2019年12月1日に放送された【遺留捜査新作スペシャル2】のネタバレと感想やロケ地についてまとめました。
今回は村木が拳銃で撃たれてしまうという事件が起きます。村木は果たして無事なのか?50年前に埋められたタイムカプセルの中にあった、真相を解くカギとはいったい?
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月の基本情報
- 放送局:テレビ朝日 日曜21時
- 放送開始日:2019年12月1日(日)21時~23時5分
- 脚本:大石哲也
- 音楽:吉川清之
- 主題歌:小田和正
- ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
- チーフプロデューサー:佐藤凉一(テレビ朝日)
- プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、丸山真哉(東映)、大西文二(東映)
- 演出:濱龍也
- 制作:テレビ朝日、東映
- 公式HP
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月のあらすじ
所轄署に証拠品を返却するため、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)とともに“宮津湾”を訪れた糸村聡(上川隆也)は、被疑者を追跡する“宮津中央署”刑事・石神一志(宇梶剛士)と遭遇。釣り船に乗り込んで逃走した男を追う石神に、糸村は協力する。
公式HPより
その後、船酔いで具合の悪くなった村木を介抱するため、糸村は近くの料理店に立ち寄るが、そこへ特別捜査対策室から連絡が入る。京都市内の自宅で元経済産業大臣の音羽信彦(白井滋郎)が射殺死体となって発見され、その有力被疑者が奇しくも糸村たちの寄った料理店の店主・水島俊樹(石丸謙二郎)だというのだ。事件直前、音羽元大臣を誘拐したという謎の脅迫状が京都府警に届いたのだが、その封筒から水島の指紋が見つかったらしい。
ところが、糸村が店を離れた少しの隙に水島は逃走。石神によると、水島には傷害の前科があり、石神は時折、様子を見るため店を訪ねていたという。
そんな中、糸村は水島の店の神棚から、不思議な鍵を発見する。六角形のキーヘッドに亀甲のマークが刻まれた珍しいもので、村木の鑑定の結果、50年ほど前に作られたアンティークキーだとわかる。
まもなく今回の事件に使われた拳銃が、5年前、音羽元大臣の息子・貴志(内藤邦秋)が殺害された未解決事件で使用されたものとわかる。貴志は当時、父とともに風力発電の誘致に尽力しており、反対する環境保護団体が真っ先に疑われたが、結局、決定的な証拠はなく迷宮入りしたようだった。2つの事件はつながっているのか…!? 水島の交際相手・小川舞子(酒井美紀)や音羽元大臣の娘で宮津市議の律子(真飛聖)らの存在が浮上する中、またしても同じ拳銃が使用される事態が発生して――!?
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月の登場人物とキャスト
- 糸村聡(上川隆也)
- 神崎莉緒(栗山千明)
- 雨宮宏(永井大)
- 滝沢綾子(宮﨑香蓮)
- 岩田信之(梶原善)
- 村木繁(甲本雅裕)
- 佐倉路花(戸田恵子)
ゲスト
- 石神一志(宇梶剛士)
- 水島俊樹(石丸謙二郎)
- 音羽律子(真飛聖)
- 小川舞子(酒井美紀)
- 青柳譲(相島一之)
- 大里英治(小松利昌)
- 萩原瑛一(萬雅之)
- 吉澤保(八十田勇一)
- 音羽信彦(白井滋郎)
- 音羽貴志(内藤邦秋)
- 溝口明日香(松井りな)
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月のネタバレ
音羽信彦・貴志、溝口明日香殺害、村木繁銃撃犯
音羽律子
動機
政治家の父の後継者を目指して努力をするが、父は女に継がせるつもりはなく貴志を後継者にする。さらに風力発電を誘致しようとしたのを、父たちも誘致に参加し妨害される。
貴志の動きを見張りに明日香を祇園のクラブに勤めさせたが、逆に口止め料をせびられ脅される。2人が邪魔な律子は貴志と明日香を殺害した。
青柳を引き抜き風力発電事業をしようとするが、父親に地盤を絶対譲らないと言われ、また妨害されたため父を殺害した。
父親殺害の罪を着せた水島を呼び出して殺害しようとするが、その場にいた村木を勘違いして撃ってしまった。
真相への道筋
事件後、ずっと行方をくらましていた水島の姿を見かけたという情報を得て、糸村が水島の生家へと向かう。そこに、音羽の秘書だった青柳が監禁されていた。だが、青柳は詳細を語ろうとしない。
そこで先に逮捕していた舞子に話を聞き、水島の行方はどこかを問う。舞子は音羽の秘書時代に暴行を受け、その時の写真をネタに脅迫するメールが届いたという。音羽の家に行ったら既に死んでいたのを発見する。
しかし、何者かに襲われ気を失ってしまい、手に拳銃を握っていた写真が再び送られてくる。舞子は親しくしていた水島にそのことを相談すると、5年前自分がハメられたように、ハメられたに違いないという。
一方、岩田と雨宮は外資系企業のデクシーズと、律子が繋がっていたことを突き止める。青柳と組んで動くよう指示されていたことも白状する。話を聞いた神原はその場にいた青柳に通話を聞かせ、自供を促すと律子と父の確執について語り父親殺害と村木銃撃は律子であると分かった。
5年前の殺人も恐らく彼女の犯行と考え、石神に律子を確保するよう佐倉が命じる。出馬表明をするホールへ到着した石神は、拳銃を取り出し律子に向かい発砲する。その時、現場に居合わせていた水島が盾となり撃たれる。
律子を取り調べるが黙秘するのを見て、岩田は村木の仲間が必ず証拠を挙げると告げる。すると、律子は過去の犯行を自供し始めた。
3分タイムの内容
遺留品の鍵は水島が50年前に埋めたタイムカプセルの鍵だった。中には当時書いた絵や手紙が入っていた。それは水島と石神が書いたものだった。
水島の父と石神の母は交際し結婚も考えていた。石神を連れて水島の家に夏休みの間、一緒に生活をしていた。しかし、石神の母は隠ぺいに協力したことで、別の生徒が自殺してしまったのを苦に教師を辞めてしまう。同時に結婚の話も立ち消えてしまった。
水島は当時のことを覚えていて、石神に見せるためタイムカプセルを開けるのを楽しみにしていた。そして、警察官になりたいと夢を叶えた石神のことを遠くから見守っていた。また、殺された明日香が石神の娘だということにも気づき、何かと彼女の心配もしてあげていたのだった。
水島は石神を殺人犯にしたくない、その思いがあって発砲した時に盾になったのだろうと糸村は語る。全てを知った石上は、遺体安置室で水島の遺体を見て涙を流すのだった。
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月の感想
先週よりもずっとスッキリする話です。悪い人はみな捕まります。ただ、無念さでいうと今回のほうが悲しい話でした。そして、村木は無事です。一応撃たれますし病院に運ばれますが、無事元気になって戻ってきます。
村木と糸村の関係性が今回よく分かる回でした。村木が何だかんだ言っても糸村のことを大切に思っていることと、糸村は村木のことを本当に信頼していることが分かります。ドラマのファンには嬉しい内容だと思います。
水島と石神の関係がもどかしく、ちゃんと関係性を伝えていればこんなにごちゃごちゃしないで済んだのではないかと思います。しかし、水島が前科者であることと石神が警察官であるため、言えずにいたのかもしれません。
今回は登場人物の関係性がちょっと複雑です。実際に血縁関係がある人物と、血縁関係はなくとも血が繋がっているかのように慕っていた関係というのが出てきます。そこらへんを登場人物の詳細で紹介します。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月の登場人物詳細
今回の登場人物はちょっと複雑です。誰と誰が親子か、また血縁ではなくとも絆が深い人というのが、どういう関係性なのかが分かりにくいので詳細をまとめました。
- 石神一志
- 宮津中央警察署の刑事
- 母親は中学校の教師で女手一つで育った
- 溝口佳奈恵との間にできた子供が明日香
- 本人は覚えていないが、水島と幼少期に暮らしたことがある
- 水島俊樹
- 料理店の店主
- 傷害の前科あり
- 父親は教師で男手一つで育った
- 石神のことを実の弟のように思っていた
- 小川舞子と交際している
- 溝口明日香のことを気にかけていた
- 律子に貴志を見張るよう花屋へ派遣
- 音羽律子
- 宮津市議
- 音羽信彦の娘
- 水島や明日香に仕事を斡旋
- 萩原瑛一とはアメリカの大学で同期
- 5年前に阻止した風力発電の利権を狙っている
- 小川舞子
- 元音羽信彦の秘書
- 水島の交際相手
- 秘書時代に信彦に暴行された
- 青柳譲
- 音羽信彦の秘書
- 給料を払ってもらえていなかった
- 誘致のプロ
- 腕を買われて律子に引き抜かれる
- 溝口明日香
- 5年前の事件で殺害
- 石神の娘
- 律子に貴志を見張るようクラブへ派遣
- 逆に律子を脅迫する
- 水島のことをウザがりながらも嫌いではなかった
- 溝口佳奈恵
- 明日香の母
- 夫を殺害した前科あり
- 石神と交際していた
- 明日香を身篭ったのをきっかけに姿を消してしまう
- 音羽信彦
- 元経済産業大臣
- 度重なる失言が原因で辞職
- 政治家を律子に継がせるつもりはない
- 権力を使い数々の横暴を働く
- 秘書の舞子に対して暴行をした
- 5年前に風力発電の利権を狙ったが反対にあい白紙に
- 音羽貴志
- 5年前の事件で殺害
- 信彦の息子
- 接待は明日香のいるクラブでやる
- 明日香のことを贔屓にしていた
- 吉澤保
- 浦島仏具店の経営者
- 水島とは小中高と一緒で、京都にも一緒に出てきた
- タイムカプセルの箱を実家が作成した
- 萩原瑛一
- 外資系総合商社「デクシーズ」日本支部副代表
- アメリカの大学で律子と同期
- 律子と組んで風力発電の利権を狙っている
- 大里英治
- 環境保護団体「ランドセーバー」代表
- いわゆるプロ市民
- デクシーズに頼まれて反対活動をする
- 5年前に信彦の計画を阻止した
5年前の事件と風力発電の利権というのが、物語のカギとなります。それにまつわり様々な人が関わってきます。
実際の親子関係にあるのは、音羽の家3人と石神と明日香の親子だけです。水島と石神には血縁関係はありません。
水島が起こした傷害事件は吉澤がチンピラに絡まれて財布を取られたため、それを取り返しに行った時に相手をボコボコにしてしまったためでした。吉澤は水島が出所してきたら一緒に働こうと思って誘いますが、水島はそれを断り自分で何とかしようとします。
佳奈恵の前科はDV旦那に耐えかねて包丁で刺し殺してしまいます。石神と交際し明日香を身篭りますが、警官である石神のことを思い、前科者である自分が身を引く形で姿を消します。よって、明日香が自分の子どもだと石神が気づくのは明日香の死後でした。
水島の父と石神の母が同じ教師で、2人は勉強会で知り合います。結婚を考えていた水島の父は、夏休みの一ヶ月間、伊根の実家に石神の母と子どもを招きます。その一ヶ月間が水島にとって、一生忘れられない一ヶ月だったのです。弟と母親ができたと非常に喜んだそうです。
しかし、石神の母は地元の権力者の息子が万引きをした時、揉み消すよう言われて協力してしまいます。その結果、関係のない生徒が疑われ、それを苦にした生徒が自殺してしまいます。石神の母は強いショックを受け、教師を辞めてしまい同時に水島の父との結婚も立ち消えになってしまったのです。
石神は当時4歳であまり記憶がないようですが、水島は当時8歳で記憶がありました。その後も石神のことを見守り、警官になるという夢を叶えたことを喜びます。また、明日香が石神の娘だと気づき、明日香のことも見守ります。ですが、タイムカプセルを開ける時まで、2人の関係性を言わずにいようと思ったようです。よって、石神は水島のことを何も知りませんでした。
水島や明日香のような前科者やその家族、それらを助けるふりをして自分の都合のいいように使っていたのが律子です。それもこれも全て父親への憎しみがあり、自分の承認欲求のために弱い立場の人を使い捨てにします。酷い話です。
糸村と村木の関係
糸村が村木に無理矢理仕事をやらせ、村木がいつも迷惑がっているという関係で大体ドラマは進みます。村木は糸村のことが嫌いなのでは?また、糸村も村木を雑に扱っているのでは?そんな風に見えます。しかし、2人には信頼関係が根底にありました。
- 一緒に釣りに行く
- 糸村が村木にお土産のキーホルダーを買ってくる
- 船酔いした村木を糸村が背負って運ぶ
- 村木に糸村が薬を買ってくる
- 糸村からもらったキーホルダーがないのに気づき探しに行く
- 村木は気絶する前に言葉を残す
- 村木がいつも真実に辿りつかせてくれたと言う糸村
- 村木が目を覚ましたときにひっそりと泣く糸村
- もう一回おんぶしてとねだる村木
これだけ見ていると村木がまるで子どものようですが、村木は村木で冗談っぽく言っている部分もあります。糸村にいつも酷い目にあわされているので、少し甘えてみたという感じでしょう。
二人の関係性が一番強く分かるセリフを引用します。
神崎「私には糸村さんが理解できません。なぜ、村木さんを襲った犯人を追おうとしないんですか?」
糸村「これまで 村木さんは…僕が持ち込んだ遺留品を文句を言いながらも必ず調べてくれました。だから僕は、いくつもの真実にたどり着く事ができたんです。今回も、村木さんは気絶する寸前に、大きな手がかりを残してくれました。だから僕は、この鍵に隠された真実をどうしても解き明かしたいんです」
村木を撃った犯人を追うのではなく、村木が残した手がかりを追う。それが事件解決に繋がると、糸村は今までの経験上強く確信しています。謎を解けば村木を撃った犯人も捕まえられる。要するに糸村流の仇討ちです。謎を解いて村木を撃った犯人を必ず捕まえるという強い覚悟が出ています。
村木と糸村、2人ともお互いを信頼していることが、今回改めて分かる回でした。
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月のロケ地
今回は天橋立でのロケがありました。分かったところを記載しています。
天橋立
糸村が観光で行った場所
「海の京都」天橋立観光ガイド<観光スポット紹介> – 天橋立観光協会|日本三景
天橋立傘松公園
糸村が写真を撮っていた場所
傘松公園 | 観光スポット – 天橋立観光協会
廻旋橋
ドラマ内で映る橋
傘松観光モーターボート
糸村が乗って追いかけるボート
傘松観光モーターボート | リラクル京都海旅(天橋立広域)
渚庵
水島の店
食べログ
音戸山 畑善
音羽信彦の家
食べログ
東福寺
吉澤と糸村が話していたお寺
臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-
智恩寺
文殊堂の前で石神と会話
浄土宗大本山百萬遍知恩寺 | ようこそ、浄土宗大本山百萬遍知恩寺へ
SENBON 花ふじ
水島の勤めていた花屋
丸三仏壇店
吉澤の店
京仏壇・京仏具の製造販売 株式会社丸三仏壇店|京都・仏具屋町
TOWA株式会社本社・工場
デクシーズの外観
TOWA株式会社
河端病院
村木が運ばれた病院の外観
京都市右京区、河端病院です。
東山書房
再チャレンジバンクの外観
東山書房
浦嶋神社
糸村が訪れた神社
浦嶋神社公式サイト|京都府伊根町|縁結び、長寿、漁業、航海、星に対しての信仰
伊根町立本庄小学校
タイムカプセルが埋まっていた小学校
伊根の舟屋の船着き場
糸村と神崎と青柳が話していた場所
伊根町観光協会 | 海の京都、伊根町のいい良いとこをお届け
アヤハレークサイドホテル
律子が出馬表明するホール
琵琶湖畔 アヤハ レークサイド ホテル【滋賀県大津市】
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月のその他気になったこと
- 西園寺化し始める糸村
- 身代金は“5円”
- 鍵に語りかける村木
- 糸村の頭を割るとカニミソだという佐倉
- 『黒革の手帳』を同僚に持っていると思われる明日香
- 糸村に合コンの誘いをする石神
- なぜか発砲した銃を置いていく犯人
- なぜかボートに乗って向かう糸村
- 遠くから狙わずに近くで銃を撃とうとする
- 鍵がなくても紐を切れば開きそうな玉手箱
【遺留捜査 新作スペシャル2】2019冬12月のまとめ
今回は遺体のそばにあったものではなく、家を捜索した結果出てきたものでした。
最後に水島がかばうシーンは勧善懲悪なドラマなら刑事が間に合いますが、【遺留捜査】は間に合わず手遅れとなります。そこがこのドラマが他のドラマとは違うところで、3分タイムで涙へといざないます。小田和正さんの歌声に今回は泣かされまいと思って見ても、やっぱり涙を誘う盛り上げ方にやられます。
水島と石神は4つ違い設定なのですが、石丸さんと宇梶さんはどう見てもそれ以上離れています。年齢差がある設定にするか、もっと年の近い俳優さんをキャスティングするかのどちらかにしたら良かったのでは、と思いました。
今年は一年【科捜研の女】を放送していた関係で、【遺留捜査】はスペシャルのみでしたが、来年はまたレギュラー放送されるのではないかと思います。