11月15日に放送された【ミスジコチョー】5話目は医療ミス編の後編でした。真奈子が事故調査委員会から解任の危機!?このまま真奈子は解任されてしまうのか?救世主は現れるのか?
【ミス・ジコチョー】5話のあらすじ
医療事故編の後編。とある病院で心臓手術の結果、患者が死亡。調査に乗り出した真奈子(松雪泰子)は病院の隠蔽があるのでは?という疑惑を感じるが証拠は無く、事故調査委員会の委員長である守康(寺脇康文)ともなにかにつけて対立し、大苦戦。手術の再現実験も失敗したが、謎の電子メールで送られてきたのは、手術中に心臓が突如炎上する動画だった。心臓が燃えた理由は何か?隠された真実を求めて、真奈子の反撃が始まる。
公式HPより引用
【ミス・ジコチョー】5話のネタバレ
事故内容
- 手術中に火災が発生
- 患者はそれが原因で死亡した
事故の流れ
- 電気メスを傷口に当てた瞬間に炎上した
炎上の原因
止血をするために電気メスを使う際、本来生理食塩水を使用するところを、誤って消毒用のアルコールを使用してしまった。知らずに電気メスを当てた途端、アルコールに引火し炎上してしまった。
一番の問題
過重労働による疲労の蓄積が問題。手術を担当した医師は、数時間かかる手術を立て続けにする過酷な勤務状態。さらに慢性的な看護師不足もあり、看護師たちも過酷な労働環境で働いていた。
その結果、容器が似ているとはいえ本来間違えるはずもない、生理食塩水とアルコールを間違えてしまうようなことが起きた。
【ミス・ジコチョー】5話の感想
前回あった様々な謎が明かされます。映像を送った人物、事故の原因などが分かりました。さらに、本当の敵は守康ではなく海崎だったことも分かります。事故が起きたのに隠ぺいをしようと、事故調査委員会自体そのために作られたものでした。
失敗はどうしても起きることだと真奈子も言います。失敗=死に繋がるような医療現場で、失敗は許されないのに労働環境は最悪の状態。これでは失敗を起こせと言っているようなものです。人の死が新たな失敗を生まないための礎になることを切に願います。
今回は真奈子が謎を解明するまでの流れについて掘り下げます。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
真奈子、事故調解任の危機
前回終わりに映像が届いたことにより、検証をすると言う真奈子ですが出所について聞かれても答えません。なぜなら、本当に誰が送って来たか分からないからです。そこで、他の委員会メンバーが真奈子には事故調の一員としての資質が著しく欠落しているという理由から解任決議をすると言い出します。
真奈子はこのまま解任されてしまうのか?本人も覚悟しているようで、野津田に後を託すようなことを言います。
解任決議の当日、真奈子を除いた今回の事故調査委員会のメンバーの4人で解任に賛成か反対かで投票をします。4人全員が賛成だった場合、真奈子は解任となります。果たしてその結果は?
- 賛成:3人
- 反対:1人
反対に1人投じたため真奈子は解任を免れました。では誰が投票したのか?なんと敵だと思っていた守康だったのです。
ではなぜ守康は反対に投票したのか?理由はこうです。
真奈子の主張する疑惑の一つ一つは検証するのに値する
守康は病院側の人間ではなかったのです。逆に賛成に票を投じた3人が病院側の人間だったということが分かりました。守康は前の理事長と一緒に写真に写っていたのにと真奈子もつっこみます。確かに顧問弁護士をやっていたけど、今は関係ないということだそうです。
敵だと思っていた守康がここで仲間になります。2人で協力してこの後検証や調査を始めます。
真実を見つけろ
あんなに燃え上がったとしたならば、事故当時火災報知機が鳴ったのでは?守康はそう考えて病院の警備室に行って確認しました。そこで得た証言を元に本当の時系列が見えてきました。
- 4時5分火災報知機が鳴る
警備員が駆けつけるが誤作動といってオペ室には入れなかった
- 4時45分手術を終えてICUに移動
看護師がICUに移動したのは4時12分と言っていたのは、時間がかかりすぎて不自然だからその時間にしただけだったのです。要するにみんなで口裏を合わせていたということが分かりました。
しかし映像はあの一部の燃え上がった部分しかなく、誰から送ってきたものなのかも分からず、これでは勝ち目がないと守康は言います。さらに科学的な立証も必要となり、まだまだ真実にはたどりつけません。
真奈子はある方法を使います。それは現在密着取材している熱血列島のディレクターに頼み、マスコミ各社を呼び寄せたのです。
仙石のところに集まるマスコミが、病院がミスをしたのは仙石だと言っている。これは殺人だと詰め寄ります。驚いた仙石は自分がやったんじゃないといい、証拠はあると言って隠していたUSBを見せます。それは手術中の映像でした。
真奈子にメッセージを送り映像を送ったのは仙石だったのです。なぜ彼はこんなことをしたのか?理由はこうでした。
- 隠さないほうがいいと言ったのに海崎が隠ぺいを指示した
- 自分は隠して生きていくなんてできなかった
- いつか真実が暴かれると思って消される前にコピーを取った
- 手術管理室の入退室記録を消したのは、裏切り者と思われたくなかったから
良心の呵責で仙石はコピーを取ったのです。真奈子はなぜ彼が送ったと分かったのか?その理由は“勘”でした。なぜなら、オペ室のメンバーで病院を辞めたのは仙石だけだったからです。
真面目で嘘がつけないタイプは時に組織にとって邪魔だから、病院は真っ先に仙石を切りたかったに違いないと真奈子は言います。今回の誠実な人物は仙石だったということです。
検証実験
いよいよ真奈子の逆襲が始まります。事前に検証をしていた真奈子は、映像を用いて説明するためマスコミをオペ室に集めました。そこで当時と同じ状況を再現して見せます。
- 胸を閉じる前に電気メスで止血をする
- 患部を洗浄する前に生理食塩水ではなく消毒用アルコールをかける
- 当てた瞬間炎が燃え上がる
生理食塩水をかけるつもりが、消毒用アルコールをかけてしまった。これが炎上の理由だったのです。この2つの薬品が入っている容器が似ていたため間違えてしまい、誰も気づかなかったため電気メスを当てた瞬間に炎上してしまったのです。
別の会場で待機していた海崎たちに連絡し中継で繋ぎます。驚いた海崎と事故調の3人はお互いに罪をなすりつけあって騒ぎます。隠ぺいの事実もここで明らかにしたのです。
真奈子は野津田と食事していてこれに気付きました。水をあげるつもりが、隣にあった瓶のお酢をグラスに注いでしまったのです。似ている瓶に入っていて、どちらも無色透明だったため間違えたのです。
オペ室でもこのような間違いが起きたに違いないと、その時気付いたのでした。
【ミス・ジコチョー】5話のその他気になったこと
- 辛いのが平気な守康
- ピリ辛なのに真っ赤なラーメン
- 手伝いを願う野津田に「ない」と即答するイクミン
- Do the 見ざる言わざる聞かざるで通じる
- 「ドーン!」と喪黒福造的な真奈子
- 熱血列島に密着映像はほとんど使われていない
- 野津田はほとんど映っていない
- 守康の肖像権の問題
- “THE事故調の女”というキャッチフレーズの真奈子
- 伸びしろに期待していると言われる真奈子
- 私が美人とか当たり前だという真奈子
【ミス・ジコチョー】5話のまとめ
炎上の原因は薬品の間違いでした。過重労働が原因でそういったミスが起きてしまったということです。人の命を預かる医療関係者が過重労働というのもおかしな話で、本当に改善されて欲しいものです。医療ミスは死に直結しますので。
隠ぺい体質なのもまた呆れてしまいます。隠していいことなんて将来的に見たら何もないと分かるはずですが、目先のことにやはり囚われてしまうのでしょう。失敗=悪という考えを改め、失敗を報告しやすい環境がやはり必要だと思います。
失敗をした時に検証しそれをみんなと共有することが、後に続く人が同じ失敗はしないという良い連鎖となります。成功談よりも失敗談、盛った成功話より自らの恥や失敗を隠せず話せる人のほうが信頼できるとも思いました。