【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜Season2】4話のネタバレと感想をまとめています。
婚約者が殺害された男性の目に見えたのは、【不安】の感情だった。疑われていることへの不安なのか?それとも別の心当たりがあるのか?朱梨と美空がたどりついた真相は、あまりにも身勝手なものだった。
【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】4話のあらすじ
辺見悠哉(中尾暢樹)の婚約者・長谷川茉央(優希美青)が、車の中で絞殺遺体で発見される。心野朱梨(飯豊まりえ)と滝沢美空(影山優佳)は、悠哉に取調室で聴取をしていた。
彼の目から最初見えた感情は【悲しみ】の感情だった。しかし、両親の話をすると【不安】の感情に変わった。
悠哉と茉央は事件前、水族館で口論する姿をスタッフや他の客に目撃されていた。何が原因で喧嘩になったのかを問うが、大したことじゃないと言って答えようとしない。
そこで朱梨たちは、悠哉の両親に話を聞きに行くことにした。父親の恭平(小林隆)から見えたのは、【不安】の色だったが、母親の環(清水美砂)から見えた色は最初は【恐れ】だったが、やがて【怒り】の色に変わった。
家族と婚約者の間に何があったのか?
【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】4話のネタバレ要約
婚約者を殺された悠哉の目から見えたのは【不安】の感情だった。そして母親・環から見えた色は【怒り】の色だった。
母親が殺害したのではと気付いた息子は【不安】を感じ、婚約者を疎ましく思っていた母は【怒り】を覚えていた。
そして息子のためと言いながら、自分が息子を独占したいがために婚約者を殺害した。
【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】4話の詳細なネタバレ
【不安】の感情
心野朱梨(飯豊まりえ)と滝沢美空(影山優佳)たちは、辺見悠哉(中尾暢樹)の両親に会うために出かけていた。しかし、その前に、彼らが向き合ったのは、悠哉の取り調べだった。
それは3時間前のこと。取り調べ室で、朱梨と美空は悠哉に向き合い、事件の真相を探ろうとしていた。2日前の午前1時頃、杉並区に止まっていた車の中で、長谷川茉央(優希美青)の遺体が発見された。
警邏中の警察官が発見し、救急隊員によって死亡が確認された。死因は、紐状のもので頸部を絞められたことによる窒息死、つまり絞殺だった。車は被害者の自家用車で、凶器はまだ見つかっていない。
「絞められた際に抵抗したのか、左手のネイルが剥がれていました」と美空が冷静に補足した。
悠哉は茉央の婚約者であり、彼女と最後に会った人物でもあった。事件当日、二人は水族館に行っていたというが、そこで口論している姿をスタッフや他の客に目撃されていた。
「喧嘩の原因は何だったんですか?」朱梨が問いかける。
「大したことじゃなかったんです。婚約もして、両親にも紹介して、すべて順調だったんです。些細なことで言い争いましたが、すぐに仲直りしました」と、悠哉はハンカチを取り出し、涙を拭いた。
「茉央さんの死亡推定時刻は、夜11時頃。悠哉さんはその時間、自宅にいたんですか?」
悠哉は静かに答えた。「ええ、自宅にいました。でも…あの日は、両親とは顔を合わせず、自室にすぐ戻りました」
朱梨と美空はその言葉に微妙な違和感を感じながら、話を続けた。茉央は悠哉の会社の同僚でもあり、二人の関係は公私ともに近いものだったという。さらに、水族館に行くのは悠哉の趣味で、幼少期から体が弱かった彼を母親がよく連れて行っていたことも話した。
「もしかして、僕も疑われているんですか?」と悠哉が不安そうに問う。
朱梨は冷静に彼を見つめた。「いえ、私たちはただ、すべての可能性を考慮しています。茉央さんを殺す理由がある人を知っていますか?」
悠哉は急に真剣な表情になり、「僕には彼女を殺す理由なんてありません。一刻も早く、犯人を見つけてください」と訴えた。
取調べが終わり、朱梨たちは部署に戻って再度状況を整理した。朱梨はふと呟いた。「悠哉さんから見えていたのは、最初は【悲しみ】の感情でした。でも、両親の話をしている時、彼の感情が【不安】に変わったんです」
「両親の話を避けていたんじゃないか?」と坂東俊之介(浜野謙太)が推測する。
その頃、風早涼(浅香航大)は先日手に入れたファイルを見返していた。そのファイルには、二見智子(和田光沙)が運営していた支援団体に関する捜査報告書が含まれており、さらにその中には心野紫織(松井玲奈)の姿が写っている写真があった。その端には、何かを示唆するようにクリット・ウォンラット(Sapol Assawamunkong(Great))の姿も確認できた。
悠哉が隠している何か、そして彼の両親との関係は?新たな謎が浮かび上がる中、朱梨たちは次の手がかりを探していた。
怒りの色
朱梨と美空は、辺見悠哉の両親に話を聞くため、彼らの自宅を訪れた。ドアを開けたのは、少しやつれた様子の父親・恭平(小林隆)だった。彼は深々と頭を下げ、開口一番「申し訳ありません」と謝罪を始めた。しかし、朱梨が「参考のために、悠哉さんに話を聞いただけです」と説明すると、彼はようやく頭を上げた。
「息子さんが事件に関与しているという心当たりは?」と朱梨が尋ねると、父は少し考え込んだ末に答えた。「そういうわけではないんです。ただ、茉央さんは息子にはもったいないくらいの女性でした」
母の環(清水美砂)も慎重に言葉を選びながら話を始めた。「あの日、私は夜10時頃には休んでいたので、悠哉とは会っていません」
「その日はひとりでキャンプをしに山梨へ行っていました。悠哉とは、会っていません」と父は言った。だが、その言葉に美空はすかさず反応した。「キャンプ場に問い合わせれば、アリバイが確認できるかもしれませんね」
父はそれに頷き、言葉を続けた。「私は警察関係者に知り合いが多いので…そういうところでも協力できますよ」
話が終わり、朱梨と美空は帰り道、両親との会話を振り返りながら歩いていた。朱梨は静かに話し始めた。「お父さんから見えていたのは、【不安】の色でした。でも、お母さんからはもっと強い【恐れ】の感情が見えていたんです。それが次第に【怒り】に変わっていった」
「怒り?」と美空が驚いて尋ねる。
「ええ、最初は【恐れ】でしたが、その後はずっと【怒り】の感情に変わっていました。でも、彼らは自分たち以外の何かに怒っていたように感じます」と朱梨は思案顔で答えた。
その後、朱梨たちは悠哉と茉央が働いていた会社を訪れ、茉央と親しかった女性社員(佐藤菜奈子)に話を聞いた。
「何か動機がありそうな人に心当たりはありませんか?」と朱梨が尋ねると、女性社員は少し戸惑った表情で答えた。「事件と関係あるかどうかは、わからないんですけど…」彼女の言葉が途切れた瞬間、朱梨と美空は新たな手がかりを探し出すべく、さらに深く話を掘り下げようとしていた。
恐れの色
朱梨と美空は、辺見悠哉に対する二度目の取り調べを行った。茉央との関係についてさらに掘り下げると、彼女が悠哉との結婚に悩んでおり、婚約破棄まで考えていたことが明らかになった。
「トラブルはなかったと言っていますが、それは隠していたんじゃないですか?」と朱梨が問いかける。
悠哉は少し戸惑った表情で答えた。「隠していたわけじゃありません。自分たちの間で解決していたので、他人に話す必要はないと思ったんです」
そこで美空が鋭く切り込んだ。「もしかして、あなたが刺したんですか?彼女から別れを切り出されて、カッとなって…」
悠哉はすぐに否定した。「違います!確かに茉央には『このままじゃ結婚できない』と言われましたが、それで彼女を殺したわけじゃありません。最後には彼女も納得してくれたんです」
朱梨はさらに突っ込む。「婚約破棄を考えていた理由は何ですか?」
悠哉は苦笑いを浮かべながら答えた。「きっと、僕みたいな男でいいのか、不安になったんじゃないかと思います」
その後、朱梨たちは部署に戻り、再度相談を行った。朱梨は悠哉の取り調べ中に感じた感情について言及した。「彼からは相変わらず【恐れ】の感情が見えていました。でも、今回の取り調べで、私たちが彼をはっきり疑うような質問を投げかけたので、当然の反応だとも思います」
風早は少し考え込みながら、「婚約破棄の理由を聞いた時に【恐れ】の感情が増していた。これは何か隠している可能性があるな」と言った。
その後、朱梨は姉が映っていた防犯カメラの場所へと足を運んだ。そこに美空もやってきたが、二人が現場を確認していると、風早から電話が入った。
「茉央さん殺害の凶器が見つかった」と風早の声に緊張が走る。凶器は登山用のロープで、辺見恭平のものだという。
「近くのゴミ捨て場に捨てられていたんです。収集日のずれを不審に思った住人が中身を確認したところ、登山用ロープと血のついたネイルが出てきて、慌てて通報したそうです」と風早が説明した。
ネイルについていた血液は茉央のものと一致し、ロープからは茉央と恭平の指紋だけが検出されたという。さらに、キャンプ場に問い合わせたところ、事件当夜、恭平が確かにキャンプをしていたことが確認された。
「遺体発見現場とキャンプ場の往復は約4時間程度。Nシステムを避けて夜中に移動し、犯行に及ぶことは可能です」と今西湊人(岩瀬洋志)が補足した。
美空は少し考え込みながら言った。「恭平さんから見えていた【不安】の色、あれは彼が犯人だと疑われているから、不安に思っていたのかも」
「明日、恭平さんを再び聴取に呼びましょう」と美空が決意を固めたところで、朱梨たちは新たな展開を前に、次の行動に移ろうとしていた。
手がかりを発見
恭平を呼び出しての取り調べが始まる。彼は、ロープについて「盗もうと思えば誰でも盗める状態だった」と冷静に答える。しかし、その場に風早がやってきて、聴取を中止するよう告げた。
「上から横槍が入ったんだ」と風早はため息混じりに説明する。「恭平さんには警察関係者の知り合いが多い。それに、聴取を担当しているのが心野だということも問題になっている」
風早が朱梨に向かって、「今後、お姉さんのことが落ち着くまでは、直接聴取は控えるべきだ」と言いかけると、美空が鋭く反論した。「本気で言ってるんですか?それで心野さんを守っているつもりですか?」
その言葉に一瞬黙り込んだ風早も、すぐに「そうだったな。悪かった」と謝罪した。
聴取が中止になったものの、朱梨の疑念は晴れない。「もし恭平さんが犯人だとしたら、茉央さんを殺害する動機は何だったのでしょうか?」朱梨は風早に問いかけた。
「もしかして、息子の婚約者である茉央さんを異性として見ていたのでは?」風早はそう言いながらも、自分でその可能性を確かめるべきだと考えをまとめた。「確かめる必要がありますね」と朱梨。
その後、部署で残業が続く中、朱梨、風早、美空は坂東や今西とともに防犯カメラの映像を確認し、手がかりを探していた。何時間も映像を見続ける中、美空が突然声を上げた。「心野さん、これって…」
美空が発見した映像を確認すると、朱梨は直感的に何かを感じ取り、それを悠哉に確認させるため、すぐさま彼の会社へ向かった。悠哉の色を見た瞬間、突然オフィスでスケッチブックを広げ、朱梨は静かに言った。「見えました…悠哉さんの色」
悠哉が家に戻ると、手にロープを持っていた。彼の目は冷たい決意に満ちていた。彼はそのまま母親を追いかけ、ロープを使って殺そうとする。しかし、間一髪で坂東たちが飛び込んできて、悠哉を取り押さえた。
「逮捕状が出ました。母親に対するものです」と風早が冷静に告げた。母親は茉央殺害の疑いが濃厚になっていた。朱梨たちはついに、事件の真相に近づいていた。
事件の真相
殺害の動機
取り調べ室の冷たい空気の中、悠哉の母親・環が座っていた。朱梨は彼女に向かい、静かに語りかけた。「悠哉さんに見せたのは、水族館の防犯カメラ映像です。そこには、あなたが二人の後をつけている姿が映っていました」
環は口を閉ざしたまま、表情を硬くしていた。
朱梨は続けた。「『ヘリコプターペアレント』という言葉をご存じですか?それは、ヘリコプターがホバリングするように、子どもを見張り、必要以上に関わり続ける親のことです」
環は監視を続け、悠哉を束縛していた。悠哉は以前から母親に対して不満を募らせていたが、それを表に出すことはできなかった。茉央との結婚を自分の意思で決めたものの、母親の影響は常に背後にあった。彼女に結婚の話をした時、母親は一見喜んでいるように見えたが、実際には怒りの感情を抱いていた。その怒りは、息子を奪おうとする茉央に向けられていた。
環の監視は茉央にも及んでいた。連絡もなく茉央の家に押しかけ、家事の仕方に口を出すことも多かった。勝手に家に入り、掃除や片付けを始めるなど、茉央のプライバシーを侵害していた。
ある日、茉央はこうした環の行動について悠哉に相談した。悠哉はその話を聞き、母親に「勝手に茉央に会いに行くな。茉央も迷惑しているんだ」と注意した。
それを聞いた母親は怒り心頭だった。「茉央さんがそんなこと言ってるの?」と逆ギレし、悠哉に対して冷たい視線を送った。
悠哉は必死に母親を説得しようとしたが、母親は耳を貸さなかった。「悠ちゃんは、もうあの女に毒されてしまったんです。あの女がいる限り、息子は幸せになれません」と環は断言した。
そして、あの日――水族館での出来事が、すべての始まりだった。悠哉は茉央に対して、「結婚後、母親と同居してくれないか」と提案した。すると茉央は、即座に「無理だよ。あんな人と一緒に暮らすなんて」と拒否した。
「お母さんとの関係を見直してくれないなら、私、結婚はできない」と茉央は冷静に告げた。
悠哉は焦り、母親の肩を持つとその瞬間、茉央は激怒し、二人の口論が始まった。これが、水族館での喧嘩の原因だった。
しかし、その後、悠哉は冷静になり、茉央をなだめた。「同居はしないよ。もし、母さんが言うことを聞かないなら、縁を切るつもりだ」とまで言った。
だが、その言葉を物陰で聞いていた環は、茉央に対して殺意を抱いた。息子を奪おうとする茉央を、どうしても許すことができなかった母親は、彼女を抹殺することを決意したのだ。
朱梨の話が終わると、環は無言のまま、目を伏せた。全てが明るみに出た今、彼女が抱えていた病的なまでの執着が、ついにその姿を現した。
殺害の手口
茉央が悠哉を車で送った後、その夜、環は茉央に「少し話がある」と言って車を走らせた。車を停車させると、後部座席に座った環は冷静な表情でロープを取り出し、茉央の首に巻きつけた。そして、力強く絞め上げ、彼女の命を奪った。
使用されたロープは、環が夫に罪をなすりつけるために選んだものだった。それを知った美空は、呆れた表情で問いかける。「平気なんですか?ご主人に罪をなすりつけるなんて…」
環は冷たく笑った。「あの人息子に興味ないですよ。気にしてるのは世間体だけ。自分は趣味に没頭して、家族なんてどうでもいいのよ。あんな夫、いりません」
美空は怒りを抑えつつ反論した。「でも、茉央さんにだってご両親がいたんです。想像できなかったんですか?」
しかし、環は開き直って言い返す。「子どもを守れなかった親が悪いのよ。私は、自分の子を守るためにやったんだから。あの子のことは一番自分が知ってます。あの子のためにやったんですよ」
「本当にそうですか?」朱梨は鋭い視線で問いかけた。
「あなたがやったのは、悠哉さんのためではなく、あなた自身のためだったのではないですか?」朱梨の言葉は、まるで環の心を見透かしているかのように響いた。
朱梨はさらに話を続ける。「最初、悠哉さんはあなたを疑っていませんでした。でも、茉央さんとの喧嘩について尋ねた時、彼の心に【恐れ】の感情が生まれたんです。そして、防犯カメラの映像を見たことで、その恐れは【怒り】に変わりました。悠哉さんからは、あなたに対する激しい怒りの感情が見えました」
環は焦りの色を見せながら、「嘘よ、あの子が私を襲うなんてありえない!」と叫んだ。
美空が冷ややかに応じた。「さっき、あなたが悠哉さんに襲われたばかりじゃないですか」
朱梨は静かに、だが決然とした声で言葉を続けた。「悠哉さんは怒っているんです、あなたに。そして何もできなかった自分自身に。家族だから、あなたを守るためだから。そうやって思いを押し付けられる人の感情ほど、苦しいものはありません。誰よりもあなたが悠哉さんを苦しめ、大切なものを奪ったんです。そのことを忘れないでください」
母親はその言葉を聞いても、反省する様子を見せず、どこか澄ました表情で静かに座り続けていた。その冷淡さが、彼女の罪深さをさらに際立たせていた。
【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】4話の結末
取り調べが終わり、朱梨が取調室から出ると、風早が待っていた。しかし、彼の表情はどこか煮え切らない。様子を伺っていた美空が、「大事な話ですか?」と問いかけると、風早は軽く頷いた。そして、朱梨を屋上へと呼び出した。
夜の屋上の空気は静かで、二人の間にはしばらく言葉がなかった。やがて風早が口を開いた。「俺、なんとか心野を守らなきゃと偉そうなこと思ってた。けど、よく考えたら、自分のためだなって」
風早は自分の胸中を打ち明けながら、ひとつのファイルを朱梨に差し出した。「これを見てくれ。逮捕の一週間前の写真だ」
朱梨がファイルを受け取り、中を確認すると、そこには驚くべき写真が収められていた。彼女は困惑しながら、写真と風早の顔を交互に見つめた。「これは…ただの偶然だと思うか?」風早は静かに問いかけた。その言葉には、何か大きな疑念が隠されているように感じられた。
一方、美空は弟の晴馬(高野洸)と居酒屋で話をしていた。何気ない会話の中で、ふと晴馬は尋ねた。「新しい刑事で、心野朱梨って刑事が来なかったか?」美空の心に小さな違和感が残った。
そして、その頃、朱梨の姉はどこかの部屋にいた。彼女の行方はまだ誰にも分かっていなかったが、風早が差し出したファイルと、朱梨を取り巻く謎は、さらなる展開を迎えようとしていた。
【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】4話のまとめと感想
【不安】だったのは、母親が婚約者を殺した犯人かもしれないと感じたからでした。
今回の被疑者は一切反省をしません。それだけに見終わった後、ムカムカする人もいるかもしれません。あなたのためは自分のため法則が発動します。子離れできない母親が、息子を独占したいがために、婚約者を殺害しました。
家族を大切に思うのは良い事ですが、過干渉すると最早コントロールしたいだけのエゴです。とはいえ、環の夫である恭平は家庭に無関心過ぎて、これはまたこれで問題です。
無関心な父親と過干渉な母親。そんな2人のせいで、ごく普通に生きてきた茉央が犠牲になるという、何とも救いようのない話でした。