【相棒19】17話のネタバレと感想|遺産相続争いの真相とは?

2021冬ドラマ
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2021年2月24日に放送された【相棒シーズン19】17話「右京の眼鏡」のネタバレと感想を、わかりやすくまとめました。

お家騒動が勃発した田崎眼鏡の専務が殺害され、容疑者として浮かび上がってきたのは長男でした。しかし、右京さんたちが捜査していくうちに、不自然な点がいくつか見つかります。誰が何のために殺害したのか?真相は?

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【相棒19】17話のあらすじ

青木(浅利陽介)が自宅の向かい側の部屋で誰かを監禁しているのではないかと、特命係に相談を持ちかけるが取り合ってもらえない。そこで青木は証拠を掴んでやると息巻き再び部屋を観察することに。

その頃、捜査一課では田崎明良(赤木悠真)の行方を必死に捜していた。3ヶ月前に社長の田崎恭子(かとうかず子)が心臓発作で倒れ、田崎眼鏡では後継者争いが勃発していた。専務の三澤渚(岩橋道子)が社長代行として経営を取り仕切っていたが、長男の明良が強く反発し思わず殺害したと警察は見立てていた。しかし、明良は事件後逃走し、いまだに行方がつかめない状況だった。

右京(水谷豊)冠城(反町隆史)は青木の自宅に向かい、一緒に向かい側の部屋を見張る。すると、男女が出かけていくのを見て尾行を開始する。2人が何者か調べた結果、お家騒動が起きている田崎眼鏡の次男である拓人(田本清嵐)と長女の由衣(天野はな)だと判明した。

右京たちが部屋に行くと2人は母親の恭子社長を部屋にかくまっていた。意識を取り戻した母に今回の事件の情報が入らないようにするため、外界から隔離するためだった。次男の拓人が出張先から戻ったとき、明良と殺害現場で出くわし逃走したのを目撃していた。

右京たちは捜査も兼ねて田崎眼鏡へ向かい、職人の松田正一郎(青山勝)に眼鏡を作ってもらうことにする。由衣は経営ではなく技術を継承するため、松田の弟子になっていた。

恭子は倒れる以前の家族会議で、次期社長は渚にすると宣言していた。渚はいずれ社長になる予定だった。殺害現場にもいくつか不自然な点があった。果たして本当に明良の犯行なのか?右京は疑問を抱き始めるが……。

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【相棒19】17話のネタバレ

17話のネタバレは以下の4つです。

  1. 事件の不自然な点
  2. 社長が倒れた理由
  3. 事件の真相
  4. ドラマの結末

結論から言いますと、犯人は職人の松田正一郎です。

動機は2時間ドラマなどでお馴染みの、不安から勘違いで殺してしまうというものです。彼は一体何を勘違いしてしまったのか?真相はまるで正反対のものでした。

1.事件の不自然な点

事件現場のいくつかある不自然な点に右京は気づいた。

  • 殺害された渚の眼鏡がまったくずれていない
  • 明良は金庫の中の現金に手をつけていない

渚が頭を殴られて倒れた際、普通なら眼鏡がずれてもおかしくないのに、ぴったりと顔に収まっていた。そしてもう1つの点として、金庫には札束が沢山あるにも関わらず、明良は現金に手をつけていないことだった。

仮に明良が犯人でないなら、なぜ逃走しているのかも不思議だった。明良と渚、2人がいなくなって一番得をする人物は誰か?捜査一課は拓人が怪しいと考え始めた。右京たちは新工房の設計図を見つけ、そこが引っ掛かった。

犯人は明良ではない可能性が出てくる

2.社長が倒れた理由

右京にはもう1つ気になる点があった。それは、社長の恭子が倒れた日のことだ。恭子は明良と渚の3人で渚の家で話していた時に倒れた。会社で話せばいいものを、なぜわざわざ彼女の部屋で話して倒れたのか?しかも、救急車を呼んだのは明良だったという。

真相が恭子の口から語られた。

あの日、渚からマンションに呼び出され、そこには明良もいた。次期社長のことを考え直して欲しいと言われた。なぜなら、明良と結婚したいからだと。

しかし、渚に社長になってもらいたかった恭子は結婚を反対した。2人が一緒になってしまったら、会社の体面上渚は仕事から身を引こうと思っていたからだ。そのショックで恭子は心臓発作を起こし、その場で倒れてしまった。

恭子が倒れたことで渚は結婚を諦めて会社に残ることにした。明良はそれを不満に思っていたという。だが、右京は愛情のもつれで起きたことなら、わざわざ金庫を開ける必要はないと考えていた。恐らく明良は渚のやり残した何かを引き継ごうとしていたのではないかと推理した。

渚と明良が結婚したいと言う話に恭子は発作を起こして倒れた

3.事件の真相

捜査の途中で気になっていたことが、すべて右京の中で繋がった。そこで、右京は田崎眼鏡に向かい職人の松田と話をする。

事件の夜、松田は渚に新作の眼鏡を見せに行ったに違いないと右京は言う。なぜなら、事件現場にあった凶器の鉢植えの根に、小さなネジが絡まっていたからだ。そのネジを飾ってあった新作の眼鏡にはめると、ぴったりとはまった。

右京は工房で眼鏡を見せてもらった時、左右のネジが違うことに気づいた。そこで、改めて遺留品を見直してみるとネジが見つかった。そのネジを手作業で作っているなら、この眼鏡にしか当てはまらないと証拠を突きつける。

あの晩、松田は田崎眼鏡が身売りされて工房を取り壊されると思い、渚と口論になった。事実、ある企業に身売りの話を進めていた。しかし、渚は詳細を語れなかった。なぜなら、業務提携されるまで守秘義務があって社内の人間にも詳細は説明できないからだ。そのため、松田は仕事がなくなってしまうと勘違いから激怒し殺害してしまった

渚が倒れた瞬間、かけていた眼鏡が壊れてしまい、元々渚がかけていた眼鏡をずれずにはめた。そこへ明良が現れたため、慌てて松田はベランダに身を隠して様子を見ていた。やがて拓人が現れて、明良が殺人犯に間違えられたのを見て気の毒に思った。

事件後、明良は工房の倉庫にずっと身を潜めていた。1週間隠れられればどこでもいい、そう思って明良は松田を頼った。松田にとってもいい話だったと明良は言う。なぜなら、渚は今ある工房と工場を取り壊して、新たに一体化した大きな工場を作る予定だった。

明良が金庫から持ち出したのは、商社と取り交わした様々な契約書だった。最終合意書にサインするのが明日で、契約には代表権を持つ者が出向かなければならない。だから明良はその期日まで身を隠していた。

契約が提携されれば様々な出店やブランドとのコラボも決まっていた。店舗も増やせて職人も増やせた。それを聞いた松田は田崎眼鏡を守るために渚を殺害したつもりだったが、自ら社名を汚してしまったと後悔した。

松田の勘違いから渚を殺害してしまった

4.ドラマの結末

恭子がなぜ次期社長に渚を指名したのか、その理由は3人の子どもたちに伝えたいことがあったからだった。もし、会社を他人に譲るとしたら彼らがどんな反応をし、どう意識が変わるかを試したかった

それぞれ持っているものが違う3人が、力を合わせて1つになればきっといい会社になる。そう思っていた。しかし、それを気づかせるにはあまりにも大きな代償だったと恭子は後悔した。

その後、由衣から届いた写真は、みんなで一緒に写っている写真だった。右京の眼鏡も由衣が引き継いで仕上げてくれた。

青木は自分が最初に事件の話を持ってきたと主張するが、結論としては向かい側の部屋では事件は起きていないと冠城は言い、右京は事件を解決したのは僕たちだと告げた。

田崎眼鏡は3人の子どもたちで守っていくことになった

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【相棒19】17話のまとめと感想

お家騒動かと思われた殺人が、実は会社の今後の経営方針を勘違いした、従業員による殺人だったという話でした。

序盤は犯人が相続争いで揉めた家族なのではないかとミスリードしていきます。しかし、不自然な点がいくつか見つかるうちに真相にたどり着きます。

守秘義務があるとしても、渚はもう少し言い方はなかったのかと。あんな言い方をされたら、ただでさえ不安な松田は全否定された気になるでしょう。同時に母親の恭子も、もう少し本心を語るべきだったのではないかと。明良は渚との結婚を反対される理由もわからず、挙句の果てに渚は殺されてしまいます。

渚にしろ松田にしろ恭子にしろ、自分の思惑通りに話を進めたいがため、多くを語らないせいでこじれます。エゴで他人をコントロールすればするほど、結果的にまとまらないどころか悲劇が起きました。相手との対話の重要性を考えさせられます。

何気に大団円で話をまとめていますが、渚のことを思うと何とも気の毒な話でした。

次回は3月3日21時から放送予定です。

【相棒19】17話のいいセリフ

一つ嘘をつくと、それを隠すためにまた別の嘘をつく事になります。嘘をつく度に相手との間に隙間ができて、やがて大きな溝となってしまう。

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