かいます。

しかし、刑事ドラマあるあるで星野は頭の打ち所が悪かったのか亡くなります。菜美のために生きる決断を下した小野寺は、子供を施設に預けて成りすますための準備か、金を手に入れるために働いたのか、とにかく4年施設に預けて迎えに行きます。

その後、菜美の父を殺害したことや、妻や子への償いの意味も込めてか、日の当たらないゴーストライターという仕事を続けます。そして死ぬまで菜美にはその事実を伏せていました。血の繋がった父は殺そうとしますが、赤の他人が助けてくれたお陰で菜美の今はあったのです。それに気付いた菜美は涙を流して父を思いました。

妻子に先立たれ自殺もままならない小野寺は、罪を背負って日陰に身を置き続け、最後は保身に走ったしょうもない動機の犯人に殺害されてしまいます。何も良いことのない物悲しげな人生に見えますが、菜美との日々はきっと幸せな日々だったのだろうと思います。

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