【法廷のドラゴン】最終回のネタバレと感想|友達をなくす手を指した理由

2025冬ドラマ
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【法廷のドラゴン】最終話のネタバレと感想をまとめています。

和解の提案を蹴って裁判を続行することに決めた竜美だが、兎羽は竜美を解任しようとする。そこで竜美は将棋をしようと兎羽を誘う。2人の対局の結果は?そして裁判の行方は……?

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【法廷のドラゴン】最終回のあらすじ

逮捕された歩田虎太郎(高杉真宙)だが、無罪放免で戻ってこれた。喜ぶのもつかの間、柘植龍馬(福士誠治)から和解提案の連絡が入る。

提案書に目を通した天童竜美(上白石萌音)は、あまりにも一方的な提案に問答無用で断り、裁判を続けることを選択した。

しかし、依頼人の駒木兎羽(白石麻衣)は竜美を解任しようとする。そこで竜美は一局指して欲しいと、兎羽を誘う。

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【法廷のドラゴン】最終回のネタバレ要約

2人の対局は千日手となり、引き分けで終わった。だが、3年前になぜああなったのか、互いの思いが分かり、2人はようやく和解する。

兎羽と竜美は黒須の所に行って話をする。黒須は柘植の前後援会長から、内部告発で柘植議員が闇献金をしていることを知った。黒須が柘植との会話を録音していたデータがあることを知った竜美は、裁判に勝てるかもしれないと、証人として出廷してもらうことを頼んだ。

裁判で黒須の録音どころか録画データが再生され、柘植は不利な状況に追い込まれる。しかし、詭弁で何とか乗り切ろうとした。

そこに遅れてやってきた虎太郎が、事故で入院している前後援会長の陳述書を手にやってくる。証拠に竜美が提出しようとすると、慌てて柘植は訴えを取り下げることにした。

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【法廷のドラゴン】最終回の詳細なネタバレ

和解の提案

歩田虎太郎(高杉真宙)は無罪放免となったが、神野修吾(矢柴俊博)が仕掛けた罠を証明するのは難しかった。さらに、柘植龍馬(福士誠治)議員が虎太郎に対して弁護士会に懲戒請求をする。虎太郎が捕まる場面の動画が拡散され、ネットに虎太郎は晒されてしまった。その後、駒木兎羽(白石麻衣)がやってきて、自分のせいだと謝罪した。すると、電話で柘植議員側から和解の申し出があった。

天童竜美(上白石萌音)は議員会館に赴き、和解提案書を確認する。その内容は、駒木兎羽が東京テレビのニュース番組に出演し、記事の捏造を認めて謝罪すること、今後柘植龍馬に対して取材行為を行わないこと、すべての取材資料を破棄すること、双方が本件に関する情報や和解の経緯をインターネット上で公開しないこと、また口外しないこと、というものであった。竜美はその条件を飲めないと断った

事務所に戻り、竜美と兎羽は話をする。竜美は、録音があることを示唆し、誰かのためにやっていることを教えてもらわなければ戦えないと訴える。兎羽は代理人を解任すると言って帰ろうとするが、竜美は「また何も言わずにいなくなっちゃうの?」と言い、向き合いたい気持ちを伝え、「だから、私と一局指して」と頼んだ

因縁の一局

竜美の父・辰夫(田辺誠一)と母・香澄(和久井映見)も立会人として参加し、乾利江(小林聡美)が記録係を務める中、対局は振り駒ではなく、自己申告で兎羽が先手、竜美が後手となった。それは3年半前の対局と同じだった。兎羽の穴熊と竜美の四間飛車も、あの対局と同じ展開となり、進行も三段リーグ第17局の時と同じ手順で進んだ。だが、しばらくすると兎羽があの時とは異なる手を指す

兎羽は「将棋人生最後の一局、もし竜美に負けるなら、いっそ完全に攻められて詰まされたいと思った。まるで心を折るような手を指し続け、最後は形作りすらさせてもらえない惨めな負け方だった」と告白する。竜美はその理由を、「兎羽ちゃんと少しでも長く指し続けたかった。これが終わったら、兎羽ちゃんがいなくなるから。無我夢中で指して…指し続ける間は、一緒にあの空気の中にいられたから」と説明した。対局は千日手となり、引き分けで終わった

「また指せるんだ」とつぶやく兎羽に、竜美は涙を流して「ごめんなさい」と謝る。「兎羽ちゃんが傷つくなんて全然わからなかった。ただ、ずっと一緒に指し続けたかったから」と涙をこぼす竜美に対し、兎羽は「もういいよ。私こそ謝りたかった。ドラに負けたとき、礼も言わずにその場を去ったことを謝らなきゃってずっと思ってた」と告げる。竜美は「兎羽ちゃん。もういいよ」と言い、二人はお互いを許し合って微笑んだ

空白の20分

事務所で再び話し合いが行われ、兎羽は裁判を乗り切るために誰かの力が必要だと感じていた。心から信じられる竜美の助けが欲しかったが、録音データのことは竜美や虎太郎の身に何かあったらと思い、言えなかった。最終的に竜美にデータを渡し、「裁判は続けます。和解も受け入れません」と兎羽は宣言した。

録音データを再生してみると、それはインタビューの夜の録音で、兎羽が部屋を20分ほど離れていた時に問題が発生していた。柘植に電話が入り、20分ほど席を外してくれと頼まれ、兎羽は荷物を置いたまま部屋を出た。その時柘植は別の部屋で黒須直実(映美くらら)と話しており、黒須は不正について話を聞き、事実なら報道すると言った。この録音を隠すために、柘植は和解の条件に「すべての取材資料の破棄」を入れていたことがわかる。利江は裁判が捏造かどうかを争うのではなく、録音を封じ込めるために柘植が無理に起こしたものではないかと推測し、兎羽もそれに同意した。

あの晩、兎羽は黒須に直接話を聞きに行き、柘植に関する情報を求めるが、黒須は「あなたは知らなくていい」と言い、危険が及ぶ可能性があるため拒否した。しかし黒須は、「この不正は世に出さないといけない」と言い、時間が必要だと告げた。だから兎羽は録音データを隠し、裁判を引き伸ばす決意をした

「今の兎羽ちゃんは一人じゃないよ」と竜美は励まし、一緒に立ち寄りたい場所があると言った。

次に竜美と利江は神野に話をしに行き、神野と虎太郎が電話で会話した録音を持ち出す。威力業務妨害で告発できるが、話をきかせてもらえば告発はしないと竜美は迫る。神野は渋々応じるしかなかった

話を終えた竜美と利江は安堵する。実は神野に聴かせた虎太郎の声は当日のものではなく、再現したものだった。

事務所に戻り、虎太郎から神野が追っていた事故の記事について教えてもらう。神野は元々硬派なWEBライターで、事故を追ううちに柘植に繋がり、取材の過程で柘植に弱みを握られ、言いなりになってしまったことがわかった。

闇献金疑惑

兎羽と竜美は黒須の元に向かい、事故の記事を見せる。記事によると、10月16日の深夜、高槻浩一(中山稔康)がトラックにはねられ重症を負ったという。高槻は柘植の後援会の前会長で、意識不明のまま地元の病院に搬送され、現在も入院中である。黒須はこの状況に危険を感じて話すのを躊躇うが、兎羽は「それは覚悟の上です」と答え、もうすでに自分も竜美も巻き込まれているからと説得し、黒須は納得して話すことを決めた。

地元では柘植が関与する違法な闇献金の噂が絶えなかったと話す。そのきっかけは、黒須のもとに届いた匿名のメールで、柘植の後援会の不正を告発したいという内容だった。黒須はそれを内部告発と考え、証拠を求めて返信すると、後援会の会計書類の写しが送られてきた。その中には闇献金を隠蔽するための巧妙な金の流れが記されており、内部告発者は恐らく高槻であると推測される。なぜなら、後援会長でなければあのような重要な書類は手に入らないからだった。

取材の許可を得た直後、事故が起きた。事故の運転手は高槻の後任の後援会長が経営する建設会社の社員で、担当医は当初、意識は戻るはずだと言っていたが、病院を訪れた際には、柘植の息のかかった病院が面会を拒否していた。高槻は妻を亡くし、唯一の肉親だった弟も音信不通で、現在は家族がいない状態だった。

黒須が柘植の事務所に訪れたのは、この事実を突きつけるためで、見せたのは高槻から送られてきた領収書だった。柘植の反応から、黒須は彼が闇献金に関わっていると確信した。しかし、告発記事を書くためには、高槻の証言が必要だが、現在は打つ手がないと嘆く黒須に、竜美は「議員との会話を録音していませんか?」と問いかける。黒須は録音があるものの、不正の証拠にはならないと言うが、竜美はその録音があれば裁判の勝ち筋が見えると主張する。最終的に、黒須は被告側の証人として出廷することを了承する。

一方、利江と虎太郎は高槻が入院している病院を張り込み、高槻の部屋を見ていると、腕が上がっているのが見えた

事務所に戻った竜美と兎羽は、盤面を見ながら考え込んでいた。二人は「百手に一手は必ず悪手がある。それを見逃さず、そこをついて反撃して勝つ。それが私の将棋、この一局勝てる」と思い、決意を新たにする。

法廷での戦い

再び法廷が開かれ、柘植が自ら出廷してきた。黒須が証人として現れ、法廷で柘植が黒須に直接尋問を始める。

まず、記事についてどう思うかと尋ねられ、黒須は「信憑性があり、真実を伝えている」と答える。次に、ひそかに録音が行われていたという噂があるか聞かれ、黒須は「聞いたことがない」と答える。しかし、次に「録音があるのを知っているか?」と問われ、「はい、あります」と答えた。

そこで、竜美は新たな事実が判明したとして再尋問を始める。「録音を聴いたということですか?」と尋ねると、黒須は「はい」と答え、さらに「駒木兎羽さんが録音したものですか?」との問いに「いいえ」と答える。「では、誰が録音したのですか?」と尋ねると、黒須は「執務室の奥にいた自分が録音しました。正確には、胸ポケットに入れたスマホで録画した」と答えた。

その後、黒須はデータが入ったデバイスを取り出し、「ここにあります」と証拠として提示する。竜美はその録画データを証拠として提出すると宣言するが、柘植は慌てて異議を唱える。しかし、裁判長は映像を確認しながら尋問を続けることを認めた。

法廷で映像が流され、不正経理の証拠として会計資料を見せたことが明らかになる。柘植が異議を唱えると、竜美は「不当に提訴したことを証明するために重要な尋問です」と反論し、異議は却下されて映像は続けられた。映像には、柘植が書類を奪い取ろうとする姿が映っていた

録画した理由について尋ねられた黒須は、「柘植議員に対する闇献金を後援会が不正に処理しているという内部告発を得て、確認するために録画した」と答え、竜美は尋問を終えた。

訴訟の決着

柘植が反対尋問を始め、まず「内部告発といったが、誰からのものか?」と問い、黒須は「ニュースソースは秘匿する」と答える。柘植は、「虚偽の主張の可能性もある。書類も捏造なのでは?」と反論し、内部告発者に出廷してもらうように言う。

窮地に追い込まれながらも、竜美は「救いの手は必ずあります。戦っているのは私達だけじゃない」と諦めずにいた。その時、法廷に虎太郎が突然現れた。書類を受け取った竜美は新たな証拠を提示すると、それは高槻の陳述書だった。

実は虎太郎は高槻の弟の高槻博信(大野泰広)を知らないかと関係者にあたって探し回り、最終的に河川敷で生活する高槻博信を見つけ出す。虎太郎は弟と一緒に病室に向かい、裁判の内容と後援会の不正経理についてすべて話し、陳述書を書いてもらった。

高槻の陳述書を提出しようとしたその時、柘植が突然訴えを取り下げると宣言した。竜美と兎羽はその発言に喜びを感じた。

法廷を出た後、柘植は後援会の不正経理についてマスコミに囲まれ、神野はその様子を撮影していた。

竜美は虎太郎に感謝し、その様子を見ていた両親は、「歩田先生の事務所を選んで正解だったね」と父が言うと、母は「選んだのは事務所だけじゃなかったりして」と微笑みながら話した。

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【法廷のドラゴン】最終回の結末

裁判を終えた後、兎羽と竜美は事務所で将棋を指していた。兎羽は「ドラが羨ましい」と言い、弁護士になっても裁判で勝ちにこだわっている竜美に、なんだか羨ましさを感じていた。竜美は「将棋と違って裁判は、ただ勝つことだけがすべてじゃない」と最近そう思うようになったと話す。兎羽はそれに「なんかわかる気がする」と共感する。

兎羽は続けて、「一度しか言わないからちゃんと覚えておいて。誰かのために戦える、そんな竜美、すてきだよ」と言い、竜美は嬉しそうに頷いた。その瞬間、竜美は思わず悪手を指してしまい、その隙をついた兎羽が優勢になる。感想戦ではなく、親友同士が仲良く将棋で遊んでいるだけだと様子を見ていた利江は笑った。

事務所の口コミをチェックすると、高評価が並んでいた。竜美は訴えが棄却になり、変な書き込みもすっかりなくなったことに喜びを感じる。そして、虎太郎の懲戒請求が取り消されたことも、弁護士会から連絡があった。

その後、新たな依頼が舞い込む。将棋道場が不動産詐欺にあい、立ち退きを要求されて困っているという内容だった。竜美は「将棋道場がなくなるなんて、ゆゆしき事態です。すぐにでも行かないと」と言い、すぐに飛び出す。そして虎太郎もすぐに竜美の後を追った。

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歩田法律事務所の評価

1話からのドラマの登場人物たちがする、なかなか感慨深い評価だったので掲載します。

香坂絹子(1話)
とても良い法律事務所さんです。
お恥ずかしいのですが、親族間も絡むトラブルで困っているときに助けていただき、とても親身に対応してくださいました。おかげで息子ともきちんと話し合うことができました。
本当に感謝しております。

瀬山玲子(2話)
個人的なトラブルが舞い込み、急遽、代理人をお願いしました。
本当に頼んで良かったです。
これから新しい道を進んでいきます。

郷田(4話)
ここの弁護士が中学からのダチ。心から礼を言いたい。
全員良い奴だから、依頼するならここが一番。

ジムトレーナー那須(4話)
歩田弁護士は、とても将来有望だと思う。マッチョとして。
だから今すぐにでも筋トレを初めて欲しい。
みんなも依頼をすることがあれば、彼にそう伝えて欲しい。

熊倉美鈴(5話)
色々と込み入ったt依頼だたのですが、無事に解決する事ができました。頑固な人なのですが、一番喜んでいるのは父です。
ありがとうございました。
これからは家族で頑張ります。

宇津木桐枝(6話)
将棋に強い弁護士の竜美先生に依頼をしました。
父の遺言を丁寧に読み解いてくださり、
兄妹・姉妹4人の仲も、改善されてました。
本当に心から感謝しております。

黒須直実(7話・最終回)
柘植議員との訴訟で、後輩のことを助けてくれました。
私も救われました。本当に感謝しています。

兎羽(7話・最終回)
竜美先生は最高の弁護士。
まるで法廷のドラゴン。

那須のとぼけた評価を交えながら、最後に兎羽の評価でタイトルの『法廷のドラゴン』を言って終わるあたりが粋な演出です。

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【法廷のドラゴン】最終回のまとめと感想

議員の闇献金を暴くことで、訴えは取り下げられたという話でした。

友達をなくす手をなぜ指したのか?その理由は竜美いわく、兎羽といつまでも指していたかったからということでした。竜美は「この一局が終わったら、兎羽ちゃんがいなくなる」と言ってましたが、兎羽が勝っても負けても奨励会を出る状況だったのか?それとも竜美は負けないからということなのか?謎です。

裁判に竜美が袴で行く際、兎羽が襟を正してあげるとか、髪を結んであげるとか、そんな演出があったらより嬉しかったです。もしくは兎羽も袴で出廷するとか、そういったシーンが見たかったです。自分の中では袴シーンは、仮面ライダーの変身シーンみたいに盛り上がるポイントでした。

2人が和解して最強のコンビになった後の裁判が、この話だけというのが寂しいです。今後続編が作られるなら、また兎羽とタッグを組む話がぜひ見たいです。

利江の電話をとる際の、アドリブっぽい言い回しも毎回楽しみでした。毎回入る両親のシーンも楽しく、とにかく安心安定のドラマです。

続編どころか、シリーズ化して欲しいドラマでした。

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