【プライベートバンカー】最終回のネタバレと感想|ついに後継者が決定

2025冬ドラマ
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【プライベートバンカー】最終話のネタバレと感想をまとめています。

天宮寺アイナグループの株が不祥事で下がる中、銀行が融資の一括返済を求めにやってくる。ピンチに陥る美琴だが、努が友人に頼んで金はなんとかすると言うが……。

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【プライベートバンカー】最終回のあらすじ

天宮寺美琴(夏木マリ)の吸血スキームが世間で話題になり、天宮寺アイナグループの信用は失墜した。株価も下落し続け、徳川銀行の南野(宇梶剛士)がやってきて融資額300億円の一括返済を求める。

数々の銀行もやってきて同様に返済を求めてきた。総額1005億円を、月末までに返済しなければならなかった。

窮地に陥った美琴に努(安井順平)は、友人に頼んで金はなんとかするという。そしてやってきた鷹崎(中野英雄)は、ホワイトナイトになるというが……。

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【プライベートバンカー】最終回のネタバレ要約

返済を迫られた美琴は丈洋に頭を下げて、自身の株を買い取ってもらうことで現金を用意する。

そして鷹崎と結託していた南野に、逆に金融商品取引法違反だと迫り、信用回復に協力すれば通報しないと取り引きを持ちかけた。

丈洋は財産を投じて財団法人を設立すると、美琴がクーデターを起こそうとする。しかし庵野がそれを阻止し、自分が理事長に就任した。

丈洋は後継者に久美子を指名し、最終的に一族は一切グループに関与しないよう誓約書にサインするよう迫る。丈洋は最初から庵野に一族経営を脱却したいと願っていた。

戸惑う久美子の背中を庵野は押し、久美子はグループの新社長に就任した。

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【プライベートバンカー】最終回の詳細なネタバレ

信用失墜

徳川銀行の南野(宇梶剛士)が天宮寺家に来て、300億円の一括返済を求めた。吸血スキームが世間で大きな話題になり、元社員の伊勢崎大和(吹越満)が内部告発していたことも影響して、銀行は信用の失墜を理由に即時返済を要求した。

しかし、庵野甲一(唐沢寿明)は法的には問題ないと反論し、「辛抱する木に金がなる」という格言を引き合いに出して、長期的に判断すべきだと提案した。それに対して南野は「見切り千両損切り万両」という格言を返し、もしそうなら他の銀行から借りればよいと天宮寺美琴(夏木マリ)が言った。その後、複数の銀行からも返済を求められ、全ての銀行の合計返済額は1005億円に達し、返済期日は今月末と告げられた。

その後、家族はどうするのか揉め、美琴一人の借り入れであるとして、みんな構わず帰っていった。美琴の上に庵野が傘を差し、「銀行は晴れの日に傘を差し、雨の日に取り上げるが、私は違う」と言った。庵野はプライベートバンカーとして、晴れの日も雨の日もいつでもサポートする覚悟があると述べ、美琴は庵野に頼み、庵野は全てを預かることにした。

乗っ取りの危機

庵野たちは子どもたちを事務所に呼び、授業を始める。庵野は、美琴が返済できなければ天宮寺アイナグループは乗っ取られると警告する。御子柴修(上杉柊平)が説明を引き継ぎ、返済できなかった場合、美琴が担保としていた天宮寺アイナグループの株10%が銀行に回収され、市場に流れることになると伝える。

現在、一族全体で保有している株は54%だが、この10%を手放すと保有株数が半数を下回ると庵野が言う。飯田久美子(鈴木保奈美)は、会社の株を50%以上持てば社長をクビにできると指摘し、つまり会社乗っ取りのリスクが生まれると三人は口を揃える。

さらに、シンガポールのファンドが株を5%取得したと公表し、株の買い占めを宣言する。美琴がすぐに用意できる資産は200億円程度であり、残りは家族が現金を用意できるかどうかの問題だと庵野は話し、家族の絆ではなく損得が重要だと語る。

怪しい男

努(安井順平)は美琴に電話をかけ、金はなんとかしてやると言う。そこで、努の友人であるレクタスインベストメントの鷹崎(中野英雄)という男が登場し、ホワイトナイトになると言う。鷹崎は努の持っている株5%を一旦買い取り、1000億円を支払うと提案する。彼は、グループと共にアジア展開できるハンバーグチェーン店を作りたいと考えており、ハナウマハンバーグを復活させたいと思っているという。久美子は契約を交わす前に会社を調べた方がいいと忠告すると、鷹崎は構わないと答える。

事務所に戻った庵野たちはすぐに調べ始め、久美子は鷹崎を、御子柴は南野を尾行することに決める。鷹崎が入ったステーキハウスに南野もやってきて会食を始める。南野は「君のお陰で全てが順調に進みそうだ。この借りは必ず返すからね」と言い、鷹崎は見返りを期待していると答える。どうやら2人は繋がっていた

起死回生

借り入れをする日、鷹崎は現れず、代わりに「融資の件はなしにしてほしい」というメッセージが届く。南野は美琴の株を差し押さえると告げる。そのタイミングで庵野たちが現れ、久美子が南野と鷹崎が会食している写真を見せる。南野は最初から美琴の持っている株を差し押さえ、その株をグループ買収を目論む企業に売り渡すつもりだった。吸血スキームのスキャンダルをマスコミにリークしたのも南野で、意図的に評判を下げ、株価をコントロールして返済を迫るという手口だった。これらは風説の流布や相場操縦にあたる金融商品取引法違反となる。

その後、南野は融資返済の件を忘れてくれと言うが、美琴はすぐに返済すると宣言し、天宮寺ファンドをたたんでその資金を返済に回すと決める。美琴は丈洋(橋爪功)に頭を下げ、頼んだ結果、丈洋が美琴の株を買い取ることに。美琴は違法行為の責任をきちんと取らせると宣言する。南野は平身低頭で勘弁して欲しいと頼むが、庵野は徳川銀行が利子の減額と、信用回復に向けて各メディアに対応することを条件に手を打つよう提案する。美琴は「今後ともよろしくね」と南野に告げてその場を締めくくる。

財団法人設立

丈洋はある決断を下し、公益財団法人天宮寺記念財団を立ち上げた。彼は株を含む資産のほとんどを財団の資産として入れた。財団には厳しい運営制限が課せられ、財団に入れた資産は若手事業家の支援に使うことしかできないし、それ以外の用途には取り出せない。財団に入れた資金は丈洋が財団に寄付をした形になるので、相続の対象外になるという。丈洋が考案した、一族に遺産を渡さないためのスキームが実行され、家族は文句を言ったが、美琴だけは微笑んでいた。

その後、財団の理事会で美琴は理事長の再選任を提議し、丈洋を解任して自分が立候補することを決意する。美琴は事前に子どもたちと話し、財団の理事長が変われば、株が次の理事長の支配下に移ることを知っていた。理事長の座を奪えば、財団の株を手に入れることができると考え、この時を待っていた。理事長解任の決議は賛成多数で通るが、美琴を新理事にする決議では、賛成は家族だけで否決された。

新たな理事長の選任を庵野が提議し、庵野が立候補した。決議では賛成多数で、庵野が理事長に就任することが決まった。実は、庵野は予めグループの株を2%買い集めており、実質的にグループの過半数を持つ株主となっていた。これにより、一族の解任が決議され、庵野は「全員クビです」と宣告した。美琴は最初からこれが狙いだったことに気づき、慌てる。丈洋は「これは私が頼んだことだ」と言い、庵野は最後の授業を始めると告げた。

まさかの後継者

丈洋は「一族経営脱却スキーム」を利用し、この機会をうかがっていた。財団に資産を入れ込むことで、一族の団結を促しつつ、脱同族経営を実現させようと考えていた。丈洋は一財産を築いたことで、一族のよこしまな欲望を呼び覚ましたことに悩んでいた。金を何に使うかではなく、どれだけ増やすか、どれだけ奪い取れるかという際限のない欲望が膨らんでいき、このままでは争いが続くことを恐れていた

庵野は資産を守ることこそが皆を守ることだと語り、丈洋は大きな勘違いをしていたと話し始める。本当に幸せだったのは、絶対に成功したいと思いながら日々邁進するその過程であり、皆で一つのケーキを分け合った日々にこそ幸せがあったと気づく。そして、財団を立ち上げ、二度と天宮寺家のような悲劇が生まれないことを願う

その後、会社の後継者には久美子が指名され、丈洋は団子屋を必死に守り抜いたことを評価する。庵野も、金と経営を学び、間近でグループを見てきた久美子の適性を確信したと言う。変革をアピールできるとも言われ、御子柴もサポートすると後押しする。

しかし、久美子は相談もなく指名されたことに戸惑い、「失礼します」と言って帰ってしまう

決断の時

丈洋は家族に向けて、今後グループの経営や資本に一切関与しないよう命じ、誓約書にサインを求めた。誓約書を開くと、各自の弱みを示す写真が挟まれていた。南野に情報を流したのは沙織だと判明する。庵野は愛犬の話をし、餌を取り合うことはないが、もしぶつかり合うのであれば共に暮らすことは不幸だと説き、サインをするように命じる。

いまだサインをしようとしない美琴に、丈洋は「美琴、私はお前の罪も全て知っている。もう終わりだよ」と迫る。美琴はキレて文句を言い始め、丈洋は「他人に犠牲を強いてこなかったか?」と問い、庵野が家政婦の鮎川亜里沙(井本彩花)に話を振った。

亜里沙は、美琴に対する小言を話し、気に入らない人物がいると容赦なく切り捨ててきたと語る。家政婦たちはみんな去っていった。美琴は開き直り、「何が悪いの?」と言うが、丈洋は「それで幸せだったか?」と問いかける。

丈洋は子どもたちに「再出発しよう。富豪一族としてではなく、一人の人間として何ができるか、何がしたいかよく考えてみよう」と話し、子どもたちの肩を叩く。子どもたちは「はい」と涙ながらに返事をし、丈洋は「天宮寺一族は解散だ」と宣言する。

美琴はその言葉を聞いて涙を流した。子どもたちは吹っ切れた様子で、ようやく美琴も「もう、いいわ」とサインをした。最後に庵野が「大団円です」と告げた。

庵野の告白

美琴は茶室で庵野と二人で話し、「結局あの人は、いつも私のことをわかっていた。これでよかったのかもしれないわね」と語る。美琴が最初に庵野と会った日、庵野は金か人かを選べと言った。美琴が庵野の考えを尋ねると、庵野は「人を大事にした先に金がある。それが正論ですが、欲にまみれた自分を認めずして理想には到達しない。金も人も…です」と答えた。それを聞いた美琴は微笑み、「色々ありがとう」と感謝の言葉を述べた。

久美子は団子屋に戻り、庵野と屋上で話すことになる。久美子は「金融知識を餌に食いつかせ、後任に育つよう仕向ける。名付けて『社長養殖スキーム』」と話し、庵野は後継者の育成もプライベートバンカーの仕事の一つだと認め、「どちらも守ればいい」と言う。

久美子が「どうして私に?」と尋ねると、庵野は「あなたのことが好きなんです。もちろん、あの団子もです。意外とファンがいる」と答え、久美子は「私を誰だと思ってるんですか?庵野甲一の弟子。大丈夫、私強いから」と笑って答える。それを聞いた庵野も笑い、久美子は「ありがとう、あの時救ってくれて」と感謝の言葉を伝えると、庵野は「礼には及びません」と謙遜する。

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【プライベートバンカー】最終回の結末

丈洋の部屋で庵野が話していると、丈洋は感謝の言葉を述べる。庵野は「金さえあれば…そう思っているうちが幸せだ」と語る。それを聞いた丈洋が「誰の名言か?」と尋ねると、庵野は「数々の富豪を間近で見てきたあるプライベートバンカーの言葉だ」と答える。

久美子はグループの社長に就任し、だんごの鶴松を合併した。庵野は「結局、幸せなどというものは金では測れぬもの。綺麗事に聞こえるかもしれないが、ならば一度、本気で富豪を目指してみるといい。かなった暁には、この私があなたにお仕えいたします」と言う。

その後、庵野は広い部屋で団子屋の常連である京極(五頭岳夫)と話し、「これであなたの好きな団子の鶴松を、持続的な企業へ変えることができました」と語る。京極は「これは日本の宝だ」と言いながら団子を食べる。庵野は続けて「今、団子の鶴松を買えば、もれなく天宮寺アイナグループもついてきます。京極様、いかがなさいますか?」と提案する。

京極は庵野との契約を更新すべく、指輪の判を押した

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【プライベートバンカー】最終回の金融格言

今回は南野と庵野の口から1つずつ出ました。まずは庵野が言った格言です。

辛抱する木に金がなる

庵野は長い目で見てくれないか、という意味でこの格言を言います。辛いことを我慢しながら続けることで、いずれ財産が築かれるという意味で使われたりもします。

続いて南野が言った格言です。

見切り千両、損切り万両

これ以上損をしないためにも見切りをつけるのは千両の価値があり、損失を拡大させないためにもある程度の損を覚悟で売買するのは、万両の価値があるという意味です。

長い目で見ろと庵野は言うが、南野はここで回収しなければもっと損するという意味で言ったのだろうと思います。

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【プライベートバンカー】最終回のまとめと感想

一族経営から脱却するために財団法人を設立し、久美子がグループの新社長になったという話でした。

庵野は財産を守るために、一族経営を脱却させます。さらに結局金が争いの元になっていると気付いた丈洋が、財産を家族に残さない選択をしました。

彼らは今後どうやって生きていくのか分かりませんが、みな経営や資本には参加しない誓約書を書かされました。

こうしてお家騒動は完結しますが、ここからまだ少し話があります。久美子の店の常連である、京極に庵野は団子屋を買うと天宮寺アイナグループもついてくると勧めます。

庵野は複数掛け持ちしていたようで、京極と丈洋の願いを叶えた形になったようです。

今回ゲストで中野さんが出演したことで、往年のドラマ『愛と言う名のもとに』を思い出した人も多かったかもしれません。粋な計らいです。

経済と金融についてドラマを通して学べ、庵野が痛快に解決するという面白いタイプのドラマでした。続編があったらまた視聴したいと思います。

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