11月20日放送の【相棒シーズン18】6話「右京の目」のネタバレと感想やロケ地などをまとめました。
右京さんが一時的に目が見えなくなってしまいますが、どうやって犯人を逮捕するのか?そのヒントは同じ盲目の少女から得ます。
シーズン7の第11話「越境捜査」で出演した家政婦の江波和江が再び登場します。ちなみに山本道子さん自体は他のシーズンでも登場していますが、その時は江波和江という役柄ではありませんでした。
【相棒シーズン18】6話のネタバレ
森田佑真殺害犯
真山誠一
動機
森田と真山は生活保護者から金を巻き上げていたがその取り分で揉めた。そこで真山は森田を呼び出し、薬品を嗅がせて動けなくなったところを首を絞めて殺害した。
森田と真山の仲間
白川友里
動機
森田と真山と結託し搾取した金を得ることが目的で、生活保護受給者を物件に斡旋していた。
事件解明の流れ
発見された遺体が右京が目を怪我した建物と同じ、不動産会社の社員の森田佑真だと分かった。
和江は怪我のお詫びに上司の真山を呼んで右京たちに謝る。和江は右京が目を怪我した時、妙な足音を聞いたという。それは、足を引きずっているような音だった。
冠城は不動産会社にいた絵梨から話を聞き、森田が支店長の竹村と口論になっていたという話を聞く。その時、保証人がでたらめなのに、契約を取っていたことが分かった。
そこで竹田を取調べているところに、冠城がやってきてその場で走るよう頼む。それを右京は別室で聞くが、和江の言っていた足音ではないと気付く。
森田は生活保護受給者を事故物件や築年数が古いところに住まわせていた。身寄りのない人を空き部屋に住まわせ、受給された金を搾取していたのではないかと推理する。
冠城はマンションに行って同じ生活保護受給者の中村の部屋へ行く。そこで隠しカメラを発見し、上の階にいた野川という男が見張っていたことを知る。
怪我をしたマンションと森田から匂った薬品を管理していた倉庫、その2つを管理していたのは真山の会社「花畑管理サービス」だった。そこで右京たちは和江を使って事件が分かったと言わせ、真山が殺害しに来るところを捕らえようとする。
現れた真山に足を引きずっていること、森田の殺害を指摘すると、真山は逃げ出し明かりが消えてしまう。暗闇の中、どこにいるかも分からない状況。右京は病院で会った盲目の少女の言葉を思い出し、杖で地面を叩いて相手の気配を探る。さらに、もらったビーズで出来た人形を解き、床一面にビーズを散らす。
動くたびにビーズが潰れる音が聞こえ、真山がどこにいるか分かった右京は無事取り押さえた。
その後、目が治った右京は冠城と一緒に友里を逮捕しに行く。3人でなければできない犯罪だったため、友里の関与を指摘する。罪悪感を覚えない友里に対して右京は怒り、自らの欲で救われるべき人を利用したと言った。
【相棒シーズン18】6話のあらすじ
右京(水谷豊)は、清掃員として働く顔馴染みの和江(山本道子)に頼まれ、亘(反町隆史)と共に古いアパートの一室を訪れる。空室のはずなのに不審な物音がするので、中を調べてほしいという。すると、部屋には訪問者を陥れる罠が仕掛けられており、和江をかばった右京は、目に大怪我を負ってしまう。その場に居合わせた区役所のケースワーカー・友里(佐藤寛子)の助けを借り、病院に運び込まれた右京。視力が戻るまで時間を要するとの診断を受けるが、翌日には特命係に姿を見せる。そんな中、あるマンションの建設予定地で男性の遺体が発見される。被害者は、不動産会社の営業。右京は、罠が仕掛けられていた古アパートも、遺体発見現場も同社が関連していることに気づき、疑惑を抱く。一方、右京の怪我に責任を感じた和江は、勤め先の上司・真山(山崎一)をともない改めて謝罪。その際、逃げ去る人物の妙な足音を聞いたという新証言をもたらすが…!?
やがて繋がっていく不可解な罠と殺人事件
公式HPより
背景には想像を超える現代の落とし穴が…!?
視力を奪われた右京の名推理が冴える!
【相棒シーズン18】6話の感想
どちらかというと相棒に時々ある、社会問題提起系の話です。今回は右京さんがいきなり目が見えなくなり、どうやって解決するのかと思いましたが、右京さんは目が見えなくとも優秀でした。
自らが障碍者になることで、その大変さが身にしみる右京さん。盲目の少女との触れ合いを経て事件を解決し、いわゆる“貧困ビジネス”について物申します。搾取される人は常に搾取されてしまうのか?そんなことを考えさせられる話です。
新たに新相棒のAI“バディ”が登場して、当初は不慣れで右京さんは扱えませんが、最終的には使いこなします。そうなった時、冠城よりも憎まれ口を叩いたりしないからいい。なんて言っていました。今後の新相棒はAIというのもアリなのか?もしかしたら、時々登場するのかもしれません。
今回は“貧困ビジネス”のカラクリについて、登場人物と合わせて掘り下げます。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
【相棒シーズン18】7話の登場人物
今回の登場人物の共通点は藤山町ハイツというマンションです。このマンションの一室で右京さんは目を怪我しました。
- 森田佑真
- テイトーハウジング品田支店の営業マン
- 藤山町ハイツの不動産屋
- テイトーハウジングの建設予定地で遺体で発見
- 白川友里
- 品田区役所のケースワーカー
- 藤山町ハイツ住民の生活保護受給者の担当
- 真山誠一
- 花畑管理サービスの課長
- 区域で50件ほど管理している
- 藤山町ハイツも管理
- 野川猛
- 藤山町ハイツ408号室の住人
- オンライントレーダー
貧困ビジネスのカラクリ
貧しい人を対象にしたビジネスなんて、儲からないように思えるかもしれません。しかし、ここにはそういう人たちを食い物にするためのカラクリがありました。
- 路上生活者や身寄りのない人を真山が探してくる
- ケースワーカーの友里が生活保護を受けさせる
- 友里は森田や真山に条件の合う受給者を紹介する
- 森田は事故物件など借り手のつかない部屋に、でたらめな保証人で契約して住まわせる
- 野川が隠しカメラで住人を監視
- 外部に秘密を漏らさないように脅していた
一見、部屋を借りたくても借りれない人に貸してあげるのだから、いいことをしているように見えます。このまま手数料など搾取せず、住居の世話だけをして監視もしていないのならそうでしょう。ですが、実態は違います。
- 生活保護受給額は13万円
- その中から理由をつけて10万円を搾取
- そこから家賃の3万円を払う
- 残りの7万円が儲け
30人は同じような状況の人たちがいて、3年続けて来たと言います。儲けは総合するとこうです。
- 30人×7万円=月210万円
- 210万円×365日=年2520万円
- 2520万円×3年=総額7560万円
月210万円
年2520万円
今までの総額7560万円の儲け
3人で等分しても一人頭で年に840万円です。まともに働くのがばかばかしくなりそうです。これはあくまで右京さんの計算で、実際の家賃は不明です。
本来13万円は受給者が全てもらい、自分でその中から家賃を払って残りも自分のものです。なのに部屋を斡旋して監視した状態で、金を巻き上げるという酷いことをしています。貧困ビジネスとはこういうものです。
以前放送していた【絶叫】が貧困ビジネスの話でした。路上生活者を仲間と結婚させ、その後に保険金を掛けて殺害するという恐ろしい貧困ビジネスの話です。
【相棒シーズン18】6話のロケ地
西大宮病院
右京さんが目の治療に行った病院
喫茶ロマン
右京さんたちが和江と話していた喫茶店
ピエトロコルテ大泉学園店
冠城が田村絵梨と話していたレストラン
【相棒シーズン18】6話のその他気になったこと
- 罠があったのは高級メロンの箱
- 見えないせいで紅茶零しまくりな右京さん
- ガスの語源について語るバディ
- クマのようなパンダ
- 整髪料の匂いでバレる内村部長と中園参事官
- 取調室の中でぐるぐる走り回る竹村
- なぜか匂いをかいでしまう森田
- なぜか武器を投げ捨ててしまう真山
- 直してもらったパンダは一部ビーズが足りない
- ありがたみを“多少”感じてもらえた冠城
【相棒シーズン18】6話のまとめ
生活保護を受けていない人に受給を勧め、さらに住むところまで世話してあげる。一見するととても良いことをしているように感じます。しかし、実際は受給したお金を理由をつけて奪い、監視して自由も奪います。友里は最後に右京さんに聞きます。「そんなに悪い事をしているか?」と。
多分、友里は本当に悪い事をしている自覚がなかったでしょう。そうでなければ3年にわたり30人もの人から奪い続けることはできません。人助けをして金も入って来る、こんなにいい仕事はないと思っていたかもしれません。右京さんが友里に説教しますが、その意味も分かっているかどうか怪しいものです。
また、盲目の少女の子が可愛らしく演技も達者でした。土屋希乃さんという女の子で、1歳の時にはもうCMデビューしていた子です。2017年からNHK Eテレ「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」という番組で、今年の3月までレギュラーを務めていました。
次回は11月27日放送予定です。婚活パーティーに右京さんたちが潜入するようです。