【相棒シーズン22】19話「トレードオフ」のネタバレと感想をまとめています。前回に続き今回も前後編に分かれ、結末は次回へ持ち越しになります。
法務大臣の指揮権発動により、政治家の収賄疑惑に関する強制捜査が見送られる。その後、政権批判をする政治学者が少年に襲われる事件が発生した。右京たちは事件に違和感を覚え、独自に捜査を始めるが……。
【相棒22】19話のあらすじ
法務大臣の下川阿貴(黒谷友香)が指揮権を発動し、自生党幹事長・榊郁次郎(永田耕一)の収賄疑惑の強制捜査が見送られることになった。実際は内閣官房長官・武智淑郎(金田明夫)の指示だった。
捜査を担当していた特捜部部長の尾上欣吾(甲本雅裕)も、これにより捜査を断念せざるをえなかった。
テレビ番組で政権批判をしていた政治学者の乙部泰治郎(佐戸井けん太)が、ある晩、自宅前で待ち伏せしていた少年・多賀潮(島田裕仁)に襲撃され怪我を負う。
杉下右京(水谷豊)は事件に興味を抱き、亀山薫(寺脇康文)と共に捜査に乗り出す。
すると乙部から襲撃時に「ごめんなさい…」と犯人から言われたという証言を聞き、右京は少年が借金返済のために襲撃したのではないかと考える。
やがて乙部が出演した番組を担当していたプロデューサーの西村拓三(内藤裕志)が、遺体で発見され……。
【相棒22】19話の見逃し配信
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【相棒22】19話のネタバレ
今回の話で事件は解決しません。次回後半に話は続きます。
襲撃
政治学者の乙部泰治郎(佐戸井けん太)が、多賀潮(島田裕仁)という少年に襲撃される事件が発生。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は早速捜査を開始する。
犯人が勾留されている所轄署へ向かった右京たちは、そこで乙部に遭遇して話を聞く。襲われた時、「ごめんなさい…」と言ってから潮は逃げたと乙部は言う。その理由は分からなかった。
潮の叔父である多賀諄(竹井洋介)に話を聞きに行った右京たち。潮の父は極道で子供の頃に姿を消し、母親は既に亡くなっていた。
その亡くなった母親がヤクザから借りた借金2000万円を、潮は少しずつ返済していたという。
右京たちが署に行くが追い返され、潮から話を聞く事ができないため、彼の自宅を調べることにした。殺風景な自宅は既に鑑識が調べた後で、通帳を見ると厳しい生活をしていたのが分かった。
右京は冷蔵庫の中の保存容器を見て不思議に思い、中を開けてみると札束が入っていた。総額2000万ほどの札束があり、奇しくも借金の額と同じだった。
署へ行き担当の刑事・井坂久司(岩男海史)を右京は丸め込み、直接潮と会話することができた。札束の話をすると潮は騒ぎ出し、「俺の金だ!」と言いながら亀山に掴みかかる。
乙部を襲う代償で2000万を手に入れたのではないかと右京が問うと、もし仮にそうなら金はどうなるのかと潮が聞き返す。没収されると答えると、拾った金だと潮はあくまで主張した。
実際のところ何の証拠もなく、潮を土師太(松嶋亮太)が調べたところ、怪しい宗教団体や組織とは接触していなかったことが分かる。
そこで右京は角田六郎(山西惇)に、一つお願いがあるといって何かを頼んだ。
新たな事件発生
亀山美和子( 鈴木砂羽)は乙部が襲撃されるきっかけとなった番組を制作した、東都テレビのプロデューサー・西村拓三(内藤裕志)に取材を申し込み、西村の事務所で会う約束をしていた。
大音量が流れている中、返事がないため美和子はドアを開けて中に入る。すると西村は椅子に座ったまま、胸に2本の矢が突き刺さって死んでいた。
伊丹憲一(川原和久)らに続き、亀山も右京と共に現場にやってくる。凶器はピストルクロスボウだろうと右京は遺体の状態から判断する。
実は西村はテレビ局をひと月ほど前にに退社していた。タイミング的に気になるという右京、美和子も円満退社ではないのではないかと考えていた。
右京たちは西村がいたテレビ局の上司・金子忠志(仁科貴)に話を聞く。確かに制作を外れろとは言ったが、一時的なつもりだったという。西村は納得できず、辞めるといった。
実は番組放送後、政府筋から抗議があったと金子は語る。その時、どこから抗議があったかは金子は明かさなかった。
その後、金子は右京に連絡し、改めて会って録音した音声を聞かせる。それは社美彌子(仲間由紀恵)が、番組に対して抗議している音声だった。
その頃角田は右京に頼まれた件か、山本大輝(七枝実)という人物を捜し当てて声をかけていた。
【相棒22】19話の結末
右京たちは社に直接抗議をしたのか聞きに行く。社は否定すると同時に、そもそも乙部は危険分子にリストアップされていないと答えた。
今度は乙部の所に行き、右京はある雑誌を見せてもらう。そこには武智が官房長官に就任した時、乙部が批評を書いた記事が掲載されていた。
マイナーな雑誌だったため、全く当時は話題にならなかったと乙部は言う。だが、武智はその記事を見つけると、乙部の所へ地元の特産品などを沢山送りつけた。武智は脅すのではなく懐柔策で、自筆の手紙まで添えて送った。
しかし乙部は全て送り返したという。乙部も武智から恨まれている可能性はあった。
武智が乙部を潮を使って襲わせたのではないか、右京はそう推理していた。だが、西村殺害については懐疑的だった。
なぜなら、乙部はケガをさせられた程度に対し、西村は殺されたとなると釣り合いが取れないからだ。
鑑識で西村のスマホの着信履歴を見ると、殺される前日に美和子から着信があり、さらに元法務大臣の下川阿貴(黒谷友香)から着信があった。
阿貴と西村の接点は不明だが、阿貴は2019年のハロウィンパーティーで、クロスボウを持って写っている写真があった。
また、犯行現場にはピンヒールの跡があり、阿貴もまたピンヒールをよく愛用していた。伊丹たちは現場の防犯カメラを、もう一度よく確認することにした。
警視庁はざわついていた。原因は右京が配信した動画にあった。「警視庁の名探偵と呼ばれる、杉下右京です」と自己紹介をし、乙部襲撃事件と西村殺害事件について語る。
そしてその両方の事件の黒幕は、武智だと名指しした。
人気の動画サイトに投稿されていた動画は、瞬く間に広まった。土師に発信元を調べてもらうと、動画は右京のパソコンから発信されていた。
翌日、亀山がどういうつもりなのか右京に聞くと、右京は笑った。
【相棒22】19話のまとめと感想
少年が政治学者を襲撃したのをきっかけに、政界を巻き込む事件が起ころうとしているという話でした。
前編ではどんどん事件が起きてしまい、最後は右京のフェイク動画が登場し、あっという間に話は終わってしまいます。
登場人物の関係性でいうと、阿貴と殺された西村は繋がっているようです。武智と乙部も面識はありそうです。ただ、潮は誰と面識があるのかが謎です。
母親が残した借金を肩代わりしなければいけないと言いますが、高校中退した少年が払えるとも思えない金額な上、本来返す義務もありません。本当に借金なのか?そっちのほうがが気になります。
西村殺害犯が阿貴のような雰囲気を匂わせますが、さすがに元法務大臣が殺しに行くとも思えず、それこそ誰かに依頼すればいいような気がします。
フェイク動画にフェイク音声などを交えてくるので、どれが本物でどれがフェイクなのか?見分けが視聴者にはつきません。つまり後出しジャンケンが簡単に出来る状況です。
テクノロジーが進めば進むほど、後出しがない推理ものは作るのが難しいのかもしれません。
今回の話はスッキリと綺麗に終わることができるか?次回最終回がどうなるのか楽しみです。