『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2』第4話では、元暴力団員の辻村貞夫が、バイクに乗った2人の男たちに鉄パイプで殴られ死亡する事件が発生します。
警察が防犯カメラなどを使って2人の行方を追う一方、辻村の兄弟分だった住崎大輔も、暴力団時代の人脈を使って犯人を捜し始めました。
さらに2人を追う過程で彼らが半グレに所属し、闇バイトを使った強盗などにも関与していることが判明。しかも2人はグループの金を持ち逃げしたことで、仲間からも追われることに。
警察、元ヤクザ、半グレ。最初に2人を見つけるのは果たして?
この記事では、事件の経緯やSSBCが半グレのアジトを特定した方法、そして住崎がなぜ敵討ちにこだわったのかについて整理します。
3行まとめ
- 元暴力団員・辻村が、半グレの山野井と堺に襲われ死亡する
- 警察が2人を追う一方、兄弟分の住崎も敵討ちのため独自に行方を追い始める
- 警察が先に2人を確保し、半グレグループも摘発。住崎も復讐を果たす前に逮捕された
『大追跡 Season2』の各話のあらすじや犯人、デジタル捜査、ゲスト出演者については、全話まとめ記事で随時更新しています。
→【大追跡 Season2】全話あらすじ・ネタバレまとめ|犯人・動機・デジタル捜査一覧
第4話「トクリュウ撲滅作戦」のあらすじ
元暴力団員の辻村貞夫が、夜道でバイクに乗った2人組に鉄パイプで殴られ死亡する事件が発生。現場には兄弟分の住崎大輔もいたが、住崎は警察へ通報せず、自分の手で犯人を捜し始める。
捜査を進めた警察は、事件当日に辻村が居酒屋で山野井晃也と堺大輝を殴っていたことを突き止める。さらに2人が半グレグループ「沙遍闘」に所属し、闇バイトを使った強盗事件にも関わっていることが判明。
一方の住崎も、暴力団時代の人脈を使って山野井と堺を追跡。拳銃まで手に入れ、辻村の敵討ちを果たそうとする。
やがて山野井と堺はグループの金を持ち逃げしたことで仲間からも追われる身となり、警察、住崎、半グレの三者が2人の行方を追う展開に。
最終的に警察が三浦方面で山野井と堺を先に確保し、SSBCも位置情報を利用して「沙遍闘」のアジトを特定。グループの幹部らも逮捕された。
犯人にたどり着けなかった住崎は、拳銃を所持していたことで逮捕され、辻村の敵討ちは果たせないまま終わった。
辻村を殺した犯人は誰だったのか
辻村貞夫を殺したのは、半グレグループ「沙遍闘」に所属する山野井晃也と堺大輝でした。
事件のきっかけとなったのは、その日の夜に辻村たちが立ち寄った居酒屋で起きたトラブルです。
事件当日、辻村と住崎が飲んでいた居酒屋の外では、女性が堺と山野井に絡まれていました。騒ぎに気づいた辻村は外へ出ると、止めようとする住崎を振り切り、2人を殴って追い払いました。
山野井がバイクを運転し、堺が鉄パイプで辻村を殺害
その後、夜道を歩いていた辻村と住崎のもとへ、2人乗りのバイクが現れます。先ほど殴られたことへの報復でした。
バイクに乗った男は、鉄パイプで辻村の頭部を殴打。そのまま走り去り、辻村は死亡します。
防犯カメラなどから、バイクを運転していたのが山野井だと判明。後部座席に乗り、鉄パイプで辻村を殴った人物が堺でした。
住崎はその犯行を目の前で見ていましたが、警察へ通報することはありませんでした。自分の手で犯人を見つけ、辻村の敵を討とうと考えたためです。
2人は半グレのメンバーだった
山野井の周辺を調べた警察は、彼が複数の仲間と行動していることを突き止めます。
店員の証言などから、山野井や堺たちは半グレグループ「沙遍闘」のメンバーであることが判明しました。
さらに彼らは、闇バイトを使った強盗や特殊詐欺にも関わっているとみられていました。
一方で山野井と堺は、警察に追われ始めると、グループの金を持ち逃げします。その結果、2人は警察だけでなく半グレの仲間からも懸賞金をかけられ、追われる立場になってしまいました。
南青山の時計店強盗にも関与していた
山野井の自宅から押収されたノートパソコンには、南青山の時計店を検索した履歴が残されていました。
この店では以前に強盗事件が発生しており、さらに山野井たちが飲食店で「あれはうまくいった」と話していたという証言も得られます。
警察が三浦方面で山野井と堺を確保した際、2人が身につけていた時計のシリアル番号を確認すると、強盗事件で盗まれた時計と一致しました。
辻村殺害事件の捜査は、やがて半グレグループとトクリュウの摘発へと広がっていきます。
住崎はなぜ辻村の敵討ちをしようとしたのか
辻村が単なる友人ではなく、翔嶋会時代からの兄弟分だったことが大きく関係していました。
住崎は事件当日、辻村と一緒に居酒屋を出たあとも行動をともにしていました。
そこへ2人乗りのバイクが現れ、辻村が鉄パイプで頭を殴られます。住崎は兄弟分が殺される瞬間を目の前で見ていたことになります。
しかも、その直前には辻村が居酒屋で山野井と堺を殴るトラブルがありました。住崎にとっては、誰が辻村を狙ったのか見当をつけやすい状況でもありました。
警察へ通報せず自分で犯人を探し始めた
住崎はその場から立ち去り、自ら警察へ通報することはありませんでした。
その後、葛原から事件について聞かれても、現場にいたことを隠します。
住崎が考えていたのは、警察に犯人を捕まえてもらうことではありません。自分の手で犯人を見つけ、兄弟分を殺した落とし前をつけることでした。
そのため警察も山野井と堺だけではなく、住崎が先に2人を見つけてしまうことを警戒しながら捜査を進めることになります。
暴力団時代の人脈から山野井と堺を特定
警察が防犯カメラや捜査情報から2人を追っていたのに対し、住崎が利用したのは暴力団時代の人脈でした。
現役暴力団員の長谷部から、元ヤクザを殴り殺したと自慢している男がいると聞き、山野井と堺の名前を知ります。
さらに2人の居場所を探すため、半グレに詳しい合田にも接触しました。
警察がデジタル技術を使って追跡する一方、住崎は裏社会のつながりをたどって同じ犯人へ近づいていったのです。
拳銃を手に入れて2人を殺そうとした
住崎は犯人を見つけるだけではなく、実際に殺すつもりでした。
長谷部から拳銃を購入し、山野井と堺の2人を撃つために弾も用意します。しかし手に入った弾丸は2発だけでした。
その後、警察が先に山野井と堺を確保したため、住崎が敵討ちをする機会は失われます。
それでも住崎は拳銃を持ったまま三浦海岸まで向かい、待ち構えていた警察官に銃刀法違反の現行犯で逮捕されました。
結果として住崎は辻村の敵を討つことはできませんでしたが、逮捕後には「自分の手で辻村の敵を討ちたかった」と涙ながらに語っています。
住崎にとってこの復讐は、兄弟分のためだけではなく、皮肉にも目的を失っていた自分自身が再び生きる意味を感じられるものにもなっていたのです。
SSBCは半グレ「沙遍闘」のアジトをどう特定したのか
山野井と堺を追う一方、SSBCは2人が所属していた半グレ「沙遍闘」の摘発にも動きます。
その際に利用したのが、半グレ側がSNSに出していた懸賞金と、光本が開発した位置情報を取得できるアプリ「シークレットスパイダー」でした。
SNSの懸賞金を利用して半グレに接触
山野井と堺はグループの金を持ち逃げしたため、SNSには2人を見つけた者への懸賞金まで出されていました。名波はこれを逆に利用することを思いつきます。
SSBC側から「2人を見つけた」とDMを送り、情報提供者を装って半グレ側と接触しました。
さらに相手を信用させるため、SSBCは山野井と堺を見つけた証拠としてAIで作成した画像を送ります。
次にSSBCは、「身を守りたいので、今後の連絡はこちらのアプリで」と持ちかけます。
そこで送ったのが、光本が開発した「シークレットスパイダー」でした。
このアプリはメッセージのやり取りができる一方、ダウンロードした端末の位置情報を取得できる仕組みになっていました。
2人の情報が知りたい半グレ側は、疑いながらもアプリをダウンロードします。そして端末の位置情報から西日暮里にいることが判明し、警察はSITとともにアジトへ踏み込みます。
辻村殺害事件から始まった捜査は、最終的に半グレグループの摘発にまで広がりました。かなり大胆な方法ではありますが、今回もっとも特徴的だったデジタル捜査といえます。
コラム|住崎は本当に幸せになれないのか
逮捕された住崎は、葛原に「ヤクザ辞めても幸せなんかなれねえんだよ」と語ります。
住崎が辻村の敵討ちに執着した背景には、兄弟分を殺された怒りだけでなく、暴力団を辞めたあとの生活で生きる目的を見失っていたことも関係していたように見えます。
元暴力団員という過去が社会復帰を難しくしていた
翔嶋会が解散したあと、住崎は警備会社の寮に住みながら警備員の仕事をしていました。
葛原から生活が苦しいのかと聞かれた住崎は、元ヤクザではまともな仕事に就けないと答えています。
暴力団を離れたからといって、それまでの経歴まで消えるわけではありません。住崎にとって堅気としての再出発は、決して簡単なものではなかったのでしょう。
だからこそ住崎は、「ヤクザを辞めれば普通の生活に戻れる」というほど単純ではない現実を感じていたのかもしれません。
辻村は同じ境遇を生きる兄弟分だった
辻村もまた元翔嶋会の組員で、住崎とは兄弟分の関係でした。
組がなくなったあとも2人は付き合いを続け、一緒に居酒屋へ飲みに行くような間柄でした。
同じ組に所属し、組織がなくなったあとも、家族がいない似た境遇で暮らしてきた辻村は、住崎にとって数少ない「過去を共有できる相手」だったとも考えられます。
その辻村が目の前で殺されたことで、自分で落とし前をつけようと考えたのです。
敵討ちは住崎にとって久しぶりの「生きる目的」になった
逮捕後、住崎は敵討ちについて「久しぶりにもう体中の血がたぎるような、生きる目的ができた」と語っています。
この言葉からすると、住崎はそれまでの日々に、生きがいや目標を見いだせていなかったのでしょう。
辻村を殺した犯人を探し、自分の手で敵を討つ。その行為は犯罪であり、決して正当化できるものではありません。
それでも住崎自身にとっては、皮肉にも復讐が久しぶりに生きる目的になったのです。
「ヤクザを辞めても幸せになれない」という言葉には、そんな住崎自身の行き詰まりも込められていたように思えます。
葛原は復讐ではなく「小さな幸せ」を探せと諭した
そんな住崎に対して、葛原は「今度こそ穏やかに生きろ」と語りかけます。
さらに、真面目に暮らしていれば「小さな幸せ」が見つかると諭しました。
ただし、これは住崎にとって簡単に受け入れられる言葉ではなかったはずです。
実際、住崎は元暴力団員という過去によって、仕事にも苦労していました。「真面目に暮らしていれば何とかなる」という葛原の言葉は希望である一方、住崎が直面している現実からすれば、少しきれい事にも聞こえます。
それでも葛原は、住崎に復讐という大きな目的ではなく、これから刑期を終えて戻ってきたときに、日常の中で小さな幸せを見つけてほしいと伝えます。
住崎が本当に「ヤクザを辞めても幸せになれない」のか。その答えはまだ決まっておらず、葛原はもう一度やり直す道があると伝えたかったのかもしれません。
まとめ|警察と元ヤクザが同じ犯人を追った第4話
第4話は、辻村を殺した山野井と堺を、警察と住崎がそれぞれ別の方法で追いかける「大追跡」が中心となった回でした。
警察は防犯カメラや携帯電話の情報から2人を追い、住崎は暴力団時代の人脈を使って居場所を探します。さらに山野井と堺は半グレ仲間からも追われることになり、警察、元ヤクザ、半グレが入り乱れる展開となりました。
最終的には警察が先に2人を確保し、住崎の敵討ちも未遂に終わります。同時にSSBCは「シークレットスパイダー」を使って半グレのアジトまで特定し、辻村殺害事件から始まった捜査はトクリュウの摘発へと広がりました。
犯人探しではなく、「誰が先に犯人へたどり着くのか」を見せる構成だったことで、これまでとは少し違った形でタイトルどおりの『大追跡』を楽しめる第4話でした。
第5話以降の事件や犯人、各話で使用されたデジタル捜査については、Season2全話まとめ記事で更新していきます。
