【アンチヒーロー】4話のネタバレと感想|糸井一家殺人事件について

2024春ドラマ
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【アンチヒーロー】4話「冤罪」のネタバレと感想、事件の詳細をまとめています。

今回の依頼人は他の弁護士から強引に奪い取ってきたものだった。連続不同意性交事件の容疑者は3件中、2件については自白していた。だが1件だけは認めていない状況だった。明墨はなぜこの事件を取り扱いたいのか?その理由は担当した刑事にあった。

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【アンチヒーロー】4話のあらすじ

明墨正樹(長谷川博己)が東京拘置所で面会したのは、志水裕策(緒方直人)という死刑囚だった。彼はもう来ないで欲しいと明墨に告げた。

赤峰柊斗(北村匠海)は個人的に探り、明墨がなぜ彼と面会するのか気になる。志水が起こした事件は糸井一家殺人事件という、一家3人が殺害される事件だった。

明墨は赤峰と紫ノ宮飛鳥(堀田真由)に、弁護士の宇野雅人(和田聰宏)が女性と密会している場面を、写真で撮って来させた。そしてそれを使い、宇野弁護士が現在抱えている連続不同意性交事件を、自分に渡すよう半ば脅して奪い取った。

被告人の来栖礼二(渡邊圭祐)は3件中、最初の2件については自白したが、3件目については認めていなかった。3件目の被害者・仙道絵里(早見あかり)は襲われた時に犯人の顔を目撃する。警察は証言をきっかけに逮捕に踏み切った。

赤峰は明墨が何の目的もなしに弁護するとも思えず、今回は警察の闇を暴こうとしているのではないかと考えるが……。

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【アンチヒーロー】4話のネタバレ

今回の案件

明墨正樹(長谷川博己)が宇野雅人(和田聰宏)弁護士から、奪い取った案件は以下の通り。

令和6年(わ)第6552A号連続不同意性交被告事件

被害者
1人目:守屋瀬奈(21)
事件日:1月17日
職業:医療関係
帰宅後、ナイフで脅迫
室内で性的暴行→男は目出し帽 物的証拠なし

2人目:遠山香澄(22)
事件日:1月29日
職業:アパレル
帰宅後、ナイフで脅迫
室内で性的暴行→男は目出し帽 物的証拠なし

3人目:仙道絵里(28)
事件日:2月21日
職業:受付業務
抵抗、犯人の顔を見る
目撃証言あり→逮捕

被告人:来栖礼二(30)
逮捕2月23日
罪名:不同意性交罪
※前科あり(不同意わいせつ罪)手口酷似
スマホの電源切る→位置情報なし
バーに行っていた→店員アリバイ

1件目と2件目の被害者は共に被害にあった後、しばらくしてから警察に通報したため、DNAなど犯人に関するものは何も無い。目撃証言も物的証拠も出てこなかったことから、捜査は難航した

3件目の目撃証拠が決め手となり、来栖礼二(渡邊圭祐)は逮捕起訴された。取り調べでは1件目と2件目は自分がやったと自白しているが、3件目は認めていない。

明墨が来栖に面会に行って聞いたところ、宇野弁護士から本当のことは法廷で言えばいいと言われて自白したという。3件目の事件が起きた時、来栖は行きつけのバーにいたという。明墨は「私が必ず無罪にして差し上げます」と宣言した。

真の目的

赤峰柊斗(北村匠海)は明墨が何の目的で、わざわざ奪ってまで弁護をしているのか謎だった。

緋山啓太(岩田剛典)は罪を犯していたのに、無罪と引き換えに検察の闇を暴いた。富田正一郎(田島亮)の時はまた無罪にするのかと思ったら、そのおかげで政治家の闇が世間にさらされた。どちらも事件の裏の人間、不正な手を使って利益を得ようとする人を糾弾してきた

来栖が罪を認めて得をするのは、今まで犯人を挙げられなかった警察。今回は警察の闇を暴こうとしているのではないか、赤峰はそんな気がしていた。

嘘の事件

明墨は3人目の被害者である仙道絵里(早見あかり)の仕事場に行って話しを訊く。終業時間を偽って明墨を巻こうとする仙道だが、明墨はそんなことはお見通しで待ち伏せていた。

渋々応じる絵里に明墨は、なぜ被害にあった現場から13歩で着くコンビニがあるのに、そこに逃げ込んだり助けを呼びに行かなかったのか?気が動転していたからだと答える彼女は、警察にもなぜかすぐに行かず翌々日に行っていた

被告人の来栖が事件当日行っていたというバーで、絵里の同僚である久美(田中真琴)から話を明墨たちは聞く。絵里は一言でいうと恋愛体質で、ストーカー癖があるらしい。SNSで来栖の写真を見て一目ぼれした絵里は、バーに通うようになった。やがて毎日待ち伏せするぐらい、しつこく付きまとっていた。

話を聞いた明墨は絵里の事件は作られたものだと考える。事件が2件立て続けに起きるが、なかなか犯人が捕まらず報道は加熱する。バッシングが続いていた千葉県警は、かなり焦っていたに違いない。そこで出てきた3件目は、絵里の目撃証言があって警察はようやく逮捕に踏み切った。

千葉県警は来栖に性犯罪の前科があり、犯人像とも一致することから犯人だと、ある程度あたりをつけて追っていた。あのバーで事件の捜査をしていた警察と、来栖のストーカーをしていた絵里が出会うのは難しくない。

絵里は来栖に不同意性交罪の容疑が、かかっていると知りショックを受ける。好きな人が自分以外の複数女性に好意を持っていたのではないかと知り、裏切られたと感じた絵里は来栖を地獄に落としたいと思っても不思議ではない

警察と絵里、どちらが先に持ちかけたかは分からないが、警察は来栖を逮捕することができ、一度逮捕してしまえば前の2件についても取調べができる。その際に自白が得られれば、誤認逮捕にもならない。絵里にしても自分を傷つけた男に、罰を与えられるのでどちらにとっても悪くない

宇野弁護士は情状酌量を引き出して被告人の人権を擁護することで有名な弁護士だが、言うなれば担当事件は全て有罪に導いてきたということ。宇野弁護士は千葉県警の捜査一課長の大西周平(松角洋平)とよく接触していた。

その上、県警の刑事部長である倉田功(藤木直人)が、直々に絵里のアパートを訪ねていた。その証拠写真を青山憲治(林泰文)が張り込んで撮っていた。

つまり警察と宇野弁護士は裏で結託し、来栖を有罪にしようとしていたのではないかと明墨は考えていた。

紫ノ宮の父

最初から明墨の狙いは倉田刑事部長だと、赤峰は確信する。明墨が志水に会いに行っていた事を話すと、紫ノ宮は何かに気づいたような顔をする。

赤峰は直接倉田刑事部長を探りに千葉県警へ行く。それを察した警察が裏口から出るよう倉田に告げ、出てきた倉田を待ち伏せていたのは紫ノ宮だった。

紫ノ宮が話したいことがあると声をかけるが、倉田は構わず通り過ぎていく。「待ってよ!」と紫ノ宮が声をかけると倉田は足を止めるが、赤峰が来たのを見てそのまま去った。

事務所に戻ると紫ノ宮は赤峰に、倉田が自分の父親であることを明かす。そして明墨の狙いが最初から父だろうと、紫ノ宮も思っていた。赤峰は父親のことを話してくれないかと言い、紫ノ宮は語り始める。

紫ノ宮にとって父親は憧れだった。優しくて家族思いで正義感が強くて、父のようになりたかった。しかし12年前のある頃から、父は笑わなくなった

それは糸井一家殺人事件と同じ時期だった。父は当時千葉県警捜査一課にいた。母親とも喧嘩が絶えなくなり、数年後に離婚をした。どうして父が突然変わってしまったのか、当時は分からなかった。それでも紫ノ宮は父を尊敬していた。

6年前のある日、大学卒業の日。男の人が父を訪ねに来た。何を話していたかははっきり分からなかったが、その人の顔だけははっきり覚えていた。明墨だった

「教えてください、倉田さん。あなたはあれを不正に隠蔽したんじゃありませんか?」と明墨は問い詰めていた。“隠蔽”その言葉だけが強く残っている。父は何も答えなかった。

司法試験に合格した後に、明墨法律事務所から正式雇用の連絡があった。先生を見てすぐに分かった、あの時の人だって。先生の下にいれば、父のことが分かるんじゃないかと思い、紫ノ宮は事務所に就職した。

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【アンチヒーロー】4話の結末

明墨が志水と会っていたという話を聞いて、全てが繋がったと紫ノ宮は言う。12年前、父親はそこで何かを隠蔽した可能性が高い

明墨は仙道の事件を使って、倉田を落とそうとしている。それは志水の事件の不正を暴くため。赤峰と紫ノ宮は気づく、「志水さんは…冤罪」だと。

面会した志水がもう来ないで欲しいと明墨に告げた後、「私があなたを、必ず無罪にします」と明墨は宣言した。志水はそれを背中で聞き、無言のまま部屋を出て行った。

明墨は最初から紫ノ宮が倉田の娘であることは知っている、だから呼ばれたと紫ノ宮は感じていた。「倉田の不正を暴くために、先生は私を使おうとしている」紫ノ宮は確信した。

やがて紫ノ宮の携帯に父から会って話したいと連絡が入った

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【アンチヒーロー】4話の謎とわかったこと

今回も新たに謎が出てきましたので、前回のと合わせて記載します。今回判明したものは赤字で記載しています。

1話の謎

  • 赤峰が会いに行った人物は誰なのか?→松永理人
  • 明墨が語った事例の人物は誰なのか?
  • 獄中で絵を描いている男性は誰なのか?→志水裕策
  • 紗耶は誰の娘なのか?
  • 小国智浩とは誰なのか?

志水のフルネームが分かり、どういった事件で逮捕されたのかも分かりました。

2話の謎

  • 赤峰がノートに書いていた事件は何なのか?→松永理人の冤罪事件
  • 紗耶は児童施設になぜいるのか?
  • “REIKO MOMOSE”とは誰なのか?桃瀬礼子はNPO法人「わんはっぴー」の職員。2018年に亡くなっている
  • 獄中の男になぜ明墨は手紙を出し続けるのか?弁護を引き受けるため
  • 緋山の動機は何なのか?

毎月手紙を出していたようで、もう来ないで欲しいと志水は明墨に言います。しかし明墨は「必ず無罪にする」と約束しました。

3話の謎

  • 明墨はなぜ検事から弁護士になったのか?
  • 志水が収監された理由は何なのか?糸井一家殺人事件の犯人

志水が収監された理由は、糸井一家殺人事件という事件の犯人だからでした。しかしこれは冤罪の可能性がありそうです。

4話の謎

  • 倉田は何を隠蔽したのか?

紫ノ宮が父と明墨が隠蔽について何か話をしていたということを思い出しますが、何を隠蔽していたのかは分かりません。恐らく糸井一家殺人事件に関する何かだとは思います。

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糸井一家殺人事件の概要

志水が逮捕された事件について、ドラマ内で出てきた資料を含めて詳細を記しました。

場所:千葉県
罪名:殺人罪
死亡者:3名
加害者:志水裕策
(1969年9月9日生まれ 当時42歳)

糸井一家殺人事件は、2012年千葉県千葉市花見川区で、糸井家(父・誠、母・恵理子、娘・菜津)が志水裕策に殺害された事件である。志水裕策は殺害を認めており、千葉地裁より死刑判決が言い渡された。

ネットニュースの記事

糸井一家殺人事件、志水裕策被告に死刑判決 千葉地裁

2012年、千葉県千葉市花見川区の住宅街で起きた糸井一家殺人事件で、千葉地裁は糸井一家3人に対する殺人罪に問われていた志水裕策被告(当時42歳)に、求刑通り死刑判決を言い渡した。

事件が起こったのは、2012年3月。会社員の糸井誠さん(当時42歳)、その妻恵理子さん(当時38歳)、娘の菜津さん(当時9歳)の遺体が千葉市花見川区の自宅で発見された。死因は3人ともに、高濃度の硫酸タリウムの過剰摂取による毒死とされており、遺体が発見される前日に糸井さんらの自宅を訪問した何者かが飲食物に毒物を混入させた疑いがあるとみられていた。

金品が盗まれていなかったことから、警察が知人による怨恨の線で捜査を進めていたところ、糸井誠さんの会社の同僚であり親交の深かった志水被告が、共謀して会社の金を横領して

(ここまで)

事件の内容をまとめますと、糸井家の3人が硫酸タリウムによって毒殺されたという事件です。そして糸井の同僚で仲の良かった志水が、共謀して会社の金を横領しようとしていたことから、逮捕されます。

その後、志水は当初犯行を否認していましたが、最終的には認めて死刑判決を言い渡されます。

この事件の証拠か何かを、紫ノ宮の父が隠蔽したのではないか?という流れです。

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【アンチヒーロー】4話のまとめと感想

紫ノ宮の父親である刑事部長を落とすため、明墨が弁護を横取りしたという話でした。

明墨は全て志水を無罪にするために、今まで弁護を引き受けていたのか?そんな雰囲気が赤峰の話から感じ取れます。紗耶と桃瀬礼子、彼女たちとも何か関係があるのか?まだまだ謎めいています。

糸井一家殺人事件についても謎が多く、なぜ志水が犯人となったのかが分かりません。何か決定的な証拠でもあったのか、目撃証言でもあったのか謎です。いずれにしても倉田が何かを隠蔽しているようです。

紫ノ宮の父親を明墨が落とし、警察の闇を暴くことになるのか。その時、紫ノ宮はどうするのか?恐らくそのまま事務所には居続けるとは思いますが、居心地が少し悪そうな気もします。

【アンチヒーロー】4話のいいセリフ

うまい果実は、自分で採りに行かないとね

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