【相棒20】2話のネタバレと考察|柾庸子生存の可能性を探る

2021秋ドラマ
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【相棒20】2話「復活~死者の復讐~」のネタバレと感想をまとめています。

都々子の死もまた仕組まれたものだと右京さんは推理します。そして、こっそりとすり替えていたあの鍵で、“切り札”が隠されている場所へ向かいますが……。

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【相棒20】2話のあらすじ

中郷都々子(織田梨沙)の遺体が発見され、警察は自殺で処理をしようとするが、右京(水谷豊)は彼女の死は自殺ではないと考えていた。

冠城(反町隆史)が不起訴処分になったことで、週刊誌では甲斐峯秋(石坂浩二)が裏で手を回したに違いないという記事が出る。内調が甲斐をハメるために出した情報で、すなわち右京たちへの牽制を意味していた。

加西周明(石丸幹二)が“切り札”と言っていた鍵を、返却される前に右京はこっそりすり替えていた。青木(浅利陽介)はその鍵は加西の物件の一つだと突き止め、右京たちはその建物に向かう。そこにあったPCの中に“加西周明の館”という仮想空間が見つかった。

その頃、身元不明の女性の遺体が発見され、彼女の遺留品の携帯から内調の栗橋東一郎(陰山泰)の名前だけが登録されていたため、警察は彼を身元確認のために呼び出す。

右京が女性の遺体を確認したところ、都々子の死だけでなく加西の死にも関わっていると考えるが……。

←1話3話→

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【相棒20】2話のネタバレ

今回でも話は完結せず来週に続きます。都々子の死に続いて殺し屋が死に、謎の男の登場と栗橋が逮捕されるまでの話になります。

都々子の死

都々子の遺体が発見され、捜査一課の面々もやってきて現場検証を始めます。右京さんは都々子の死もまた、自殺ではなく他殺だろうと考えていました。しかし警察では自殺の可能性が高いと見立てています。

手首にためらい傷まで工作するのに、鍵がかかっていない部屋。異常なまでに冷房を効かすことで、死亡推定時刻を操作しているように思われる矛盾。自殺に見せかけるのであれば、なぜ他殺に思われかねない痕跡を残していくのか?右京さんは疑問に思わずにいられません。

その頃、週刊誌では冠城が不起訴処分になったのは、甲斐が裏で手を回しているせいだという記事が出ます。冠城の鍵泥棒の件も不起訴処分も、すべて鶴田が仕組んだものだと右京さんは言います。度重なる甲斐への攻撃もまた、自分たちへの牽制だろうと考えていました。

なぜそこまで言い切れるのか、それは冠城が鍵を盗むディープフェイク映像が証拠だと右京さんは言います。冠城自身覚えがないのに映像があること自体おかしいわけで、鶴田はそこまでしてでも罠にハメようとしていたわけです。

しかし、都々子が鍵泥棒だと知っていたのに、言わずに捕まったことについて、内村刑事部長は怒ります。場合によっては免職もありうると冠城に言いました。

謎の男

都々子の遺体を引き取りに父親と一緒に付き添いで、庸子の叔父である七平も一緒にやってきます。右京さんは庸子の死にも疑問を感じていたので、遺体を確認した時の状況を詳しく聞きました。

  • 遺体は病院の霊安室のような場所で確認した
  • 迎えの人に案内されるままついていった
  • 法務省の佐野という30前の若い職員が案内した

と、証言します。拘置所でなく病院で確認したのも不自然です。さらに法務省の職員を調べたところ、佐野というのは定年間近な人物で、年齢が合致しませんでした。恐らく身分を偽ったのだろうと右京さんは考えます。

さらに、冠城が鍵を盗み出す映像が、警視庁のサーバーをハッキングされて消去されます。青木は恐らく内調の仕業だと言い、右京さんは佐野も内調の仕込みで、庸子の件も都々子の件も内調の仕業だと考えました。

都々子の遺体を念のため解剖に回した結果、テトロドトキシンが検出されました。これにより自殺とは考えにくく、都々子は毒で体が動けない状況で手首を切られて殺されたのだろうと推測されます。

その後、右京さんたちがこでまりに行くと、甲斐が怒ってやってきます。今度は週刊誌に女将が愛人で、店を出す世話をしたという記事が出る予定になっていたのです。いよいよ立場が危うくなってきた甲斐ですが、右京さんたちに「たたき潰せ、鶴田翁助を…!完膚なきまでにだ!」と命令します。

鍵が示す場所

右京さんは都々子の直感に賭けてみようと言います。加西の“切り札”である鍵、それを返却前にこっそりとすり替えていたのです。その鍵がどこの鍵なのか、青木は事前に調べていました。それは、加西が持つ物件の一つで、のちの大躍進の拠点となった最初期の物件でした。鍵が古いタイプのものだったため、青木は絞り込んだのです。

3人でその建物に向かい、鍵のかかった扉に差すと開きました。廃墟のようになっているビルの部屋は、どこも鍵がかかっていて開きません。ただ一つの部屋だけ開いて中を見てみると、そこには各部屋の鍵がかかっていました。しかし、特別会議室の鍵だけがありません。右京さんはピンときて、会議室前の植木鉢の下に鍵を発見します。

中に入るとそこにはサーバーやPC、VRのゴーグルなどが置かれていました。キーを叩くとPCが起動し、画面に“加西周明の館”という謎のアイコンが出てきます。アクセスしようと思ったところ、社から電話が入り一旦部屋の外に出ました。

そこで謎の男と鉢合わせになり、右京さんがうまいこと男を捕獲します。その後、冠城に任せて右京さんはある遺体の確認へ向かいました。

殺し屋の死

ベンチに座ったまま首を絞められて亡くなった遺体が発見され、警察が身元確認のために呼んだ人物は、内調の栗橋でした。なぜ彼が呼ばれたかというと、遺留品にあった飛ばしの携帯の連絡先が栗橋の名前だけが登録されていたからです。しかし、栗橋は警察に何も話さず、遺体を確認するだけで帰ります。

社から連絡を受けた右京さんが遺体を確認すると、都々子とカラオケに行った際に見かけた人物だと思い出したのです。遺留品を確認すると、ハートのシールが貼られたメモ帳、キーホルダーも何もついていない鍵、「献立計画」と書かれたメモ帳がありました。献立計画はその名の通り、日時とその時のメニューが書かれています。

鍵を見た右京さんは、これがどこの鍵かすぐに分かりました。そして捜査一課の面々にその場所へ行ってもらいます。鍵は都々子の部屋のものだったのです。都々子の部屋を現場検証した時、同じタイプの鍵があったと覚えていたのです。これにより、遺体の女性は都々子を殺害した人物であろうと右京さんは確信します。

一方、冠城はビルで捕らえた謎の男を連れて拘置所へ向かいます。何者なのか話さないと拘置所に入れるぞと脅しますが、相手も最初から不当な逮捕だと分かっていたためまるで動じません。そこで、特命係の部屋に連れていって聞き出そうとしますが、やはり何も答える気はありません。

すると、男の持っているスマホが鳴り出し、手を拘束されているため出れない男の代わりに冠城が出ます。電話をかけてきた相手は栗橋でした。彼が法務省の佐野と名乗った人物であり、内調の関係者だったのです。

冠城はあえて時間稼ぎをし、捕らえた男と指令を出す相手との連絡を途絶えさせることで、何らかの連絡が入るだろうと考えていました。案の定、連絡が途絶えて焦れた栗橋が電話をしてきたのです。男が誰かは分からないため、顔認証にかけるため写真を撮影しておきました。

栗橋を逮捕

今や正義の男として生まれ変わった内村刑事部長は、栗橋を連行しろと捜査一課の面々に命じます。そして栗橋の取り調べが始まりました。女性遺体が誰なのか、聞きだそうとする警察。栗橋は鶴田との会話を回想します。

「泣いて馬謖を斬る」やむを得ないがそういう事になると思う。といって絶望することはない。朱雀先生にしてきたように、ずっと力になる。妻子の心配もいらない、一生何不自由なく暮らせるだけのものをすぐに送る。ということを思い出します。要するに服役はしてもらうが、何の心配もいらないということです

栗橋は遺体の身元は分からないし、知る必要がなかった。なぜなら彼女は言うなれば消去装置だからだ。と、遺体女性が殺し屋だと認めます。都々子は栗橋の依頼で殺されたという理解で受け取ると警察は言います。

ではなぜ都々子を殺害したのか?その理由を説明に冠城が入ってきました。都々子が右京さんたちと結託したことで鶴田は怒り、栗橋に都々子を殺すよう指示をしたに違いないと告げます。しかし栗橋は指示などなくても、勝手に自分たちは動くと言い、あくまで鶴田に罪を及ばせないようにかばいます

右京さんはあの遺体女性は加西も殺していると言います。なぜなら遺留品の中にあった献立表が、加西が出張料理人を雇っていた期間と合致したのです。さらに、加西の家から採取された指紋の一つと、遺体の指紋が一致しました。しかし、風貌がまったく違います。それは整形し肉体改造をした結果、そうなったのだろうと。

問題は殺しのプロが犯行の手がかりになるようなものを、なぜ所持していたのかです。右京さんはこれが重大な疑惑を解きほぐすヒントになったといいます。都々子の部屋が強烈に冷やされていたのは、犯行時刻をごまかすためでも何でもなかったと。しかし、具体的に何なのかは言いません。

謎の男の正体

一方、取り調べでは黙秘して何も語らない謎の男の正体が判明します。

  • 鷲見三乘(スミ ミノル)
  • 26歳
  • 元目白北警察署の捜査二係の刑事
  • 一昨年突如一身上の都合で退職
  • 調査会社を設立
  • 内調の仕事依頼を受けていた

彼は元刑事だったのです。内調に一本釣りされてからの退職かと、内村刑事部長は言います。なぜ彼が内調から引き抜かれたのか?その理由についてはまだ不明です。

殺人教唆を認めたのだから栗橋の逮捕状を出すよう、内村刑事部長は命じます。

その頃、右京さんたちは鷲見の取り調べに同席していました。しかし、大河内が入ってきて外に連れ出され、衣笠や社がいる場に連れて来られました。甲斐がこのままいくと懲戒免職になると言うのです。甲斐を守るため社は鶴田と取引をしました。

  • ビルの入り口の鍵を返却すること
  • 会議室の鍵を渡すこと
  • 鷲見を釈放すること

この3つの条件を満たせば、甲斐のことは免職にしないということでした。これは決定事項であり、鍵は既に青木が返却し鷲見もすぐに釈放されたのです。

栗橋の逮捕を受け、鶴田は記者会見を開きます。辞任届を逮捕前に受け取っていたこと、すぐに代わりの者が就任するということを説明しました。鷲見は鶴田にとって奪還しなければならないキーパーソンであると、右京さんたちは考えます。

ドラマの結末

全ての流れを見た結果、庸子の件は全てフェイクだったと右京さんは結論付けます。そこで担当検事に話を聞くと、拘置所からどこかに移す際、事後承諾だったと聞かされます。移送先は近くのERだと言い、担当者は法務省の佐野を名乗っていたそうです。

釈放された鷲見は思い出していました。栗田からの電話で「あまり気は進まないが、官房長官のご命令だ」と言われた時「柾庸子を殺すんですね」という会話を。

右京さんたちは捜査一課の面々と、庸子の移送先が不自然だと話し合っていました。拘置所の総合病院から近くのERへ運ぶという意味不明さ、さらに庸子が息を引き取ってから七平が来るまでの間、長らく病院の霊安室に安置していたこと。栗橋が関わっているのは確かだと、導き出します。

鍵を返却してしまったため、あの会議室にあった“加西周明の館”に何があったのか確かめることができません。ところが青木はあの時、バックドアを仕込んでおいたため、遠隔操作をしてサーバーにアクセスできました。

右京さんと冠城、さらに青木の3人でゴーグルを装着して加西周明の館に潜入します。そこには、加西周明がいて右京さんたちを導きました。

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【相棒20】2話の考察

残された謎は全部で7つです。

  1. 庸子を殺害したのは誰なのか?
  2. 庸子をERへ運んだ理由は何なのか?
  3. 殺し屋を殺害したのは誰なのか?
  4. 殺し屋に所持品をそのままにしておいたのはなぜなのか?
  5. 都々子の部屋の冷房を効かせていた理由は?
  6. 加西周明の館とは何なのか?
  7. 加西周明がいう“切り札”とは何なのか?

細かく言えばもっとありますが、主にこれらの謎が残されています。

まずは次回のあらすじを確認しますと、これらの謎に関してはあまり言及されていません。しかし、予告動画では気になる部分がいくつありました。

「明るみに出れば、あなた一発で失脚です」と鶴田に冠城が言うシーンがあります。ここから考えるに、“切り札”はちゃんと存在して、スキャンダルどころか犯罪の証拠の可能性があります。

鷲見がピアノを弾いているシーンでは、鶴田がその奥で演奏を聞いているような雰囲気です。彼になぜ目をかけているのか?血縁関係があるのか、愛人関係なのか、はたまた彼自身が鶴田の弱みなのかもしれません。

検事の階は「官房長官を起訴できるだけの証言と証拠」と言っているので、右京さんたちが起訴できるような証拠を集めてくるのでしょう。

VR内だけの存在なのか、それとも現実に存在しているのか、加西もいれば庸子もいます。さらに殺し屋の女性が死んでいたベンチで、庸子っぽい人物が襲っているシーンもあります。

庸子生存の可能性を探る

これらの予告から考察すると、庸子は実は生きているのではないか?と考えられます。残された謎に合致させながら、庸子が生きている可能性を探ってみました。

庸子が自殺したという日、鷲見はまだ息のある庸子を拘置所内の病院から、ERに運び出して仮死状態にします。その後、叔父に面通しをさせますが、遺骨は別人のものを渡します。

殺し屋が都々子を殺した後に蘇った庸子は都々子の部屋に行き、他殺だと思わせるために冷房を効かせ、部屋の扉を開けて出て行きました。そして都々子の仇の殺し屋を殺害して、遺留品をわざと置き栗橋の存在を表に出させます。

自分を殺した鶴田を失脚させるため、鷲見と庸子に仮想空間の加西が指示を与えていて、2人はダブルスパイをしていたとも考えられます。

よって、加西周明が握っている切り札とは、自分を殺した証拠や生前していた不正献金の証拠など、一発で失脚させられるレベルのものと思われます。

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【相棒20】2話のまとめと感想

都々子を殺したと思われる殺し屋も殺害され、栗橋が逮捕されました。加西の切り札はまだ分からず次回へ持ち越しです。

3話に渡って話が続くとも思わず、前シーズンから考えると意外と引っ張ります。次回で完全に謎は解明されてこの話にも決着がつくことを願いたいです。いつもの一話完結の相棒が恋しくなります。

考察をしようにもヒントがあまりなく、庸子の死が仕掛けられたものであることと、鷲見がキーパーソンだということぐらいしか分かりません。しかもどうとでも取れそうな、回想シーンが映るだけなので、どんなオチであろうとも辻褄が合うようになっています。

あまり実は生きていたとかそういったオチは望ましくないのですが、予告を見るとそんな感じに煽ってくるので、可能性の一つとして考察しました。加西まで実は生きていただけは避けて欲しいものです。その代わりに加西は肉体は捨てたが、仮想現実の中で永遠に生き続けるとかなら面白いかもしれません。時々右京さんたちがゴーグルを装着して加西に話を聞きに行くとか、そんな展開にも繋げることができるので。

次回は10月27日21時から通常の放送時間で放送予定です。

【相棒20】2話のいいセリフ

彼にはせめて、地獄への花道を作ってやりましょう。

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