【刑事アフター5】のネタバレと感想｜尾上菊之助と玉城ティナの面白ドラマ

2020年10月1日に放送した【刑事アフター5】のネタバレと感想をまとめました。

警視庁も働き方改革で5時までの勤務に！？

尾上菊之助さんと玉城ティナさんのやり取りが面白い、コメディタッチの刑事ドラマです。

【刑事アフター5】のキャストとスタッフ

広橋航…尾上菊之助
警視庁捜査一課の刑事で広橋班の班長、階級は警部、あだ名は“捜一のハシビロコウ”
ハシビロコウが獲物を捕らえるためじっと静止するのと同じように、獲物を捕らえるときに“ハシビロコウ・タイム”を発揮する
妻の三菜子と娘の菜花と3人暮らしをしているが、仕事に熱中し過ぎて帰宅することがない

九路五月…玉城ティナ
労務管理コンサルタント
“新しい働き方推進モデル班”の推進するためにやってきた

坂田悠也…加藤諒
広橋班の刑事、階級は巡査部長
主にPCを使った仕事を任されている

浦井健介…阿部新之介
広橋班の刑事、階級は警部補
肉体派な仕事を主に任されている

辻大樹…藤本隆宏
広橋班の刑事、階級は警部補
広橋年上のベテラン刑事

広橋三菜子…星野真里
広橋の妻で夫の仕事にも理解を示している

広橋菜花…深尾あむ
広橋の娘、父親が帰ってくるようになり逆に戸惑う

保坂まどか…小林きな子
広橋班の事務職員

熊谷和徳…伊武雅刀
警視庁刑事部の刑事部長

増川琴美…北乃きい
笠原真由子の親友でアルゼンチンタンゴ教室の生徒

ロドリゴ田中…パパイヤ鈴木
アルゼンチンタンゴ教室の教師

越谷士郎…賀集利樹
料理教室の講師でメディアにも出演
女性と浮名を流している

吉木さやか…おのののか
越谷の交際相手の1人

西条エリナ…りんごちゃん
越谷と同じ料理教室の講師
越谷と過去に交際していた

笠原真由子…永尾まりや
琴美の親友で過去に越谷と交際
1年前に死去している

笠原祥子…原久美子
真由子の母、離婚後女手1つで真由子を育ててきた

スタッフ

• 脚本：森ハヤシ
• 演出：本橋圭太
• 公式HP

【刑事アフター5】のあらすじ

広橋航（尾上菊之助）率いる広橋班が新しい働き方推進モデル班となり、労務管理コンサルタントの九路五月（玉城ティナ）が派遣されてくる。

多忙にそのことを忘れていた広橋は、犯人を追いかけている最中にやってきた九路により、その場で勤務時間終了を告げられてしまう。

その後、新たな事件が発生し、料理講師の越谷士郎（賀集利樹）が遺体で発見される。

周囲には“料理のさしすせそ”なる調味料が散乱している状況、謎を解くため捜査をしようとすると、また九路に止められてしまう。

今まで犯人逮捕を優先して仕事をしてきたため、定時で上がるといっても何をすればいいのかわからない広橋。そこで、被害者の勤め先の料理教室へ潜入捜査を始める。

関係者から話を聞き出した広橋だったが、外に出ると九路が待っていて、事件関係者の聞き込みをするための行動は勤務と変わらないと注意されてしまった。

殺害された越谷の交際相手である、吉木さやか（おのののか）へ聞き込みに行く広橋に、働き方をチェックするため九路も同行することに。

越谷の自宅を捜索した際に発見したノートPCを調べると、関係を持った相手との写真が保存されていた。越谷は女性をゆすっていたのではないか？と疑惑が浮かび上がる。

料理教室の同僚でもある西条エリナ（りんごちゃん）や、生徒たちに話を聞いても良い噂が出て来ない。中でも交際していた笠原真由子（永尾まりや）という女性が、妊娠させられた挙句に捨てられたという話を耳にする。

母親の祥子（原久美子）に聞き取りをした広橋は、真由子の親友である増川琴美（北乃きい）が気になり、彼女が通うアルゼンチンタンゴ教室へ今度は潜入しに向かう。

そこで、偶然妻の三菜子（星野真里）と会い、九路を誤魔化すため一緒に習い始めることになってしまう。

十分な睡眠や新たな趣味に挑戦することで、広橋も日々充実し始めチームの効率を実感し始める広橋だった。

しかし、容疑者の1人である吉木が何者かに殺害されてしまい、再び元の働き方へ変えてしまう。

犯人はいったい誰なのか？そしてこのまま元の働き方のままなのか？

【刑事アフター5】のネタバレ

1：ここまでのまとめ

ここまでにわかっていることや、事件の内容を簡単にまとめます。

事件関係者

• 越谷士郎：料理教室の講師。何者かに刃物で刺され死亡。現場には調味料が散乱していた。女性関係にだらしなく、関係を持った相手を写真でゆすっていた疑惑がある。
• 増川琴美：越谷と交際していた笠原真由子の親友。アルゼンチンタンゴ教室に通っている
• 吉木さやか：越谷の現在の交際相手。貸した金を巡り度々口論になっていた
• 西条エリナ：越谷と同じ料理教室の講師で、越谷の元交際相手。生徒を取ったと揉めていた
• 浅利真奈：料理教室の生徒で越谷とも関係がある
• 笠原真由子：越谷との間に子どもができたが、その後捨てられてしまった。子宮外妊娠により1年前に死亡
• 笠原祥子：離婚後、真由子を1人で育ててきた。越谷と結婚を予定していると娘から聞かされていた

事件の時系列

1. 越谷士郎が料理教室の帰りに殺害
2. 越谷は交際相手に金を借りていた
3. 越谷のノートPCからは関係を持った女性の写真が大量に発見
4. 過去に交際していた笠原真由子が病死している
5. 親友の増川琴美をマークする
6. 現在の交際相手だった吉木さやかが殺害される

謎

• 現場にあった調味料の意味は？
• 殺害の動機と犯人の正体は？

2：吉木さやかの事件

働き方を変えて部下たちにも休憩を取りながら張り込みをするよう告げた広橋ですが、交替で休むのではなく一緒に休んでしまった隙に吉木が外出してしまいます。

その結果、翌日遺体で発見されるという大失態を犯します。

これにより働き方が以前のように、徹夜で泊まる働き方に戻ってしまいました。

吉木さやかの事件でわかったことは以下のとおりです。

越谷だけでなく吉木も殺害する動機は何なのか？現時点ではまだわかりません。

そこで広橋は増川琴美に話を聞きに、アルゼンチンタンゴ教室へ向かいます。

ロドリゴ先生と娘の写真を見ていた広橋に、やってきた琴美が声をかけました。

琴美に聞き込みをした結果、わかったことはいくつかあります。

• 越谷殺害時刻の頃は自宅にいた
• 吉木さやかのことは知らない
• 吉木殺害時刻の頃は自宅で寝ていた

アリバイを証明できる人物はいないと琴美は言います。

2人を殺害したのは琴美なのか？

3：どうなる？働き方改革

再び元の働き方に戻ってしまったことを心配した九路は、働き方のプランを作って持ってきます。

しかし、広橋は見る暇はないと言い、さらに「君が役に立てることは何もない」と突き放します。

それでも九路は諦めず、簡略化したものを改めて用意します。ですが広橋は目を通そうとしません。

追いすがる九路でしたがとうとう倒れてしまい、広橋が病院へ運びます。

働き方改革をするため過労で倒れた九路に、広橋は本末転倒じゃないかと言います。

なぜここまで頑張るのか？九路にはある思いがあったのです。

九路は自分の父親が過労死で亡くなっていたのです。

だから、ブラックな職場を改善し、効率よく働くことを推進する仕事に就きました。

班のみんなをもっと頼るべき、そう告げる九路の言葉に広橋も思い直します。

4：意外な一面

九路にもらった資料に目を通してみると、個人個人手書きで九路の感じたことがビッシリ書いてありました。

そこでわかった意外な事実に広橋も驚きます。

• 坂田
• 人の懐に入るのがうまい
• 聞き込み中に会話が盛り上がってより深い証言を得ていた
• 取調べや事情聴取の機会を増やすとより成果が上がるかも

• 浦井
• 記憶力がかなりいい
• 料理教室の生徒の名前とプロフィールをさらっと暗記していた

• 辻
• 握力がかなり強い

辻の件は何かに役に立つのか？と思って楽しみに見ていましたが、握力が活躍して逮捕に繋がるということはありませんでした。

それぞれ今まで与えられていた役割とは、別の能力があったことが九路の調査でわかります。

自分も無理をしないから九路も無理をしないで欲しいと広橋は約束します。

そして広橋は課に戻るとみんなに「今日は帰ろう」と言って、明日に備えることにしました。

5：容疑者浮上

広橋は再び時間ができたので、アルゼンチンタンゴ教室へ行きます。

そこで、未開封の粘着テープに気づきます。

現場に落ちていたテープに似ているような、視聴者へのヒントのようなシーンです。

琴美が教室を辞めるらしいという話を聞き、自分のせいかと思う広橋に、ロドリゴ先生が自分のせいだと言います。

琴美に何があったのか？課で広橋は新たな情報を得ます。

昨日、早く帰ったお陰で捜査員たちは生き生きし、防犯カメラの手配を先んじてしたり証拠映像を見つけたりと大活躍です。

証拠もあるから琴美を聴取したら何か話すかもしれない。

広橋は明日、琴美を任意で取調べしようと決めます。

そこで、浦井が広橋の妻がミロンガを楽しみにしていた、という情報を聞き込みの最中に得ます。

自分が取調べをするという広橋に、チームのみんなはミロンガに行ってくれと言います。

なぜなら、容疑者と対峙するのは自分たちでもできるが、奥さんのパートナーを務められるのは広橋だけだと。

良い部下に恵まれた広橋は、みんなに言われたとおりにミロンガへ向かうことにします。

6：琴美の自供

ミロンガへ向かった広橋、周りの上手さにちょっと気後れします。

妻がやっぱり事件が気になるの？と聞くと、いや行こうと言ってフロアに入りました。

妻の仕立ててくれたベストを着て踊る広橋、妻もどこか嬉しげに踊ります。

一方、その頃取調べは坂田と浦井が担当し、琴美から供述を引き出そうとしていました。

坂田が防犯カメラの映像を見せて「本当のことを話してくれませんか？」というと、琴美は「私がやりました」と自供します。

琴美の供述はこうです。

越谷士郎殺害の動機

• 真由子が死んだのはどう考えても越谷のせい
• 越谷のことを調べてみたら、知れば知るほどとんでもない男だとわかった
• どうして越谷が生き続けているのかという思いが強くなって刺した

真由子が死に越谷が生きていることに納得いかず、殺害したという動機です。

しかし、運が悪いことに吉木さやかに殺害現場から逃げるところを見られたといいます。

吉木さやか殺害の動機

• 越谷に貸した金が返ってこないから代わりに払えと言われた
• 50万円下ろして渡しに行くが足りないと言われる
• その場で吉木さやかを刺して殺害した

吉木に脅されたため殺害したというのが動機となります。

7：ハシビロコウ・タイム

広橋はダンスをしている最中、妻が足を滑らせて倒れそうになったのを急いで支えます。

その姿に他の踊っていた人たちは拍手しました。不器用でもパートナーを守ろうとした姿は素晴らしかった、ロドリゴ先生に広橋は褒められます。

そんな広橋のダンスを九路も見に来てくれて、琴美が自供したという情報を教えてくれました。

しかし、調味料については特に何も言っていなかった。広橋は少し気になり始めます。

ダンスが終わり食事として出されたローストビーフ、そこにパタゴニアソルトが添えられていました。

この塩はアルゼンチン産のもので、食べた瞬間、「うまい」という広橋。

それと同時にハシビロコウ・タイムに突入です。そして捕らえました。

微動だにしない夫を不思議に妻は思い、事件のことがやはり気になっているんでしょ？と聞きます。

怪しげにもじもじする夫、妻はもう十分だと告げます。

なぜなら、今まで一緒に何かすることもなく、踊れただけでも嬉しかったのです。だから行ってと勧め、広橋は急いで九路を追いかけます。

本来休日だった広橋なため、九路に休日出勤を認めて欲しいと頼みます。

真相がつかめそうな今、じっとしていられないと訴える広橋に、九路は5時までと許可を出しました。

7：事件の真相

九路と一緒に向かった先は、アルゼンチンタンゴ教室です。

そこにいたロドリゴ先生に広橋は掴んだ真相を語ります。

ロドリゴは真由子の父親だと、真由子の母に確認したのです。

離婚後も真由子にレッスンをつけていたロドリゴ、その時越谷と結婚するという話も聞いていたのです。

ある日、元妻から真由子が死んだと連絡が入ります。

その後、琴美がやってきて、一緒に踊るようになり仲良くなった頃、真由子の死は越谷のせいだという話を聞いたのです。

ロドリゴは越谷の所に行って、どうして真由子を酷い目にあわせたのかと直接訴えます。

しかし越谷は悪びれるどころか、別の女性ともうイチャイチャしていたのです。

確かに殺したいほど憎んでいる、だが証拠は？とロドリゴが広橋に言います。

越谷の残したダイイングメッセージが証拠と広橋は言います。

なぜなら、ロドリゴが犯人だと伝えるため、越谷はアルゼンチン産のパタゴニアソルトを撒いたのです。

しかし、その後に来た琴美がロドリゴが犯人と指し示す証拠を消すため、他の調味料も撒いて偽装したのです。

偶然吉木に立ち去るところを見られた琴美は、吉木に脅されてロドリゴの代わりに金を払います。

琴美の様子がおかしいことに気づいたロドリゴは後をつけ、吉木と琴美が会っていた場所に現れて刺したのです。

驚く琴美にいいから行けというロドリゴ、その時に粘着テープを現場に落としてしまったのでした。

新品のテープに変わっていたのに気づいた広橋は、そのことを不思議に思っていましたが、こういうことだったと結論付けます。

琴美はロドリゴをかばい、ロドリゴは琴美をかばった結果起きたことだと広橋は言います。

状況証拠はあるが殺したという確実な証拠はない、ロドリゴはあくまで認めようとしません。

だが、広橋はロドリゴが自供する確信があったのです。

なぜなら、琴美は自分一人でやったと自供したため、それを見過ごせるような人ではないと。

アルゼンチンタンゴはパートナーを大事にする、それは一番ロドリゴがわかっているはず。

彼女がダンスを楽しめなくなってしまったことに対し悪い事をした、ロドリゴは全てお話しますと罪を認めました。

そして広橋にタンゴを上達するには2つのポイントがあるといい、1つはパートナーを大切にすること、もう1つは楽しむことと教えました。

8：ドラマの結末

5時になり九路は時間の延長を認めると言いますが、広橋は部下に任せて上がります。

ロドリゴと琴美の間に恋愛感情はあったのか？九路がたずねると、広橋はそういう噂はなかったといいます。

しかし、本当のことは2人にしかわからないと言い、今後もタンゴを続ける予定です。

そして九路に飲みに行かないかと誘い、九路も一緒に飲みに行きます。

ここで九路の意外な面が明らかになりました。なんと、酒豪だったのです。

広橋の飲みのペースが遅いと文句言ったり、数軒は付き合ってもらうと言って飲みまくりです。

終電までには帰すと言いますが、広橋はもう現時点で帰りたがりました。

【刑事アフター5】のネタバレまとめ

越谷士郎＆吉木さやか殺害犯

ロドリゴ田中

動機

娘が越谷のせいで死んだと娘の親友の琴美から知らされ、越谷を調べたところどうしようもない男だと知る。

越谷を殺害後、琴美がダイイングメッセージを見て偽装する。吉木さやかは琴美が越谷殺害犯だと思っていたため脅し、琴美はロドリゴを守るために金を払いに行く。

しかし、吉木さやかはこれでは足りないと言い出したので、琴美の後をつけていたロドリゴが琴美を守るため刺した。

【刑事アフター5】のその他気になったこと

• 広橋の行方を聞かれて「飛んで行きました」と答えるまどか
• 広橋よりも強い九路
• 酢をかけるだけで盛り上がる料理教室
• 検尿の容器を持っているときにぶつかりそうになって怒る広橋
• 疾患のデパートと言われる広橋
• 料理教室で出会い目的だと思われる広橋
• 武田鉄矢のモノマネをするエリナ
• 生春巻きを作ったという適当なウソ
• 定時で帰ると家庭で浮きまくる広橋
• 眼光の鋭い男が聞き込みしていたという情報を自分だと認める広橋
• 現場百遍を説明しようとするとググるという九路
• 広橋に見つめられると照れるエリナ
• ハシビロコウタイムも見つめるのも削れという九路
• 巻きのジェスチャーで短縮を強要する九路
• アルゼンチンタンゴ効果でおかわりをする広橋
• 鼻歌混じりに警察の廊下でタンゴの練習する広橋
• 九路を“サツキン”と呼ぶ辻
• 妻が辞めさせてくれないのでタンゴを続ける広橋

【刑事アフター5】の感想とまとめ

尾上菊之助さん初主演の刑事ドラマは、働き方改革をしながら事件を解決するというものでした。

最初、もっとふざけた感じのトンデモドラマかと思っていましたが、予想を裏切る面白いドラマでした。

九路演じる玉城さんとのやり取りがとても面白く、2人とも顔は笑っていないのに、やることなすこと笑いを誘います。

また、九路との恋愛話になるのではなく、ちゃんと妻子持ちで働き方改革の結果、家族の仲も良くなるという展開も良かったです。

アルゼンチンタンゴをメインの話にするためか、ダンス振付師でもあるパパイヤ鈴木さんが教師役をやったり、女性芸人の人が料理教室に出たりと、配役もまた『捜査一課長』のようなドラマなのか？と思わせます。

しかし、実際はよくできたドラマで、ミステリーとしても後出ししてこないので納得の結果でちゃんと終わります。

ぜひシリーズ化して欲しいと思うドラマの1つです。また放送される日が楽しみです。