【法廷のドラゴン】7話のネタバレと感想をまとめています。
今回の依頼人はなんと竜美の元親友の駒木兎羽だった。兎羽は政治家から名誉毀損で訴えられ、その弁護を竜美に依頼する。だが、虎太郎が相手の罠にはまり逮捕されてしまい……。
【法廷のドラゴン】7話のあらすじ
事務所に現れたのは駒木兎羽（白石麻衣）だった。天童竜美（上白石萌音）は驚いて自室に逃げ出してしまった。代わりに歩田虎太郎（高杉真宙）が話を聞くと、彼女は衆議院議員の柘植龍馬（福士誠治）に名誉毀損で訴えられてしまったという。
兎羽は現在、東京テレビの記者で、柘植議員にインタビューをしにいった。その場で聞いた話を記事にすると、事実無根だと柘植議員側が言ってきたという。
上層部はすぐに謝罪し記事を削除したが、兎羽は謝罪をせずにいた。すると告訴された。戸の向こうで話を聞いていた竜美は依頼を受けるが、裁判の方針で兎羽と衝突してしまう。
兎羽はなぜか千日手に持ち込みたがっていて、その理由を教えてはくれなかった。
やがてWEBライターの神野修吾（矢柴俊博）から、虎太郎は兎羽が実はインタビューの録音データを持ってると聞かされ、兎羽がデータを議員に売ろうとしている現場に向かう。だがそれは罠で、虎太郎は逮捕されてしまい……。
←6話｜最終話→
【法廷のドラゴン】7話のネタバレ要約
竜美は兎羽と対戦した時、いわゆる“友達をなくす手”という厳しい手を指し続け、彼女の心も追い込んで勝った。
そんな兎羽が依頼にやってきたが、裁判をとにかく引き延ばそうとしていた。理由が分からず竜美は不信感を募らせる。
一方、虎太郎はWEBライターの神野から、兎羽が音声データを柘植議員に秘密裏に売ろうとしているという話を聞かされる。
そこで取り引きの場と聞かされた料亭に乱入すると、そこは柘植議員が他の議員と懇談している場だった。料亭に警察を呼ばれ、虎太郎はそのまま連行されてしまった。
【法廷のドラゴン】7話の詳細なネタバレ
兎羽が依頼人
駒木兎羽（白石麻衣）が事務所に訪れるが、驚いた天童竜美（上白石萌音）は部屋に隠れてしまう。兎羽は現在、東京テレビ報道局の政治部記者で、名誉毀損で訴えられたという。
訴えたのは衆議院議員の柘植龍馬（福士誠治）で、3週間前に議員会館でインタビューをした際、録音をやめてほしいと頼まれ、録音せずにインタビューを続けた。それは柘植が次期総裁選に立候補するという、噂の真偽を確認するための取材だった。
記事が公開されると、柘植から記事の削除と謝罪が求められ、訴状には記事がねつ造で名誉を損なうものだと記されていた。テレビ局は記事を削除し、幹部が謝罪したが、兎羽は謝罪を拒否した。すると、柘植は兎羽個人を訴えた。
訴えの内容は、記事の誤りを認め、署名記事で謝罪することを求めるものだった。しかし兎羽は、自分の記事に間違いはなかったと主張する。兎羽は「ドラなら引き受けてくれるよね？」と竜美の部屋の戸の前で呼びかけると、竜美は小さな声で「うん」と答えた。兎羽は現在謹慎中なので、いつでも呼んでほしいと言って帰った。
友達をなくす手
乾利江（小林聡美）と歩田虎太郎（高杉真宙）は一緒に竜美の実家に行き、事務所に兎羽が来たことを話す。虎太郎は両親に、兎羽と竜美の間に何があったのかを教えてほしいと頼む。香澄（和久井映見）と辰夫（田辺誠一）は顔を見合わせると、覚悟を決めて話し始める。
兎羽は竜美にとって唯一の親友であり、お互いにプロ棋士を目指して誓い合った仲だった。4年間、共に努力し、2人とも3段に昇段した。成績上位の2名だけがプロ棋士になれるリーグ戦があり、その年のリーグ戦で兎羽は崖っぷちに立っていた。
そして最終局前に兎羽と竜美が対局することになった。最初は互角の戦いだったが、兎羽が疑問手を指したことで竜美が優勢になった。しかし、竜美はその後、兎羽の気力を削り、退路を断つような手を指し続けた。運命の百手目で、竜美は自分の玉を守る手を指し、兎羽は涙を流して部屋を出ていった。
この指し方がいわゆる「友達をなくす手」と言われるもので、兎羽に深い絶望を与えた。竜美はその日、最終局で一手も指さずに時間切れ負けになり、自ら奨励会を退会した。そのような過去があるにもかかわらず、兎羽がなぜ竜美を代理人に選んだのか、虎太郎は不思議に思っていた。
議員に忖度か？
翌日、竜美は事務所で一人、柘植に関する情報を集めていた。虎太郎はそれが傍証になるかもしれないと伝え、利江は実家に行って兎羽のことを聞いたことを話す。依頼を受けなくてもいいと言われるが、竜美は兎羽が自分を指名したから、受けなければ失礼だと答えた。
その後、竜美たちはテレビ局に行き、報道部デスクの黒須直実（映美くらら）に話を聞いた。竜美が兎羽の記事がねつ造だと思うか尋ねると、黒須は兎羽が書いているなら事実だと信頼を寄せていた。竜美が裁判で証言を頼むと、報道部長の坂手章市（岩谷健司）が割って入って止めた。
竜美は坂手に、なぜ記事を早々に削除したのかを問う。さらに虎太郎が、政治家だから忖度したのではないかと問い詰めた。坂手は兎羽には協力できないと言い、黒須にも勝手なことをしないよう警告して逃げた。黒須は、柘植議員から坂手に証人として出頭要請が来ていることを教え、記事の信憑性を疑う証言が目的だと思うと告げた。
揉める戦術
事務所に戻ると、兎羽が待っていた。竜美は坂手が原告側の証人に、呼ばれたことを兎羽に教える。続けて竜美はボードを使って定跡について考え始め、向かい飛車からの速攻を提案する。そして、坂手をあちらが呼ぶなら、こちらは黒須を呼ぶべきだと話すが、兎羽は黒須は避けたほうが賢明だと考えていた。局の人間である以上、上から圧力がかかり、望む証言をしてもらえない危険性があるからだと言う。
兎羽はこの対局を右玉で指すべきだと考えていた。竜美は右玉だと最悪の場合、攻め潰される可能性があると懸念するが、兎羽は相手の戦略が分からない以上、右玉がベストだと主張する。竜美は向かい飛車でなければ勝てないと言い、真っ向から対立する。
そこで兎羽は、虎太郎に決めてもらおうと判断を委ねる。虎太郎は弁護士として依頼人の希望に沿うべきだと決め、右玉でいくことに決めた。竜美は柘植議員についてもう少し調べてみると話し、兎羽は虎太郎にお願いがあると伝えた。
裁判開始
裁判当日、柘植は出廷していなかった。坂手は法廷で兎羽は上昇志向が強く、都合よく解釈して記事にしたのではないかと証言する。反対尋問では、虎太郎が坂手に質問を繰り返す。坂手と柘植は同じ大学で同じサークルの先輩後輩であり、柘植が総理になったら嬉しいかと聞くと、坂手は嬉しいと答える。
虎太郎は質問の様子がいつもと違った。次に、総裁選への意欲を柘植に聞き出すことが目的だったのかと尋ねると、坂手はもちろん期待があったと答える。その後、なぜキャリアの浅い兎羽に任せたのかと再度問いただし、同じような質問を繰り返して時間をかける。虎太郎の狙いが千日手だと気づいた竜美。虎太郎は次回の期日での尋問を裁判長に認めさせた。竜美は兎羽の狙いが時間稼ぎであることに気づく。
怪しい記者
尋問を終えた後、竜美は虎太郎に「どうして時間稼ぎなんか？」と尋ねる。虎太郎は、兎羽からできるだけ引き延ばして欲しいと言われたことを話す。竜美は兎羽の前に立ちふさがり、右玉に固執した理由が千日手に持ち込むためだったのかを尋ねる。兎羽は「この局面で最善の戦略を尽くしただけ」と答えるが、竜美は「最初から引き分けを狙うなんて、兎羽ちゃんらしくありません」と言う。兎羽は「だとしても、今の私にはこれしかないの」と言い、去っていった。
その後、WEBライターの神野修吾（矢柴俊博）という男が話しかけてきた。神野はネットでも注目されているから話を聞かせてほしいと言ってきた。レコーダーを止めるように虎太郎が頼むと、神野は止めたふりをしてポケットに入れる。そこへ利江がやってきて、「騙されないで」と言って、神野のポケットからレコーダーを引き出して止めた。神野は「この裁判、結構奥が深いですから」と言い、面白い情報が入ったら共有しようと持ちかけてきた。
議員会館で、柘植は秘書の中住昭伸（石井英明）に「ここまで粘るということは、録音を持っているということだろうな」と話し、念には念を入れておく必要があると語る。秘書は次の一手をすでに講じていると答えた。
一方、病院では高槻浩一（中山稔康）という男性が入院しており、面会謝絶となっていた。そこへ黒須がやってきて、以前と何か変わったのかと尋ねる。担当医の田辺圭司（渡部遼介）は、病院の方針が変わったと説明する。黒須は「意識が戻ったのでは？」と迫るが、追い出されてしまう。
引き延ばす理由
事務所で虎太郎は、なぜ兎羽が裁判を引き延ばそうとしているのかを考える。虎太郎は柘植議員が来月予定されている内閣改造で、初めて大臣ポストにつく可能性があるという噂を聞いていた。裁判を早く終わらせたい柘植議員側が、長期戦を嫌ってこちらに有利な条件で和解を提案してくるまで、粘っているのではないかと推測する。竜美は兎羽にはまだ、私たちに見せていない持ち駒がある気がすると言う。
竜美は、神野という記者がレコーダーを止めるふりをして、録音を続けていたことを思い出す。黒須も取材時にはまず録音だと言っていたため、兎羽が先輩記者の黒須の教えを守り、同じ手を使ったのではないかと推測する。もしそうなら、録音があるのではないかという考えが浮かんだ。
竜美は当日の取材メモの写しを見せるが、見ると一部がかすれていた。次のページでは復活しているが、字の太さが微妙に違う。メモの部分に当たる記事を見ると、文字がかすれる直前、柘植議員が日本の世襲政治の弊害について話していたことがわかり、メモにも同じ部分があった。
しかし、記事では世襲議員の割合について詳しく触れているのに対し、メモにはその数字が一切記載されていない。ペンを変えている間にも柘植議員は話していて、メモをしそびれたのか、どうして具体的な数字が記事にできたのか疑問に思う。
竜美は、やはり録音があったから、記事にできた可能性があると考える。その録音があればこの裁判は簡単に勝てるのに、なぜ隠しているのかと虎太郎に問う。虎太郎は兎羽にとって録音は自分を救う証拠でありながら、記者失格にもなりかねない諸刃の剣であるため、表に出せなかったのだろうと答える。竜美はそれでもなぜ私たちに言ってくれなかったのかと、再び部屋にこもって考え込む。
事務所のモットー
利江は竜美をおやつ休憩に誘うが、竜美がいつもと違う様子に気づく。利江は「兎羽さんとのことを引きずっている、いつもの竜美先生じゃない」と指摘する。竜美は兎羽の気持ちが読めないことを話し、兎羽が何かを隠しているとしても、打ち明けてくれないなら、それは「友達をなくす手を指したことを、まだ許してくれていない、そんな気がして」と言う。
利江は「なら、なぜ竜美先生を頼ってきたの？」と問いかける。竜美は確かに兎羽が何かを隠しているかもしれないが、そんな状態でも助けを求めてここに来たのではないかと感じる。利江は「何があっても依頼人を信じる。これがこの歩田法律事務所のモットーです！」と力強く言う。
利江は続けて虎太郎のお父さん、羊次郎（藤井隆）の話をする。依頼人が嘘をついたり隠し事をして傷つくことがあったが、それでも「ここに来る人は多かれ少なかれ傷を負い、助けを求めている。たとえ嘘をついても、その傷を隠すための嘘ならば、あえて信じてだまされ、本当のことを話してくれるまで、一歩一歩距離を詰めて向き合う。それが私たちの仕事なんです！」と語ったことを竜美に伝える。
竜美はその言葉を聞き、もしかして兎羽には誰にも言えない事情があるのかもしれないとつぶやき、改めて盤面を見つめて考え込む。
ドラマの結末
虎太郎の元に「駒木兎羽のもう一つの顔」というタイトルのメールが届く。メールには「緊急につき電話で連絡を乞う S・J」と記されており、電話番号が添付されていた。虎太郎は神野からの連絡だと思い、電話をかける。
神野は柘植議員へのインタビューの、録音データが実際にあったことを伝える。兎羽はその録音データを売るつもりだろうと。裁判で開示せずに柘植議員に買い取ってもらえば、記者失格にもならず、議員のメンツも潰さずに済む、一石二鳥の取引だと言う。裁判を長引かせたのも、買取価格を釣り上げるための駆け引きだったのではないかと示唆する。
神野は続けて、柘植は今夜7時から料亭で会食の予定が急遽入ったと伝え、そこでおそらく交渉するはずだと言う。
話を聞いた虎太郎はその料亭に乱入するが、兎羽はおらず、柘植議員が議員たちと懇談会を開いていた。戸惑う虎太郎に対して、柘植は虎太郎が兎羽の代理人だと気付くなり、ここは関係者以外は立ち入れないプライベートなエリアだと告げる。虎太郎は平謝りするが、柘植は許すどころか、建造物侵入罪、不退去罪に問われる可能性があると脅す。
その後、警察が呼ばれ、虎太郎は連れて行かれてしまう。店の外で待っていた神野は、その様子をスマホで撮影し、「いい動画、撮れましたよ」と笑った。
やがて事務所に警察から、虎太郎が逮捕されたとの電話が入った。
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【法廷のドラゴン】7話のまとめと感想
訴えられた兎羽はなぜか裁判を引き延ばす一方、虎太郎は罠にかかって逮捕されてしまったという話でした。
次回最終回へ話はまたがり、この回で完結はしません。裁判の勝ち負けでいえば、間違いなく勝ちはするでしょうが、どうやって勝つのかが気になるところです。
病院に入院している高槻という人物が、どうやら鍵を握っているような雰囲気です。彼の意識が戻るまで、兎羽は裁判をなんとか引き延ばしていたのではないか？そんな風にも見えます。
そうなると高槻が握っている情報は、柘植が失脚するぐらいのものであると考えられます。そんな情報を握っていたから、階段から突き落とされたとか、そういう目にあって入院したのかもしれません。
そしてもう1つ知りたいこととして、なぜ友達をなくす手を竜美が指したのか。この理由についてはまだ語られていません。
次回最終回がどう終わるのか？毎週楽しみにしていたドラマの1つなので、気持ちよくスッキリ終わって欲しいものです。
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