【イグナイト】6話のネタバレと感想|高井戸の過去とけじめ

2025春ドラマ
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【イグナイト-法の無法者-】6話のネタバレと感想をまとめています。

懲戒請求まで出されクライアントも離れ、追い込まれた轟たち。市長を相手取った裁判をなんとか続行するが、証言がまったく集まらない。そこで宇崎は切り札を使うことにするが……。

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【イグナイト】6話のあらすじ

週刊誌記事が原因でクライアント離れが始まり、さらには千賀光一(田中直樹)から轟謙二郎(仲村トオル)宛てに懲戒請求が届く。轟は懲戒処分が下される前に、何とか裁判の方をつけようとしていた。

しかし肝心の裁判に向けて、市職員からの証言が得られないでいた。秘書課の小谷加奈子(酒井若菜)が箝口令を敷いていたためだった。

そこで宇崎凌(間宮祥太朗)は桐石拓磨(及川光博)と一緒に、切り札を使うことにするが……。

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【イグナイト】6話のネタバレ

高島から聞き出した情報によると、知里は市長からセクハラを受けていたことが分かった。そのことを小谷に話す宇崎だが、彼女は何も知らないとシラを切る。

裁判が始まり、小谷を高井戸が尋問する。すると小谷はセクハラの事実はあったと認め、自分が隠蔽したと話し出す。お陰で裁判は轟たちに有利に傾いた。

かつて高井戸の父は濡れ衣を着せられ、賠償金の支払いを裁判で負けて命じられた。その時の原告側の代理人が千賀だった。高井戸は最初から千賀に一杯食わせるため、あえて事務所を移籍していた。

それを知った宇崎は事務所に戻ってくるよう告げ、高井戸は結局戻って来た。そして高井戸の出してくれた映像のお陰で、轟も懲戒請求を無事退けることができた。

懲戒免職の危機

轟謙二郎(仲村トオル)が依頼人の松原裕一郎(瀬下尚人)のもとを訪れると、松原から記事に対する不満をぶつけられる。このまま依頼を続けても大丈夫なのかと不安を口にする松原に対し、轟は「おまかせください」と答えた。

事務所に戻ると、千賀光一(田中直樹)から轟宛に懲戒請求が届いていた。音部卓郎(髙嶋政伸)市長を巡る裁判は、懲戒処分が下される前に決着をつけるという。千賀はそのタイミングを狙って動いてきたのだった。状況の展開を受けて、轟は「面白くなってきたじゃないか」と笑みをこぼした。

得れない証言

松原知里(大島涼花)は湊市役所の秘書課で市長の秘書を務めていたが、1年前に突然、特別支援政策課への異動を命じられた。その後、自宅で自殺を図っている。

亡くなる1ヶ月前、知里は市役所内で孤立していると両親に話しており、その原因は自分が市長の機嫌を損ねたことにあると語っていた。しかし、それを裏付ける証拠はなく、内部から証言を得ることも困難だった。

箝口令

伊野尾麻里(上白石萌歌)と宇崎凌(間宮祥太朗)は湊市役所を訪れ、関係者から話を聞く。特別支援政策課は、知里が異動するタイミングで新設された部署で、農作物被害の支援を担当すると説明された。

ところが、そこへ知里の秘書課時代の上司である小谷加奈子(酒井若菜)が現れ「何か用か」と声をかけると、それまで応じていた職員たちは一斉にその場を離れた。

小谷は職員への質問は広報を通すようにと告げ、知里の件については「何も問題はなかった」と言い残して立ち去った。轟によれば、どうやら小谷が箝口令を敷いているらしい

正義とは

千賀は今回の音部市長の件を高井戸斗真(三山凌輝)にも担当させていた。そのことを事務所に戻った轟から聞いた宇崎は納得がいかず、不満をぶつける。そしてそのまま高井戸のもとへ直接文句を言いに行くが、高井戸に言い返される。

「自分から見えるものだけを、正義だって思うなよ」

さらに「どうせこのままじゃ勝てない」と言い残して、高井戸はその場を去った。

過酷な職場

音部は記者会見で、知里の件については適切に対処すると述べた。しかし裏に回ると、小谷に対して「今年は選挙が控えているのだから、余計なことを職員に喋らせるな」と命じた。

一方、宇崎は豪雨対策の際に知里が世話をしていた農家を訪ね、話を聞く。その農家によると、知里は以前、話している最中に突然泣き出したことがあったという。「大丈夫」と言っていたが、知里の部署には彼女しかおらず、様々な負担が重なっていたのではないかと語った。

追い込まれる事務所

事務所には週刊誌報道の影響で、キャンセルの連絡が相次いでいた。宇崎が現地での調査を終えて戻り報告をすると、轟は「知里は音部から何らかの因縁をつけられていたはずだ」と確信を強める。宇崎は小谷をどうにかできないかと策を練り始めた。

その頃、松原のもとには週刊誌の記者が訪れ、知里にも問題があったという噂を持ち出して煽る。これを聞いた松原は、案の定、怒りをあらわにした。

事実は作るもの

音部は千賀と裁判の打ち合わせをしていた。話題に上ったのは、知里を「モンスター社員」とする記事であり、音部は「うまいこと記事が出た」と満足げに語る。その記事を小谷が覗き込み、何か思うところがあるような表情を見せる。その様子を高井戸は見逃さなかった。

打ち合わせを終えた高井戸は、「よくああいう手を使うのか」と問う。すると千賀は得意げな顔をして答えた。

「作れる事実は、作るんだよ」

一方、松原の側から訴訟を取り下げたいとの申し出があった。伊野尾によれば、裁判を続ければ知里への誹謗中傷がさらに激しくなることを松原が危惧しているという。その頃、轟は綱紀委員会に呼び出されていた

高井戸の過去

高井戸は過去を思い出していた。裁判に敗れた父を責め立てる母の姿。賠償金6000万円をどうするつもりかと詰め寄る母は、やがて父と幼い高井戸を残して家を出て行った

そこへ宇崎が現れ、「知里さんの記事もお前らが書かせたのか」と問い詰める。高井戸は「どんな手を使っても勝てと教えたのは轟さんだろ」と言い放ち、その場を去ろうとする。宇崎は高井戸に向けて言い放つ。

「こんなことをするために事務所を移ったのか」

「しつこい」

不機嫌に返す高井戸に、宇崎は食い下がる。

「仲間だからしつこく言ってるんだ」

高井戸は「邪魔するな」と言い残し、背を向けた。

訴訟は続けられるのか?

宇崎は松原の自宅を訪れる。裁判をなぜやめるのかと問う宇崎に、松原は「これ以上、知里の尊厳を傷つけられたくない」と答える。

そこで宇崎は、自分が調査で聞いてきた話を語り始める。知里はどんな相談にも耳を傾け、一人一人と誠実に向き合っていたという。そんな人物がなぜ自ら命を絶ったのか、その真相を自分も知りたいと宇崎は訴える。宇崎の説得により、松原は訴訟を続ける決意を固めた。そのことを伊野尾に報告した。

切り札

宇崎と桐石拓磨(及川光博)は高島陽次(羽場裕一)を呼び出して話をする。宇崎は音部に関する話題を持ち出し、さらに知里の件にも言及する。すると高島は探りを入れてくる。

「例の訴訟、示談も考えてくれるんだよな?」

桐石はそれを遮った。

「見返りの前に、まずは誠意だろ」

高島はすっかり気圧され、桐石に反論することもできず、素直に話し始めた

同じ職場で働く仲間

宇崎は市役所で小谷を待ち伏せする。小谷はかつて秘書課で、知里の上司を務めていた人物だった。宇崎は知里から何か相談を受けていたのではないかと問いかける。

宇崎はさらに、高島が以前語っていた話を切り出す。音部が秘書の一人を誘ったところ、内部通報されそうになったという内容であり、その際の音声データを小谷に聴かせる。そして、知里はこの件が原因で音部に因縁をつけられたのではないかと問いかける。

そして宇崎は「原告側の証人になってもらえないか」と頼む。しかし小谷は「何も知らない」と繰り返す。宇崎は小谷に訴えた。

「同じ職場で働く仲間だったら、何も知らないなんてことないでしょう。これじゃ松原さんの存在がなかったみたいじゃないですか」

それでも小谷は「失礼します」と言い残し、その場を去った。

裁判開始

裁判が始まり、まず轟が原告の松原に対して尋問を行う。松原は、知里が毎日帰宅が遅く、顔には生気がなく、言葉も少なかったと証言する。ある日、「自分が市長を怒らせたからだ」と泣いていたこともあったと語った。

続いて千賀が松原に尋問を行う。なぜ当時、知里の異変になぜもっと耳を傾けなかったのかと問い詰め、義理の父である松原との関係が悪く、知里が本音を語れなかったのではないかと指摘する。

さらに、知里は中高生のころに松原との関係が悪化し、家出を二度繰り返していたこと、幼少期には松原によるネグレクトが疑われ児童相談所に通報された過去があることも示す。

千賀は、「自殺の原因が職場にあると思いたいだけではないか」と追及し、さらには原告代理人に焚き付けられ、週刊誌の内容に影響されたのではないかと煽った。

まさかの証言

高井戸は証人として出廷した小谷に対し尋問を行う。まず、亡くなる前に知里から仕事についての相談を受けたことがあるかと問うが、小谷は「ありません」と否定する。新しい部署での不満や悩みについても「ありません」と答えた。

しかし、秘書課時代について尋ねると、「はい」と答え、知里から相談を受けたことを認める。その相談内容は両親のことではなく、音部市長に関するものだった。

「知里さんは秘書課時代、音部市長からセクハラを受けていました」

知里はその件を内部通報しようとし、結果的に市長の標的になったのだと述べた。

証言によれば、当時知里は音部から「明日の出張には秘書課の2人は来ない」と言われ、「僕と君だけにしてもらった」と告げられた。困惑して「どういうことですか」と問うと、音部は「子供じゃないんだ、わかるだろう」と応じたという。

さらに「なぜ自分を出張に連れていくのか」と問う知里に対し、音部は「自分のキャリアのためによーく考えてみなさい」と言葉をかけた。

「ハラスメント相談窓口に通報しようかと思っています。こんなこと絶対に許せないです」

知里は小谷にそう訴えていた。

逆転満塁ホームラン

翌月、知里は新設された特別支援政策課に異動となった。そこでは、一人では到底こなせないほどの業務を任されていた。周囲の職員が帰った後も知里は一人で残り、業務の分担を頼んでも断られる始末だった。周囲の職員たちも、市長に目をつけられるのを恐れ、知里に手を貸そうとはしなかった

「そうして松原さんは、潰されていったのだと思うんです」

さらに明かされたのは、知里による内部通報を隠蔽したのは、他ならぬ小谷自身だったという事実だった。なぜそんなことをしたのかと問われ、「市長の指示だった」と小谷は答える。庁内では、市長に関する通報はすべて市長本人に回される仕組みになっていたのだという。

「松原さんの声をちゃんと信じて、味方になってあげていれば…ごめんなさい…」

小谷は涙ながらに語り、傍聴席にいた知里の両親にも頭を下げる。その様子を見た轟は、「逆転満塁ホームランだ」と、満足げに笑った。

高井戸のけじめ

裁判を終えて帰ろうとする高井戸に、千賀が駆け寄り「どういうことだ」と詰め寄る。すると高井戸は振り返り語り出す。

「どういうこと?まだ気づかないんすか?高井戸工業。覚えてないっすよね、そんな小さな会社」

14年前、商品不良の責任を取引先に押しつけられ、多額の賠償金を背負って倒産した町工場──それが高井戸の実家だった。そしてそのとき、捏造された証拠によって敗訴に追い込まれた。原告側代理人は、他ならぬ千賀だった。

「作れる事実は作る」──千賀が口にしていたその言葉。あの時も、安全テストを通過していたはずのセンサーに不正があったと偽り、千賀は勝利を得た。高井戸は続ける。

「まあ、裁判で打ち負かした相手のガキのことなんか、覚えてないっすよね。でもこれ、別に親の仇とか、そういうエモいやつじゃないんで。これ、俺自身のけじめっす」

「こんなことして許されると思うなよ」と吐き捨てる千賀に、高井戸は啖呵を切った。

「それ、こっちのセリフだよ。おい、零細企業なめんなよ」

過去、進路に悩んでいた高井戸は父に向かって「大学行くのをやめた。弁護士になる」と告げていた。

「父さんみたいな人、もう増やしたくないから」

──それが彼の原点だった。

裁判の結末

宇崎は高井戸に声をかける。

「事務所、戻って来いよ」

「仲間売ったやつが戻れるわけないだろ」と突き放す高井戸に、宇崎は「仲間だとは思ってるんだ」と笑いながら答える。

「確かにうちはまともな事務所じゃないけどさ。でも、おれらから見えるものは、ちゃんと正義だと思ってるよ」

──宇崎のその言葉に、高井戸は少し黙り、「わかった、戻ってやるよ」と返す。そして問いかける。「小谷さんになんか言っただろ?」

以前、高井戸は小谷と面会し、「セクハラをなかったことにしたんですか?」と切り出していた。「市長に目をつけられないようにするため?若手時代、職場でいじめに遭っていたから、また同じ目に遭いたくなかったからですか?」と問い詰める。そして静かに続けた。

「そうやって、あなたも松原さんを“ないもの”にしたんですか?」

その言葉が、小谷の心を揺さぶった。証人尋問を前に、小谷は腹をくくった。

「やっぱり私、証人尋問で本当のことを話します」

そして続けた。

「相手の弁護士さんにも言われたんです。“これじゃあ、松原さんの存在がなかったみたいだ”って。職場で、そんな存在になることがどれほど辛いか、私が一番わかっていたはずなのに。それなのに、彼女に何もしてあげられなかった…」

その言葉を思い出しながら、高井戸は静かに前を見据えていた。

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【イグナイト】6話の結末

結局、高井戸は事務所に戻ってきた。所員たちの前に立ち、「皆さん、すいませんでした」と深々と頭を下げる。すると轟が「反抗期は終わったのか?」と皮肉を返す。

轟に対する懲戒請求は、審査不相当として懲戒委員会への送付は免れた。これは高井戸が、クラブでの動画を後から委員会に提出していたことも大きかった。さらに、「焚き付け」疑惑についても、これまでの依頼人たちが陳述書で「そのような事実はなかった」と記載してくれたことで打ち消される。轟は「素晴らしい事務所だと証明された」と喜びをあらわにする。

その後、高井戸は轟の前に立って話す。

「轟さんにまんまと焚き付けられましたよ。とぼけないでください、わざと置いたんですよね?過去の裁判記録。親父が裁判に負けたときの相手が千賀だって教えるために」

高井戸は残業をしていたある日、偶然そばにあった父の裁判記録に目をとめ、そこから真相を知ったのだった。

「担当でもなかった自分が、そんな記録を持ってるわけないだろ」と轟は飄々ととぼけるが、そのやり取りを伊野尾はそっと聞いていた。

そして後日、轟は宇崎を連れて市役所を訪れ、音部市長に面会を求める。轟は和解の条件を2つ出す。1つは遺族への賠償金で、もう1つは過去に発生したバス事故をなぜ隠蔽したのか。何を隠しているのか白状するよう迫る。しかし音部は不敵に笑った。

「言っておくが、私はお前らが思ってる“ボス”ってやつじゃない」

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【イグナイト】6話のまとめと感想

高井戸が親の敵である千賀を裏切ったことで、轟たちが裁判に勝ったという話でした。

先週裏切った高井戸ですが、今週親の敵である千賀を裏切り、轟たちを結果的にアシストしました。「事実は作るもの」だという千賀と、「争いは生み出せばいい」という轟。似てるようで違います。

千賀は捏造して事実を捻じ曲げ、弱者を踏みにじります。それに対して轟は弱者の声を拾い上げ、代わりに訴えます。つまり、千賀は常に強者側の人間であり、轟はあくまで弱者側の人間だということです。

そんな轟だからこそ、高井戸も慕っているのかもしれません。そして次回は伊野尾の過去の話になるようです。ラスボスはどうやら市長ではなく、そのさらに上があるようです。杉本哲太さん演じる国会議員がラスボスなのか?国を巻き込んだ訴訟になるのか?

【イグナイト】6話のいいセリフ

自分から見えるものだけを、正義だって思うなよ。

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