【全領域異常解決室】8話のネタバレと感想|特別な神・天石戸別神の正体は誰?

2024秋ドラマ
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【全領域異常解決室(ゼンケツ)】8話のネタバレと感想をまとめています。

自分も神ではないかと気付いた小夢は、興玉から全てを聞かされる。小夢は一体何者だったのか?なぜ彼女が全決に呼ばれたのか?その理由が明かされ……。

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【全領域異常解決室】8話のあらすじ

佃未世(石田ひかり)の娘・恵真(太田夢莉)は拡散された動画が人違いにも関わらず、犯人扱いされて自ら命を絶ってしまう。佃は復讐のため、寿正(野間口徹)と接触して娘を誹謗中傷していた人物を教えてもらう。そして彼らを殺害していた。

神が人を殺すことは許されず、佃は黄泉の国へ送られることになる。黄泉戸を開けるために現れる天石戸別神が、現世で誰なのかはどの神も知らなかった。やがてその時が訪れ、現れたのは……。

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【全領域異常解決室】8話のネタバレ要約

佃が寿から情報を得て娘の敵討ちを始めるが、一番最初に動画を拡散した相手を教えてもらう条件に、天石戸別神が誰か突き止めるよう言われる。

佃は黄泉の国送りになり、そこに現れた天石戸別神が興玉だということを知る。全決に反旗を翻した直毘の手引きで、荒波たちがやってきて佃を連れて行ってしまう。

しかし逃げ出した佃は、寿に天石戸別神が興玉だと伝え、最後の敵を教えてもらう。

佃がその人物を殺しに行くが返り討ちにあい、駆けつけた全決メンバーの前で自ら事戸を渡して消滅した。

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【全領域異常解決室】8話の詳細なネタバレ

ヒルコの狙い

夜の闇に紛れるように、福原将司(渡辺隆二郎)の前に佃未世(石田ひかり)が現れた。その瞳には冷徹な光が宿り、呪文を一節ずつ低く唱え始める。福原は怯えた様子で後退りするが、次第にその足元がふらつき、声にならない叫びをあげた。次の瞬間、彼の身体は崩れ落ち、命の灯火が消えていた

その足で佃が向かったのは、小さな店だった。薄暗い室内に座っていたのは、寿正(野間口徹だった。彼女は穏やかな笑みを浮かべながら、佃の到着を待っていた。佃が部屋に入るなり、寿はカプセルを見せつけるように持ち上げ、「あなたのお陰で完成した」と言った。その言葉に佃は少し眉をひそめる。

「最初に情報を出した人物を特定したい」そう問いかける佃に、寿はあっさりと肩をすくめて答えた。「分からない」

佃は言葉を続けようとするが、寿がふと鋭い眼差しを向けて遮った。「天石戸別神の正体を教えてくれるなら、話を聞いてあげてもいい」

佃はその一言に息を呑む。寿の狙いは最初から天石戸別神だったのだ。寿は続ける。「今更全決に報告しても手を貸した以上、あなたはもうヒルコです」

その頃、世間を騒がせる新たなヒルコの犯行声明がニュースを賑わせていた。連続餓死殺人事件の被害者たちの悲劇が、またもや繰り返された。今回の声明はこれまでとは異なる内容だった。

「修理固成は終わろうとしている」

短いながらも意味深なその言葉が、さらなる混乱を呼び込んだ。

人殺しの神

全領域異常解決室(全決)の会議室には緊迫した空気が漂っていた。荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)が最新の報告を行い、被害者たちの死亡前日の様子を説明する。

「被害者たちは皆、死の前日まで普通の生活を送っていました。しかし共通点が一つ――時計の時間が全員狂っていた

この不可解な点に、出席者たちはざわめいた。さらに、防犯カメラ映像には同一人物が映っており、それが佃未世だという事実が判明した

「ヒダルの仕業かもしれません」興玉雅(藤原竜也)が口を開く。「ヒダルは悪霊の一種で、『だるい』の語源とも言われています」

一方で、失われた人魚のミイラの行方も問題視されていた。「人魚が一体紛失していることを突き止めました。急いで回収しましょう」興玉が指示を出す。帰り際、荒波は直毘吉道(柿澤勇人)に近づき、話がしたいと声をかけた。

会議の後、雨野小夢(広瀬アリス)は「いっそ全て話して協力を仰ぐべきじゃないですか」と提案した。しかし興玉は断固として拒否した。

「彼らは信用できません。ヒルコが人魚を求めている以上、それを盗み出した協力者が警察内部にいる可能性があります」宇喜之民生(小日向文世)が冷静に付け加える。

「荒波警部からは殺意に近い憎悪が見えています。一方で、二宮さんからは純然たる正義が感じられる」興玉は能力を使い、彼らを見定めていた。

興玉は深い溜息をつきながら言った。「善意でも悪意でも、どちらか一つに染まった人間が一番恐ろしい。だからこそ、慎重になる必要があるんです」

さらに、宇喜之は「月読命(ツクヨミノミコト)が関与している可能性もあります」と指摘した。小夢が驚いた表情を浮かべ、「神様が人を殺すことなんてあるんですか?」と問う。

「悪い人間に天罰を下すことはありますが、殺すことは許されません」宇喜之は重々しく語った。「もし神が殺人を犯した場合、全国の局長会議で裁かれ、悪質だと判断されれば天石戸別神(アメノイワトワケノカミ)によって黄泉の国に落とされます。この神はあらゆる境を守る重要な存在です」

一行は月読命に直接話を聞くことを決めた。

その頃、荒波は直毘に詰め寄っていた。「全決がどんな組織なのか教えてくれませんか?」「守秘義務があるので話せません」直毘の答えは冷たかった。

さらに、保管庫から人魚のミイラが消えた件について、通行証による解錠が必要だったと二宮のの子(成海璃子)が説明した。その解錠記録には、小夢の名前が含まれていた

荒波は問い詰める。「犬塚の釈放も、内閣官房が裏で動いていたんじゃないんですか?全決が何かを隠している限り、ヒルコにはたどり着けません」

直毘は厳しい表情のまま、「話せることはありません」と繰り返し、静かにその場を去った。

荒波は歯がゆい思いで、さらに問いかけた。「どうか少しでも教えてくれませんか?」「少し時間をください」そう言い残し、直毘は立ち去った。

佃の過去

小夢たちは連続餓死事件の手がかりを探すため、佃の店を訪ねた。しかし、店にいた遥香(宍戸美和公)から「ママはどこかに行ってしまった」と告げられる。

「二人はどういう関係?」遥香が興味津々で尋ねてきた。 「いえ、特に…」と小夢が言葉を濁すと、遥香は「手相を見せてごらん」と迫る。仕方なく小夢と興玉が手を見せると、遥香はにやりと笑った。「こりゃあ、結婚したほうがいい手相だね」

その言葉に動揺する小夢をよそに、遥香が語り始めた。「ママも同じような手相してるよ。家族にも恋人にも裏切られた、自分をママが拾ってくれた」

遥香の口から語られる「ママ」の過去は、悲劇そのものだった。

佃には恵真(太田夢莉)という一人娘がいた。「奨学金をもらって大学に通って、卒業後は六本木のラウンジでバイトしながら必死に公認会計士を目指してた」遥香の言葉に、小夢も耳を傾ける。

だが、その努力は無情なデマによって踏みにじられた。「ネットに広まった動画で、恵真ちゃんが犯人だって決めつけられた。でも本当は全くの別人だった」

動画は瞬く間に拡散され、個人情報までもが暴かれた。その結果、恵真は耐えきれず命を絶ったという。

佃は恵真を追い込んだ悪質な書き込みをした4人を特定しようと必死に動いたが、開示請求はことごとく却下された。「結局、会ったこともない連中に娘を殺されたんだよ。ひどい話だよね」遥香の声には深い恨みが滲んでいた。

店を出た興玉たちは、ふと立ち止まり考え込む。「連続餓死事件の被害者たちって、もしかして…」小夢が言葉を続けた。「恵真さんを誹謗中傷していた人たちじゃないですか?」

興玉は目を細めた。「もしそうだとしたら、どうやって相手を特定したのかが問題です」「もしかして、ヒルコに頼ってしまったんじゃ…?」小夢の声には不安が滲んでいた。

興玉は冷たい声で答えた。「どんな事情があれ、ヒルコと手を組むということは、神々への裏切りを意味します。それは決して許されない罪です」

二人は静かに歩き出し、冷たい夜風がその背中を押していった。

対立

荒波たちは、佃の娘・恵真が自殺に追い込まれた経緯について、北野天馬(小宮璃央)から詳しい説明を受けた。「防犯カメラの映像に映っていた人物、あれは佃と似ている…」荒波はそう呟き、すぐさま捜査を進める。

恵真を追い詰めた悪質な書き込みをした4人について調査を進めた結果、驚くべき事実が浮かび上がった。「やはり…4人は全員、恵真に誹謗中傷をしていた人物だった」

荒波は眉間にシワを寄せながら言い放った。「佃を任意同行させる。すぐに動け」

一方、寿の携帯に1通のメッセージが届いていた。「警察は佃までたどり着いた。今夜、決行してください」

寿はそれを読み終えると、冷たい目で画面を見つめ、佃にメッセージを送る。「今夜、決行してください」佃はその言葉を無言で読み返し、何かを決意したように深く息をついた。

直毘も独自の捜査を進めていた。宇喜之に向き合い、こう切り出した。「餓死事件の被害者4人、彼らは開示請求されていた相手でした。そして5人目の可能性が浮かび上がっています」

新たな被害者候補は、高橋亘来29歳。「この男が最初に炎上動画で、恵真さんを犯人だと嘘の情報を流した張本人です」

直毘は続けた。「インターネット企業に協力を要請し、ビッグデータを解析した結果、彼にたどり着くことができました」

宇喜之は冷静に直毘を見つめた。「なぜ全決は佃に行き着いたのですか?彼女も神なのですか?」直毘の声には疑念が混じっていた。

「調査が終わったら話します」宇喜之はそれだけ答えた。「情報を共有してください」直毘が詰め寄ると、宇喜之はきっぱりと断った。

「私を信用していないのですね?」直毘は険しい表情で問い詰める。宇喜之は静かに答えた。「信じてきたことは何度もあります。でもその度に裏切られてきました」

一瞬の沈黙の後、宇喜之は言葉を続けた。「安心してください。それでも人間を守ることが我々の役目ですから」そう言い残し去っていく宇喜之の背中を、直毘は何か不満げな表情でじっと見つめていた。

特別な神

全決の一員として活動する村主虎飛矢(名村辰)には、意外な一面があった。実家は園芸店「スグリ園芸店」を営んでおり、時折店を手伝っているのだという。しかし本職は小劇場を中心に活動する舞台俳優だというから驚きだ。

そんなコビーが今回任されたのは、スペード不動産に所属する高橋への接触だった。「高橋に何を知っているのか聞き出してきてくれ」興玉は指示を出した。

小夢が興玉に尋ねた。「月読命は今夜来るんですか?」興玉は冷静に答えた。「今夜は晴れているし、満月だ。狙うにはうってつけの夜だろう」

そこに芹田正彦(迫田孝也)と豊玉妃花(福本莉子)も合流。車の中で張り込みを開始することになった。「芹田さんの能力で月読命の居場所がわかりませんか?」と小夢が聞くと、芹田は首を振る。「近くにいれば案内できるが、遠く離れていると無理だ」

その時、宇喜之から連絡が入った。「月読命はちらには来ない。全決に出頭してきた。人間4人を殺したことを認めた」

その報告に、張り詰めた空気が一瞬緩んだ。宇喜之はさらに、緊急局長会議に出席するため全決に戻るよう伝えてきた。

佃は静かに言った。「どうせ黄泉送りだろう。一杯くらい飲ませてくれ」

小夢は彼女に向き直り、感謝を口にした。「ありがとう、佃さん。救ってくれて」だが月読命は冷ややかに笑い、こう言い放った。「人間のくせに」

興玉が問いかけた。「確認させてもらいます。あなたはヒルコではないが、手を貸したのですか?」佃はため息混じりに答えた。「この子を救った後だよ。見張っていたのか、誘いのメールが来た」

興玉はさらに尋ねる。「娘を殺した人間たちの情報を渡す代わりに、何をしました?」「時間を操る能力を使って、人魚のミイラを蘇らせた。それで不老不死の妙なカプセルを完成させたんだ」

「ヒルコは何者なのか?」佃は苦笑した。「それは言えない。そういう契約なんだ。それに、この中にヒルコの内通者がいるかもしれないしね」

その後、宇喜之が戻り、月読命の黄泉送りが正式に決定したことを告げた。「執行は22時。場所はここです。天石戸別神を迎える。すべての扉を開け、月読命だけを残して退去するように」

興玉が眉をひそめる。「天石戸別神がいなくなったら、八百万の神が黄泉の国に引きずり込まれる」

それは誰もが知る古代からの恐ろしい神だった。天石戸別神を迎えるために、すべての戸を開けるのは、古来からの決まりだという。

裏切り

直毘は荒波を個別に呼び出し、重々しい表情で切り出した。「実は、政府内でも全決に対する疑念が高まっています」

荒波は一瞬驚いたが、彼の言葉に耳を傾ける。「全決が活躍するために、ヒルコ事件そのものが仕組まれているのではないかと…。ある情報が寄せられたことで、我々の視点を変える必要が出てきました」

そう言うと、直毘は部屋に新たな人物を招き入れる。現れたのは寿だった。「寿さんが提供してくれた情報があります」

寿は冷静に語り始めた。「ヒルコに消された5人全員が、全決との通信履歴を持っていました」

荒波と二宮が驚愕する中、彼はさらに続ける。「特に大月さんは、何度も全決に足を運んでいたことが確認されています」

直毘は重い口調で話を引き取る。「私は全決がヒルコ事件に深く関わっていると考えています。総理とも相談しましたが、これは慎重に扱わなければならない極秘事項です」

荒波が眉をひそめた。「つまり、何を言いたいんですか?」

直毘は一呼吸置き、二人に向き直った。「全決のメンバーたちは皆、自分が神だと信じています。彼らは神の集団です」

二宮は呆れ顔で言い放った。「そんな馬鹿な話、誰が信じますか?カルト集団か何かですか?」

荒波も口を挟む。「あり得ない話です。それが本当だとしたら、あなたはどうするつもりです?」

直毘は真剣な目で二人を見据えた。「彼らの正体を暴き、この国の安全を守る。そのためにも、あなたたちの協力が必要です」

そう言うと、彼は寿が提供したという映像を見せた。そこには佃が全決に向かう姿が映し出されていた。

荒波と二宮の目の前に突きつけられたこの新たな証拠は、二人の胸にさらなる疑念を呼び起こしていた。

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【全領域異常解決室】8話の結末

夜の静寂を破るように22時の鐘が響き渡り、開かれた戸の向こうから興玉が現れた。その表情にはいつもの穏やかさはなく、神としての威厳が漂う。「月読命、あなたを黄泉の国に送ります」興玉の声は低く、冷たかった。

彼は続ける。「何十年、何百年、罪を償えばこちらの世界に戻れるよう、私から働きかけをします」

佃は興玉に問いかける。「今の人間たちをどう思い?ネットやSNSを見ただけで、何でも分かった気になっていると勘違いしている人間たちを」

興玉は微動だにせず、佃の問いに答えることもなかった。「そのまま目を瞑ってください。次に目を開けたときには黄泉の国です」

しかし、月読命は挑発的な笑みを浮かべ、興玉を睨む。「あんたも私と一緒だろう?今の時代の人間たちに絶望してるんだ。あんたもヒルコだよ」

そのとき、荒波たちが突然現れ、佃を連行し始めた。「月の下に出すのは危険です!」興玉は必死に警告するが、荒波たちはそれを無視した。

興玉自身も一緒に連れて行かれることとなり、事態は急速に混乱へと向かう。佃は拘束された状態で呪文を唱え、隙を突いて逃亡を図った。「道案内を急げ!」興玉は芹田に叫びながら、佃を追いかける。

佃は逃走の中、「天石戸別神は興玉雅」と寿にメッセージを送る。その直後、高橋亘来のプロフィールが手元に届いた。彼女はその足で高橋の元へ向かい、呪文を唱え始めた。しかし、高橋は彼女に襲いかかり、腹を刺す
「ヒルコ様から連絡があった。俺もやられるってよ!」高橋は叫びながら、倒れた佃を蹴りつける。

「冗談で投稿しただけなのに、勝手に拡散されたんだよ!」と悪びれる様子もなく罵声を浴びせ、その場から逃げ去った。

全決のメンバーが駆けつけるが、佃は息絶え絶えだった。力で治癒するよう興玉は命じるが、曇る月を見上げてぽつりとつぶやいた。「戦をやっていた頃のほうが、まだ人の心があったよね……もういい」

そう言うと、彼女は自らの額に手を当て、静かに「事戸を渡す」と唱えた。

佃の姿は薄れ、やがて完全に消え去った。その光景を目の当たりにした小夢は膝から崩れ落ち、絶叫しながら涙を流した。「なんで…!なんでこんなことに…!」

佃の最期は、娘を思い出しながら曇る月にその魂を委ねた。

一方、宇喜之は屋上で寿と密会していた。寿の口から出た言葉は冷酷だった。「興玉を消せ」宇喜之はその命令を淡々と受け取り、新たな戦いが始まろうとしていた。

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【全領域異常解決室】8話のまとめと感想

天石戸別神は実は興玉で、娘の敵討ちをしていた佃は自ら事戸を渡して姿を消したという話でした。

裏切りだらけの回です。誰が誰と実は繋がっているのか、改めて整理します。宇喜之は寿と実は繋がっていて、直毘は荒波と繋がります。それ以外に元々警察には寿と繋がっている人がいます。それは北野か二宮のどちらかなのかもしれません。

今後、人間に愛想を尽かした神々と、人間をそれでも信じる神々の戦いという図式になりそうです。興玉は人間に愛想を尽かしていますが、きっと小夢が諭して共闘すると思われます。

最後の最後に小夢の能力が復活し、彼女の力で神々を呼び寄せて逆転勝利的な展開も面白そうです。

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