【相棒22】5話のネタバレと感想|大河内と新人の切ない交流

2023秋ドラマ
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【相棒シーズン22】5話「冷血」のネタバレと感想をまとめています。

組対に新しく異動してきた桐生は、大河内と剣道の手合わせを度々する仲になる。角田も彼は度胸があると褒めていた。ある日、薬物売買をしている組織のアジトに踏み込むが、指示役の人物はいなかった。情報が漏れているのではないかと考えた大河内は、右京たちに桐生の素行調査を依頼し……。

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【相棒22】5話のあらすじ

杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は食事の帰りに、表札はあるが空き室の部屋を見て気になった。郵便受けの中を見ると不在票が入っていた。そのことを角田六郎(山西惇)に右京が話すと、密売グループが利用している可能性があると警戒を強めた。

そこで角田が張り込みにいける者がいるかときくと、真っ先に手を挙げた部下がいた。彼は目黒南署から組織犯罪対策部 薬物銃器対策課に異動してきた桐生貴明()という部下だった。桐生は監察官の大河内春樹(神保悟志)と剣道で勝負して、勝率は5分だという。意外と度胸があるのだと右京と亀山に話した。

亀山が荷物を受け取った男の後をつけていくと、一軒の民家に入っていったのを確認する。そこで角田たち組対が摘発に向かうが、残っていたのは下っ端の受け子だけだった。指示役の人物がいなかったことから、捜査情報が漏れているのではないかと疑念が生じる。

そこで大河内は右京と亀山を呼び出し、桐生の素行調査を依頼するが……。

←4話6話→

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【相棒22】5話の見逃し配信

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本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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【相棒22】5話のネタバレ

謎のミントと素行調査

ガサ入れに向かった際、現場に落ちていた植物の葉が杉下右京(水谷豊)は気になった。匂いを嗅いでみると、ミントだと分かった。右京は捕らえられた受け子の和光(小日向春平)に、アジトでお茶とか飲んだりしたかを問うと、指示役の人がどら焼きを食べていたという話を聞いた。

どら焼きを食べていた人物が落としたに違いないと思った右京は、どら焼きとミントの組み合わせが成立するものは何なのか考える。洋菓子で生クリームを使ったものにもミントは添えられることから、生クリームを使用したどら焼きがあったのではないかと考えた

購入店を絞り込めば、直近の指示役の行動が見えてくるかもしれない。そう思っていた矢先、大河内春樹(神保悟志)から右京の携帯に着信が入った。

右京と亀山薫(寺脇康文)は大河内のところに行くと、ある人物の素行調査をして欲しいという依頼をされる。それは、最近組対に異動してきた桐生貴明(小林亮太)という人物の調査だった。

右京はなぜ他の監察官ではなく、自分たちに調査依頼をしたのかと問うと、疑いの根拠が極めて曖昧だからだという。その根拠は大河内の勘だった。

依頼を受けた右京たちは、こてまりに桐生を招待して共に飲む。桐生が帰宅するタイミングで、亀山の尾行が始まった

右京はその後、ミントを使用したどら焼きを販売している店を見つけ、直接店に話を聞きに行く。確かにその店のどら焼きは生クリームと季節のフルーツを挟み、飾りにミントの葉を使用していた。職人の小林(殺陣剛太)のアイデアだった。

右京は店のホームページには店主が別の人物のようだがと店員に問うと、その人は名義だけ貸している店長で、実質店は小林が仕切っていると答えた。

数日前にどら焼きを購入した男性はいないかと聞いたところ、1日に100個以上売れるので分からないということだった。

部署に戻った右京は亀山に店のことを話す。店は川越にあり、アジトからは電車で1時間以上の距離があった。なぜ指示役はそんなところへ行ったのかと不思議に思っていた。一方亀山は桐生の尾行をした時に、最寄り駅を出てすぐに客引きかもしれないが男が声をかけていたと報告した。

漏洩の疑い

角田六郎(山西惇)たちは今度は新宿にあるアジトに踏み込む。そこで捕らえた男に、橘町のアジトにはなぜ指示役がいなかったのかを取り調べで聞く。男は本人に聞けというだけで、具体的には知らないようだった。

指示役はヤクザの銀龍会と、半グレのスコルピオのメンバーが半々でやっていた。最近はヤクザも半グレと手を組んで生き残りをかけていると角田が説明する。その中でもスコルピオの幹部である、黒沢秀一(高木勝也)を捕まえたいと角田は思っていた。なぜなら、橘町のアジトから指示役を引き揚げさせたのは、黒沢の判断だったからだ。つまり、黒沢は摘発の日を知っていた

黒沢の写真を見た亀山は思い出す。尾行していた時、桐生に話しかけてきた男に似ていると。その事を右京に伝えると、大河内は桐生に直々に話を聞く事にした。

黒沢との関係性を問われた桐生は、何の関係もないと否定する。大河内は見返りは金ばかりではなく、手柄だったりする場合もあると言い、桐生が以前いた署で摘発をして署長賞をもらっていたことを持ち出す。

まさかそんなふうに言われるとは思ってもいなかった桐生が、ショックを受けていると大河内は「身内を疑うのが私の仕事だ。お前とは少し、親しくなりすぎた」と告げた。

その後、大河内は桐生を捜査から外すよう、角田に命じた。角田は黒沢を確保することで桐生の件もはっきりすると考え、亀山も捜査に加えて欲しいと頼んだ。

右京はもう1人気になる人物がいると言う。それは和菓子屋の小林だった。アジトでどら焼きを食べていたのは黒沢だったと、捕らえられた面々から右京は供述を得ていた。

黒沢はなぜアジトから離れたあの店に行ったのか、小林に何らかの用件があったからではないかと推理する。さらに小林は自分の名義で店を作れない事情でもあるのではないか。例えば彼は反社とかかもしれないと考えていた。

角田はあり得ない話ではないと言う。最近は上納金を納めるのに、カタギの仕事をコツコツとやるものもいるという。まずは黒沢の確保に右京たちは急いだ。

ある記事

黒沢の自宅を掴んだ角田たちと共に、右京たちも自宅へ向かう。ドアはなぜか鍵がかかってなく開けると、床にうつ伏せになったまま、背中にナイフが突き立てられた黒沢の遺体があった。

鑑識の益子桑栄(田中隆三)の見立てでは、靴を履いたままなので外廊下で背後から襲われ、発覚を遅らせるために室内で運んだのではないかと言う。監察は口封じと考えるかもしれないと右京が思っていると、『都民ジャーナル』というタウン誌のバックナンバーに目を留める。

そこには桐生に特殊詐欺被害を防いでもらったという、女性の投書と共に写真が掲載されていた。右京に呼ばれた伊丹憲一(川原和久)たちもやってきて、一緒に確認をする。記事は2年前のもので、八折りになっていたことから、恐らく持ち歩いていたのではないかと推察された。

大河内は桐生を呼び出して、黒沢が死んだことで密売グループとの関係性を調べるのが困難になったと話す。桐生は真実を話すよう迫られるが、繋がりはないと一切否定した。

亀山は投書をした女性に会いに行き、黒沢のことを聞くが知らないと言う。ただ、知らない人から感謝をされたと言い、お礼が書かれたハガキを見せてもらった。

角田の調べにより、小林がカタギではないことが判明する。本名は本名は花井与志郎といい、銀龍会の直系組織、成浦興業の現役組長だった。実家が和菓子屋だったため、職人をやっていた。

右京は亀山に見せてもらったハガキを見て、和菓子屋のホームページにあった直筆の品書きと照合する。ハガキの差出人は花井だろうと、筆跡が一致したため確信した。だが、なぜ花井が桐生の投書に感謝するのか謎だった。

桐生の秘密

右京たちは大河内の所に行って話をする。花井は90年代の抗争でケガをし、府中共生病院に入院していた。桐生の人事記録を調べたところ、彼の母親の真弓(菅原あき)は府中共生病院の看護部長として勤務していた事が分かった。

桐生の父親は彼が生まれる前に亡くなっていた。花井の入院は1994年で、桐生が生まれたのはその翌年。つまり、花井が桐生の実の父親なのではないか、そうだとしたら今回の一連の事件は合点がいくと右京は語る。

警察官になるのに反社会勢力の身内がいても、国家公務員法では規制されていない。だが、適格ではないと考える者もいる。お互いの関係を隠していた父と子、黒沢はその両方と接点があったことになる。

亀山は桐生の母親に話を聞きに行く。最初は否定していた母だが、亀山の説得もあって認めた。一方、右京は花井に話を聞きに行き、桐生との関係性について話す。

ある日、黒沢は人手が足りないから、そっちからも出して欲しいと、花井に頼みに来た。花井が断り追い返そうとした時、黒沢は『都民ジャーナル』に目を留める。気付いた花井が凄い剣幕で怒ったのを見て、脅迫の前科がある黒沢は脅すネタになると察した。そこで同じ紙面を手に入れた後、花井の過去を調べた。

右京の推理を聞いた花井は「俺がやった。俺が黒沢を殺したんだ」と自供した。花井が伊丹に取り調べを受ける様子を右京は桐生と共に見る。まるで誰かをかばっているように、完全黙秘をしていると右京が教えると、桐生は黒沢との出来事を話し始める。

ある日、黒沢は桐生を待ち伏せて「親父に世話になっている」と話す。そして死んだはずの父親は、実はヤクザで生きていると聞かされた。母親に確認すると否定するが、声が震えていたという。

不安になった桐生は花井の店を見に行くと、気付いた花井が桐生を見て驚く。確信した桐生はこのことがバレたら、警察にいられなくなると怯えた。そこに黒沢がやってきて、摘発される日を聞きだそうとするが、桐生は何も答えなかった。だが、表情や態度から摘発日は近いと察した

大河内から聴取を受けた日、桐生は黒沢に電話をする。父親のことはマスコミにでも何でもバラせばいいと言った桐生だが、黒沢は電話の途中で物音を立てた後に切ってしまう。翌朝、黒沢の遺体が発見された。

すぐに報告しなかったのは、もしかしたらあの人が自分のために黒沢を殺したのかもと思って言えなかったと語る。「黒沢の言ったとおりですね。刑事失格だ」と桐生は自責した。

右京は通話中に何か気付いたことはなかったかと確認すると、電話が切れる直前に軋むような短い音が何度か繰り返し聞こえたと供述した。

事件の真相

右京は和光に話を聞きに行く。階段を下りてやってきた彼の足元から、軋むような音が聞こえた。それはインソール内の摩擦による靴鳴りというものだった。右京は最初のアジト摘発の時も、この音が聞こえたと記憶していた。

殺害時刻は通話相手の証言から、ピンポイントに特定されていた。その時刻の2分後、マンションの近くを通りがかったタクシーのドライブレコーダーに、付近を歩いている和光の姿が映っていた。映像を見せられた和光は観念して話し始める。

逆らったら家族を殺すと脅されていた和光は、やられる前にやるしかないと思ったという。そこで黒沢の上着にGPSを仕込んで自宅を特定した。警察に逮捕されたのだから、もう大丈夫だと思わなかったのかと亀山に聞かれた和光は、在宅捜査になって家に帰されたのだから余計ヤバいと語る。

事件のあった日、和光は物陰に潜み、帰宅してきた黒沢の背に向けてナイフを突き刺した。そしてスマホを拾い上げて電話を切った。「いったいどうすればよかったんだ」と言う和光に亀山は、脅された時に警察に話せばよかったんだ、1人で抱え込まずに頼ればよかったんだよと諭した

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【相棒22】5話の結末

右京は花井に黒沢を殺したのは、桐生ではないと教える。すると花井は椅子から飛び降りて土下座し、「あいつを警察にいさせてやってくれ!頼む!」と懇願した。桐生の曖昧な態度が結果的に密売グループに利益をもたらし、さらに黒沢が殺害された後、自身の知っている事実について言わなかったので、厳しい処分が下されるだろうと語った。

「黒沢から接触を受けた時点で、もっと毅然とした行動を取るべきでした。そしてあなたも、本当に彼を思うのであれば、裏社会から足を洗うべきでした」と花井に言うと、そんな簡単にいかないと反論する花井。右京は反社会勢力に身を置くことは、愛する人を傷つけると突き放した。花井は「人情というものがないのかよ!あんたらは!」という叫びが空しく取調室に響いた。

大河内は桐生に事の顛末を話し、角田と亀山が警察官でいさせてやって欲しいと、頭を下げてきたと教え「恨むなら俺を恨め」と告げる。桐生は「組織の風紀を守り抜く。監察官って本当に…熱い血が流れてるんですね」と感心した。そんなふうに言われたのは初めてだと大河内は驚いた。

桐生は紙袋を「好物だとお聞きしたんで」と言いながら机の上に置くと、「お世話になりました」と頭を下げて部屋を後にした

右京と亀山は桐生と共に歩きながら話す。亀山は新しい場所が必ず見つかると応援した。桐生は以前2人に言われた悩みがあったら相談にのると言ってくれたことを、覚えていてもいいかとたずねる。右京は「もちろん」と答えた。深々と頭を下げてから桐生は歩き出し、右京たちは見送った。

大河内は剣道場で桐生がくれた袋の中から瓶に入ったラムネを取り出し、栓を開けて飲んだ。

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【相棒22】5話のまとめと感想

父親が実は反社だったと分かるが、情報漏洩はしていなかったという話でした。

大河内と親しくなった桐生が、情報漏洩をしているのではないかと疑われます。実際は口では言っていませんが、誰がどう見ても分かる態度でバレてしまいました。これは仕方ないにしても、その後の対処が問題で結局桐生は辞職します。

桐生同様に両親とも口では言わずとも、バレバレな態度なため、黒沢に漬け込まれます。DNA鑑定をしたわけでもないのですから、両親さえ否定し続ければバレないはずです。ある意味、正直者な両親です。

大河内の好物がラムネだと聞いた桐生が、最後に渡したのが飲み物のラムネだったというのが、笑いを誘う終わり方でした。

次回は久し振りに登場のマーロウ矢木の話です。

【相棒22】5話のいいセリフ

最も深く愛した者を、最も深く傷つける。反社会的勢力に身を置くとは、そういう事ですよ。

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