【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話のネタバレと感想|偽者だらけの村

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WOWOWのドラマ【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話のネタバレと感想をまとめています。

杉元たちがついたアイヌの村はどこかおかしかった。アシㇼパが村の者に囚われてしまい、連れて行かれた先にいたのは探していた男・熊岸だった。なぜ彼はここにいるのか?そして村の男たちは何者なのか……。

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【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話のあらすじ

杉元佐一(山崎賢人)たちが立ち寄ったアイヌの村に、アシㇼパ(山田杏奈)は違和感を覚える。一人で探っていたところ、村の者に捕らえられてしまう。連れて行かれた先には探していた男・熊岸長庵(徳井優)がいた。熊岸の話では村は樺戸監獄からの脱獄囚により、既に乗っ取られているという。

一方、尾形百之助(眞栄田郷敦)は村民を疑っていた。だが杉元は彼らを信用しようとする。そこである道具の使い方について、実演してみるよう杉元は村長に迫り……。

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【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話のネタバレ要約

刺青の囚人である鈴川は、村の村長に化けていた。アシㇼパは熊岸に本物と偽物の見分け方を聞こうとするが、矢が刺さって熊岸は亡くなってしまう。

杉元は鈴川を連れて土方たちの待つ宿へ向かうが、白石が夜中に抜け出そうとして第七師団に捕まってしまう。

白石を救うため、鈴川に犬童に成りすましてもらうことにした。

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【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話詳細なネタバレ

偽者

杉元佐一(山崎賢人)たちは村の一軒家に足を踏み入れた。アシㇼパ(山田杏奈)は「トイレに行く」と言い訳をして外に出ると、村の中心に設置された大きな熊の檻を調べに向かった。しかし、じっと観察しているところを村人に見つかり、その場で捕まってしまう。

一方、尾形百之助(眞栄田郷敦)は村人たちに問いかけた。「ムシオンカミとはどういう意味だ?」だが、誰も答えようとしなかった。村全体が何かを隠しているような、得体の知れない空気が漂っていた

その後、アシㇼパはエクロクの弟(宮田佳典)によって熊岸長庵(徳井優)のいる場所へ連れて行かれた。そして、熊岸に見張るよう命じられる。アシリパは彼に問うた。「なぜアイヌのふりをしている?」

尾形もまた、この村の住人たちが本当にアイヌなのか疑念を抱き始めていた。特に、ムシオンカミという言葉が引っかかっていた。それは「無作法な礼拝を嘲る」意味の言葉で、本来アイヌであればその意味を知っているはずだった。

村の様子を観察する中で、アシㇼパはさらに違和感を覚えた。村人たちは鉢巻をつけたまま儀式に参加しても誰も注意しないし、育てているヒグマにはゴミのようなものを与えていた。本来、熊送りの儀式では、熊に人間と同等かそれ以上の食べ物を与えるべきだった。育ってしまった熊を見ると、熊送りの儀式が行われた様子もなかった。

アシㇼパは再び熊岸に尋ねた。「なぜアイヌのふりをしている?」だが熊岸は怯えた様子で答えた。「聞かないでくれ。聞かれるとやばいんだ」

熊岸はポツリポツリと語り始めた。この村に訪れた旅人たちは皆、殺されてしまったという。「なぜ殺すんだ?」とアシㇼパが問い詰めると、熊岸は真実を打ち明けた。

ここにいる連中は、樺戸監獄から集団脱獄してきた囚人たちだ。アイヌの村を乗っ取って潜伏している。そして、私を含む全員が、ある男によって脱獄させられたんだ。その男は政府の偉いさんに成りすまして樺戸監獄に現れ、脱獄を手引きした」

熊岸はさらに語った。「その男の名前は鈴川聖弘。詐欺師であり、あらゆる人間に化ける天才だ。今はこの村の村長に化けている。彼自身も網走監獄に収監されていたが、脱獄してここに来たらしい

さらに熊岸は、村にいる女性たちは鈴川聖弘(山路和弘)に脅されて家族のふりをさせられていると打ち明けた。そして「ここから逃げ出す計画をしているが、助けを呼んでくれないか」とアシㇼパに頼んだ。

アシㇼパは鋭い目で熊岸を見つめ、もう一つの問いを投げかけた。「網走監獄から逃げてきたその男の体に、変わった刺青が掘られていなかったか?」熊岸はその質問に、怯えながらも慎重に答えようとする。アシㇼパの心の中には、真実に迫る決意が湧き上がっていた。

戦闘開始

杉元たちが村の家で情報を集めていると、一人の女性が慌てた様子で何かを伝えに来た。しかし、すぐに男たちに連れ去られてしまう。その様子に不安を覚えた杉元たちが部屋の奥に目をやると、別の女性がアイヌ語で「助けて」と小さくつぶやいていた。しかし、その声を遮るように村長は「出ていけ!」と追い払った。

状況を察し、杉元は部屋にあった棒を手に取るとつぶやいた。「アイヌならこれが何かわかるはずだ」まずは牛山辰馬(勝矢)に棒を渡し、「お前、やってみろ」と命じたが、牛山の仕草はまるで的外れだった。杉元は呆れて首を振りながら「全然違うじゃねえか!」と突っ込んだ。

次に棒を渡された村長が妙なゼスチャーを始める。杉元はその奇妙な動きを見て、半ば呆然とした。「そういう使い方もあるのか…?」

だが、その一連の様子をじっと見ていた尾形が無言で棒を取り上げると、突然村長の足を殴りつけた。「いったっ!」と男が日本語で叫ぶ。その声を聞いた尾形は冷たく言い放った。「本当のアイヌなら、とっさに痛い時に日本語で叫ぶか?」

杉元は妙にその男をかばう素振りを見せたが、アシㇼパの行方について誤魔化されると、たちまち激怒した。「やっぱりお前ら、ただのやくざだろ!」尾形も刺青を見て呆れた表情を浮かべた。「アイヌのふりをしてるだけかよ」

正体がバレた男たちは、反撃に出て杉元たちに襲いかかろうとする。その頃、遠くからその様子を見ていたアシㇼパは、熊岸に静かに言った。「気の毒なのは偽アイヌの囚人たちだ」

杉元が外に飛び出し、「アシㇼパ!」と叫ぶと、それを聞いたアシㇼパも外に向かおうとした。しかし、男が立ちはだかり、行く手を阻む。すると突然、村にいたアイヌの女性たちが現れた。「これは夫を殺された復讐だ!」そう叫びながら、彼女たちは男を殴り殺してしまった

その混乱の中、杉元が危機に陥ると、尾形が素早く援護射撃を放ち、冷めた声でつぶやいた。「勘違いすんなよ。俺も別にお前が好きなわけじゃねえからな、杉元」

一方、牛山は敵の男たちを次々となぎ倒し、その勢いで彼らを熊の檻に叩きつけた。檻の中で熊が唸り声を上げる中、状況はさらに緊迫していく。村の真実が徐々に明らかになる中、杉元たちの戦いは続いていた。

刺青の囚人

アシㇼパは熊岸に近づき、真剣な目で頼み込んだ。「贋作を見極めてほしい」

熊岸は静かにうなずいた後、ぽつりと話し始めた。「贋作も偽札も、好きで作ってたわけじゃない」

その時、外から鋭い音が響き、次の瞬間、窓を突き抜けた矢が熊岸に突き刺さった。彼は短い悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちた。

一方、外では恐ろしい光景が広がっていた。巨大な熊が村長を襲い、彼の服を引き裂いていた。その裂け目から露わになったのは、あの刺青だった。牛山はその刺青を見逃さなかった。「やっと見つけたか…」と低くつぶやき、勢いよく熊のもとへ駆け寄った。

牛山は背負い投げをし、圧倒的な力で熊を地面に叩きつけた。熊は苦悶の唸り声を上げ、後ずさる。牛山は熊に向かって一喝した。「仲間の熊に伝えろ、不敗の牛山という神話を」

村の混乱が収まらない中、熊岸は息も絶え絶えに口を開いた。「贋作には、作り手のこだわりがある。本物を凌駕してやる、そんな執念がね」

彼の言葉は途切れがちだったが、語り続けた。「貧しさの中で手を染めた贋作でも、芸術家であろうとした。ちっぽけな意地だよ…でも本物が作れたら…贋作なんて作らなかったのに」

彼の目がかすかに潤み、最後の言葉が漏れた。「見た人の人生をがらっと変えてしまうような…本物の作品を…」

その言葉と共に、熊岸は静かに息を引き取った。彼の顔には、一瞬の安らぎの表情が浮かんでいた。杉元とアシㇼパは、その場で立ち尽くし、熊岸の最期に思いを馳せていた。

それぞれの道

外に出ると、無数の遺体が転がっていた。杉元がすべてを手にかけてしまったのだという。アシㇼパは言葉を失い、ただその光景を見つめていた。杉元が近づき、「大丈夫か?」と声をかける。だが、アシㇼパの心には、旅の最初に交わした約束が蘇っていた。「人殺しはなしだ」そう誓ったはずなのに…。彼女は何も言えなかった。

村では遺体が一つの場所に集められ、埋葬された。その後、アシㇼパは鈴川の刺青を慎重に書き写した。村の女性たちは、助けてくれた礼として食事を振る舞った。アシㇼパは、出された餅に味噌をつけ、女性たちにその味を教えた。最初は不思議そうにしていた彼女たちも、一口食べて顔を輝かせ、「おいしい!」と声をあげた。

翌朝、杉元たちは村を後にする準備をしていた。鈴川をどうするかという話題になると、尾形は冷淡に「殺してしまえ」と言ったが、杉元は「連れていく」と決めた。村の女性たちは牛山に夢中で、彼を囲んで離さなかったが、結局みんなに連れて行かれてしまった。

一足先に月形の宿に到着していた土方歳三(舘ひろし)たち。永倉新八(木場勝己)は真剣な顔で言った。「判別法が分からなければ、白石に頼ってのっぺら坊に会うしかないな。」その言葉に、土方も渋い顔で頷いた。

その夜、白石由竹(矢本悠馬)は恐ろしい夢にうなされていた。夢の中で、杉元に殺される場面が何度も頭をよぎった。飛び起きた白石は外へ出て、冷たい空気に身をさらした。しかしそこには、第七師団が待ち構えていた

夕張では、インカㇻマッ(高橋メアリージュン)たちが占いをしながら道中を進んでいた。彼女の表情には、何かを見通すかのような冷静さが漂っていた。

その頃、鶴見篤四郎(玉木宏)は二階堂浩平(柳俊太郎)に新しい義足を与えるべく、有坂成蔵(浅野和之)を紹介した。有坂は「これが新しい義足だ」と言い、説明を始めた。それは散弾を二発仕込める特殊な仕様だった。その話を、奥山夏太郎(塩野瑛久)が物陰で聞いていた。

それぞれの道が交差し、再び緊張が高まる中、杉元たちは新たな決意を胸に、次の目的地へと進んでいくのだった。

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【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話の結末

杉元たちはついに土方のもとで再集結した。だが、そこで知らされたのは白石が第七師団に捕まったという一報だった。集まった仲間たちは「まあいいか」と半ば諦めた様子だったが、杉元だけは「助けたい」と強く宣言した

「どうやって助け出すつもりだ?」と土方が尋ねると、杉元は連れてきた鈴川に視線を向けた。「こいつを使うんだ。熊岸を脱獄させたのと同じ方法で、白石を救い出す」

鈴川は得意げに微笑み、提案を聞き入れた。そして、目標は犬童四郎助(北村一輝)になりすますことに決定した。鈴川の変装の腕前は見事だった。犬童の癖や仕草まで完璧にコピーし、仲間たちを驚かせた。

「見ろ。このほっかむり一つで別人になれるんだぜ」鈴川は自信満々に土方にほっかむりをかぶせ、雰囲気を一変させてみせた。その姿を見た杉元は、ふと過去の記憶を呼び起こした。

「ニシン番屋で会った時のことを覚えてるぞ…」杉元の目は冷たく鋭く光っていた。「白石と内通していたんだな」

土方は少し苦笑しながら、肩をすくめた。「今更どうこう言うことか?もう過ぎたことだろう」

だが、杉元は厳しい口調で言い放った。「一度裏切ったやつは、何度でも裏切る」その言葉には、仲間を思う彼の信念と、裏切りへの怒りが込められていた。

白石救出の計画が進む中、杉元の胸には警戒と決意が渦巻いていた。これ以上、大切な仲間を失うわけにはいかない。救出作戦が成功するか否かは、鈴川の腕と、杉元たちの覚悟にかかっていた。

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【ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―】8話のまとめと感想

アイヌに成りすましていた脱獄囚たちを杉元たちがやっつけ、新たな刺青の囚人が見つかったという話でした。

杉元、尾形、牛山の3人が揃ったら、死体の山が積み重なるだけでした。あっという間に制圧されました。しかし、贋作の具体的な見極め方を聞く前に、熊岸は亡くなってしまいます。

そして白石が第七師団に連れて行かれてしまい、杉元は彼を助けるために鈴川を使って救出に向かいます。

次回がドラマ版は最終回となりますが、どこまで話は進むのかが楽しみです。

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