3月7日よりWOWOWで放送開始した、【パレートの誤算】1話のネタバレ感想をまとめました。
生活保護利用者のケースワーカーを非正規ながら担当することになった主人公。良き先輩に教えてもらいながら成長していった矢先にまさかの展開に…
ドラマ【パレートの誤算】1話のあらすじ
津川市役所の社会福祉課で嘱託職員として働く牧野聡美(橋本愛)は、ある日、人手不足を理由にケースワーカーになることを持ちかけられる。非正規な上、仕事内容から乗り気がしない聡美だったが、正規社員試験を受ける時にいい経験になるからと、課長の猪又孝雄(尾美としのり)に説得されて引き受ける。
一緒に組むことになった小野寺淳一(増田貴久)と利用者の家庭を回るが、なかなか信頼関係を築くことができない。先輩の山川亨(和田正人)から話を聞き、アドバイスを受けたり悩みを聞いてもらっている内に、利用者に対する考え方も変わってくる。
アパートが火災になったのを聞かされ、そこに山川が行っているのではないかと、聡美は小野寺と一緒に現場に駆けつける。
ドラマ【パレートの誤算】1話のネタバレ
- 生活保護費受給の日、感じの悪い利用者やゴネて金を多くもらおうとする人を見て聡美は嫌悪する
- 利用者たちがもらって当然という態度が聡美は嫌だった
- しかし、山川に火事になったら消防車を呼ぶのと同じで、生活に困ったら生活保護費だと言われる
- 聡美は非正規のため給料は安く、デザート一つ買うのさえやめてしまう
- 聡美は自転車で治安の悪い北町の成田地区を通るとさっそく揉め事が起きる
- そこに現れた刑事の若林がなんとかしてくれて通れた
- 自宅で買って来た弁当を食べていると、かかってきた母親からの電話に聡美はげんなりする
- 課長からケースワーカーの話を持ちかけられ、悩んだ結果引き受けることにした
- 山川に連れられて各利用者の家をついて回る
- 仕事に就いて自立した人なども見た後に、聡美は山川の話を聞く
- それぞれの事情を聞かされ、何かあったら相談に乗るといってもらう
- 課に戻ると間もなく、小野寺が今日中に目を通しておいてと巡回先の資料の山を渡される
- 同じ課の美央は聡美が山川と一緒にいたことに、根も葉もない噂を立てる
- 小野寺と一緒に利用者の家を回る。働く気を感じさせない人や、幼児虐待の疑いがある人などに、仕事の難しさを痛感する
- 残業しているところにやってきた山川へ、利用者が理解できないと聡美は零す
- 山川の言葉に感銘を受けた聡美は、さらにノートを渡される
- それは山川が仕事上で得た失敗や成功を記したノートだった
- 翌日、また小野寺と一緒に利用者の所へ向かう。相変わらず厳しい言葉を浴びせる小野寺に対し、「決め付けるのはよくない」と聡美は言う
- そして利用者の田中に困ったことがあったら言ってくれと告げた
- 課に戻ると窓の外に煙が立ち上っている。山川が向かった先のアパートだと分かる
- 聡美は小野寺と一緒に火災現場へ駆けつけた
ドラマ【パレートの誤算】1話の感想
WOWOWらしい重い話です。生活保護利用者が沢山出て来て、聡美や小野寺は怒り、山川は寄り添います。生活保護をもらうのは悪なのか?もらう人たちはみな怠け者なのか?そんなことを考えさせられます。
8割のアリを支えるために2割のアリが働いている。その2割がいなくなると、残った8割の中からまた2割のアリが働いて支える。アリは8割が怠け者なのか?だとすれば過半数以上が怠け者なのだから、働いているほうがバカなのか?損得だけで考えたら確かにそうかもしれません。
ではもし、全員怠け者でなかったとしたら、今度は作業効率が悪い人が怠け者扱いになるのではないのか?要するに常に誰かを“悪”に認定したがっているのではないのか?そんな恐怖すら感じます。
この課の職員は山川を除いて、みんな利用者を“悪”扱いしているような課です。訪問した先で借金取りのように就労を強要するのはどうなんだろうと、見ていてぼんやりしました。
“いい人”な山川が本当にただのいい人だったのか?それが今後物語が進むに連れて分かる、といった感じの初回でした。
ドラマ【パレートの誤算】1話の登場人物まとめ
登場人物たちの今回分かったことをまとめました。
- 牧野聡美(橋本愛)
- 都市開発課志望だったが、試験に落ちて非正規で福祉課に配属された
- 野菜が大の苦手
- 手取りが12万なため、食費を切り詰めたりしている
- 生活保護利用者に対して批判的な立場だった
- 小野寺淳一(増田貴久)
- 正規のケースワーカー
- 利用者のことは信用していない
- 以前、子育て支援課にいた
- 利用者に対して厳しい態度を取る
- 山川亨(和田正人)
- 社会福祉課の主任
- 利用者に対して理解がある
- 8年間ケースワーカーをしていた
- 聡美の相談に乗ったり面倒見がいい
- 受給者という呼び方は税金を与えているみたいだ
- 利用者という呼び方にしたらとアドバイス
- 個人的には対等の立場でありたく、“クライアント”と呼んでいる
- 西田美央(冨手麻妙)
- 社会福祉課の課員
- 父親が市議会議員
- 仕事を怠けていても誰も文句言えず
- 聡美のことをからかい妙な噂を立てる
- ケースワーカーをやらないため、聡美に白羽の矢が立った
- 倉田友則(日向丈)
- 社会福祉課の課長補佐
- 利用者に対して非常に厳しい姿勢
- 小野寺に「パレートの法則」を語る
- 猪又孝雄(尾美としのり)
- 社会福祉課の課長
- 基本的に事なかれ主義
- 若林永一郎(北村有起哉)
- 津川北警察署の刑事
- 見た目がコワモテ
- 治安の悪い北町の人とも面識がある
利用者たち
- 五代早苗(吉田芽吹)
- シングルマザー
- 子どもに虐待の疑いがある
- 鈴木勝五郎(佐藤蛾次郎)
- 腕のいい板金工だったが、勤め先が倒産
- 腰を悪くして再就職が難しい
- 田中泰治(不破万作)
- 受給日に金が入ってなかったとゴネる
- パチンコ屋に出入り
- 桑田敏江(宮下順子)
- 2年間利用している
- 肝臓を壊してから再就職が難しい
- 谷本浩文(松角洋平)
- 会社経営をしていたが、アルコール依存症になり自己破産
- 2年ほど利用していた
- 山川の斡旋で肉屋に就職
- 渡邊翔太(富川一人)
- 腕がしびれて力仕事は無理
- キャバクラに出入りしている
ドラマ【パレートの誤算】1話のまとめ
初回は登場人物の紹介といった感じの回でした。聡美がケースワーカーになるきっかけ、山川が“いい人”といった感じのエピソード、小野寺の利用者に対する厳しい姿勢、利用者それぞれの状況。などが主に描かれます。
聡美自身も決して余裕がある状況ではないことが伝わってきて、レジで会計をする際、食べたかったデザートを諦めます。親元を離れ一人暮らしをギリギリの状態でやっている感じです。
山川の語る話に聡美が感銘を受け、今まで利用者に対して厳しい考え方でしたが、次第に寄り添うような考え方に変わります。しかし、その山川が火事に巻き込まれたのでは?というところで、今回は終わりました。
次回は3月14日22時から放送予定です。