【ボイス 110緊急指令室】7話ネタバレ感想|雫の残虐性と異常なコレクション

2019夏ドラマ
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【ボイス 110緊急指令室】第7話は沖原の死から始まり、真犯人である雫の異常性や樋口の妻との接点がわかります。そして樋口が真実を知ろうと上杉に会いに行ったところ、未希の知られざる面がわかり…

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【ボイス 110緊急指令室】7話のあらすじ

“カチカチと顎を鳴らす男”(手塚とおる)を追っていた沖原(木村祐一)の変わり果てた姿を発見したひかり(真木よう子)。
病院で大樹(鳥越壮真)を襲った男・長坂(敬太)を確保した樋口(唐沢寿明)は、沖原の訃報を聞き凍りつく。
そんな中、樋口とひかりは、一連の事件の残忍な手口から真犯人は他にいると気づき始めていた……。
その頃、本郷グループの社長にして真犯人の本郷雫(伊勢谷友介)は、暴力と恐怖で支配した義理の兄に濡れ衣を着せ、悠々と日常生活を送っていた。
樋口とひかりは未希(菊池桃子)が殺された時の犯人の「調子に乗るからだ」という言葉から、事件が通り魔的犯行ではなかったと考え捜査を進める。
そして、ソーシャルワーカーとして当時自立支援センターで働いていた未希と真犯人を繋ぐ意外な接点にたどりつく!!
そして、ECUに“人質を道連れに屋上から飛び降りようとしている男・高木“から通報が入る。派遣の土木作業員である高木は、自分を取り囲む会社の男たちに「殺される‼」と騒ぎ、しきりに助けを求める。
樋口と石川(増田貴久)が現場に到着。会社の人間が説得しようと高木に近づくが、その様子に現場の樋口と緊急指令室のひかりは違和感を感じ……。

公式HPより引用
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【ボイス 110緊急指令室】7話のネタバレ

  • ひかりが沖原のもとに行くが姿が見当たらない。店の従業員に聞いてもわからず、ひかりは電話を鳴らすことで呼び出しの音を頼りに場所を探る。そして行き着いた先で沖原は、無残に撲殺された姿で発見される。
  • 一方、樋口たちは息子の大樹を襲った犯人を捕まえる。そんな樋口のもとにひかりから、沖原の死を知らせる電話が入る。
  • 沖原の時計に残っていた指紋を調べると、カチカチ野郎こと上杉渉の指紋が検出された。しかし、樋口はやつが真犯人ではないと思うという。未希と真犯人の接点、それを探してみることにする。
  • 沖原殺人犯として追われる上杉は、昔のことを思い出していた。雫にアキレス腱を切断され、さらに顎が鳴るように顎の骨を折られた時のことを思い出す。雫の異常性は今に始まったことではなかった。
  • 上杉の会社であるクローバーフレンズに登録していた人物で、未希が自立支援センターで支援していた人たちがいることがわかる。これが真犯人と未希を繋ぐ接点ではないかとひかりは言う。
  • 110番通報が入り人質を取りビルから飛び降りようとしている人物自らの電話だった。コードゼロが発令されて樋口たちが急いで現場へ向かう。
  • 樋口が説得をして高木は人質を解放するが、どうも会社の職員たちの様子がおかしいことに気づく。妙に怯えている高木が、なぜこんな事件を起こしたのか?高木のことを調べてみることにする。
  • すると高木は自立支援センターで職を探し、DM建設に派遣にしたのはクローバーフレンズだということがわかる。
  • 高木はDM建設で働き始めてから体調がおかしくなり、一緒に働いていた仲間も何人も倒れたという。だが、職を失うのが怖くてみんな黙って働いていた。
  • 高木に未希のことを聞くと知っているといい、早川亮二という人物も彼女に励まされて立ち直ったという。早川はクローバーフレンズから、ワーグナー商事という会社を紹介されて働いていた。
  • その頃警察は上杉を追っていたが、秘書を身代わりにして逃げられてしまう。捕らえた秘書に話を聞く樋口は、上杉は真犯人ではないと思う、繋がっている人間は誰かと問いただす。
  • ひかりのは携帯に届いたメールを読み、あることに気づく。早川を最後に見かけたのは3年前、仕事が見つかって以来姿を見かけなくなっていた。未希は何らかの闇に触れて、真犯人に殺されたのではと推理する。
  • 上杉は雫と一緒に食事をしていた。上杉は雫のことを脅すが、雫にはまるで通用せず逆にフォークで手を突き刺されてしまう。そして樋口を殺さないなら、今すぐ殺すと脅す。
  • ひかりは樋口に調べたことを話す。身寄りのない路上生活者が、クローバーフレンズを通してワーグナー商事に紹介されていた。だが、彼らは全員行方不明になっていた。さらにワーグナー商事はペーパーカンパニーであることがわかった。
  • 未希は早川の身に何かあったと知り、彼の行方を捜していた。そして事件に巻き込まれたに違いない。どうやら未希は早川を特に気にかけていたと、教えるが樋口はありえないと信じない。
  • 樋口の携帯に上杉から電話が入り取引を持ちかける。真犯人を教える代わりに逃がしてくれという。樋口は指定された場所へ向かうと、「亮二さんに会いたい」という未希の声が聞こえてくる。樋口が慎重に声のする方向へ行き、戸が開いていたバルコニーに出るとそこから落下したように上杉が死んでいた。
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【ボイス 110緊急指令室】7話の感想

真犯人であると思われる雫の異常性が半端なく異常です。こういう人物にありがちなように、昔から異常性を発揮します。養子という弱い立場のせいか、兄である上杉はなすがままに暴行を受けます。傷害事件じゃないかと思いますが、訴えたところでどうにもならない権力の持ち主です。

路上生活者をペーパーカンパニーに派遣して何をしていたのか?死体処理場との関連を考えると、保険金でもかけて殺害していたのか、雫の殺人欲求を満たすために殺されていたのか?いずれにしても弱い立場の人間につけ込み、命を粗末に扱っていた予感がします。

また、ここに来て未希が不倫でもしていたのか?そんな感じの話が浮上してきます。録音されたボイスレコーダーの声だけを聞くと、未希が早川に恋焦がれているように聞こえます。ただ、もしかしたら、未希も仕事の内容を知っていたのに、送り込んでしまったことを懺悔しているだけなのかもしれませんが。

今回は雫の残虐性と、クローバーフレンズのからくり、上杉のわかったことなどを掘り下げていきます。

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雫の残虐性

真犯人と思われる雫ですが、その残虐性が今回色々わかります。兄である上杉との関係性、自宅にコレクションしている凶器、兄と食事の最中での行動、死体処理の資料などから読み解いていきます。

上杉との関係性

血の繋がりはない兄弟ですが、兄を兄だと思っていないのか、そもそもおかしいからなのか学生時代ぐらいの時に恐ろしいことをします。

  • 兄のアキレス腱を切断
  • 顎が鳴るように顎の骨を折る

こうして上杉は雫と同様に顎の骨が鳴るようになり、足を引きずって歩く体になってしまいます。兄を自分の身代わりにして、自分は殺人を楽しむということをこの頃からしていたのか?そんなことを想像してしまうエピソードです。

当然上杉は雫に恐怖し、この後、二人で食事するときも大変な目にあいます。樋口を殺さないなら、今ここで兄を殺すと言いながら手の甲にフォークを突き刺されます。自分で殺せばいいんじゃないかと思いますが、なぜか兄を使って樋口を殺害しようとします。

自宅のコレクション

ガラスケースにあの凶器であるケトルベルが沢山飾ってあります。それも殺害したときの血や髪の毛がついたまま飾ります。わかりやすいようにちゃんと殺害した人の名前が書かれたプレートまであります。

その中にはもちろん未希やひかりの父の名、今回殺害された沖原の名もありました。

6個6個
7個6個
7個4個(未使用?)
0個0個

合計36個あります。ただ、右の棚の4個は未使用なのか、今回殺害しに行くため、そこから1つ持って外に行きます。

死体処理の資料

上杉の事務所から回収した資料に、死体を処理した日付や死体状態、処理方法などが書かれていました。一枚の紙に20件書かれていて、死体状態は全て“撲殺”です。

死体の処理方法は“工場にて溶解。残ったものは砕き、川に流した”か“工場にて溶解。残ったものは砕き、山に埋めた”です。再生紙工場で死体を処理し、残ったものがあった場合にはわざわざ捨てに行っていたようです。

金があるのだから火葬場でも運営して、そこで燃やせばいいんじゃないかと思いますが、あえての再生紙工場です。しかも海に捨てればいいものをなぜか山や川に捨てます。発見される可能性が高いです。

この死体の状態が全て撲殺というのが、雫が殺害した死体を処理していたのでは?と思わせます。死体を処理せず発見された、未希、ひかりの父、沖原などもいるので、毎回毎回処理するわけでもないようです。

雫が何歳頃から殺人をしていたのか、なぜそうなってしまったのかについては分かりません。ですが、異常者であることは確かです。

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上杉渉とは?

カチカチ野郎こと上杉渉は雫の父に養子としてもらわれたといいますが、苗字は本郷姓ではありませんでした。どんな生い立ちだったのか、今回わかったことをまとめます。

  • 1971年4月19日生まれの48歳
  • 父:不明、母:由紀子
  • 出生と同時に母が死亡
  • 以後、施設に預けられる

誕生と同時に母親が死んでしまいます。母の死亡届と渉の出生届は上杉茂雄という、母の父は提出しています。施設に預けられる理由が、出生後、母親と死別。父親は不明で身寄りがないため。となっていますが、祖父がいます。

祖父の事情もあってかとにかく赤ん坊の頃から施設です。父親が不明というのもなんだか怪しく、下手すると本郷辰夫の実の子なんじゃないか?という気すら起きますが、詳細はわかりません。

雫のせいで大変な目にあい、嫌な仕事ばかり押し付けられたり、養子というだけでとんだ人生を送る渉です。ドラマの最後、自殺っぽく地面に横たわって死んでますが、恐らく雫に殺害されたのではないかと思います。

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未希と真犯人の接点

未希がなぜ殺害されることになったのか?何かしらの接点があるのではと思い、調べてみた結果、怪しい点と隠されていた未希の知らない面が出て来ます。

自立支援センター港東
(未希の派遣先)

人材派遣会社を紹介

人材派遣会社:クローバーフレンズ
(上杉渉が社長)

派遣先企業:ワーグナー商事

  • 未希が担当
    • 早川亮二
    • 近藤伸介
    • 吉沢康雄
    • 共通点:路上生活経験者、病歴なし、35歳未満

未希が働いていた自立支援センターが、上杉のクローバーフレンズを紹介します。上杉がそこから派遣先の企業へ送りますが、このワーグナー商事はペーパーカンパニーだったことがわかります。そして未希が担当した3人は行方不明になってしまいます。

未希はなぜか早川の面倒をよくみていたらしく、他の従業員や今回人質事件を起こした高木も証言しますが、特別な感情があったのでは?と言います。ひかりの携帯に届いたメールの内容には、こんなことが書かれていました。

私は橘さんに聞き込みをされた時に名刺をいただいた者です。
匿名で彼女のことでお伝えしたいことがあります。彼女の担当していた早川亮二さんとのことです。
彼女は早川さんの働き先だけではなく、日常生活に関してもアドバイスをしていたと思います。
そして、樋口未希さんは、早川亮二さんとお付き合いしていたはずです。

行方不明になった早川を捜していたのは、不倫関係にあったからだと、飛ばしの携帯からのメールが入ります。これを見た樋口は当然信じるはずもなく、上杉との取引に向かいます。そこで聞かされるボイスレコーダーに入っていた、未希の声はこんなことを言います。

  • 亮二さんに会いたい
  • 全て私のせい
  • 彰吾さん、ごめんなさい
  • 彼のことを私…
  • とんでもないことを…
  • でも、亮二さんのことが…
  • どうしても私、亮二さんに会いたい

なんだか恋焦がれているように聞こえます。ただ、意図的に編集している可能性もあり、聞きようによっては未希は“懺悔”をしているようにも聞こえます。

  • (行方がわからない)亮二さんに会いたい
  • (亮二がいなくなったのは)全て私のせい
  • (亮二をこんな目にあわせてしまった)彰吾さん、ごめんなさい
  • 彼のことを私…(支援しようと思っていたのに)
  • とんでもないことを…(結果的にしてしまった)
  • でも、亮二さんのことが…(心配だった)
  • どうしても私、亮二さんに会いたい(会って謝りたい)

という可能性もありそうです。問題は未希はクローバーフレンズが悪い会社かどうかを、知っていたのか知らなかったのかということです。知っていたなら共犯ですし、知らずにやっていたなら罪悪感に苦しんでたでしょう。

そこで何とかしようとしてたが雫に気づかれ「調子に乗るからだ」と言われて殺されたということなのか?まだわかりませんが、何かしらの関係はありそうです。

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【ボイス 110緊急指令室】7話のその他気になったこと

  • イリュージュにはバニーガールもいる
  • 沖原の携帯は留守電にならない
  • 朝からウイスキーを飲んで寛ぐ辰夫
  • カラスの色は白と強要する辰夫
  • 警官がいるそばで電話する上杉
  • 豚の頭が怖い
  • セイロから湯気はずっと出てる
  • 新しい恋がしたいと懲りない葵
  • また単独行動をする樋口
  • 石川はラーメン食べれず
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【ボイス 110緊急指令室】7話のロケ地

雫と上杉が食事していた店です。
現在放送中の『W県警の悲劇』では円卓の舞台として毎回出てくる店です。

中華街桂宮

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【ボイス 110緊急指令室】7話のまとめ

死体処理リストにある人数を全て雫が殺害しているなら、最低20人は殺害しています。リスト自体、何ページあるのかわからないので、見えただけでそれだけいます。ガラスケースには36個飾ってありますが、全てを使用しているのかはわかりません。

これだけの人数殺していて、全て隠ぺいできるというのも凄いです。さすがに殺しすぎだろうと思いますが、まあドラマなのでそこら辺は大げさなほうが盛り上がるのでしょう。

何のために殺害をするのか?クローバーフレンズは雫の殺害欲求を満たすための会社なのか?このシステムを考えつき、それを実行していた罪は計り知れない重さになりそうです。死刑ですら生ぬるい、かといってそれ以上の罰も与えられないジレンマに陥りそうです。次回も楽しみに視聴したいと思います。

今回のいいセリフ

その感情を排除すれば、人間は想像を絶するほど強くなる。

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