【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回3話のネタバレと感想をまとめました。
台湾新幹線が開通するまでの道のりと、登場人物それぞれがどうなったのか?果たして春香は誰と一緒になったのか?この最終回で全て完結します。
【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回のあらすじ
台湾高鐵を辞める王(リャン・ジェンチュン)のもとに春香(波瑠)は駆けつけて理由を聞こうとする。王の仕事はこれからだというのにと、春香は訴えるが王は台湾新幹線を春香に任せたといって去ってしまう。
新幹線が開業予定に間に合わない雰囲気になり、安西(井浦新)は延期を発表すべきだと主張するが台湾高鐵は発表する気配もなかった。
繁之(大東駿介)が台湾にやってきて春香は一緒に食事に行く。開業が遅れるということは結婚も遅れることになるのかと、何の相談もなく台湾に残ることを決めた春香を責めるが……。
【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回のネタバレ
ドラマの進行をなぞるのではなく、それぞれの人物ごとに分けてまとめました。
【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回のネタバレ(クリックでジャンプ)
1:春香の恋の行方
前回エリックと結ばれるのかと思った春香は、結局エリックとは交際しませんでした。
その後、春香はどうなったのか?
1-1:繁之が台湾に
台湾に繁之がやってきて一緒に行きつけの屋台へ食事へ向かいます。そこで、春香と繁之の関係の雲行きが怪しくなってきます。
- 春香が婚約指輪をしていないことに気づく
- 開業が延びるのに日本に春香は帰って来ない
- 春香は何の相談もなく残ることを決めた
- 5年待つというのは辛い
春香は繁之のことが好きなのか?と思うような態度を取り続けます。挙句の果てに「だから来たの?そんなことをいいに?」と、繁之が来たこと自体歓迎していないような雰囲気です。
- 私のことを信じて欲しい
- この状況だったら繁之だってきっと帰らないと思う
- 私だって開業が遅れたのは辛い
話をすり替えてごまかそうとする気満々な答えを繰り返します。繁之も察して「俺が来たのが気に入らないのか?」と聞き返します。結婚が遅れることを春香はどう思っているのか?率直に聞くと……
結婚だけじゃないでしょ。あたしだって仕事してるのよ。
と、キレ気味に声を荒げます。すると食堂のおばちゃんに、喧嘩するなら外でやれと言われてしまいました。
繁之に興味がないならさっさと解放してやってくれと。5年も引っ張ったのにまだここでも別れず引っ張ります。酷いです。
1-2:繁之との関係
あの喧嘩した年から更に2年後、春香は繁之に会いに日本へ戻ります。そしてとうとう覚悟を決めました。
婚約指輪を「ごめんなさい」といって返します。台湾の彼か?と聞く繁之に、それは違う、違うからと春香は答えます。繁之も覚悟を決めていたのか、それ以上は問いつめず淡々と話します。
- 前に台湾で喧嘩したような喧嘩をもっとしておけばよかった
- いつも本音を隠していた
- 7年前も台湾に行って欲しくなかったし、離れたくなかった
- あの時もっと本音をぶつけていれば、違う展開だったかも
そんな話をした後に「悪かった」となぜか繁之が謝ります。どう考えても謝るのは7年待たせたのに、“やっぱ違う”と別れを切り出した春香ではないのか?
繁之に謝られたからか春香も「謝るのは私だよ、本当にごめんなさい」と一応はいいます。繁之はそれ以上何かいっても仕方ないからか、立ち上がって「いつか乗せてもらうよ、春香の作った台湾の新幹線に」といって去ります。
繁之、どんだけできた男なんだ。ぜひ今後幸せになって欲しいと思うばかりです。
1-3:春香が選んだ恋
繁之とも綺麗さっぱり別れて身軽になった春香は、新幹線開通後、本社へ戻るよう辞令が下ります。しかし、春香は台湾に残りたいといい、会社を辞めることにしました。
勝一郎を完成した新幹線に乗せるため、板橋の駅に一緒に行く春香。そこに現れたのは偶然台湾に戻って来ていたエリックでした。
勝一郎はもらった切符を春香に渡し、自分は一人でどこかに行ってしまいます。春香はエリックに切符を渡すと、エリックは春香を抱き締めます。春香もエリックのことを抱き返しました。
2人は新幹線に一緒に乗って話をします。台湾が好きだから残る、そんな話をする春香の手をエリックは握り、こう告げました。
我們是命中注定的
“私たちは運命”だと。13年前に会ったときから。春香はこうしてエリックと最後結ばれました。
- 台湾に来た繁之と喧嘩する
- 繁之に婚約指輪を返して別れる
- 台湾でエリックと出会い結ばれる
2:勝一郎と中野の関係
一度は日本に戻った勝一郎ですが、再び中野に会うために台湾へやってきます。春香のことを呼び3人で話しているとき、勝一郎は突然苦しみだして救急車で病院へ運ばれます。
診断の結果、末期のすい臓がんと判明しました。中野の病院なのか、彼は勝一郎に対してこう告げます。
俺が…お前の最期を見届けてやる。ここで死ね。お前が生まれた台湾で。
勝一郎はその言葉に感動し、台湾で最期を迎えることを決めます。
台湾新幹線に勝一郎を乗せる、春香が張り切って約束します。しかし、エリックが来たのでチケットは譲り、勝一郎は自分で買ったのか、無事亡くなる前に妻の遺影と共に新幹線に乗車しました。
- 末期のすい臓がんだとわかる
- 中野に勧められて台湾で死ぬことを選ぶ
- 台湾新幹線に妻の遺影と一緒に乗る
3:安西とユキの関係
前回酷い捨てゼリフをいった安西は、ユキのことを気にしていました。
偶然店の前を通りがかったとき、弟のケビンが出てきて声をかけます。ユキは店を辞めたと教えてくれて、安西のことを心配していたともいいます。
ケビンが車でユキのいるところまで連れていってくれて、ユキは港で魚を加工したりする仕事をしていました。
安西に気づいたユキがそばに来ると、自分のせいで店を辞めたのか?と聞きます。首を横に振って違うと示すユキ、安西は頭を深々と下げ「すまなかった」と謝罪しました。そして戻ろうとする安西の背後から、ユキは抱き締めます。
ユキに抱き締められて泣き崩れる安西、その背中を優しくユキはさすってあげました。
- 店を辞めたユキに会いに行く
- ユキに謝罪をし和解する
4:威志と美青の関係
威志はあの晩、新幹線を見たのをきっかけに整備士の仕事に就きます。それもこれもすべて、美青にプロポーズするためでした。
しかし、なかなか言い出せない威志は、美青に「なぜいつも来るの?」と聞かれたとき、思わず「辰辰がカワイイからだよ」と答えてしまいます。この返事には美青もガッカリします。
その後、台湾新幹線に3人で乗り、何を思ったのか突然威志は立ち上がって話し始めます。
- 前に辰辰が好きだから行くといったけど、お前にも会いたかったからだ
- 認めてもらいたくて新幹線の仕事を
- 俺を辰辰のパパにしてくれ!結婚してくれ
沢山の乗客がいる中、プロポーズをする威志に美青もビックリです。しかし、乗客たちも「結婚!結婚!」と煽り、美青は照れながら了承します。
返答をもらった威志は嬉しさのあまり、周りの乗客に礼をいいまくり、知らない人とも握手をしたりと大喜びでした。
- 威志は台湾新幹線の整備士になる
- 美青にプロポーズをして受け入れられる
5:新幹線の話
王が辞めた後、なかなか予定通りに進まず遅れ気味になります。
- 2005年走行試験
- まずは時速30kmで走らせる
- 台湾オリジナル部分の確認があるため時間がかかる
- 1年以上遅れるかもしれない
- ラベル日本の新聞が延期をスクープ
- 安西が漏らしたのではないかと疑われる
- 資金繰りがショートして開業が危うくなるかもしれない
- ラベル延期発表
今年の10月から来年の10月末に開業延期を発表
- 2006年6月本線上での訓練開始
- 運転手はフランスのTGVを走らせていた外国人だった
- 開業は12月予定に遅れる
- 台湾スタッフの台湾化ができていない
- ラベル1ヶ月の無事故試運転を実施
- ジャックが王を呼び戻す
- 営業開始後と同じダイヤで運行する
- 無事1ヶ月無事故で終える
- ラベル暫定で開業
- 2007年本格的に開業
一度は辞めた王をジャックが呼び戻し、彼に仕切らせることでみんなを一つにまとめます。無事故運転の最終日、山尾はジャックを新幹線に乗せます。その新幹線には安西も乗っていました。
駅に到着後、2人は堅い握手を交わし、互いに成功を喜び合いました。
6:登場人物のその後
登場人物がその後どうなったのか?わかる範囲でまとめました。
- 多田春香:台湾に残る。エリックと交際を開始
- 安西誠:ユキと和解。日本の会社に戻る?
- 山尾一:日本の会社に戻る?
- 葉山勝一郎:末期のすい臓がん。台湾で骨を埋める予定
- 池上繁之:春香と別れる
- エリック:日本に戻る。春香と交際を開始
- ユキ:ホステスを辞めて実家に戻る
- 中野赳夫:勝一郎の最期を看取る予定
- レスター・王:台湾高鐵に戻る
- 陳威志:美青にプロポーズし成功する
- 張美青:威志のプロポーズを受け入れる
春香は結局エリックとつきあうことにします。そして台湾に残り、日本の企業と台湾の橋渡しをする仕事をしようと考えます。
安西はユキと和解はしますが、2人で一緒に暮らしたりするのか、その辺りのことは描かれません。日本の会社に戻るのかも謎です。
山尾も同じく日本の会社に戻るのかどうなのかは不明です。ただ、オフィスはガラガラになっていたので引き払うのだろうとは思います。
勝一郎は末期のすい臓がんで、日本ではなく台湾で死ぬことを選びます。中野は医師なので自分が看取るといいました。
繁之は春香と別れ、その後どうなったかはわかりません。恐らく名古屋でホテルの仕事は続けているのではないかと思います。
王はジャックに呼び戻され台湾高鐵で仕事をします。そもそもなぜ辞めたのか、理由を具体的には説明がありません。恐らくジャックと揉めて辞めたのではないか?そんな雰囲気でした。
威志は美青にプロポーズをし、それが受け入れられました。今後整備士の仕事をしながら、辰辰と3人で生活するでしょう。
7:【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回のネタバレ要約
【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回の感想
最終回は他の回に比べ新幹線の話が多めです。春香は誰と一緒になるのか?繁之のことはあまり好きでもなさそうだなと思っていたら、最終的にエリックと一緒になりました。
運命で結ばれていた2人が一緒になる。そんないい感じで話をまとめていますが、春香という女性に対しては最初から最後まで、残念ながらあまりいい印象を抱けませんでした。
エリックは一途でいい男ですし、繁之も健気に7年間待ち続けます。だが、春香はどうなのか?
エリックとの運命を信じきれずに繁之と婚約をし、いざエリックが見つかると気持ちはそっちに流れます。「好きなんだからしょうがない」という気持ちはわかりますが、だとしたらさっさと繁之を解放してやってくれないか。この一言に尽きます。
もう、いっそ主人公をエリックにして、純愛話でやってくれてもよかったです。
【路(ルウ)台湾エクスプレス】最終回のその他気になったこと
- 春香と話していることを同僚に羨ましがられる威志
- 「邪魔」といって下世話な同僚を追い払うエリック
- 栄養ドリンクを持って出かけようとする安西
- 何かぶつかったと思ったらバードストライク
- ドヤるジャックをあしらう山尾
- TVを見ようとするとおばちゃんにすっ飛ばされるおじさん
- ゴミ箱シュートがうまい山尾
- プロポーズを辰辰もニヤニヤして見ている
- 春香の回想から繁之の存在は抹消されている
【路(ルウ)台湾エクスプレス】の総評
全話通してみて感じた良かった点と悪かった点です。
良かった点
- 台湾の綺麗な風景が見れる
- 新幹線開業の裏側にある苦労がわかる
- 台湾キャストがいい味を出している
悪かった点
- 思ったほど新幹線の話がない
- 主人公にあまり共感できない
- まとまりがあまりない
台湾の綺麗な風景がこれでもかといった感じで映ります。台湾に行ったことがない人も、台湾に興味を持つような作りです。
台湾新幹線開業の苦労が色々わかり、みんなの賭けている思いのようなものは伝わってきます。しかし、恋愛に多く時間を割くため、新幹線の部分は少なめです。
いわゆる“群像劇”なドラマです。バラバラの話が最後“新幹線”という部分で一つにまとまる、というのを狙っているのだと思いますが、結構まとまりがありません。映画『トラフィック』や『マグノリア』みたいなものではないです。
キャストは台湾組がみんないい味を出していて良かったです。エリックや王は日本の俳優とはまた違った格好良さがありました。日本でも人気が出そうな人たちです。
とにかく主人公が見ていてもやもやします。逆に彼女に共感できる人にとっては、楽しめるドラマだと思います。
日本と台湾、国境を越えて作られたドラマという時点で、スケールが大きいのでそういう部分では楽しかったです。
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