【相棒20】8話のネタバレと感想|亡霊の操り人形

2021秋ドラマ

【相棒20】8話「操り人形」のネタバレと感想をまとめています。

48年前に起きた事件と今回起きた事件、その裏側には悲しい真実が隠されていた。果たして殺したのは人か亡霊か?

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【相棒20】8話のあらすじ

大学構内で発見された白骨遺体が死後50年は経過していることが分かり、事件性があっても時効を迎えているため、捜査一課の面々は右京(水谷豊)に捜査を任せる事にする。

遺体の身元が判明し、岡田茂雄(名村辰)という1970年代に学生運動をしていた人物だと分かった。岡田は敵対するセクトに狙われていた人物で、内ゲバによって殺害された可能性も出てくる。

岡田と幼馴染で同級生だった藤島健司(下條アトム)に話を聞くが、何も知らないと答えるだけだった。やがて、物流大手社長の梶原太一(ベンガル)が遺体で発見され、死の直前に藤島とやり取りをしていたことが判明する。

藤島は警察に連行されるが黙して語らずにいた。同じ人形劇団の劇団員である田中美鈴(白川和子)に話を聞いてみるが……。

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【相棒20】8話のネタバレ

【相棒】で時々ある鬱回です。50年前に起きた事件と今回起きた事件、2つの事件には因縁がありました。誰も救われずに終わります。

人を操る男と人形を操る男

大学のキャンパス内で発見された白骨遺体は、1973年に行方不明になった学生の岡田茂雄という男でした。

彼は当時、学生運動に参加し敵対するセクトに命を狙われている、と噂されていた人物だったそうです。

右京さんいわく、当時の活動家は内ゲバの戦果を誇るのが常だったそうで、埋めて戦果を無かったことにするのは不自然だと言います。

そこで岡田が所属していた革青同というところの、幹部だったという吉澤秀介という人物に話を聞きに行きます。

岡田は多くの学生を魅了し、味方に取り込むような人物だったと言います。活動家以外で岡田が恨まれるようなことはなかったか、右京さんが聞いてみたところ「女には恨まれてたかもしれない」と言います。

なぜなら、岡田は手当たり次第女性に手を出し、挙句の果てには強姦した事を自慢していたそうです。

岡田がプライベートで仲が良かった人物はいないか問うと、大学の同期に幼馴染の藤島健司という男がいたと教えてもらえました。藤島は政治には全く興味がなく、人形劇をやっている人物でした。

吉澤は今思えば2人には共通点があったと言います。「藤島は人形を操り、岡田は人間を操る」と。

新たな事件発生

川の側の橋の下で遺体が発見され、鈍器なようなもので殺害されていました。被害者の身元は遺留品から、大手物流会社の社長である梶原太一だと判明します。

秘書と運転手に話を聞いたところ、梶原は昨夜9時過ぎに会社を出て自宅に戻る途中に人と会う約束をしていたそうです。ただ、会う相手は誰かは分かりません。

1週間前から梶原は様子がおかしく、何かに怯えていたようだったそうです。電話をしている時に「あいつの亡霊に見えるんだよ」と言っていたと言います。

その頃右京さんは岡田の幼馴染である藤島の人形劇団へ向かいます。岡田の遺体が発見された話をした後、心当たりをたずねますが何も知らないと言うばかりです。

明らかに何かを知っているようなのに、何も語ろうとしない藤島が怪しいと冠城も考えます。仕方なく建物を出たところ、捜査一課の面々と遭遇しました。

彼らが来た理由は、亡くなった梶原と藤島が連絡をよく取り合っていたことが分かったからでした。

梶原と藤島の関係、それは学生時代にこの人形劇団を立ち上げた仲間だったのです。

藤島は梶原から事件直前にメールを受け取っていました。事件現場となった橋の下に来て欲しいというもので、藤島が行った時には既に死んでいたと言います。

捜査一課の面々は藤島に事情を聞くため、署に同行を要請して連れて行ってしまいました。

劇団の過去

藤島が連行されるタイミングで、劇団員の田中美鈴がやってきます。何があったのかと聞く彼女に、右京さんたちが説明します。

梶原が殺害されたことを知って驚く美鈴が、劇団の過去を話し始めました。

梶原は劇団「糸使い」の立ち上げメンバーだったが、卒業前に家業の運送屋を継ぐことになり劇団をやめてしまったそうです。

梶原は劇団の経営が行き詰るたびに援助もしてくれて、藤島にとっては長年の親友で恩人だと言います。だから、彼が梶原を殺すはずがないと美鈴は主張しました。

ここ最近は梶原とは年賀状のやり取りだけだという美鈴、恐らく藤島もそうだと言います。

しかし、実際は藤島と梶原は頻繁に連絡を取り合っていたのが分かります。美鈴はそのことを知りませんでした。

写真立てにある子供の写真を見て右京さんがたずねると、自分の息子だと美鈴は言います。学生時代に産んだと思われる年齢ですが、結婚はしていないと美鈴は答えました。

さらに息子のことを聞くと、美鈴は突如激怒します。右京さんは話題を変えて、岡田の白骨遺体が見つかった話をしました。

岡田のことを知っていたか?と問うと、藤島の幼馴染だから知っていたとだけ答えました。

さまよう亡霊

藤島は取り調べに応じはしますが、何も語ろうとはしません。その様子を別室で見ていた右京さんはある推理をします。

岡田の白骨遺体が発見された日と、梶原が何かに怯えるようになった時期が符号しているということが気になっていました。

48年前になんらかの事情で藤島と梶原が岡田を殺害して埋めたのではと冠城は推理し、時効が成立しているが社会的地位を脅かされた梶原が、岡田の亡霊を見るまで追い詰められて藤島に相談したのではないか?と。

右京さんはそもそも本当に藤島が梶原を殺害したのか?黙秘をする理由は誰かをかばっているのではないかと推理しました。

藤島は釈放されますが、その後も何も語る様子はありません。右京さんたちは梶原の通話記録からある事実を発見します。

梶原がショートメールを使ったのは、殺される前のこの時だけだということです。そこで、再び秘書に話を聞きに行きます。

電話の相手に向かって言っていた言葉、「あいつの亡霊に見えるんだ」というニュアンスの確認です。

「あいつの亡霊が見えるんだ」ではないのか?とたずねると、やはり「あいつの亡霊に見えるんだ」だと言います。

「あいつの亡霊が見える」なら文字どおり、岡田の亡霊が見えたことになるが、「あいつの亡霊に見える」の場合は別の何かが岡田の亡霊に見えた事になるのです。

また、梶原がショートメールを普段使っていたかを聞くと、携帯でメールをするのが嫌いだったという証言を得ます。

美鈴の息子の過去

右京さんたちは劇団のアトリエにもあった写真の店、マリオネットという喫茶店へ向かいます。

そこは大学時代からの劇団員で写真を撮っていた、野添弘道がやっている店でした。藤島や梶原、美鈴とその息子もよく店を訪れていました。

父親は誰だか分からないと言いますが、息子のことはよく知っているようで話をし始めます。

美鈴の息子は中学の時にグレて、大人になるとどうしようもない暮らしをしていたと言います。窃盗と詐欺で2度刑務所に入り、2度目の時に美鈴は親子の縁を切ってしまったそうです。

しかし、藤島も梶原も見捨てずに父親代わりとして面倒をみていました。半年ほど前に藤島と梶原は息子を連れてやってきます。

2度目の出所後、ろくな仕事につけなかった息子を梶原の会社で雇うことになったのです。藤島も一緒に頭を下げ、息子も心を入れ替えて何でもやると泣きついていたそうです。

右京さんはこの話を聞いて確信し、事件の真相を突き止めます。

事件の真相

右京さんは梶原の運転手をしていた田中健太こと美鈴の息子の元に行きます。あなたが梶原社長の携帯を使って藤島に送ったと言い、社長がショートメールを使わないことを知らなかったのだろうと指摘します。

健太は取り乱して俺のせいじゃないと言い始め、あの日起こったことを告白します。自分のことを化け物でも見るみたいになって暴れ出した、殺すつもりはなかったと。

健太は捜査一課に引き渡されて署に連行されました。右京さんたちは藤島の所へ行き、健太が逮捕されたことを伝えます。

署で健太は取り調べを受けて事件の真相を語ります。心を入れ替えて真面目にやってきたのに、事件の日に突然梶原から解雇を言い渡されました。

納得のいかない健太が車を止めて理由を聞きだそうとすると、梶原は怯えて「許してくれ、岡田!」と言って逃げ出します。

追いかけた健太が血まみれの岡田に見えた梶原は、錯乱して健太の首を絞め始めました。健太は苦しみながらも手探りで見つけた石を手にし、それで頭を殴ってしまったのです。

梶原はそのまま倒れて死亡し、驚いた健太は罪をなすりつけるために藤島にメールをします。梶原を殺す事になった事が、あまりに理不尽に思えて何とかしなければと思った末の工作でした。

一方、右京さんは藤島にメールが届いた時、違和感を覚えただろうと言います。遺体を発見した瞬間、健太がしたことだと思い沈黙を貫いたのだろうと。これ以上、美鈴を傷つけたくなかったからではないかと推理します。

48年前の事件の真相

右京さんはさらに48年前の真相についても語ります。岡田を殺害したのは梶原だったのではないかと。

なぜ、そんなことになったのか?想像でしかないが、ヒントがあったと言います。それは梶原が電話で「あいつの亡霊に見える」と言っていたことです。恐らく健太が岡田の亡霊に見えたのではないか?と。

それはなぜか、ある仮説を立てれば全て説明がつくと言います。もし岡田が健太の実の父親だったとしたら、もし岡田が美鈴に対して強姦をし、それを梶原や藤島が知ったならと。

48年前、岡田は対抗するセクトから狙われているのを知り、幼馴染の藤島のいる人形劇団の部室に身を隠します。

梶原も藤島も寝静まった頃、美鈴はまだ小道具を作るため起きていました。そこに岡田がやってきて、美鈴を無理矢理襲って強姦してしまいます。

物音に気付いた藤島と梶原が、服を乱されて泣いている美鈴と岡田を目にして察します。

怒った藤島が「許さない。絶対許さない」と言って襲い掛かりますが返り討ちに遭い、梶原が鉄パイプを手にして背後から頭を殴って殺します。その後、岡田の遺体を藤島と梶原の2人で埋めたのです。

ドラマの結末

右京さんは美鈴に健太を産むことを迷ったのではないかと問います。美鈴は迷わないわけない、でも自分の中に宿った命まで殺す事はできなかった、生まれてくる子に罪はないと言います。

健太の父親は藤島と梶原、3人でそう話し合って決めたそうです。「なのになんで、どこまで苦しめれば気が済むのよ…」と、美鈴は健太のやったことを思って涙します。

冠城は今回の事件は岡田の亡霊が引き起こしたような気がすると、まるで自分の息子を人形のように操って復讐劇を遂げたようだと言います。

右京さんは「藤島は人形を操り、岡田は人間を操る」と告げ、アトリエの奥に腰掛ける岡田の姿を見ました。

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【相棒20】8話のまとめと感想

48年前に息子の父親を殺害した男が、その息子に殺害されるという話でした。

因果応報といえばそうなのですが、問題は父親が母親を強姦してできた息子なのです。つまり、父親代わりの人物は悪人ではなく、母親を助けようとしたために殺害しました。

今回の登場人物はこの父親の岡田だけが根っからの悪人で、梶原も藤島も美鈴も基本的には善人です。息子の健太でさえ梶原を殺したくて殺したのではなく、どちらかというと殺されそうになったので殺しました。

全ての元凶は48年前に岡田が美鈴を襲ったことにあり、その因縁が代が変わっても続いてしまったという感じです。

岡田が健太を操って復讐をしたようだ、というオチにしたいのも分かりますが、なんとも後味の悪い話です。

劇団をたたんだ年老いた美鈴と藤島の2人が、健太のやらかしに苦悩するというのがなんとも言えません。まるで、未来がなく絶望だけが残る感じです。

いわゆる【相棒】に時々ある鬱回で、それに亡霊を絡めた話でした。

次回は12月15日21時から放送予定です。

【相棒20】8話のいいセリフ

藤島は人形を操り、岡田は人間を操る 。

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