【ゼイチョー】5話のネタバレと感想|外国人労働者を搾取する悪徳業者

2023秋ドラマ
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【ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~】5話「外国人青年が慕う日本のお母さん…涙の秘密」のネタバレと感想をまとめています。

今回の滞納者は海外から日本にやってきた労働者たちだ。加茂原が銭湯で偶然会った青年は国保税を滞納していた。さらに住民税も滞納していて、天引きの契約のはずなのにおかしいと言い出す。他の外国人労働者でも住民税を滞納している人たちが現れ……。

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【ゼイチョー】5話のあらすじ

今回の滞納者1人目は、農園で働くベトナム人のグエン・ヴァン・ナム(葵揚)だ。加茂原健介(鈴木もぐら)が銭湯で知り合ったこの青年は、国保税と住民税を滞納していた。雇い主の生嶋妙子(大島さと子)に饗庭蒼一郎(菊池風磨)と百目鬼華子(山田杏奈)が話を聞くと、自分で納める契約になっていた。しかしグエンは天引きの契約だと主張する。

さらに2人目の介護施設で働く、チュン・ティ・ミン(ジョージアナ)も住民税を滞納していた。彼女もまた人材派遣会社とは、天引きの契約になっているという。

3人目のフア・ティ・マイ(フォン・L)は、チュンと同じ施設で働き、人材派遣会社も同じで、やはり住民税を滞納していた。

3人の外国人労働者たちは、全員住民税を滞納し、みな口を揃えて天引きの契約だと言うが……。

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5話のネタバレ

今回の滞納者

加茂原健介(鈴木もぐら)が銭湯で風呂に入っていると、他人が使ったものまで片付けをしている青年がいた。風呂を出て脱衣所に行った加茂原は、青年の鞄の中からちらっと見えた税金の督促状に気づき、「ちょっとダメだよこれ。ちゃんと納めないと」と声をかけた。その青年の名前はベトナム出身のグエン・ヴァン・ナム(葵揚)といい、加茂原は彼にフルーツ牛乳を奢ってあげながら話を聞いた。

グエンは漢字がよく読めなくて、どうやって税金を払うのか分からなかったといい、加茂原は家宅捜索の可能性や財産の没収について説明する。そして今度区役所に来てくれれば、ゆっくり教えてあげると約束し「俺で良ければ力になるよ。お互い頑張ろう」とグエンを励ました。

一方、饗庭蒼一郎(菊池風磨)は病院に行った時、相楽義実(本郷奏多)を見かけていた。病室に行って、奥林礼二(結木滉星)の母親の陽子(生田智子)に話を聞くと、先週も訪ねてくれたと伝えた。

後日、窓口にグエンが来てくれた。滞納していたのは国保税だった。グエンはベトナムから農業の特定技能ビザで来日していた。グエンが日本に来たのは2年前だった。滞納額は4万8800円だがグエンはベトナムの家族にも仕送りしていた。

饗庭が浜村宰(白洲迅)から渡されたグエンの記録を見ると、住民税を納めた記録がなかった。所得が分からなかったため、納付の案内ができていなかった。百目鬼華子(山田杏奈)は天引きの契約になっていないことが不思議に思っていた。するとグエンは天引きの契約だと言い、住民税は農家の人が払っていると思うと言い出す。しかし、納めた記録はなかった。

食い違い

饗庭、華子はグエンの雇い主であるいくしま農園の生嶋妙子(大島さと子)に話を聞きに行く。生嶋の顔を見て、スーパーにあったのオーガニック野菜の人だと華子は気づいた。生嶋に住民税のことを聞くと、天引きではないと主張する。グエンとの契約では、住民税は自分で支払うようにと契約書に記載されていることを示した。確かに、契約書には普通徴収の契約だと書かれていた。

この事実に驚いたグエンは「そんな!生嶋さん、払ってくれると言いましたよね?」と反論しましたが、生嶋は「私は言っていない」と主張する。グエンは「どうして嘘をつくんですか、酷いですよ」と悲しんだ。

饗庭は契約書にグエンのサインがあることを指摘すると、自分のものだと認めるが、2年前のもので覚えていないという。契約書は日本語で書かれているので、口頭で説明したと妙子は言う。グエンは思い詰めた顔をして「私のせいですか?」と饗庭たちに訴え、みんな何も言うことができなかった。

新たな滞納者

市役所に戻った饗庭と華子が話し合っていた。契約書がある以上、グエンが不利だと華子は感じていた。饗庭はなんとか納得してもらわないとと思っていた。

市役所の案内図を見て戸惑っている女性がいた。ベトナム出身のチュン・ティ・ミン(ジョージアナ)という人物に声をかけると、彼女は在留資格の延長に関する相談をしに来ていた。出入国管理庁に相談したが、納税証明書がないとダメだと言われ、それで市役所に来たとのことだった。

難しい漢字が読めないと話すチュンは、テーブルの上に督促状を出す。饗庭が調べたところ、住民税が1年前から滞納になっていたことが判明した。チュンの仕事は介護施設で老人の世話をしており、日本には家族に仕送りするために来ていた。派遣会社からは税金は天引きだと言われていたのに、約束と違うと悩んでしまった。

お昼時、食堂でチュンの話題になり、彼女の滞納額は5万円だったことが明らかになる。華子が言うには夜遅くまで残業や夜勤をしても、チュンの月収は15万円に届いていないらしい。

ベトナムの平均月収が日本円で約4万円であることを考え、浜村は「多少でも送金すれば家族は助かるかもな」と話す。しかし、円安の影響でベトナムドンの額が目減りしていることも指摘され、送金額を増やすか、家族に我慢してもらうことが増えているようだと鷺沼宏樹(猪塚健太)が語った。

増野環(松田元太)は県庁に行く研修の準備で忙しく不在だったが、橘勝(光石研)が「これからどうするの」と問いかけた。華子は派遣会社に聞いてみることにすると答えた。

多発する滞納

饗庭と華子は派遣会社に向かい、社長の作田明紀(原テツ)が対応した。チュンの契約書を見せてもらうと、そこには普通徴収の契約が結ばれていたことが明らかになった。他の派遣社員たちも基本的には普通徴収の契約を結んでおり、ただし滞納者が多いという状況だった。

華子は「なら、最初から天引きの徴収にしたほうがいいのでは?」と提案する。しかし、作田は「自分もそう思うが、労働者側の要求に応えている」と語った。住民税の扱いに関しては、通訳を通じてちゃんと説明しているとも主張した。

チュンの職場の特別介護老人ホームに華子が行って様子を見ると、職員は外国人労働者ばかりだった。契約の話を聞いたチュンは「どうしてですか!私騙されました」と怒った。内容を理解した上でサインしたのか確認すると、チュンは「わからない。覚えていない」と答えた。在留資格のためにも、チュンが自分で納めてもらうしかないと説明すると、彼女は「そんな…ひどいです」とがっかりした。

市役所に戻った華子が悩んでいると、饗庭、加茂原と共に橘に別室へ呼ばれる。北沢敬之(六角慎司)が徴税体制の強化をしているのだから、ちゃんと徴収しろと命じてきた。

日比野みのり(石田ひかり)は「彼らは外国人でしょ、いつ国に帰るか分からない」と冷たい意見を述べた。これに橘が外国人の滞納の場合、市は出国した後に知ることが多いと説明する。その言葉に怒った華子は、彼らが滞納したまま逃げるとでも思っているのかと憤った。

北沢は「大前提、外国人でも納税は義務だ」と厳格な姿勢を示す。徴収率を上げて副市長にアピールするチャンスだと語りかけられ、橘は困った様子で「はい…」と答えた。しかし、華子は全く納得していなかった。

華子はスーパーで饗庭と出会う。ふと見てみるとチュンが、スーパーの店員として働いていた。もう1人店員の人も、同じ介護施設で働いていた人物だと華子は気付いた。華子と饗庭は2人に声をかけ、裏で話をすることにした。

ベトナム出身のフア・ティ・マイ(フォン・L)は、介護資格の取得を目指して留学中で、彼女は日本語学校を卒業した後、施設でアルバイトしながら専門学校に通っているという。

しかし、フアも天引きされているはずの住民税が未納になっていた。払えないから夜はここでもアルバイトをしていると話す。チュンは「施設の人、みんな困ってる。悪いのはわたしたちですか?」と嘆く。みんな同じ派遣会社の紹介だと分かり、饗庭はあの会社は何かあると感じた。

その後、饗庭と華子は口座データを取り寄せ、派遣社員1人1人の支払いと照合を始めた

搾取

饗庭と華子は作田のもとに行き、外国人労働者の報酬を不正に搾取している疑いをかける。契約書と作田の会社の口座情報を照らし合わせ、給与から住民税を天引きした額が子会社に入金されていることを証明する。

彼らは徴税吏員として法的な手続きを経ずに、情報照会ができることを主張し、作田は外国人短期労働者の住民税を悪用して納付を逃れていた。作田は外国人が職場で声を上げづらく、難解な漢字に慣れていないことを悪用し、住民税をごまかしていた。

華子が激しく非難すると、作田は「日本人はね、自分たちがやりたがらないことを、全部外から来た人間に押し付けてるんです。それだって立派な搾取でしょ?」と開き直り、外国人たちの犠牲が必要不可欠だと主張する。しかし、饗庭はそんなものは必要ないと否定する。税金は相互扶助の精神で成立しているお金で、作田が搾取した外国人労働者たちは、その税金を納めようとしていた。そんな彼らの心を踏みにじったから、本性を徹底的に暴いたといい「作田さん…公務員ナメないでくださいね」と非難した。

最終的に、派遣会社が着服していた金が本人に戻るので、そこから納付してもらうことになった。作田は警察の取り調べを受けることになった。饗庭はいくしま農園の生嶋も、同様のことをしているのではないかと心配していた。

滞納の真相

いくしま農園に税務課のメンバーが集まり、みんなで手伝うことにした。昼食になると、グエンが感謝の気持ちを込めてベトナム料理を作り、みんなに振る舞ってくれた。その際、グエンは生嶋の野菜に愛情を感じていることを明かし、「私大好きなんです」と笑顔で語りました。後に橘は他の人たちに心配そうに、「住民税のこと聞けてないけど大丈夫か」と尋ねた。

そこで、饗庭は生嶋に対して「正直疑ってました。生嶋さんのこと。住民税のことです」と切り出す。だが、違ったみたいだと饗庭は言う。しかし、生嶋は「饗庭さんの言う通りですよ。私がグエン君たちを騙したの」と白状する。

農園は夫が亡くなってから人手が不足し、募集しても応募がなかった。給料も円安の影響があって、人材の日本離れが起きているため、徐々に従業員が辞めてしまったという。そこに話を聞いたグエンがやってきて「違うんです。生嶋さん、悪くない」とかばう。

饗庭は住民税が天引きされていないことを、本当は始めからグエンは知っていたのではと指摘する。グエンは生嶋を助けるために、滞納した分のお金を渡していたのだろうと。なぜなら、相談に来た時に国保税は分からないのに、住民税の天引きについては知っていたからだ。

多分、グエンは日本の税制を勉強して、外国人が滞納しがちな、住民税に目をつけた。生嶋とトラブルがあるようにいったのも、納付義務が誰にあるのか曖昧にして、少しでも時間を稼ぎたかったからだ。生嶋もその提案を受け入れ、グエンたちが滞納していると知りながら、お金を受け取っていた。

生嶋はグエンの気持ちを無駄にしたくなかったという。ある晩、生嶋が悩んでいるのを見て、グエンは「私が何とかする。私が、生嶋さんの畑を守る」と宣言する。グエンは生嶋の農園が大好きだったから、なんとしてもなくしたくなかったのだ。

グエンは自分が全部悪いと認め、「私、すぐベトナム帰る。税金全部私のせい。そういう外国人多いんでしょ…」と言うと、華子は「許されません。あなたが自由にしていいお金ではないんです」と話を遮った。

こんなやり方は間違っている。こんなことになる前に、相談に来てくれたらと言いかけると、今度は生嶋が「助けてくれるって?あの子たちを?」と呆れたように言った。華子は自分たちのせいで、こんなことになっているのかと自責する。しかし、それでも払ってもらわなければならない、そのお金を住みやすい街づくりに生かすからと説得する。加茂原も必ず将来のために使うと説得し、饗庭は「俺達とみゆきの市を信じてください。お願いします」と頭を下げた。

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5話の結末

市役所に戻った饗庭たちは、橘に事の顛末を話す。生嶋はグエンたちからもらったお金に、手をつけていなかった。とっておいた金を饗庭たちに渡しながら、生嶋は語る。グエンたちが帰ったら、農園は畳むつもりだったこと、そして滞納分を支払うためにとっておいたことを。「みんなを悪者にするわけにいかないもの。気持ちだけで十分」と驚くグエンに生嶋は話した。

滞納分を全て納めてくれた生嶋には、外国人を雇用するともらえる、補助金の案内をした。さらに余った農地を市民農園にするバックアップをした。グエンたちも日本に残り、いくしま農園で働き続けることになった。スーパーの野菜の写真は、生嶋だけでなく外国人労働者全員が写っている写真に変わっていた。

そこにみのりが現れて嫌味を言うが、橘が一係が外国人に対して積極的に徴収をしていないことを指摘し、「一係も見習ってください」と伝える。みのりは「ありがとう、饗庭くん」と負け惜しみを言って去り、その後、みんなで橘が強く言ったことを笑い合った。

相楽が車に乗ろうとすると、饗庭がやってきて一緒に乗せて行ってくれと頼みだす。そして饗庭は「奥林に会いに行ったんだろ?どんな話したんだよ?」と詰め寄り、相楽は何も答えずに黙っていた。その様子を華子は偶然見ていた。

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【ゼイチョー】5話のまとめと感想

住民税分を不正に搾取していた悪徳業者の話と、税金分を雇用主にあえて渡していた労働者の話でした。

そもそも天引きになっているかどうかは、労働者たちに明細を見せてもらえばいいのではないかと思いますが、ドラマなのでそこは気にせずに見ていきましょう。どちらの件も最初は不正に業者が搾取しているのではないか、と言った雰囲気で話が進みます。しかし、生嶋は搾取していたのではなく、グエンからの申し出でお金を預かっていた状況でした。

税金を懐に入れていたのは同じでも、搾取せずに預かっていた生嶋と、最初から搾取目的で経営していた作田との違いは、労働者に好かれていたかどうかでした。そのため、饗庭たちも生嶋を助けるために動きます。

作田が日本人は嫌なことを外国人に押し付けている、搾取していると言いますが、円安の今、もはや押し付けることすらできない状況です。生嶋はそのせいで、労働者が集まらないと嘆いていました。

かつてブラジルなどに新天地を求めて移住した日本人がいたように、もしかしたらそう遠くない未来に、また日本人が移住する日が来るのかもしれないと、考えさせられる話でした。

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