WOWOWのドラマ【フィクサーシーズン2】2話のネタバレと感想をまとめています。
渡辺がとうとう起訴されることになり、設楽はこの結果次第で都知事選の結果が変わると確信する。そして設楽が対立候補として推薦したのは意外な人物だった。
【フィクサー2】2話のあらすじ
🔥今夜、第2話🔥
— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 16, 2023
【連続ドラマW #フィクサー Season2】
📺7/16（日）午後10:00
拳一（#唐沢寿明）の右腕であるはずの
丸岡（#要潤）が不審な動きを見せ…。
裏に本郷（#西田敏行）の存在が見え隠れするなか、達哉（#町田啓太）の初公判の日を迎える💥#WOWOW #鈴木保奈美 #江口のりこ @fixer_wowow pic.twitter.com/wQzmtO4uEG
現都知事の横宮三郎（石黒賢）の妻、妃呂子（真飛聖）への暴行容疑で逮捕された新聞記者の渡辺達哉（町田啓太）は、戦う意思を失い始めていた。そこで渡辺は弁護人の杉谷菜穂子（鈴木保奈美）に頼み、設楽拳一（唐沢寿明）を連れて来て欲しいと頼む。
設楽は渡辺との接見で、自分の思惑を話す。そして勝つ道はあると告げると、渡辺の闘志に再び火がついた。
都知事選の対立候補として、設楽が声をかけた人物とは？都知事選の代理戦争である裁判が今ここに始まる。
2話のネタバレ
嘘
杉谷菜穂子（鈴木保奈美）は設楽拳一（唐沢寿明）に電話をかけた。彼女は被害者の横宮妃呂子（真飛聖）が渡辺達哉（町田啓太）に襲われたことを証言したと設楽に伝えた。
設楽は菜穂子の言葉を聞いて、記者の渡辺の武器はペンであり、凶器ではないと思っていた。そのため、設楽は渡辺が犯人ではないだろうと考えていた。
だとしたら妃呂子がなぜ嘘をついているのか、菜穂子は疑問に思っていた。設楽も同様に考え、その背後には我々が想像もできないような理由があるのだろうと推察した。
板倉晃司（小泉孝太郎）は中条真（久世星佳）と共に妃呂子の病室に向かった。彼らは聴取のためにやってきた。妃呂子の話では事件の日、強引な取材を非難したら、怒りに駆られた渡辺が突然襲いかかってきたというのだ。
板倉はその時渡辺に何と言ったのか問いかける。妃呂子は最初は思い出せないと答えたが、その後許せなかったから「クズ」と彼を罵ったと答えた。
起訴
渡辺はついに起訴されることが確定した。公判は裁判員裁判の対象になることになった。
一方、渡辺の母である響子（斉藤由貴）は病院の院長から、しばらくの間休暇を取るよう命じられた。彼女は渋々ながらもその指示に従わざるを得なかったのだ。
須崎一郎（小林薫）は、新田さゆり（富田靖子）らとともに料亭での会食を楽しんでいた。彼は東京都知事である横宮三郎（石黒賢）への不正献金疑惑が、妻が襲われたことで世間の注目が薄れていることに満足していた。
須崎はさらに、同情票も期待できるだろうと考えていた。そのため、都知事選挙で民主党の推薦候補として横宮を選ぶことを決めていた。しかしさゆりは、その場では須崎と話を合わせながらも、心の内では不満が募っていた。
設楽は、菜穂子に対して全面無罪で戦ってほしいと頼んだ。設楽は佐々木雪乃（江口のりこ）がなぜか民主自由党関連の事件ばかりを取り扱っていることに疑問を抱く。
このやりとりを聞いていた丸岡慎之介（要潤）は、興信所に知り合いがいるので、雪乃のことを調べると志願する。
しかし、菜穂子は丸岡の提案を疑問視し、不審そうな表情で彼を見つめた。彼女はなぜ丸岡がここまで積極的に関与しようとしているのか、疑念を抱いていた。
接見
菜穂子に連れられ、響子は息子の接見にやってきた。彼女は事件のことについて何も聞かず、ただ息子の様子を気遣っていた。しかし、渡辺はなぜ事件のことを尋ねないのかと、逆に疑問を投げかけた。響子はそんなことをする子ではないと信じていたから、事件の詳細を聞かずにいたのだ。
しかし、消沈した渡辺に対して、菜穂子は響子が病院を休むように命じられていることを告げる。それを聞いた渡辺は、今は何も信じることができない状況であるため、少なくとも設楽がなぜ自分を助けようとするのかを知りたいと述べ、次回の接見で設楽を連れてくるように頼んだ。
対立候補
設楽はさゆりとの密会の場で、都知事選に関する話を交わしていた。さゆりは設楽に対して、何ができるのかたずねた。それに対し、設楽は最適な候補者を見つけることができると答えた。
設楽はその候補者が秘密にされていると語り、具体的な名前を明かすことはしなかった。しかし、もしさゆりが埋立事業についての情報を提供してくれるなら、彼はその候補者のことを教えると口にした。
さゆりは怒りを覚え、その場を立ち去った。しかし、その密会の様子を外で張り込んでいた丸岡は、盗撮していた。
沢村玲子は設楽からのメッセージで、都知事選の有力候補が判明したと聞きいて会いに来る。設楽は名前を明かさずに問いかけ、玲子は思い当たる人物の名前を挙げていく。
やがて設楽は言葉を濁さずに告げる。「君だよ、沢村玲子」と彼女に立候補するよう勧める。資金調達は自分が行うし、何よりもさゆりが支持者としてつくことを教えた。さらに、殿村が成し遂げられなかったことを玲子に引き継ぐチャンスだと煽り、必ず勝たせると約束した。
設楽は自分の提案を玲子が断ることはできないだろうと述べるが、玲子は勝手に決めるなと言ってその場で答えなかった。
疑念
須崎は本郷吾一（西田敏行）の家を訪れていた。心配そうな本郷に対して、須崎は横宮の件について楽観的に考えていた。
そこで本郷は、渡辺の弁護人を雇ったのは設楽だという情報を須崎に教える。さらに、さゆりが今夜設楽と密会していることも告げる。須崎はその言葉を聞いて驚き、表情を強張らせた。
板倉は事件が発生したホテルへと向かい、当日の防犯カメラ映像を確認する。だが、横宮が宿泊していたフロアには防犯カメラが設置されていなかった。
板倉が思案する中、ふとエントランスの防犯カメラを見つめる男に彼は気付いた。その男の様子に板倉は怪しむ感情を抱き、彼が事件に関与している可能性を考えた。
菜穂子は丸岡に対して、雪乃に関する何か分かったことはあるか尋ねた。丸岡は菜穂子に調査した内容を話す。しかし、彼は特に怪しい点や重要な情報は見つけられなかったと報告した。
菜穂子は丸岡の話を聞いてますます彼を疑うようになった。彼が何かを隠しているのではないかという疑念が心に広がった。
さゆりと須崎は都知事選について話し合っていた。さゆりは須崎に対して、党が横宮を推すことを待ってほしいと頼んだ。彼女は裁判の進展を見て考えたいという理由から、そう告げた。須崎はさゆりに対し忠告をする口調で、設楽のような男には注意が必要だと告げた。
賭け
菜穂子は渡辺の希望通り、設楽を連れて接見の場に向かった。渡辺は設楽に向かってなぜ自分を助けようとしたのか問いかけた。
すると、設楽は落ち着いた口調で答えた。「賭けにベットしたまでです」と。彼は渡辺が暴力沙汰を起こして記者を棒にするような男ではないと信じていたからだった。
渡辺はさらになぜそんな事が分かるのかと問う。すると、設楽は自分が殿村の時の情報源だったことを明かし、そのやり取りで渡辺の性格を見抜いたのだと答えた。
渡辺は続けて、他にも記者はたくさんいるのになぜ自分を選んだのかをたずねた。設楽は記者会見の時に渡辺が威勢のいい質問をしたことから、利用することを思いついたのだと答えた。
都知事選が絡んでいる今回、もし無罪を勝ち取ったら自分にリターンがあると思ったことを説明した。そして、20代でこんな最悪な経験をする人はあまりいないと言いながら、勝つ道はあると断言した。
渡辺はその言葉を聞いて再び闘志に火がついた。無実を証明するため、戦いに立ち向かう覚悟を固めた。
因縁
接見が終わった後、菜穂子は雪乃との因縁について明かす。彼女はある事件で証拠不十分なのに雪乃が強引に起訴しようとしたことを、先輩として咎めたという。
すると、雪乃は自分の事件だと言い張り、菜穂子の助言を拒んだ。その後、上司は介入するなと命じ、菜穂子は処分を受けることになった。その一因で菜穂子は怒りに駆られ、辞表を叩きつけたと語った。
裁判では菜穂子は無罪を主張すると約束する。しかし、菜穂子は丸岡が信用できる人物なのか疑問を抱いていたため、設楽に問いかけることにした。雪乃の調査が表面的であまりにも不十分だったため、何か彼が隠しているのではないかと心象的には彼を疑っていた。
すると、設楽は渡辺が誰にも明かしていない証拠を握っているようだと丸岡に嘘の情報を伝えた。それを聞いた菜穂子はなぜ嘘を教えたのか尋ねると、設楽は敵と通じているかどうかを見極めるため、間違った情報を与えて出方を見るのがセオリーだと笑って理由を説明した。
あぶり出し
丸岡は嘘の情報とは知らずに、本郷にその話をした。雪乃もその場にいた。話を聞いた雪乃は、多少の強引さも必要かもしれないとつぶやいた。やがて本郷からの命令を受けた須崎は、横宮にあることを頼む。
その後、須崎は設楽に電話をかけた。設楽はいつものギャラリーで電話に出た。設楽が都知事選に首を突っ込むことに疑念を抱いていた須崎は、彼によく考えて行動するよう忠告した。すると、設楽は皮肉を込めて言葉を返した。「そう遠くない未来に、今の言葉が失言だったと気付くでしょうね」と。そして彼は電話を切った。
不審人物
板倉は防犯カメラの映像を確認して、設楽の元を訪れるために向かった。彼は映像で気付いたことを設楽に伝えるためだった。
板倉は設楽に、凶器が見つからないことはあまりにも不可解で、渡辺には凶器を隠す時間がなかったはずだと言う。
さらに、当日ホテルに出入りしていた者の中で、1人だけホテル内の動線が分からない人物がいたことも伝えた。その男は防犯カメラを避けながら行動していたため、逆に板倉の目に留まった。
板倉はその男が以前、半グレ組織に所属していたことを四課に聞いて突き止め、今は本郷の元で働いていることも明かした。本郷の名前を聞いた設楽は、この男が事件に何らかの関わりがあるのではないかと直感した。
ただし、犯人ではなく、より複雑な事情が絡んでいるのではないかと設楽は考えていた。
父と娘
本郷は雪乃を送り出す際、彼女に対して「お前のような優秀な子を娘にできてよかった。私の宝だ」と褒め称えた。
雪乃は嬉しそうな表情で家を出ようとするが、丸岡が彼女を送ると申し出る。しかし、雪乃は「誰がどこで見ているか分からないから」と言って丸岡の申し出を断る。
そして、彼女は丸岡に向かって「他人行儀な言葉を使わなくていいわよ。兄妹みたいなものじゃない」と声をかけた。
雪乃は丸岡に今回の件で悩んでいるのではないかと問いかけると、本郷は自分の命を救ってくれた恩人なのだと丸岡は答えた。
雪乃は父が必要とする人物であり、いずれ歴史がそれを証明すると確信を持って告げた。彼女は本郷に対して深い信頼と尊敬を抱いていた。
2話の結末
渡辺の初公判が始まった。裁判所前で中継をしていた玲子は、CM明けにディレクターから別のVTRを流すように指示され、呆れた表情を浮かべた。
その後、玲子は設楽に電話をかけ、「都知事選の件、前向きに考えさせていただきます」と伝えた。
設楽はその言葉を聞いて、良い判断だと言いながらほくそ笑んだ。彼はこの裁判が都知事選の代理戦争であり、渡辺が有罪になれば横宮が再選されるだろうし、渡辺が無罪になれば玲子が有利になるだろうと語った。この裁判の結果が選挙にも大きな影響を与えることを設楽は確信していた。
傍聴席には響子のほかにも丸岡も姿を現していた。公判が始まり、罪状が読み上げられると、渡辺は一切を否認した。
渡辺はさらにこの事件には裏があると主張し、横宮都知事が何かしら関与していると発言した。その言葉に傍聴席はざわめき立ち、人々は驚きの表情を浮かべた。
それを聞いた後、雪乃は第2回公判で検察側の証人として、横宮を呼ぶことを宣言した。まさかの証人喚問に菜穂子と渡辺は思わず驚いた。
設楽はこの話を聞いて、相手が焦っている様子を感じながら、情報が漏れていることを確信した。
【フィクサー2】2話のまとめと感想
渡辺の裁判が始まり、都知事選の対立候補に玲子を設楽が指名しました。
裁判で渡辺が無罪を勝ち取れば玲子の勝ちで、有罪なら横宮の勝ちだろうと設楽は、裁判が都知事選の代理戦争になると確信します。玲子はまだ立候補はしていませんが、恐らくそうなるのではないかと思われます。
国政と都政、その2つの長が設楽が選んだ人物になるかもしれないという状況です。もしそうなったら、設楽が新たなフィクサーとなり、政財界を牛耳ることになるのか？衰えを感じ始めた本郷に、設楽が引導を渡しそうな雰囲気です。
丸岡と雪乃が兄妹のようなものと言った話が出てきますが、血縁関係があるというよりはどちらかというと、行き場のない子どもたちを本郷が拾って育てたのかもしれません。もちろん、慈善事業的なものではなく、自分の命令に従う人物を育てたかっただけでしょう。
本郷は恩を売って操り、設楽は利を与えて操る。タイプこそ違えど、どちらも思惑通りに人を動かすという意味ではやはり2人はフィクサーだなと思わせる回でした。