【全領域異常解決室】6話のネタバレと感想|犬神筋と不老不死の薬

2024秋ドラマ
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【全領域異常解決室(ゼンケツ)】6話のネタバレと感想をまとめています。

美容系インフルエンサーが立て続けに過食で死ぬ事件が発生し、興玉は犬神筋の関与を疑う。5人が通っていた美容クリニックに行った興玉は、院長と旧知の仲だと言うが……。

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【全領域異常解決室】6話のあらすじ

興玉雅(藤原竜也)は自らが神であると言い、さらに豊玉妃花(福本莉子)、宇喜之民生(小日向文世)、芹田正彦(迫田孝也)も同じく神だと雨野小夢(広瀬アリス)に説明する。突然のことで混乱する小夢だが、ヒルコを捕まえることが自分の使命だと信じ、新たな事件に挑む。

美容系のインフルエンサーが立て続けに5人亡くなる事件が発生し、ヒルコは声明を出していた。彼女たちはみな、過食の末に亡くなるという死に方をしていた。

興玉は犬神筋の関与を疑い、5人が通っていた美容クリニックへと足を運ぶ。そこの院長である大隈邦男(吉田鋼太郎)は、興玉と旧知の仲だったが、余命がいくばくもない状況で……。

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【全領域異常解決室】6話のネタバレ要約

犬塚真澄は実は不老不死の八百比丘尼で、90年前に大隈の前世の人物と来世を誓い合った。

奇跡的に出会った真澄だったが大隈が病になってしまい、彼のために不老不死の薬を生み出そうとしていた。

犬神の件はサプリに食欲増進剤が入っていたということで収束させた後、小夢は自分が天宇受売命であることを認識した。

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【全領域異常解決室】6話の詳細なネタバレ

彼らの正体

豊玉妃花(福本莉子)は実は豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)という神の一柱で、海の神・オオワタツミの娘でもある。竜宮城の乙姫のモデルになったとされる彼女は、水を自在に操る力を持ち、空気中の水分を操って空間を歪めたり、人間の体内の血液を動かしたりすることができた。そのため、時折顔が歪んで見えたり、周囲にいる人が急に苦しくなったりする現象が起こった。

また、彼女はヒルコとは別の神であり、同じく異なる神の系譜に属するのが宇喜之民生(小日向文世)と芹田正彦(迫田孝也)だ。宇喜之は、農耕や食物の神として信仰されてきた宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、つまりお稲荷さん。人間界でも非常に人気の高い存在だ。一方、芹田は猿田毘古神(さるたびこのかみ)で、天照大神の孫・ニニギが高天原から地上に降りてきた際に道案内をした神だ。交通安全の神としても知られており、彼の特技である目的地へと自然に導く能力が、現在のデリバリーの仕事にも生かされている。

そして、興玉雅(藤原竜也)は興玉神(おきたまのかみ)であり、猿田毘古神が宿った岩が神格化した存在だ。芹田とは長年の腐れ縁といった間柄であり、彼の能力は「善悪を分かつこと」。人から漏れ出す善意や悪意を見定めることができるが、すべての人間が善意と悪意の両方を持っているため、必ずしも犯人を特定できるわけではないという。

彼ら神々は生き続けているのは魂だけであり、肉体は病気や事故で死ぬことがある。しかし、魂は新たに生まれた赤子に宿り、物心つくころには過去の記憶を全て思い出す。神々は人間の体を借りて幾度も新しい人生を送り、記憶をつなぎながら世の中を見守り続けていた。

事戸渡し

興玉は静かに説明を続けた。「神の魂と神としての記憶は、別れの儀式 ‘事戸渡し’ で消されることもあります。あの儀式、額に手を当てて『事戸を渡す』と唱えることで、神に関する記憶が全て消えてしまう。人間だけでなく、神にも有効です」

雨野小夢(広瀬アリス)が息をのむ中、興玉は続ける。「神としての記憶が消された状態で肉体が死ぬと、その神は魂ごと永遠に消え去ってしまう。それがいわゆる『神隠し』という現象です」

小夢は問いかけた。「じゃあ、ヒルコは本当に神様を消していたの?」興玉は静かに頷いた。「最初に消された5人は全員重要な神々だった。彼らは二度と戻らない」長い歴史の中で神が消されることは一度もなく、神がいなくなると、自然の恵みや平和をもたらす‘和魂(にぎみたま)’が消失し、世の中が荒廃してしまう可能性があるという。

「人間にはまだ未知のことがたくさんあるけど、それでも一つ確かなのは、ヒルコは放っておけないということ」と小夢は力強く話した。「不思議だけど、ヒルコを捕まえることが私の使命のような気がします」

事件発生

また新たな窒息死事件が発生し、ヒルコが「犬神の呪い」だと犯行声明を出した。今度の犠牲者も美容系インフルエンサーであり、事件現場には美肌用のサプリメントが残されていた。テレビでは、「美容系インフルエンサー連続過食窒息死」と報じられ、これで5人目の犠牲者となった。共通点は全員が有名なインフルエンサーで、自宅で心肺停止状態で発見され、周囲には食べ物が散乱している点だ。

一方、直毘吉道(柿澤勇人)は宇喜之に対して、「なぜ自分には教えてくれなかったのか?」と問い詰めた。宇喜多は「どこにヒルコと繋がっている人間がいるかわからなかった」と謝罪し、直毘は「警察には豊玉さんがヒルコではなかったと話を通しておきます」と告げた。しかし、直毘が「ヒルコの正体はわかりませんか?」と尋ねると、宇喜之は「残念ながら神は万能ではないのです」と答えるのみだった。

宇喜之はさらに、神の存在を知っているのは総理大臣、官房長官、そして直毘だけだと明かし、引き継ぎの際にはその記憶が消されてしまうのだと説明した。

豊玉の説明

豊玉がヒルコについて調べ始めたのは、シャドーマン事件の頃からだった。「ヒルコが見える」などと話す人間が現れたため、彼女はその人物の視界の空間を歪ませて見せ、騒動を大きくして本物のヒルコをおびき出そうとしたのだ

その後、狐憑きによる集団失神も、同様にヒルコを引き寄せるために行い、メタンガスを含む空気を凝縮させて眠らせることで、事件が注目されるよう仕向けた。結果として、ヒルコが犯行声明を出してきたが、正体を明かすことはなかった。

また、豊玉は神社に参拝する者の願いを、叶えることができる力を持っている。ある学校でケサランパサランを飼っていた教師が「先生を殺しちゃった生徒がいて、その子を救って下さいと」と祈ってきたため、豊玉は学校で騒動を引き起こし、殺人事件として表沙汰にしたのだ。

そしてタイムホールの際には、消えた教師に会いたいと願う女性が祈ったため、豊玉は海底にあった教授の足を落とすことでその願いに応え、再びヒルコをおびき寄せる試みを続けていた。

ところが、大手町の連続自殺事件は計画通りにはいかなかった。豊玉は、パン屋の女の子からの「助けてください」という祈りに応え、悪徳なビジネスマンたちを懲らしめようと、麦角アルカロイドを用いて体調を崩させようとしたが、あの連続飛び降りは豊玉の意図を超えてしまったという。「あれは絶対ヒルコの仕業。自分の存在に気づいて、宣戦布告してきたのだと思う」と豊玉は小夢に語った。

犬神筋

小夢が「今回の犬神の件が、できそうな神様はいませんか?」と尋ねると、宇喜之は「八百万の神すべてを知っているわけではありませんが…」と前置きしつつ、ヒルコの仲間に犬神筋の人間がいる可能性を示唆した。

古くから存在する犬神は、人に取り憑くと心身を蝕み、異常な食欲を引き起こす霊だ。そして、呪詛を込めた犬の毛を用い、特定の人間に犬神を憑かせる力を持つ家系である「犬神筋」が存在する。今回の事件は神の能力ではなく、ヒルコが犬神筋の者を利用しているのかもしれないと推測された。

その後、興玉たちは警察に向かい、北野天馬(小宮璃央)から「若返りができる秘密のサプリがあると犠牲者たちは言っていた」と報告を受ける。荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)によると、サプリの成分を調べても悪影響を与える物質は見つかっておらず、犠牲者全員が同じエステに通っていたという情報も新たに得られた。

興玉は芹田にサプリメントの成分を詳しく調べるよう指示し、警察内部にもヒルコとつながる者がいる可能性を示唆しつつ、「神の歴史は、人間に裏切られ続けた歴史です」と語った。小夢が「人間が嫌いなんですか?」と問うと、興玉は静かに答えた。「彼らを守るのが、我々の使命です」

人魚の肉

興玉たちは、被害者たちが通っていた大隈美容クリニックに向かい、入り口で受付に立つ犬塚真澄(関めぐみ)に全決であることを告げるも、大隈邦男(吉田鋼太郎)への面会は断られた。そのとき、八代路子(原日出子)が現れ、彼らを大隈に引き合わせてくれた。大隈は興玉の知り合いで、ベッドに横たわっていた。路子によれば、大隈は重病で、医師からも余命が長くないと告げられているという。

大隈は病気平癒の力を持つ大国主神であったが、「今回の人生を間違えた」と嘆き、女性に惑わされてしまったことをほのめかした。一方で、村主虎飛矢(名村辰)ことコビーも医薬の神である少名毘古那神であり、薬草に関する知識が豊富で、サプリの分析を頼んでいた。

芹田からの連絡で、サプリメントの成分から意外な物質が見つかったと報告が入り、それを聞いた大隈は「人魚か?」と尋ねた。興玉が頷き、大隈の疑念が確信に変わった。

大隈は静かに語り始めた。90年前、彼は人間の女性と深い恋愛関係にあり、彼女と次の人生でも再び一緒になろうと誓い合った。しかし、彼女が人間であり、自分が神である以上、それはかなわぬ夢と理解していた。

今回の人生では、結婚を避け、美容整形という新しい医療分野に打ち込む決意をしたが、次第に美に執着する人間の浅ましさに失望し、人間の欲深さに絶望してしまった

その彼を支えていたのが、路子という女性で、彼女と内縁の関係になり、自身の死後は財産や病院をすべて路子に託すつもりでいた。

だが、二年前、犬塚真澄という女性に出会い、その出会いが彼の運命を再び大きく変えた。彼女は前世の恋人にそっくりで、彼女と過ごすことで過去の人生を生き返らせるような感覚に陥り、犬塚に夢中になってしまった。

犬塚は美容家としての才能も持ち合わせており、次々と新しい事業を成功させ、二人は幸せな日々を送っていた。しかし、大隈が余命を宣告されると、犬塚の態度が急変。彼が亡くなれば財産が路子の手に渡ると知ると、彼女は自分の美の研究に没頭するようになった

彼女が追い求めたのは八百比丘尼(やおびくに)の伝説、不老不死の力だった。人魚の肉を食べることで長寿を得るという言い伝えを信じ、全国から人魚の剥製を集めてサプリメントに混ぜ、美容系インフルエンサーを実験台にしていたのかもしれない。

「美に取り憑かれた怪物だ」と大隈は言う。「金と病院が欲しいだけで私に近づいたんだ」そして、静かに興玉に問いかける。「我々は人間を守ってきたが、そのたびに裏切られてきた。ヒルコも神であることに嫌気が差してしまったのではないか?」大隈の言葉に対し、小夢は「神様の弱音なんて聞きたくないです!とにかく犬塚さんを止めるべきです!」と返し、大隈もそれに同意して路子に呼びかけ、行動に移した。

犬塚は、新たな人魚の引き渡し場所へ向かっていたが、興玉たちは彼女の仕事部屋に通され、そこには無数の人魚の剥製が並んでいた。「ヒルコが背後にいるかもしれない…」と興玉は警戒し、路子の協力で犬塚の行き先を突き止めようとするのだった。

ヒルコの提案

興玉たちは廃ビルへと向かい、到着すると、案の定、犬塚は拘束されていた。しかし、すぐに彼らも現れた一味によって捕えられてしまった。その場に路子が現れ、自分こそが彼らを雇い、犬塚の「化けの皮を剥がす」ための計画を仕組んだ張本人だと明かす

路子は、「人魚の肉を渡せば、犬塚が不老不死の研究に取り憑かれると分かっていたのです」と言い、大隈に犬塚の真意、すなわち金目当てだったことを気づかせたのだと語った。

路子が続けて明かしたのは、この計画がヒルコの提案だったことだ。大隈の余命がわかって間もなく、ヒルコからメールが届き、「人魚の肉を渡せば犬塚の本性が露わになるだろう」との内容だった。そしてヒルコは「犬の毛」も送ってきたという。

ヒルコの指示で、路子は犬神筋の呪いを使い、美に狂った女性たちを窒息死させるための計画を実行に移していたのだった。「薄汚れた見た目だけを追い求める女たちが許せなかった」と吐き捨てる路子、興玉は「ヒルコは犬塚さんも差し出せと?一体、君は何者なんだ?」と犬塚に問いただす。

そのとき、荒波が駆けつけた。路子が落ちたナイフを拾い、犬塚に向かって殺意を燃やしていたが、興玉が素早く制止し、その場は落ち着きを取り戻した。荒波は「手助けはいらなかったんじゃないのか?俺たちになにか言うことは?」と皮肉を込めて問いかけたが、興玉は「ご苦労さまです。助かりました」と礼を述べた。

実は小夢は警察に事前に電話をかけていた。「私は人間を信じているんです」という小夢、興玉はそれに耳を傾け、「余計なことを…ヒルコの正体を暴くつもりだったのに」とぼやいたが、小夢は「結構焦ってたんじゃないですか?」と軽くからかい、二人は笑みを浮かべた。

永遠の命

興玉と小夢は逮捕された犬塚と面会し、彼女の戸籍を調べた結果を告げた。「実年齢は87歳…ですが、実は数百年も生き続けているのでは?」と興玉が問いかけると、彼女は何も答えない。「あなたは八百比丘尼ですね」と、興玉は静かにその名を口にした。

興玉は、犬塚が不老不死を手に入れていながらも、なぜサプリの研究に執着していたのかを尋ね、「本当は自分のためではなく、大隈院長を救うためだったのでは?」と推測する。その言葉に、犬塚は驚きと悲しみが入り混じった表情を浮かべ、涙を流し始めた。興玉は、彼女に「大隈院長は昨夜亡くなりました」と告げた。

90年前、犬塚は運命の伴侶と出会い、次の人生での再会を誓った。しかし彼は死に、八百比丘尼の彼女だけが永遠の命を得て生き続けた。それでも、奇跡は起きた。再び愛した人に出会えたのだ。見た目は違えど、魂は同じ彼だった。

「どうしてそれを?」と驚く犬塚に、小夢が語りかけた。「神様も、この世には存在しているんです。大隈院長もその一柱、神の魂は死なず、90年前の彼と大隈院長は同一人物だったんですよ」と。

「もしあなたが生き続けていれば、必ずまた会えます」と小夢が告げると、犬塚は微笑んで深く頷いた。「私の記憶を消しても構いません。それでも、必ず彼と再会します」と静かな決意を見せた。

小夢はその覚悟に心を打たれ、「こんなにも美しい人間もいるんですね」と呟いた。しばし泣き崩れた後、犬塚は微笑んで目を閉じ、興玉の手のひらが彼女の額に触れた。そして興玉は、静かに「事戸を渡す」と唱え、犬塚の記憶を消す儀式を行った

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【全領域異常解決室】6話の結末

犬神の件は、サプリメントに食欲増進剤が含まれていたことを理由に、ひとまず解決を見た。しかし、ヒルコについては新たな情報が得られず、謎は残されたままだ。

さらに興玉は、古い文献に興味深い記述を見つけたことを明かす。その文献によれば、人魚の肉を食べて不老不死を得た者には、犬神の呪いが通じなかったという。つまり、ヒルコは八百比丘尼である犬塚を利用して、不老不死のサプリを完成させようとしていたのだ。だがその試みは成功せず、サプリの不老不死効果は実現しなかった。

「なぜ神であるヒルコが不老不死を求めるのか?」と、宇喜之は疑問を口にした。そのとき、小夢がふと芹田を見つめ、「芹田さん、今でも私の夫なんですか?」と問いかけた。芹田が答えると、小夢は静かにうなずき、「やっぱりそうなんですね。天宇受売命(あめのうずめのみこと)私も神なんですね」と、彼女が自身も神であることを告げた。

興玉は小夢に微笑み、「さすが室長、いつもながらたいへん面白い発想です。何があったのか、すべてお話します」と真相を語ろうとした。

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【全領域異常解決室】6話のまとめと感想

犬神憑きはサプリを飲んだ人間が、不老不死になったか確かめるため、ヒルコが仕掛けていたという話でした。

登場人物が軒並み神だということが、今回の興玉の説明で分かりました。また、これまでの回はヒルコをおびき出すために、豊玉が色々仕掛けていたということも分かりました。そして小夢も神だということが分かります。

今回のゲストが吉田鋼太郎さんなのですが、折角彼が出演するなら、藤原竜也さんとの濃い演技対決が見てみたかったです。いっそ彼がヒルコでも良かったぐらいです。

最終的にはヒルコに事戸を渡して、永遠に葬るのだろうと思います。誰も犠牲がなくこのまま終わるかどうか、まだまだ気が抜けない展開が続きそうです。

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